ガン待ち

Last-modified: 2016-09-18 (日) 20:22:22

ガン待ち【がんまち】

概要

  • 主に格ゲー界隈で使われるゲーム用語で、相手の攻撃をひたすら待ち、迎撃に専念する戦術のこと。
    多くの場合、攻め手が非常に不利な読み合いを強いられるにも関わらず、攻めなければ試合が膠着してしまうという性質を持つため、対戦相手の不興を買いやすい。
    特にかの有名な「待ちガイル」が引き起こしたリアルファイトの例は数知れず。
  • マビノギでもほぼ同じ意味で使われ、ディフェンスカウンター等を連続して準備し、自分から攻撃に打って出ようとしない状態を指す。
  • 敵がガン待ちに入った場合、凍結ではなくあくまでも攻撃行動へ移行する可能性もあるため安易な行動は危険。
    ベアウルフゴーレム等が度々この状態に入ってプレイヤーをやきもきさせた事で有名。
  • オオカミ系の敵がディフェンスしながら距離を取ったり、グレムリン系がまっすぐ逃げたりするのもこれの類型。
  • G20現在、マビノギでは陳腐化した概念となっている。詳細は後述する。

対処法

  • 基本的にはこちらもディフェンスに切り替えて離れつつ様子を見ることになる。
    しかし相手がゴーレムやオーガ戦士のように極端に攻撃力が高すぎる場合はディフェンスの上からでも痛烈なダメージを受けてしまう可能性も高い。また、ヘビースタンダーを持っている場合はディフェンスで受け止めた後の行動も重要になる。なぜディフェンスなのかというと、GENESIS以前では防衛行動では最も発生が早かったため。
    相手によってはカウンターのほうが適している場合もあるが、相手によってはアイスボルトレンジアタックなどの遠距離攻撃で無防備なところを狙ってくる強敵もいる。
    • アイスボルトなどの遠距離攻撃で相手のスキルを中断させ、のけぞりからの最短行動、つまりアタックを誘発させるのがこの手の膠着状態を崩す模範解答だが、アイスボルトを詠唱中に相手がアタックに切り替えてきた場合、こちらもそれに素早く対応しなければならない。
      だが相手がディフェンスをしながら密着してきた場合……。
  • 相手がパッシブディフェンスを備えている場合に特にこの状態にこの状態になりやすく、ゴーレムがストンプで待機していた場合、レンジアタックやアイスボスト、ライトニングボルトによる手出しはかなり危険。強制ダウンを持つマグナムショットファイアボルトで崩したいところだがこれらは準備時間がやや長く、その隙にアタックやスマッシュに切り替えられた場合、対処が遅れれば致命傷になりうる。かといって近寄っていけばストンプの餌食。
    この高度な読みあいはマビノギの醍醐味ではあったが、戦闘に不慣れなプレイヤーにとって重たい課題だった。
  • さまざまな理由により、相手が積極的に手を出してこない場合の対処法としてこちらも様子を見るという対処法が最もリスクが少なかったため、お互い手出しできずににらみ合いが続くことがよくあった。そうしてどちらからともなく攻め手を欠いたまま時間だけが過ぎていく――すなわちこれがガン待ちである。
  • おそらく最適な回答としては「第三者の介入を待つ」ではないだろうか。どちらも攻め手を欠いている以上、何らかの形でこの均衡を崩す外的な要因によって状況が流動的になる。この手出しによって敵を倒せれば良し、よしんば倒せなかったとしても何らかの隙が生じるはず。そこがチャンス。
    • こうした達人同士の戦いのような様相となった二人の間に割って入るのは無粋とするミレシアンもたまにいたりして、固唾をのんで見守ることもあるとかないとか。

陳腐化

  • GENESIS以降はスキル準備が高速化したこと、シャープマインドが実装されたこと、敵の状態に構わず一方的に攻撃できる手段が増えたことから、少なくともプレイヤー側がガン待ちに悩まされるケースはほぼ無くなっている。
    • 敵のスキル準備時間は旧仕様のまま、しかも何を準備しているかは丸見えで、対するこちらは即効性の高い攻撃手段が豊富という、常時後出しジャンケンで戦える状態となっているのだ。
      • だからといってヌルゲー化したわけではなく、こうした環境下でもプレイヤーを苦しめる敵は色々と存在する*1。そうそう楽ばかりはさせないぞ、ということらしい。
  • この陳腐化は、GENESISアップデートによるパラダイムシフトがもたらした変化の類型とも言えるだろう。

*1 非ダウン持ちや物量で押してくるタイプなど。