行くな!行くな!越えるな!

Last-modified: 2021-04-23 (金) 16:16:30

2010年9月30日、阪神タイガース対横浜ベイスターズ22回戦(阪神甲子園球場)で藤川球児が炎上したときの、サンテレビ実況・湯浅明彦アナウンサーの叫び、及び該当シーンのこと。

これ以降、このフレーズは藤川本人の被弾、または印象的なホームランの際に使われるようになった。

概要

この試合は矢野燿大の引退試合であったが、当時阪神は中日と熾烈な優勝争いをしていた。したがって負けが絶対に許されない*1状況であった。
そこで、レギュラー捕手が打撃でも期待できる城島健司である*2というチーム事情も踏まえ、今試合では9回2死時点で阪神がリードしている場合のみ、矢野を捕手として出場させて最後のアウトを取る」という変則的な引退試合プランが組まれていた。

試合は3-1と阪神がリードのまま最終回を迎え、クローザーの藤川は普段の登場曲(LINDBERGの『every little thing every precious thing』)ではなく、矢野のテーマ曲(FUNKY MONKEY BABYSの『ヒーロー』)と共にマウンドへ上がる。
だが藤川は制球に苦しみ、連続四球で無死1・2塁としたところでこの日ソロ本塁打を放ち唯一の打点をあげている4番・村田修一を迎える。
そして……。

 

藤川は村田から逆転3ランを被弾*3阪神ファンの嫌な予感は最悪の形で的中してしまった。
リードが失われたことで矢野の出場機会は消滅*4し、裏の攻撃は二死1・3塁まで粘ったが逆転には至らず試合終了。結局矢野は試合終了後に引退セレモニーのみを受け、しかもその花束プレゼンターは当時横浜で選手会長をしていた村田というなんとも後味の悪いオチがつき、悪い意味でインパクトを残したことから○川○児という呼称が誕生。

 

そして、サンテレビの中継では、湯浅アナが「行くな!行くな!越えるな!」と絶叫。その後打球がスタンドインし村田がホームインするまでの十数秒の間解説の広澤克実ともども絶句、ようやくホームイン手前になって悪夢のような現実がそこには待っていましたと一言絞り出すように呟くというお通夜状態となった。

なお最終的には中日と1ゲーム差の2位でシーズンを終えた*5

 

時は流れ2019年8月。サンテレビが開局50周年を記念してサンテレビボックス席展を開催した際、展示場内では「行くな!行くな!越えるな・・・!」と書かれた湯浅アナ 名実況マフラータオルが販売されていた。*6

なお引退後の藤川はガンバレ日本プロ野球リターンズに出演した際、上記の変則的引退試合プランの事は知らずに9回頭から矢野がマスク被るものだと思っていたのに城島が出てきて「アレ?」と思いながら投げていた、プランの事は後から知った。矢野さんだったら抑えていたと振り返った。

地上波でも取り上げられた

2018年12月16日、『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)の「プロ野球 現役引退お疲れ様SP」で村田が杉内俊哉山口鉄也・後藤武敏らと出演した際に
引退試合でもホームランを打って場の空気を変にしてしまう神」と題して佐々岡真司の引退試合と共にこの試合が紹介されてしまった。しかも実況付きである*7

 

なおこの映像を見た村田は
「本当は高めの球を振って三振しようと思ったけど、軽く振ったら当たって入ってしまった
「(力が入ってないせいで、力みのない)理想的なスイングになっちゃってますね(笑)
「自分も実況と同じで走ってる時に行くなヤバいヤバいと思ってた」
とコメントを残した。

村田、笑顔で当時を振り返る

ニッコニコの村田

 




ワイプでもニッコニコの村田

 



 


コピペ

サクバンノツカレトアルコールガマダノコッタゴゼンロクジッオーン♪
(『ありがとう矢野さん』のボードを持つファンと矢野の家族の抜き)
アナ「ご家族も訪れました矢野選手の引退試合、広沢さん」 
広沢「はぁい」
アナ「いつもの、リンドバーグの曲じゃないんですよ。ファンキーモンビー(噛み)ファンキーモンキーベイビーズのヒーロー、これ実は矢野選手の今シーズンの、打席に向かうときのテーマ曲を、初めてバックに背負って今マウンドに上がった藤川球児!」
広沢「なるほどぉ、いいですなぁ^^こういうねぇ、人情物ってのはウルウルしますなぁ^^」
アナ「えぇ」
広沢「まああの今ぁ、城島がね、マスク被ってますけど、2アウトになったら出てきてくれるんじゃないかなぁと思ってねぇ」
アナ「あっ!そういう可能性もありますかね。実はこのイニングが始まる前にぃもう!360度のタイガースファンから!矢野コールもあったんですよねえ」
広沢「うん、だからねぇ、2アウト取ったら矢野出てきてほしなぁ…」
アナ「いつもの、リンドバーグの曲ではなくて、矢野の!打席のテーマ曲で!マウンドに上がった藤川球児!」
広沢「うん」
広沢「あの、ベンチに矢野がいたら出てこないですけどねw」 
アナ「そうですねぇ」
広沢「え?ぶぇっ?まあベンチはあの…あれでしょうけども(意味不明)」
アナ「明日は矢野さんの引退セレモニー。いい雰囲気でそのセレモニーを行いたいと話していた関本がファーストに回っています」
(連続四球で無死一塁二塁、挙動不審な真弓監督の抜き)
広沢「いやこれほんとに嫌なバッター迎えましたねぇ…」
アナ「外野は当然深いしゅびうち(噛み)」(低め150kボール)
アナ「こ れ ほ ど コントロールがままならない藤川!まあ滅多にないですよねぇ」
広沢「ちょっと、ちょっとあのぉ鳥谷が行ってるあたりはいいんですけど」
アナ「はぁい」
広沢「ちょっと城島も行って、久保コーチも行って、ちょっと慌ただしくなりましたよ3人行ってね」
広沢「チッ(舌打ち)まあここらへんちょっとねぇ、空気の読めるバッターなら空振りしブヘッwボール球をねw空振りして欲しいんすけどねぇwwここはね、演出で(キリッ」
アナ「はい(キリッ」 
広沢「空気を読んで」 (アウトハイ153kファウル)
アナ「おぉお」
広沢「空気を読んでくれましたねえ^^ダァッ!っと…」 
アナ「関本も!帽子を飛ばして!懸命にファウルボールを追いました!」
広沢「このストライクでね、落ち着いてほしいと思いますね」 アナ「はい」 広沢「一つ取ればね」 アナ「はい」
広沢「ですから次のボールが大事になりますねぇ…ストライク先行!」(インハイ150kストライク)
アナ「150キロ!」 (祈りを捧げる不細工なババァ集団の抜き)カーン!! 
広沢「うわっ!」
アナ「行くな!行くな!越えるな!」
(呆然とした真弓→藤川→真弓→ベースを回る村田の抜き。この約10秒間実況席無言)
アナ「…悪夢のような現実がそこには待っていました。村田、逆転3ラン…4対3!」
(顔面蒼白汗だくの藤川、やっちまったーと顔をしかめる城島、なんかうんうん頷く真弓、いまさらマウンドに向かう辛い
広沢「この大バッ…このバッターにこれだけまっすぐを続けたわけですからねぇ…悪夢ですなあ」

10年振りの「行くな!行くな!越えるな!」

藤川は2020年シーズンをもって引退を発表。
10月31日の対DeNA最終戦(横浜)では大差のリードという事もあり能見篤史*8に続く形で9回裏2アウトから登板。ここでラミレス監督は元チームメイトで上記の試合にも出場していた大和を代打に送る粋な采配を見せる。すると大和は藤川の渾身の147km/hストレートを完璧に捉えレフトスタンドの端へホームランを放った*9
なおレフトスタンドの端は阪神ファンが陣取っており、そこにいた阪神ファンたちも喜んでいた。
ちなみにこれが藤川の現役生活で最後に打たれたホームランとなった。

10年越しのバッテリー

11月10日の対巨人最終戦(甲子園)は藤川球児の引退試合となった。藤川は9回にビハインドの場面だが登板。2三振を奪い,三者凡退に抑える。そして試合後,引退セレモニーの際に10年ぶりに藤川と矢野のバッテリーが再結成。引退する立場だった矢野が監督,当事者だった藤川が引退する立場になって再結成されたこのバッテリーに当時を知るファンは胸を熱くした。

関連項目


*1 9/26にマジック8が点灯したのだが残り9試合中8試合に勝利しなければならないという極めて厳しい状態であった。
*2 今試合でもスタメン。
*3 ちなみにこれが村田が横浜時代に放った最後の3ランホームランである。
*4 皮肉にも9回裏の攻撃は城島からで、同点であれば代打での出場も十分にあり得た。
*5 この試合に敗れたことにより阪神のマジックは消滅。それと同時に中日にマジック1が点灯。翌日も阪神が敗れたため、中日の優勝が決定。当の阪神はマジック点灯後の9試合を6勝3敗(最後の1敗はレギュラーシーズン最終戦。横浜投手陣に完封された挙句、高卒1年目の筒香嘉智にプロ初本塁打を献上する、というCSに不安を残す結果となった。)で終えた。
*6 ちなみに翌年の2020年にオープンした心斎橋パルコ内にある東急ハンズで開かれたマニアコンビニでそのタオルが再販された
*7 映像提供はサンテレビであるため残当といえる。
*8 この年限りで戦力外となり阪神を退団。オリックスに兼任コーチとして移籍した。
*9 長打力があまりにも低いことが課題となっている大和にとって、プロ15年目にして通算9本目のホームランだった。