珍査定

Last-modified: 2021-04-14 (水) 02:48:35

コナミデジタルエンタテインメントから発売されている野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』シリーズ・『パワプロクンポケット』シリーズ・『プロ野球スピリッツ』シリーズ(以下、パワプロ、パワポケ、プロスピ)における、阪神タイガース関連の選手査定のこと。

概要

実在選手を登場させるゲームではリアルの成績を元にゲームデータを作成することが多く、コナミの野球ゲームでもなるべく最新の成績を元にしている。
しかし阪神選手だけ明らかに能力がおかしいという指摘が相次ぎ、ネット上を中心としてまことしやかに使われるようになった。
主な根拠としては「コナミの創業地が関西だから」「プロデューサーだった赤田勲が阪神ファンを公言しているから」などが挙げられやすい。

暗黒時代」とも呼ばれていた90年代後半から00年代初頭の時期はゲーム内でも阪神の査定は12球団平均を下回っているものが多く、2001年発売の「実況パワフルプロ野球8」に至っては攻略本で「初期設定でペナントをやる場合、勝ちたいと思うなら選んではいけないチーム」と記述されるほどであった。
そのため、この時期のプレイヤーからは「多少贔屓されている気もするが、救済処置もしくはゲームバランス維持のためなのでは」という擁護意見も出ていた。
しかし暗黒を脱し、度々Aクラス入りを果たすようになると、阪神の査定に対して疑問の声が湧き上がるようになった。
現在では阪神贔屓の査定が行われることは少なくなり、むしろ阪神が異常に弱く設定されることも多くなっている。また、阪神以外の選手でも優遇・不遇に関わらず査定への疑問点は多く(後述)、今では「ただ単に適当なだけでは?」と見る向きも強い。

珍査定との指摘が多いもの

実況パワフルプロ野球シリーズ

  • 濱中治(実況パワフルプロ野球10)

    パワーA(140)
    2002年の本塁打は18本で、打数が少ないとはいえリーグの本塁打ランキングでは10位以内にも入っていない。
    この年(2003年)は5月中に10本塁打に到達しているが怪我で離脱。結局シーズンでは11本塁打にとどまる。

  • 鳥谷敬(実況パワフルプロ野球11)

    パワーD 走力B 肩力B
    大卒新人にBが2つも付くのは、能力査定の基準値がDに変更されたパワプロ2000以降で唯一。

  • 関本賢太郎(実況パワフルプロ野球11超決定版)

    ミートC アベレージヒッター
    112安打、打率.316(規定未到達)。セ・リーグでアベレージヒッター持ちは関本と首位打者の広島・嶋重宣(.337)のみ

  • 桜井広大(実況パワフルプロ野球11~13)

    パワーC(98)
    プロ3~5年目の期間は一軍出場なしで、初出場は翌6年目。一軍未出場の選手としてはかなり高パワーの部類に入る。また、3作品にわたって他の能力もほとんど変化がない。

  • 上園啓史(実況パワフルプロ野球14決定版)

    ジャイロボール
    「ジャイロボール」はストレートの球速を大幅に増す、強力なレア特能。
    パワプロではOBか極端に球速の遅いエース級投手にのみ付加される扱いの能力である。
    この年の新人王とはいえ、オーバースローで球速も140キロ以上を計測する上園に付与されるのは異例である。
    当時は松坂大輔を中心としてジャイロボールが脚光を浴びており、上園も含め何名かが投げたと報道されたが、騒がれた選手のうち能力が付与されたのは上園のみ
    しかも上園自体の報道もオフシーズン恒例の飛ばし記事の一つでしかなく、翌シーズンでそれらしい球を投じたことはなかった。

  • 小嶋達也(実況パワフルプロ野球14決定版)

    スタミナC(109) 球持ち○
    登板5試合(うち先発登板5試合)で投球回25.0、防御率3.96。パッとしない成績ながらスタミナはあと1でBになる能力で、球持ち○は着弾点表示を遅らせる強力な能力である。

  • 新井貴浩(実況パワフルプロ野球14決定版→15→2009)

    走力F(5)E(7)D(9) 走塁4
    9決定版から14決定版までずっとF(5)で「非成長*1」だったが、広島から阪神に移籍した途端に走力が増えている。

  • 鳥谷敬(実況パワフルプロ野球15)

    ミートC(10) チャンスメーカー チャンス4
    打率.273。特殊能力によりほぼ常時*2ミート+1.5のため、事実上ミートC(11.5)
    打率.343でリーグ2位の巨人アレックス・ラミレスのミートC(11)より上。

  • 野口寿浩(実況パワフルプロ野球15→2009)

    ミートE(6)G(3) パワーD(88)E(71) 耐エラーD(8)G(3)
    阪神から横浜に移籍。この年の野口は出場試合数こそ減ったものの、打率・OPS・守備率などの指標は軒並み微増した。それなのにも関わらずステータスダウンの「逆珍査定」。

  • 原口文仁(実況パワフルプロ野球2016)

    弾道4 ミートCB パワーB
    2012年に育成契約となり、前年まで一軍出場なし。シーズン途中に支配下登録、育成経験野手では史上初の月間MVPを獲得するなど、絶好調だったとはいえ途中加入選手にこれほど高い数値が付くことは異例。

  • 高山俊(実況パワフルプロ野球2016)

    ミートC 走力A 肩力B
    大卒新人。基準が緩くなったとはいえ11の鳥谷をも上回る凄まじい高数値。さすがにやりすぎだと思ったのかアップデートで概ね妥当だと思われる数値に落ち着いたが、おかげで「新人王を取る活躍をしたのにパワー以外の5項目いずれも能力ダウン」というちぐはぐな修正となった。

プロ野球スピリッツシリーズ

  • 梅野隆太郎(プロ野球スピリッツ2014(最終)~A(2017S1))

    弾道アーチスト
    プロ野球スピリッツ2014発売時点でルーキーであり、最初のデータでは中弾道だったが、アップデートで弾道が上がっていき、シーズン終了時点でアーチストにまでなった。
    しかしこの年の梅野の本塁打は7本であり、同じ捕手で梅野より多い10本塁打を記録した會澤翼は同アップデートで中弾道となっているため梅野の査定の不可解さが目立った。
    このアーチスト査定はプロ野球スピリッツAの2017年度シリーズ1まで続き「アーチスト梅野」などという蔑称まで貰う有り様だったが、続くシリーズ2での低弾道への爆下げ*3を経て現在では中弾道に落ち着いた。
    ちなみに、梅野がアーチストであった間に同じ査定を貰った選手は筒香嘉智柳田悠岐といった一握りのホームランバッターのみであり、現役捕手に限ると梅野以外にアーチストは一人もいない。あの森友哉でさえパワーヒッターであり、OBなどを含めても田淵幸一、野村克也ぐらいしか該当していない。

  • 大山悠輔(プロ野球スピリッツ2019)

    弾道アーチスト
    実に4年ぶりとなる据え置き新作のプロ野球スピリッツ2019の事前公開データに大山のデータがあったのだが、これまでのAでの査定(高弾道)から一気にアーチストにジャンプアップしていた。この年の大山の本塁打数は14本とそこまで多くなく、大山より多い16本塁打を放った西川龍馬は中弾道と(こちらはこちらで問題だが)大きな格差があり、一部からは「アーチスト大山」と呼ばれるようになってしまった。
    Aの方は2019が発売されて以降も高弾道のままなので尚更疑問に思うプレイヤーは多かった。
    なお、大山本人が2020年になって大活躍したこともあり、シーズン終盤になると疑問に思う声が減ったばかりか、強化を願う声も見られるようになった*4珍査定を自らの活躍で文句を言わせなくした稀有な例と言える。

     

実況パワフルプロ野球10 超決定版

阪神が18年ぶりに優勝した2003年の作品。通常の決定版ではなく超決定版とし、2003メモリアルというサブタイトルが付いた。サブタイトル入りの作品は本作のみであり、「超決定版」のタイトルロゴも阪神タイガースロゴによく似たデザインである。

いい加減(とされる)例

  • 横浜(DeNA)ベイスターズの捕手(2011決など)

    実際の成績と無関係にほぼ横並びの能力*5

  • 新人投手陣(特に高卒)

    回復FやスタミナFがよく付く。
    特に回復Fは高卒1年目の選手にとりあえずという形で付きまくっており、スタミナや疲労の回復が遅くなるためペナント勢から不評を買っている。

  • 新人捕手陣(特に高卒)

    こちらもキャッチャーFがよく付く。*6
    投手のスタミナ消費やコントロールに影響するため、こちらもペナント勢から不評を買っている。

  • 金子千尋(2013アップデート版~2014)

    四球
    コントロールはBと良いのだが、コントロールの良い投手の傾向と矛盾する得能である四球が何故か付いている。金子もキャリアを通じて(衰えてきた近年はそうでもないが)与四球が少ないことに定評があり、与四球率は2013年で2.33、2014年で1.97である。

  • 柿田裕太(2016(Ver1.11))

    先発適正○・中継適正○・抑え適正-
    Ver1.10から能力を大幅に下げられた上、どんな投手にも必ず存在する「◎」の適正、つまり本職が存在しない。この仕様の柿田はいつ登板しても少し能力が下がることになる。
    適正が○だけの選手はパワプロ史上初めてであり、オリジナル選手でも作ることは出来ない
    この年の二軍成績は5試合 14.54 1勝0敗 4.1回 自責点7 WHIP3.23と能力ダウンは残当ではあるが、選手を馬鹿にしていると捉えられかねない査定である。

  • 松山竜平(2018~)

    最後に守ったのが2012年なのに、三塁手の守備適正がある。パワプロ2020でもまさかの健在。*7

  • 甲斐拓也(2016~2020(ver. 1.06))

    こちらも1軍どころか2軍でも守ったことはないのにもかかわらず、一塁手適性がついており、さらに守備適正値はEと高めだった。他にも二塁手適正と三塁手適性*8がついていた時も。

  • 一部の投手(プロ野球スピリッツシリーズ)

    投げたことがない変化球が登録されている*9。逆に中継などの表示にも出る持ち球が登録されていないこともしばしば。

  • 柳田悠岐(パワプロ2020)

    高い弾道で滞空時間の長いホームランが多い*10にも関わらず、アップデートにてライナー性の打球が出やすくなるラインドライブがつけられる*11。結局、シーズン終了後のアップデートで即刻削除された....と思いきや今度はエラーが付けられてしまった。2020年シーズンは守備指標も高くGG賞も獲得しているだけにイメージ先行の査定ではないかという声が多く上がることになった。

関連



Tag: 阪神 ゲーム パワプロ


*1 ペナントのマスクデータで、どんなに練習指示をしても能力が上昇することが無い。
*2 チャンスメーカーはランナーなしのときに発動、チャンス4は得点圏にランナーがいるときに発動するため、どちらとも発動しないのはランナー1塁時のみ。
*3 ちなみにこの際の更新では梅野と並びアーチストに疑問符が付いていた雄平ラインドライブに下げられるなど、現実的に修正されたという形である。
*4 この年は村上宗隆と並び2位タイの28本塁打を打った。1位は岡本の31本塁打。村上や岡本と比較して、広い球場で試合をする割合が高かった(甲子園とナゴヤドームで69試合)ことも一因。
*5 2011決を例に挙げると、黒羽根利規が1GGEDED、細山田武史が2GFEDFE、新沼慎二が2FFFDEE。特に黒羽根の肩は解説者からも「強肩」と評されているが、それが全く反映されていない。
*6 最近はキャッチャーEの場合が多いもののやはり悪影響を及ぼすことには変わりない。
*7 パワプロ・プロスピ対戦企画のプロスピ2014編では謎査定で適正があるのをいいことに丸佳浩(当時広島)が松山をサード起用。あまりの漬物石ぶりに戦慄していた。ちなみに「数年単位で守ったことの無いポジションの適正」に関してはプロスピシリーズでは多くの選手で見られる現象であり、パワプロシリーズでは当該ポジションだけ極端に守備力のパラメータが低くなるか、アップデートで削除されることが多い。また、角中勝也や陽岱鋼の一塁手適正など、実戦で守ったことがなくても「キャンプで練習した」などの理由で適性がつくこともある。
*8 三塁については3軍時代に守ったことはある。
*9 (主にプロスピAで)この査定がされた選手たちは動画出演時にこの査定に言及することがあり、中崎翔太(広島)は「(自身についていたチェンジアップに)僕チェンジアップ投げられるんですか」、平良海馬(西武)は「(ゲーム内の自分の能力について尋ねられ)球種が多いので現実でもこのくらい投げられるようにしたいです」と発言している。
*10 こういった特徴の選手につけられる(可能性のある)特能は「パワーヒッター/アーチスト」。ちなみに現役選手に金特能がつけられた例は中村剛也(2020、恐怖の満塁男)と宮西尚生(2020 ver. 1.07、鉄腕)のみである。
*11 確かに柳田はラインドライブ性の打球が多い「パワーの割にホームランが出ない」タイプの打者とされていたが、指標的にこの傾向が顕著だったのは2016年シーズンまでの話であり、2020年になって今更登録されたのは成績由来のものではなくイメージ先行の査定であると思われる