角中勝也(ロッテ)の別称。ただし事実ではない。
概要
角中は2度の首位打者を獲得するなど「育成枠出身で活躍を見せた選手」の一例として、山口鉄也(元巨人)や千賀滉大、甲斐拓也(共にソフトバンク)らと共に挙げられる場合が多い。
しかし、実際は2006年に通常の大社ドラフトで7位指名を受けてロッテに入団している*1ため、上記の一文は完全な「事実誤認」である。
誤認の要因として
- 角中は独立リーグの四国アイランドリーグに所属する高知ファイティングドッグス出身であり「独立リーグ出身」が「育成枠出身」に置き換わった。
- 独立リーグ(四国IL)の発足と育成選手制度の導入がほぼ同時期*2であり、混同を招いた。
- 角中の翌々年(2008年)に育成ドラフト6位でロッテに入団した岡田幸文と混同された。
- 独立リーグ出身の選手は育成指名が多い。
等が挙げられるが定かではない。
角中は2012年以降、首位打者を獲得・WBC日本代表に選出される等の活躍で名を上げるも上記の勘違いが後を絶たず、テレビ実況ですら間違えられるほどだったため、なんJでは角中を故意に育成枠出身と間違えるネタが定着した。「終身名誉育成枠出身選手」表記で煽られる場合もある。
事例
- 2021年の交流戦にて、関西テレビアナウンサーが角中を育成出身呼び。
- 同年5月27日の阪神戦においてサンテレビの中継で解説を務めた元チームメイトの久保康友*3にすら「彼(角中)は育成選手でしたね」と解説された。
- 同年6月26日のプロ野球ニュースにて金村義明が角中は育成から首位打者を獲ったと言い放つ。
- 変則ケース。独立リーグ出身とは思われていないのか、前述の代表歴を抹消される角中*4。
- 2023年おそらく4月11日、オリックス茶野篤政(四国IL徳島インディゴソックスから育成4位・2023年開幕前に支配下登録)を扱った際。
同じ右投げ左打ちの外野手で育成出身独立リーグ出身の角中にあやかったのだろうか?
実績
角中は独立リーグ出身選手として初めて下記を経験・記録した選手である。
- オールスター出場(2012、2015、2016年)
- 首位打者(2012、2016年)
- ベストナイン(2012年)
- WBC日本代表(2013年)
- 最多安打(2016年)
以上の経歴から、独立リーグからNPBへの道を切り開いたパイオニアとして称えられる場合も多い。