プロットヒットコンテスト No4

Last-modified: 2017-01-07 (土) 23:53:20

「ぎゃもぎゃる(仮)」

 

●ストーリーのテーマ

最も身近な親友が、同時に最大のライバルでもあることは両立するのか?

 

●作品としてのテーマ

ルールやセオリーを解説しゲーム内容もしっかり描くことと、女子高生を登場させて読者に媚びを売ることは両立するのか?

 

●世界観

どこにでもありそうな、いち地方の町

 

●主要人物

・美夏
主人公。明るくて活発な高校1年生。持ち前の行動力で高校にバックギャモン同好会を立ち上げる。好きなダイスの色:オレンジ

 

・由佳理
美夏の同級生で親友。帰国子女。落ち着きがありなんでもそつなくこなす。美夏と話すとしばしばツッコミ役に回る。好きなダイスの色:紫

 

・桃
美夏の同級生。メインキャストで唯一彼氏持ち。ラッキーとアンラッキーの落差が激しい。美夏と話すとダブルボケになりがち。好きなダイスの色:ピンク

 

・瑠衣
美夏の同級生。おとなしい、というより気弱なところがあり、バックギャモン同好会で自分を変えたいと考えている。好きなダイスの色:白

 

・理人
由佳理のいとこ。大学生。美夏らにバックギャモンを教える。

 

●あらすじ
 美夏は親友の由佳理の家で、偶然アルファベットの書かれたバックギャモンのチェッカーを見つける。
 それは由佳理の祖母が由佳理にバックギャモンを教えるため、初期配置に並べると「WE ENJOY THE GAMES」という文になるように書き込んだものだった。
 由佳理からルールを教わった美夏はすぐバックギャモンにのめりこむようになる。

 

 美夏は友人の桃を誘い、学校にバックギャモン部の創設を訴えるが、学校の返事は囲碁将棋部もそれぞれ独立していないのだからその中ですればいいだろうというものだった。
 美夏はバックギャモンの名称をクラブ名に入れてほしいと主張するが、名前が長くなりすぎると囲碁将棋部の反対を受け、部の名前が変わらないままスペースも間借りする形で細々とバックギャモンをすることになる。
 このいきさつや、ギャモンにスペースや予算を取られることを懸念した旧部員との確執は深くなり、予算がつかないなど学校から十分なバックアップの受けられない同好会として独立することとなる。
 しかし、この時美夏の頑張りを目の当たりにして、気弱でいじめられることもあった瑠衣が囲碁将棋部を脱退、自分を変えようと美夏たちに合流する。

 

 同好会には予算がつかないのにボードがない。
 美夏はひとまずペットボトルのキャップなどで自作した「貧ボード」で活動しながらボード等を買うためにバイトを始める。
 メンバーにルールを教えていた由佳理だったが、自分自身数年ぶりにギャモンを再開し、自分が教えていくには限界があるのでいとこの理人に指南役を依頼することを提案。
 理人は不定期に同好会に指導するようになった。美夏は、理人の存在がちょっと気になり始める。

 

 やがて同好会は国内にバックギャモン普及協議会が存在し、例会や大会が開催されていることを知る。
 同好会は大会に見学に行こうとするが、美夏に補習が入るなどの急用で当日出席できたのは瑠衣だけであった。
 地方から都会の会場までのけっこうな移動時間の間に、引っ込み思案な瑠衣は緊張を募らせたまま会場入り。
 また会場でも会員が塩対応したり、自分のレーティングを上げるために初心者の瑠衣をカモにするなどの冷遇に瑠衣は酷く落ち込んでしまう。
 美夏は瑠衣を一人で行かせたことを深く反省、「瑠衣はブロットにしない。自分がカバーに入ってブロックになる」と決意。
 協議会に反感を持つが、由佳理から理人もまた協議会の一員であることを知らされ、複雑な思いを抱える。

 

 やがて、理人から「相手が固定化しないように例会には参加した方がいい」と勧められ、同好会は若干しぶしぶ例会には参加するようになる。
 しかし、地方に住む美夏たちにとっては交通費もばかにならず、また遠征の繰り返しによってバイトの手当と時間が圧迫されるというジレンマに陥る。
 こうした中、桃が彼氏と遊ぶために活動を度々休むことに対して美夏は不満を持ち始める。
 由佳理は好きの程度は人それぞれで、差があるのは仕方ないと意見。同好会に軋轢が生じつつあった。
 次の大会では瑠衣の仇討ちをすると意気込んでいた美夏であったが、その日限定でバカヅキした桃が好成績を収め、由佳理にいたっては優勝してしまう。
 一番熱心だった美夏は早々と敗退してしまい、すっかり自信をなくしてしまう。

 

 美夏の学校は文化祭を迎える。ギャモン体験のデモンストレーションを行っていた美夏は、「貧ボード」を見て気に入った老婦人に声をかけられゲームを行う。
 老婦人は美夏のダブルに対し無謀とも思えるテイク。その後老婦人があわや逆転というところまで巻き返すも、出目に恵まれた美夏が勝利。
 美夏「さっきのテイク、まさか受けられるとは思いませんでした」
 老婦人「だって、パスしたらあなたとの楽しいゲームが終わってしまうでしょう?」
 そう言って美夏は老婦人が「WE ENJOY THE GAMES」と唱えながらチェッカーを並べるのを聞いて、老婦人が由佳理の祖母であることを知る。
 美夏は目の前のゲームよりも大きなものを見据えていた老婦人に対し、「本当に勝ったのは私じゃない」と思わずにいられなかった。
 美夏は初めてバックギャモンを知り、夢中で楽しんでいた頃を思い返して自分の中で何かが弾けるのを感じた。

 

 また、協議会の大会や例会を重ねるうちに、協議会のすべての人間が悪意に満ちているわけではないことを知り、少しずつ認識は改められていった。
 美夏たちはプレゼント箱に模した自作のダブリングキューブを持参、これでダブルして相手がテイクしたらキューブをプレゼントして次の試合で使ってもらうよう依頼するなどの活動をするうち、協議会からも受け入れられるようになる。

 

 ある大会の勝ち抜き戦。美夏は決勝まで駒を進める。その対戦相手は、最大の親友にして最大のライバル由佳理であった。
 美夏は由佳理に勝利する。
 優勝したことを報告すれば理人に認めてもらえるかも、と気持ちのはやる美夏だったが、理人は日本を旅立った後だった。

 

 翌年、美夏たちは進級する。
 美夏たちの活動実績が学校から認められ、同好会でなく、正式なクラブとしてバックギャモン部が発足する。
 美夏たちは部の規約を作って学校に提出するが、教師から言葉足らずで意味が分からないから書き直すよう注意を受ける。
 その規約には、ただ一言「WE ENJOY THE GAMES」と書かれていた。

 

【 他の方がこのストーリー案を参考に作品を作りたい場合 】:

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【 コンテスト終了後の作者名の公開 】:

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