3.バックギャモンの応用ルール << バックギャモンのルール >> 5.バックギャモンの基本用語
続いて、細かなルールの補足です。
一応、余裕があったら覚えてみて下さいね。特に最初のやつは。
先手の決め方
各ゲームにおいて、どちらの手番から始めるかは、どのように決めるのでしょうか?
ジャンケン?コイントス?いや、せっかくサイコロがあるのですから、普通はそれを使います。
まず最初に、お互いサイコロを1コずつ振ります。同じ目が出たら振り直しです。
それで、大きな目が出たプレーヤーの手番から始める、というルールが一般的です。
そして、もう1つ重要なのは、最初の手番の人は、
先手決めのために振ったサイコロの目をそのまま使います。
たとえば、自分が5、相手が3の目を出した場合、自分の方が大きいので、自分の手番からになります。
そして、自分は「5・3」の目をを振ったということにして、ゲームが始まるわけですね。
よって、いきなり初手からゾロ目が出ることはありません。
基本は先手が有利ですから、先手がゾロ目を振ってますます有利にならないようにすることで、
うまくバランスを取っているルールだと思います。
時計回りと反時計回り
コンピュータ相手やネット対戦ばかりしていると気にならないかもしれませんが
実際のボードでプレーする時に気にしなければいけないのは、時計回りと反時計回りの違いです。
この画像は、もう見慣れていますね。これは、白目線の画像でした。
ではもし自分が、向こう側に座っている赤のプレーヤーだったら、どうなるかというと・・・
こうです。あれ?初期配置がさっきと違う…
そうです。バックギャモンは実は、自分と相手で初期配置の見え方も、コマを動かす方向も違います。
この場合、左上が「振り出し」で、時計回りにコマを動かし、左下が「ゴール」ということになります。
先の画像の方を「反時計周り」、後の画像の方を「時計周り」と呼んだりします。
もしあなたが実際のボードでプレーしたい場合は、このどちらの周りにも慣れておかなければいけません。
まあ、最初は片方の周りでずっと遊んで、ゲームに慣れてきた後、
逆の周りも経験してみる、という流れが良いかなと思います。
ちなみに、オンライン対戦サーバーでは必ず反時計回りの視点固定でプレーできるサイトが多いのですが
playOKというサーバーにおいては、白いコマを選べば反時計回り、赤いコマを選べば時計回りで
プレーするという、リアル志向?の仕様になっています。めんどくさい気もしますが練習にはもってこいですね。
なお、大会などでは、お互いに自分の好きな周りでプレーしたいという思いがぶつかることもあるでしょう。
そこで、先ほど紹介した「先手決め」の前に、先にサイコロを1コずつ振って
大きい目を振った方が周りを決められる、というルールが一般的だと思います。
そして、コマを初期配置に並べた上で、改めてサイコロを振り、「先手決め」を行うわけですね。
補足ルール「出来る限り、2つとも目を使うこと」
本音を言えば、自分(白)としてはブロット(ひとりぼっち)を作りたくありません。
ならば、まず3と書かれたマス目にある駒を1マス動かしてみましょう。
すると、5マス動ける駒はありませんね。これで自分の手番は終わり!
……と、やりたいところなのですが、残念ながら認められません。
可能な限り、2つともサイコロの目を使わなければならないというルールがあるからです。
この場面であれば、9と書かれたのマス目にある駒を1マス動きましょう。
すると、さらに同じ駒を5マス動くことができます。
結果として、9と書かれたマス目にブロットが発生してしまいますが、ルールなので仕方ありません。
補足ルール「どちらかの目しか使えないなら、大きい方を使うこと」
2つのサイコロ、どちらも使うことは不可能ですので、片方だけ使うことになります。
問題は、この場面においては、「5」の目も「4」の目も、どちらも使えるというところです。
このような時は、必ず大きい方の目である「5」を使わなければいけない、というルールです。
よって13と書かれたマス目のコマを、5マス動かしましょう。
ちなみに…
ちなみに、きちんと2つともサイコロを使う限りは、使う順番は制限されません。
そのことを確認するために、次の画像を見てください。
白はもちろん、絶対にブロット(ひとりぼっち)を発生させたくありません。
一見、それは不可能に見えます。「5」の目で5」と書かれたマス目のコマをゴールさせると、
次の「1」の目でどのコマを動かしても、ブロットが発生してしまいますね。
しかし、実は裏技があります。(もしかすると、簡単に気づいた人もいるかもしれません。)
その裏技とは、まず先に「1」の目を使って、5と書かれたのマス目にある駒を1マス動かすのです。
そして同じ駒を、今度は「5」の目を使ってゴールさせましょう。
ゴールまでの距離は4ですが、「最後尾」のコマですから、ゴールできますよね。
なんかセコい気もしますが、こういった技は認められるのです。