2021年の開幕戦前、オリックス・バファローズの開幕投手に指名された山本由伸へ中嶋聡監督がかけたとされる言葉。
概要
2021年のオリックスは、2012年から続く開幕戦の連敗に終止符を打つべく、若きエースの山本を開幕投手に指名した。しかしながら、昨季までは壮絶なムエンゴと味方のエラーに泣かされた山本だけに、今回も味方に足を引っ張られるのではないかと懸念されていた。
開幕前日
そんな中、開幕を翌日に控えた3月25日、以下のような記事が発表される。
オリックス・山本「いつも通り冷静に」初の開幕マウンドに表情引き締める
https://www.sanspo.com/baseball/news/20210325/buf21032519360001-n1.html
オリックスの剛腕山本が5年目で初めて開幕戦に先発する。開幕戦9連敗中という不名誉な歴史に終止符を打つべく、ブルペンで軽く投げるなどして大役に備え「勝ちたい試合。技術も上がっている」。気持ちの高ぶりを感じつつ「いつも通り冷静に投げたい」と表情を引き締めた。
中嶋監督からは「気負わずいけよ。野球は一人でするんじゃない、みんなで助けるから自信を持って投げるように」と声を掛けられたという。「そういう一言がとても頼りになる」と感謝した。
過去2年連続最下位とあって「シーズンの出だしがかなり大切。開幕戦は、そこで終わりではなく始まりの1戦目。勢いづけられる投球ができたら」と強い責任感を口にした。(メットライフ)*1
一見すると中嶋監督が自身初の開幕投手を務める山本を激励しているという心温まる記事なのだが、山本を助けるはずのオリックス野手陣といえば打っては援護できず守ってはエラーで山本を妨害するというのがここまでの定番パターンと化してしまっており、ネット上では「これまでに何回山本を背後から刺したと思っているのか?」などと総ツッコミが入る事態となった。
試合結果
開幕のマウンドに立った山本は1回裏、1番・金子侑司にヒット*2を許すと、2番・源田壮亮に送りバントを決められ1死2塁。
続く3番・森友哉のセカンドゴロを太田椋が後逸し、先制点を献上。さらに自身の暴投もあり、初回に2点を失う。
3回には1死から森友哉にソロ本塁打を浴びると、続く山川穂高のショートゴロを紅林弘太郎がファンブル、後続にも連打を浴び、この回も2失点。
その後は7回まで西武打線を抑えるも、味方の反撃及ばず4-3で敗戦、オリックスの開幕戦連敗はパ・リーグワースト新記録の10に伸びた*3。
7回4失点(自責1)で敗戦投手になった山本と、事前の懸念通りの展開、そして上記の記事を照らし合わせ、なんJは大いに湧いたのだった。
なお、結局今回も味方に足を引っ張られ勝てずに終わった山本は「仕方ないプレー」とまたしてもぐう聖な大人の対応を見せ、先述のようなコメントを残した中嶋監督はエラーについて「いつか山本に全部返して欲しい」と述べた*4。