東北楽天ゴールデンイーグルスの蔑称。
以下の1.と2.が由来だが、同じ楽天繋がりで3.と4.も盗賊行為と呼ばれることがある。
- 山賊こと埼玉西武ライオンズなどの同一リーグ球団から主力選手を次々と
奪い取った獲得したことから。詳細→楽天ライオンズ - 下記のサイン盗み疑惑が浮上したことから。
- かつて楽天に所属していた柿澤貴裕が巨人移籍後に起こした窃盗事件に対して*1。詳細→110盗
- ソフトバンク*2から5Gに関する技術情報を不正に持ち出し楽天モバイル社員が逮捕されたことに対して。
この記事では2.と4.について解説する。
【目次】
サイン盗み疑惑
2020年7月18日の楽天対西武の試合で、西武・辻発彦監督が西武の守備時に、バックネット裏から、楽天の打者にコースを教えるような楽天ファンの声が聞こえたことを指摘。「打者に(コースを教える声が)聞こえるとサイン盗みと一緒だから、こっちも困る」と苦言を呈し、審判団に対して「問題にしてもらいたい」と激怒した*3。
また、バックネット裏から遊撃手の源田壮亮にも聞こえていたレベルの大声を審判や楽天選手・ベンチが聞こえていなかった筈もなく、西武側の抗議があるまで完全に黙認していたことも問題視された*4。
当時楽天のホーム時の打率がビジター時と比べて非常に高かったこともあり、楽天はなんJを含むネット民から総叩きをされ、「選手を盗むだけでは飽き足らずサインまで盗んでいたのか」と話題となった。
パ・リーグ6球団のホームビジター時の打率の比較
打率(ホーム/ビジター) 7/17日まで
楽 .324/.210
鴎 .245/.228
猫 .243/.232
鷹 .250/.250
公 .235/.205
檻 .242/.236
記事
西武・辻監督 ファンに苦言、コース教えるような声「問題にしてもらいたい」
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/07/18/kiji/20200718s00001173280000c.html
18日の楽天4回戦(楽天生命パーク)に4―3で勝利した西武・辻発彦監督が、同球場のファンに苦言を呈した。
西武の守備時に、バックネット裏から、楽天の打者にコースを教えるようなファンの声が球場に響いたという。指揮官は森捕手にも確認しながら山路球審に相談したという。「(森)友哉や源田が、ファンの声が聞こえるというようなことを言っていた。打者に(コースを教える声が)聞こえるとサイン盗みと一緒だから、こっちも困る」と話し「今後、問題にしてもらいたい」と続けた。
動画(0:10あたりで「内角~内角~」と聞こえる)
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1284441356304175104/pu/vid/1280x720/HqQb0Jz0MgVW4_kj.mp4
球界の反応
- 上原浩治
KOJI UEHARA
@TeamUehara
https://twitter.com/TeamUehara/status/1284463465357357057
野球ファンの方々…😢
投げるコースを教えちゃダメ🙅♂️ ですよ~。
ピッチャーも必死なんですから… 大袈裟に言うと、死活問題になります…🥺
よろしくお願いします。
- 則本昂大
楽天則本昂大「力を合わせて」ルール則る応援求める
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202007200000708.html
「これまでは応援があったので、ヤジにフォーカスされることはなかった。現状は静かな球場の中でやっているので、そういう声は届きやすいし、テレビにも乗りやすい。そういうことを少し頭に入れておいてもらえるといいかなと思う」とし 「ファンの方々も選手へ声を上げて激励したいと思いますけど、そのことで試合が中断してしまうことはすごく残念だと思う。選手としても、見ているファンの方々も残念だと思う。そこは選手、ファンの皆さんも一緒に力を合わせて、1試合1試合いいものを作っていけたら」 と願った。
「現状大きな声も上げられないですし、お客さん同士も間隔を空けている。今年は仕方ないと思う。声を上げて応援をしたいと思いますが、球場ごとにルールはそれぞれあるので、それを守った上で楽しんでほしいと思います」とファンへ投げかけた。
その後の対応
楽天球団側もこの騒動を問題視したようであり、警備や場内アナウンス等の注意を強化するという方針を西武球団に伝えている*5。
楽天、“サイン盗む”観客退場へ 西武から指摘、今後の方針示す
https://www.chibanippo.co.jp/newspack/20200719/707517
楽天の安部井寛チーム統括本部長は19日、楽天生命パーク宮城で西武の捕手が構えたコースを伝える声が観客席から聞こえたと前日18日に西武から指摘された件で、今後は同じような事例が起きた場合には観客を退場させる方針を示した。「警備や場内アナウンスによる注意をさらに強化していく」と説明した。
試合前に西武側と協議した。楽天によると声を出した該当者は特定できていないという。西武の辻発彦監督が18日に「サイン盗みと一緒」とコメントしたことに、安部井本部長は「声を発したお客さんに対してであり、楽天に対してではないと(西武から)説明していただいた」と語った。
技術情報盗み疑惑
2021年1月12日、楽天モバイル社員がソフトバンク在籍時の2019年末に第5世代(5G)移動通信システムなどに関する営業秘密を不正に持ち出したとして不正競争防止法違反(営業秘密領得)容疑で逮捕された。
なんJでも「選手やサインだけでなく本業*6でも盗賊行為」と話題となった。
ソフトバンク、楽天に民事訴訟
楽天モバイルへ転職した元社員の逮捕について
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2021/20210112_01/
今後、楽天モバイルにおいて当社営業秘密が楽天モバイルの事業に利用されることがないよう、当社営業秘密の利用停止と廃棄等を目的とした民事訴訟を提起する予定です。
また引き続き、捜査当局に全面的に協力し、当該元社員への損害賠償請求を含めた措置も視野に入れて、今後の対応を検討していきます。