Aクラス判定機

Last-modified: 2022-11-18 (金) 23:10:22

2021年のヤクルトの成績、およびそれをもとにしたヤクルトの別称。
「リトマス紙」「ぶりぶりざえもん*1」「ヒソカ*2」とも。

なお、この年のヤクルトに限らず以下のような成績を収めるチームはよく出現している。


概要

2021年前半戦

2年連続最下位に沈んだ前年、前前年とはうってかわって、2021年のヤクルトはオスナ、サンタナら外国人の活躍や塩見泰隆覚醒、中村悠平の打撃覚醒、前年大不振だった山田哲人の復調、さらにはチーム防御率の大幅な改善もあって、Aクラス入りをほぼ確実にし阪神巨人との優勝争いに絡んだ。

しかしチーム別成績を見ると、

  • シーズン中盤からBクラスが確実視されていた中日、広島、DeNAの3球団には大きく勝ち越している。
  • 一方、ヤクルトと同じくAクラスが確実視されている阪神と巨人には大きく負け越していた*3
  • さらに交流戦の成績を見ると、ヤクルトが交流戦で負け越したチームは全てAクラス、逆に勝ち越したチームは全てBクラスという結果になった*4

これらのことから「ヤクルトにはAクラスとBクラスを見分ける能力がある」とされ、「所詮下位球団にしか勝てない雑魚」という蔑称的ニュアンスも合わせてこう呼ばれるようになった。

後半戦

シーズン後半になるとヤクルトは更に調子を上げ、Bクラス3球団のみならず阪神と巨人にも勝てるようになり*5、最終的に2位阪神の勝率を5厘上回ってリーグ優勝を果たす。
クライマックスシリーズでは巨人を3タテし、日本シリーズでもパ・リーグ1位のオリックスを4勝2敗で下して日本一となった。

このような結果から、「単純に戦力差があっただけ*6」「そもそも格下のチームとの対戦成績が良くなるのは当たり前」といった意見も見られた。


ヤクルトのチーム別対戦成績

セ・リーグ

対戦チーム名順位成績
阪神2位8-13(4)
巨人3位11-11(3)
広島4位14-8(3)
中日5位13-6(6)
DeNA6位17-6(2)

パ・リーグ

対戦チーム名順位成績
オリックス1位1-2(0)
ロッテ2位1-2(0)
楽天3位1-2(0)
ソフトバンク4位3-0(0)
日本ハム5位2-1(0)
西武6位2-1(0)


余談(過去の事例)

リーグ優勝においてはBクラス相手に取りこぼさずしっかり勝ち切ることは鉄則である(という風潮がある)。
例として2012年の日本ハムは2位から4位の3球団に負け越しながら5位と6位をカモにすることで優勝している*7
ただしAクラスに弱いと2017年広島2019年西武のように、CSで逆襲される事もあるため、この戦法はあくまでペナントの戦い方といえる。


関連項目


*1 漫画・アニメ『クレヨンしんちゃん』に登場するキャラクター。強敵との対決シーンで毎度敵に寝返り「私は常に強い者の味方だ」と言い放つのがお約束である。
*2 漫画『HUNTER×HUNTER』の登場人物。作中で強敵と戦っていない等の理由からなんJでは雑魚狩りキャラ認定されている。
*3 この年はAクラス、Bクラスそれぞれが接戦の一方で3位と4位のゲーム差が大きく、前半戦終了時点で10ゲーム差が付いていた。
*4 ヤクルトが対戦した時点で5位だったオリックスは最終的に1位、2位だったソフトバンクは最終的に4位になっている。
*5 共に後半戦限定であれば勝ち越しとなっている。これは、巨人阪神が失速していたことも要因の一つである。
*6 ヤクルトは中軸のオスナとサンタナの入国が遅れた一方で、巨人と阪神は大半の助っ人外国人が早々に揃っていた。加えてヤクルトは開幕直後に西田がコロナ陽性となり青木・内川・川端も濃厚接触者として離脱している。
*7 2位西武4位楽天に10勝12敗2分、3位ソフトバンクに9勝13敗2分。その一方で5位ロッテに16勝5敗3分、6位オリックスに15勝9敗。また交流戦では同年のセ・リーグで5位6位だった阪神とDeNAに全勝している。