痛みは快感！

プレイヤー：
すごく絵になるね。

フェリカ：
…そうですか？ですが、主様が私のことを褒めてくださっても…
からかわれてるようにしか思えないのですよぅ…

プレイヤー：
ううん、からかってなんかいないよ。普通、野生の小鳥は恐れて近付いてこないのに、
キミの場合は小鳥から喜んで近付いている。だからビックリだよ。

フェリカ：
なるほど…私、昔から野生の動物と仲が良いのですよ。
夜族である私が、野生の動物と仲がいいって、ちょっぴり変な話ですよね…？

プレイヤー：
夜族…夜族については本でも記述だけあって詳細は知らないから…
もしかして夜族は異世界の住人だったりするのかな？

フェリカ：
異世界から来た種族ではないですよ…？
私達も人間と同じように、この世界に創造された種族ですから。

プレイヤー：
ふむふむ…それにしても、動物と戯れる姿を見てると、
キミが本に書いてあるような悪にはとても思えないよ。

フェリカ：
ふふ…主様は私に惚れてしまいました…？

プレイヤー：
…ノーコメントで。

フェリカ：
…主様が私が望む事をしてくれたら、私が主様に惚れちゃうかもですよ…？

プレイヤー：
え！？なんで頭を犬に咬まれているのですか？

フェリカ：
あ、見つかっちゃった…はふぁ…♥(ガブガブ)

プレイヤー：
手のひらや腕にも歯型が一杯ついてるし…

フェリカ：
全然痛くありませんよ…むしろ……♥
それと、私とこの犬は自分を満たしているだけなので、全然問題ありませんよぅ…
もしかして、主様もこの犬に咬まれたいのですか？

プレイヤー：
いや…遠慮しておくよ…キミの趣味に足を踏み入れると、
元の世界に戻れなくなりそうだし…

フェリカ：
こんなチャンスをパスしてしまうなんて…もったいない…♥(ガブガブ)

プレイヤー：
ああ！また咬まれてる！

フェリカ：
はふぁ…♥この犬は本当にいい子ですねぇ…♥
ほら…はやくこっちも咬んで…♥

プレイヤー：
そんなに咬まれてるのに正気を保ってるキミを尊敬するよ…

フェリカ：
えへへ～…とうとう主様は…私を尊敬してくれたみたいです…♥
もう少しで…主様も私の趣味が最高だと感じてくれます…！

プレイヤー：
ん…？モンスターの前にフェリカが…

フェリカ：
さぁ…！早く私を攻撃してください…！お楽しみはこれからです！
Hurry！HurryHurry！HurryHurryHurry！

プレイヤー：
あれ…攻撃をしてるはずのモンスターが泣いてる…
ねぇフェリカ…キミの要求に困ってるんじゃないかな？

フェリカ：
こんな攻撃…！色んな意味で物足りません！
このモンスターには…攻撃するのが嫌になるまで付き合ってもらいます…あはは！

プレイヤー：
……あのプライドの高いモンスターが泣いてるよ…ある意味最強かも…

フェリカ：
ウフフフフ…♥主様には…この行為の意味が分かってないと思いますが…
ちゃんとした目的が隠されているのですよぅ……♥

プレイヤー：
た、確かに人間が「攻撃されると快感を覚える変な生物」だと思えば、攻撃してこなくなるかも…
というか…キミを見てると、無理やり攻撃させられてるモンスターのほうを助けたくなるんだけど。

フェリカ：
はふぁ…♥
私の目的は…モンスター達に攻撃本能を忘れさせる為に…自分の身を犠牲にしているのです…♥
だから主様は黙って私達の姿を見守っていてください…♥

プレイヤー：
説得力が一切無いってのも珍しいよね…

プレイヤー：
こら！

フェリカ：
あぁーん…♥

プレイヤー：
あぁーん…♥じゃない！

フェリカ：
あぁーん…♥

プレイヤー：
なんで戦闘中に、一方的にやられに行くの！？

フェリカ：
あぁ…主様に叱られてる…♥それは…敵から複数の攻撃を受けることで、
複数の快感を得ることができるからですよぉ…♥

プレイヤー：
戦闘中に快感を得る為にわざと囲まれるとか…もっと真面目に戦って欲しいんだけど…

フェリカ：
うぅ～…私が犠牲になることで、他のストライカーの被害も抑えられているのにぃ…
だから問題ないはずですよぅ…

フェリカ：
あぁ…それにしてもあの戦いはとてもしゅごかった……♥

プレイヤー：
…じゃあ相手の強烈な拳がキミの顔面に直撃しても、冷静でいられるの…？

フェリカ：
全然大丈夫ですよぅ…むしろそんなもの…私にとっては快感にしかなりません…♥
主様の拳で本当かどうか試します…？さぁ、思いっきりどうぞ…！

プレイヤー：
いや…言ってみただけだから…

フェリカ：
ともかく…私は力強く攻撃してくる人がだ～い好きなのですよぅ…♥

プレイヤー：
自分はそんな趣味ないからね！？

フェリカ：
大丈夫…主様なら…出来ますよぅ♥

プレイヤー：
あ、フェリカ。真面目に考えごとをしてたみたいだけど、その手に持ってる鞭は？

フェリカ：
主様…これは、私のお姉さまが肌身離さず持っていた鞭なのです…♥
この鞭を持ったら落ちつくのですよぅ…

プレイヤー：
キミはお姉さんと、とても仲が良かったみたいだね。

フェリカ：
はい…♥昔は色んな遊びをして私を楽しませてくれていました…
特に、姉が投げた物を四つん這いで拾ってくる遊びは最高に楽しかったのです…♥

プレイヤー：
ま…まるで、ペットとその飼い主だね…

フェリカ：
いくら主様でも…お姉さまの文句を言うのでしたら、怒りますよ…？

プレイヤー：
あ…ごめん…

フェリカ：
むぅ…ところで、この鞭を持ってたお姉さまも、記憶の欠片があれば復活できますか…？
この鞭を見るたびに、お姉さまを思い出して…

プレイヤー：
記憶の欠片があれば、大丈夫だと思うよ。

フェリカ：
なるほど…では、お姉さまの記憶…一生懸命集めないといけませんね…♥

プレイヤー：
そうだね。また姉妹が楽しく暮らせるように頑張ろう！

フェリカ：
そうと決まれば…今日から遺跡探索、頑張ります…！
主様も私に協力してください…！

プレイヤー：
もちろん。これからもよろしくね！