1979年の近鉄バファローズ対広島東洋カープの日本シリーズ第7戦で、江夏豊が9回裏に投じた投球数及び投球内容のこと。また、それを題材に書かれた作家・山際淳司によるノンフィクション作品のタイトル。
概要 
日本一決定を目前に自ら無死満塁のピンチを招くが、無失点で切り抜けるという、今でも語られる名劇場の一つ。
1980年に文藝春秋のスポーツ雑誌「Number」の創刊号に掲載されて大きな反響を呼び、ドキュメント番組も制作されたことから、該当シーンを指して呼ばれるようになった。
以降、1995年日本シリーズにおける「小林の14球*1」、2011年日本シリーズの「森福の11球?」など劇的な場面を凌いだケースにおいて擬えて使用される。
なんJでは投手がネタ方面で強い印象を残した際に「○○(投手名)の△△球(投球数)」と命名される傾向がある。
派生形の例 
きりがないため、個別ページがある例のみ記載
抑えた
燃えた
燃えさせられた
特殊な例
余談 
広島はこの年が球団史上初の日本一だった*2。
逆に近鉄は球団初の日本一になるチャンスを逃し、以降も3度(1980年、1989年、2001年)の日本シリーズで全て敗退。そして2004年の球界再編問題でオリックスに吸収合併され、日本一になれないまま消滅した。
江夏の52g 
1993年3月2日、江夏は覚せい剤52gの所持容疑で現行犯逮捕される。1gですら大量と言われるものなので、使用目的ではなく販売目的であると見なされ、懲役2年4か月の実刑判決となった*3。
近年でも薬物逮捕騒動が出る度に比較対象に挙げられている。
また江夏は「黒い霧事件」の際にも反社会的勢力との交流が原因で1973年に戒告を受けている。
外部リンク 
Number WEB
http://number.bunshun.jp/articles/-/12218