江越大賀(阪神→日本ハム)の別称。
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概要
野手の能力は一般的に『打撃のコンタクト能力・長打力・足の速さ・肩の強さ・守備の上手さ』の5つに分類され、その全てが優れた選手(俗に言う「走・攻・守の3拍子揃った選手」)を「5ツールプレイヤー」と呼ぶ。ここから派生し、上記のうち1つが著しく欠けている選手に対して「4ツールプレイヤー」という呼び名が誕生した。
発祥は不明だが、少なくとも2010年頃からなんJ内外における本呼称の使用が確認される*1。
江越の別称として定着したきっかけは、上述した能力のうち他の4つは満たしているものの、あと1つの『コンタクト能力』が致命的に欠けていることから*2。
江越の経歴
2014年ドラフト3位で駒沢大から阪神に入団。「トリプルスリーも目指せる右のスラッガー」として期待され、控え選手ながらルーキーイヤーの2015年に5本塁打、翌2016年は出場4試合連発を含む7本塁打を放つ長打力を発揮する。
しかし「当たればよく飛ぶがほとんどバットにボールが当たらない」という特徴から三振を量産。2016年は規定の半数程度の217打席ながらリーグ22位の78三振を喫し、自分より打席の多い打者(+自身含む)57人中最低の三振率2.45を記録*3した。
2017年以降は大幅に打席数を減らすも三振の頻度は落ちず、打率は1割を越えればマシという体たらくが続く。阪神時代の江越が最後に安打を記録したのは2019年4月23日で、2022年オフに日本ハムへトレード移籍するまでの約3年半もの間無安打が続いていた。
2020年9月10日のDeNA戦(横浜スタジアム)にて途中出場した際には、“「三」打席連続「三」球「三」振”の珍記録を樹立。「(別の意味で)トリプルスリー達成」とネタにされた。
一方で俊足・強肩に加えて外野守備に関しても阪神野手陣の中では上手いため、阪神時代は守備固め及び代走での出場が主となり、「守備・走塁・三振のスペシャリスト」などと言われていた。
なお、打撃不振の原因は自身の乱視*4にあったようで、2022年オフの日本ハムへのトレード移籍以降、新庄剛志監督の勧めで眼科を受診し特注の矯正サングラスを作成し試合中にも着用。
すると2023年4月5日に約4年ぶりとなる安打を放ち令和初安打をようやく記録。5月11日には2018年シーズン以来約5年ぶりとなる本塁打、約7年ぶりとなる1試合複数安打など好調を持続。更には約7年ぶりとなる出場3試合連続本塁打を放つなど躍動。
ただし三振数も相変わらず多く、2023年シーズンの最終成績は100試合に出場し打率.180・5本塁打・13打点・OPS.581、三振率は43.8%(176打席・77三振)。出場機会を大幅に取り戻しながらも、中身はほぼ例年通りのままに終わった。
なお、詳しく調べたところ乱視に加え外斜視*5でもあったことが発覚し2023年オフからはクローズドスタンスの習得に取り組んでいる模様。
なんJでは江越が打席に立つたびにスレが立ち、案の定三振に倒れても盛り上がるなど謎の人気を博している。ちなみに阪神時代の一軍合計公式戦出場数は334試合であった。
成績一覧
年度 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 三振 | 四球 | 打率 | 三振率 | IsoD*6 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通算 | 664 | 111 | 19 | 265 | 42 | .187 | .399 | 0.062 |
2015 | 176 | 36 | 5 | 64 | 6 | .214 | .363 | 0.036 |
2016 | 217 | 40 | 7 | 78 | 18 | .209 | .359 | 0.074 |
2017 | 18 | 1 | 0 | 5 | 3 | .077 | .278 | 0.256 |
2018 | 40 | 6 | 1 | 22 | 0 | .150 | .550 | 0.000 |
2019 | 16 | 1 | 0 | 9 | 1 | .067 | .563 | 0.058 |
2020 | 13 | 0 | 0 | 6 | 2 | .000 | .462 | 0.154 |
2021 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | .000 | .333 | 0.000 |
2022 | 5 | 0 | 0 | 3 | 1 | .000 | .600 | 0.200 |
2023 | 176 | 27 | 5 | 77 | 11 | .180 | .438 | 0.064 |
パワプロにおける査定
最新作『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』における江越のステータスは下記。
守備位置 | 弾道 | ミート | パワー | 走力 | 肩力 | 守備力 | 捕球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
外野 | 3 | G(15) | C(68) | A(85) | A(83) | C(66) | D(52) |
弾道3に加えて高いパワーと走力を兼ね備え、守備面においても優秀な評価を受けている*7が、肝心のミートは全球団の野手中でワースト*8。阪神時代の同僚の西勇輝(投手)、現同僚の上原健太(投手・外野手)すら下回る*9低さである。さらにマイナス特殊能力の「三振」*10を所持しており、パワプロの仕様上各ステータスは0以下にならないため、追い込まれた江越のミートは理論上最低の1になる。