タウント

Last-modified: 2023-07-28 (金) 17:45:52

タウント【たうんと】

  • Taunt。嘲る、挑発するの意味。
  • ジャイアント専用スキル。周囲の敵を挑発しこちらに注意を向けることが出来る。スキルによって注意を引いた敵の数だけ使用者の防御・魔法防御がアップする。
    スキルランクを上げることでより強力な防御効果が得られ、より多くのモンスターをさらに長い時間引きつける事が可能となる。

概要

  • かつてのマビノギの戦闘においてはいかに多数の敵から狙われ?ないかという点が非常に重視されていた。
    これは攻撃力が高く防御力が低いというマビノギの戦闘バランスの仕様上可能な限り敵からの攻撃を受けないことは戦闘における大前提であった。
  • しかしこれはC3以降徐々に変化していき、現在では「攻撃を受ける前に殲滅する」ないしは「攻撃を受けても倒されない防御を身につける」かたちへと変化していったが、多数の敵からの波状攻撃を受けるとスキルを使っての反撃・脱出が困難になり、攻略の支障や効率の低下、良ければ倒されて仕切り直し、悪ければ制限時間がなくなるまでお手玉されてしまう危険性は依然として大きなリスクとして変わりなかった。
  • つまり、タウントとは多数の敵から狙われてはいけないマビノギで自ら多数の敵に狙われるという大きな自己矛盾を抱えたスキルであった。
  • このシステムという神への反逆にも等しいスキルは、同時期に実装されたウィンドブレイカーと併用することで『敵を引き寄せて自分と味方を守護(まも)る』という戦術を想定して実装されていた。
    ところが当時はタウントによって引き寄せられる敵の強さに上限があったため、引き寄せられるかどうかは運次第かつ引き寄せられる敵に制限があるという二重苦を抱えていた。
    加えて当時としてはまだIBCのような一人が一体の敵を担当して各個撃破する戦術が主流だったため、変に敵を取られてしまうことで別の敵から狙われてしまい、ペースが乱されたり、不意の攻撃を受けてしまうなど味方の邪魔をしてしまうことさえあった。
    そのうえウィンドブレイカー側もポンコツ気味だったこともあり、2つセットでスキルリストの最下部が定位置であった。
  • 時間が流れ、エリンの状況が変わっていくにつれ、戦術も「いかに敵に狙われる前に倒すか」という超・火力志向へとシフトしていった。
    今までのカウンターやディフェンスなどの「攻撃していない」時間を全て火力に回すのは効率的ではあるが、さりとて指を咥えて見ていてくれるようなポウォールはいない。
  • そこで一躍脚光を浴びたのがタウントである。
    ちょくちょくアップデートはかけられていたものの依然としてパッとしない性能であったが、防御関連の仕様変更などもあり、一部高難易度コンテンツでは知る人ぞ知る活躍の場があった。
    しかし依然としてウィンドブレイカーとセットの運用が前提であり、どうしてもピンポイントという感は拭えなかった。
  • これに大きな変化が起きたのは2023年の才能リニューアルアップデートである。
    タウントの対象に強さ制限が撤廃され、引きつけられる敵なら必ず引きつけられるようになり、さらに引きつけた敵の数によって強力な防御アップ効果も追加。
    同時に相棒であったウィンドブレイカーにも強化が加えられ、同時に使用することでヤケクソのようなタフネスが得られるようになった。
  • 前後して実装された特性による比較強化も無視できず、『硬い意思』によるダウン・ノックバック無効はウィンドブレイカーの代替として機能し、『集中挑発』を重ねがけすることでタウントの性能をさらに伸ばすといった使い方ができるようになり敵から狙われてはいけないマビノギにおいては、革命的ともいえる敵から狙われる役が実現した*1
  • これは昨今のMMOの主流であるロール(役割)システムにおける『タンク(敵を引きつけて味方を守る役)』としての機能そのものであり、これまでの戦術を根底から覆すほどの大事件である。
    すでに高難易度コンテンツのテフドゥインミッションなど一部のバトルでは今や必須級と囁かれるほどであり、防御に長けたジャイアントはあちこちから引っ張りだこで嬉しい悲鳴が止まらないとか*2
    敵からボコボコに殴られる役ながら、どこか満足そうな微笑みを浮かべて袋叩きにあうジャイアントが今、増えつつあるらしい。
    ……だが、そもそも希少種族であるジャイアントのどマイナーなスキルということもあって一般のミレシアン達からはその凄さが全然伝わっていないというのが実情だったりする。

*1 特性を利用すれば人間でもエルフでも似たようなことができるともいえるが、ジャイアントは同じスキルを2つ持っていることに等しい。また、バレスシールドを始めとした大型盾のパッシブディフェンスLv3の存在も加味すると、とてもではないがジャイアントの代役を務めるのは不可能。
*2 「タウントは敵を引き寄せるスキルなのに、味方もいっぱい引き寄せてしまうみたいだ」とはあるジャイアントの弁。