涌井、かわいそうやなー

Last-modified: 2020-06-01 (月) 00:19:01

ダルビッシュ有が、北海道日本ハムファイターズ時代にTwitter上でつぶやいた発言のこと。


概要

2010年、埼玉西武ライオンズは福岡ソフトバンクホークス・千葉ロッテマリーンズとの三つ巴で優勝争いを繰り広げていたが、後半戦で西武は失速しリーグ優勝を逃し、さらにはCSでも3位のロッテに敗れるという失態を犯してしまった*1

 

すると同年オフの契約更改で、西武・涌井秀章(現楽天)*2は後半戦の不本意な投球内容に球団からは現状維持(推定2億円)の提示を受ける。
しかし涌井はこれに納得せず、提示に保留。2回目・3回目の交渉でも同額提示→保留を繰り返し、さらに翌年のキャンプへは自費参加するなど強行手段に出る姿勢を見せ、両者の思惑は完全に平行線。結局は年俸調停*3まで発展した。*4
 
そのような報道を見て涌井を哀れに思ったのか、親友であるダルビッシュ*5 はTwitter上で「涌井、かわいそうやなー」とツイートしたのが発祥である。


余談

過去に年俸調停が妥結した選手は涌井の他に6人いるが、落合博満(1991年・中日*6)・高木豊(1992年・大洋*7)・野村貴仁(1995年・オリックス*8)・下柳剛(2000年・日本ハム*9)は全員3年以内に移籍し、外国人選手であるレオン・マックファーデン(1973年・阪神)、アルフォンソ・ソリアーノ(1998年・広島)は調停額に納得せず、任意引退扱いとなり退団した*10


関連項目



Tag: 西武 日ハム 契約更改


*1 フォローすると、この年は1位から4位の日本ハムまで3ゲーム差しかなく、実力が拮抗していた事(5位のオリックスでさえ7.5ゲーム差)。西武はロッテに負け越していたが先発した涌井と岸孝之(現楽天)の踏ん張り、打線の奮起で2試合とも8回まではリードしていた。しかし9回にリリーフが炎上し延長戦で逆転負け
*2 2013年オフ、FA権を行使してロッテへ移籍。2019年オフ、楽天に金銭トレード。
*3 「参稼報酬調停」の通称。コミッショナーに申請してそれが受理された場合、参稼報酬調停委員会を招集し、選手と球団から希望額を聴取した上で委員会が妥当額を決定し、球団はそれに従わなければならない。年俸調停が受理された地点で翌年の契約は締結済みとなるため、選手が納得せず契約しなかった場合は任意引退扱いとされる。
*4 調停を経た4回目の交渉で涌井は球団側から3300万円増の提示を受け、2億5300万円でサインした。なお、調停時の慣例により当年の年俸(基本的に報道で伝えられる年俸はあくまでも「推定」である)が公表されたが、その年俸は2億2000万円だった。
*5 当時の年俸は推定5億円。
*6 1993年、FA権行使で巨人に移籍。
*7 1993年の大量解雇に巻き込まれ、日本ハムに移籍。本人も「この一件が原因かもしれない」と語っている。
*8 1997年、木田優夫との交換で巨人に移籍。
*9 2002年、下柳・中村豊と山田勝彦・伊達昌司の交換で阪神に移籍。なお、この交渉は日本人選手初の代理人交渉でもある。
*10 ソリアーノは、直後に広島から保有権を買い取ったニューヨークヤンキースへ入団。