盗賊

Last-modified: 2024-02-10 (土) 17:27:49

東北楽天ゴールデンイーグルスの蔑称。
以下の1.と2.が由来だが、同じ楽天繋がりで3.と4.も盗賊行為と呼ばれることがある。

  1. 山賊こと埼玉西武ライオンズなどの同一リーグ球団から主力選手を次々と奪い取った獲得したことから。詳細→楽天ライオンズ
  2. 下記のサイン盗み疑惑が浮上したことから。
  3. かつて楽天に所属していた柿澤貴裕が巨人移籍後に起こした窃盗事件に対して*1。詳細→110盗
  4. ソフトバンク*2から5Gに関する技術情報を不正に持ち出し楽天モバイル社員が逮捕されたことに対して。

この記事では2.と4.について解説する。


【目次】


サイン盗み疑惑

2020年7月18日の楽天対西武の試合で、西武・辻発彦監督が西武の守備時に、バックネット裏から、楽天の打者にコースを教えるような楽天ファンの声が聞こえたことを指摘。「打者に(コースを教える声が)聞こえるとサイン盗みと一緒だから、こっちも困る」と苦言を呈し、審判団に対して「問題にしてもらいたい」と激怒した*3
また、バックネット裏から遊撃手の源田壮亮にも聞こえていたレベルの大声を審判や楽天選手・ベンチが聞こえていなかった筈もなく、西武側の抗議があるまで完全に黙認していたことも問題視された*4
当時楽天のホーム時の打率がビジター時と比べて非常に高かったこともあり、楽天はなんJを含むネット民から総叩きをされ、「選手を盗むだけでは飽き足らずサインまで盗んでいたのか」と話題となった。


パ・リーグ6球団のホームビジター時の打率の比較

打率(ホーム/ビジター) 7/17日まで

楽 .324/.210

鴎 .245/.228

猫 .243/.232

鷹 .250/.250

公 .235/.205

檻 .242/.236


記事

西武・辻監督 ファンに苦言、コース教えるような声「問題にしてもらいたい」
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/07/18/kiji/20200718s00001173280000c.html


18日の楽天4回戦(楽天生命パーク)に4―3で勝利した西武・辻発彦監督が、同球場のファンに苦言を呈した。

西武の守備時に、バックネット裏から、楽天の打者にコースを教えるようなファンの声が球場に響いたという。指揮官は森捕手にも確認しながら山路球審に相談したという。「(森)友哉や源田が、ファンの声が聞こえるというようなことを言っていた。打者に(コースを教える声が)聞こえるとサイン盗みと一緒だから、こっちも困る」と話し「今後、問題にしてもらいたい」と続けた。


動画(0:10あたりで「内角~内角~」と聞こえる)

https://video.twimg.com/ext_tw_video/1284441356304175104/pu/vid/1280x720/HqQb0Jz0MgVW4_kj.mp4


球界の反応

  • 則本昂大

    楽天則本昂大「力を合わせて」ルール則る応援求める
    https://www.nikkansports.com/baseball/news/202007200000708.html


    「これまでは応援があったので、ヤジにフォーカスされることはなかった。現状は静かな球場の中でやっているので、そういう声は届きやすいし、テレビにも乗りやすい。そういうことを少し頭に入れておいてもらえるといいかなと思う」とし 「ファンの方々も選手へ声を上げて激励したいと思いますけど、そのことで試合が中断してしまうことはすごく残念だと思う。選手としても、見ているファンの方々も残念だと思う。そこは選手、ファンの皆さんも一緒に力を合わせて、1試合1試合いいものを作っていけたら」 と願った。

    「現状大きな声も上げられないですし、お客さん同士も間隔を空けている。今年は仕方ないと思う。声を上げて応援をしたいと思いますが、球場ごとにルールはそれぞれあるので、それを守った上で楽しんでほしいと思います」とファンへ投げかけた。


その後の対応

楽天球団側もこの騒動を問題視したようであり、警備や場内アナウンス等の注意を強化するという方針を西武球団に伝えている*5

楽天、“サイン盗む”観客退場へ 西武から指摘、今後の方針示す
https://www.chibanippo.co.jp/newspack/20200719/707517


楽天の安部井寛チーム統括本部長は19日、楽天生命パーク宮城で西武の捕手が構えたコースを伝える声が観客席から聞こえたと前日18日に西武から指摘された件で、今後は同じような事例が起きた場合には観客を退場させる方針を示した。「警備や場内アナウンスによる注意をさらに強化していく」と説明した。

試合前に西武側と協議した。楽天によると声を出した該当者は特定できていないという。西武の辻発彦監督が18日に「サイン盗みと一緒」とコメントしたことに、安部井本部長は「声を発したお客さんに対してであり、楽天に対してではないと(西武から)説明していただいた」と語った。


技術情報盗み疑惑

2021年1月12日、楽天モバイル社員がソフトバンク在籍時の2019年末に第5世代(5G)移動通信システムなどに関する営業秘密を不正に持ち出したとして不正競争防止法違反(営業秘密領得)容疑で逮捕された。
なんJでも「選手やサインだけでなく本業*6でも盗賊行為」と話題となった。


ソフトバンク、楽天に民事訴訟

楽天モバイルへ転職した元社員の逮捕について
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2021/20210112_01/


今後、楽天モバイルにおいて当社営業秘密が楽天モバイルの事業に利用されることがないよう、当社営業秘密の利用停止と廃棄等を目的とした民事訴訟を提起する予定です。

また引き続き、捜査当局に全面的に協力し、当該元社員への損害賠償請求を含めた措置も視野に入れて、今後の対応を検討していきます。


関連項目


*1 なお、柿澤は楽天時代から素行不良が指摘されており当時から盗んでいたのでは、という噂もあるが、移籍前の当時は証拠不十分で表沙汰にはならなかった。
*2 通信・携帯事業を運営するソフトバンク株式会社。
*3 これ以前にも6月22日の中日対ヤクルト戦にて与田剛監督が「放送ブースから“捕手がインコースに構えた、アウトコースに構えた”という声が聞こえる。なんとかならないか」と苦情を入れる場面があり、無観客試合特有の問題として類似ケースの再発を懸念する声もあったが、それが現実となる形となった(今回の件は有観客試合の解禁後であるが、2020年当時は鳴り物・声出し応援、観客上限の規制があったことから、周囲の声が聞こえやすい状況は続いていた)。
*4 この数日前に行われていた甲子園での阪神対ヤクルト戦では阪神ファンの「(青木)はよ構えろや!」「能見ー!」などのあくまで普通の野次が目立ったため、7月15日の試合にて飯塚球審が即時に試合を中断し観客席に注意をした上、球場内のアナウンスにて注意が呼びかけられる事態となった。この飯塚球審の対応と対比される形でこの試合の審判団(球審:山路、塁審:笠原、敷田、嶋田)の対応が批難されることとなった。
*5 騒動が関連しているかは不明だが、翌日(7月19日)の試合ではスピーカーで録音した応援歌が流れるようになった。
*6 なお通信事業が本業と言えるのはソフトバンクの方で、楽天の本業はEC(いわゆるネット通販)事業の方である。