読売ジャイアンツ監督(当時)・原辰徳が戸郷翔征に対して発した辛辣なコメント。
概要
2021年のレギュラーシーズン最終戦であった10月24日の対ヤクルト戦(神宮球場)において先発するも4回6失点と打ち込まれた戸郷についての、試合後インタビューでの発言の一部が由来。
このシーズンの巨人は、セ・パ交流戦の時期から戸郷の他に菅野智之、C.C.メルセデス、高橋優貴、5月にMLBから復帰した山口俊の5人だけで先発投手のローテーションを回そうとして彼らに中4~5日登板を平然と強いる狂気の沙汰ともいえる起用法を終盤戦まで継続していたためか、戸郷はこの試合前まで10月の防御率が7点台中盤*1という成績に陥っており、このコメントを残した原はもちろん、向こう見ずな起用法を提案した宮本和知投手コーチ(当時)は批判に晒され、逆に高卒3年目でこの扱いをされながらも1年間ローテーションを守り切った戸郷には巨人ファンだけでなく、他球団のファンからも心配の声が挙がった。
一方でヤクルトとロッテは、奥川恭伸・佐々木朗希といった高卒2年目の投手を中10日程度の間隔でマウンドに上がらせていたため、巨人とは対照的な起用法を取る高津臣吾・井口資仁両監督の株が大きく上がることになった*2。
記事
巨人・原監督 戸郷は「生きた練習をしているのか」と苦言 坂本は「出られる状態じゃなかった」
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2021/10/24/kiji/20211024s00001173670000c.html
巨人は今季最終戦となったヤクルト戦(神宮)に4―6で敗れて3連勝ならず。最大15あった貯金を使い果たし、61勝62敗20分けの借金1で今季のセ・リーグ公式戦全日程を終えた。
巨人が借金でシーズンを終えるのは67勝71敗5分けだった高橋由伸監督時代の2018年以来3年ぶり。原辰徳監督(63)にとっては第2次政権1年目の2006年に65勝79敗2分け*3に終わって以来15年ぶり2度目となった。
試合後、原監督との一問一答は以下の通り。
ーー最終戦は勝てずも、打線が追い上げた形。どのように振り返る?
原監督「なんか戸郷が同じような感じでね。セットポジションになって、もろくも、ビッグイニングをつくられるというね。やっぱり修正していかないと、チームから信頼を得なきゃいけないよね。それまでは完璧なのに、セットポジションになったというところでね。対応、練習というのをしているのか、生きた練習をしているのかというところかな」