マビノギ英雄伝【まびのぎえいゆうでん】
マビノギの開発元DevCATが開発した、MMOアクションRPG。海外名は「Vindictus Online」(ラテン語で「復讐」の意)。
- 物理エンジンにHALF-LIFE2やLEFT 4 DEADなどで有名なValveのSourceエンジンを採用している。
- 日本における配信サービスは2011年11月30日~2018年8月29日。
ゲーム概要
- カートゥンシェーダーではなくリアル描写で、アクション性もキャラクターの見た目も全く異なるため、
マビノギのローポリゴンになれている人はマビノギ本編との差に凄まじい違和感を感じること請け合い。
- ゲーム性はマビノギとかなり異なるため「マビノギと似たゲーム」を求める人にはお勧めできないが、
キャンプファイアがやけに有用なスキルだったり、羊がリアル造形ながらマビノギの羊とそっくりだったり、
ポウォールのマークが出てきたり、レベルアップ時の音が同一だったりと、妙な所に共通点が多々見つかるのが一興。
またストーリー展開も関連がある模様で、本家マビノギを知った上でプレイすると更に話を楽しめるのは確実と思われる。
- ファーガスが最初の村で登場する。マビノギでの活躍を知るものはその登場を驚愕をもって迎えるはず。
- しかも修理を失敗しない!どちらが本物のファーガスなのだろうか?
願わくば本家マビノギのファーガスが偽者であって欲しいのだが・・・。- ただし、修理を失敗するイベントが存在するほか、英雄伝における改造の仕様がいわゆる特別改造に近いため、装備強化でしょっちゅう武器を粉砕する。時代が違ってもやっぱり破壊神は破壊神である。
- しかも修理を失敗しない!どちらが本物のファーガスなのだろうか?
- 期間限定ペットの「スパイダーガーディアン」(mabiwiki:ペット/種類/スパイダーガーディアン)は、英雄伝冒頭に登場する巨大白クモと全く同じ姿をしており、公式ペット説明文も英雄伝からの特別出演である事を示唆している。
しかしスパイダーガーディアンは一般販売でなくランダムボックス産アイテムから生成されるペットである(そのため所有者が少ない)事、当時は日本で英雄伝のサービスが始まっていなかった事などから、その事実はほとんど気づかれずに終わった気配。
マビノギと共通して登場するキャラクター
ボスキャラクター(実装順)
- ゴーレム(ゲーム中での呼称はアグラン。外見はマジックゴーレムそのもので、ウィンドミルを使う)
- サキュバス(衣装が新規デザインだが、外見変更がない、大鎌を使用し、時間停止能力を持つなどほぼ別物となっている。ただし、特定条件で服が脱げるなどの共通点はある)
- グラスギブネン(顔を覆っていた眼帯がなくなり、武器が新規デザインになった)
- クロウクルアフ(名前以外完全な別物。「三日月と丘、死の神」の異名を持つ等、原典のケルト神話に近い設定になっている)
- その他、マビで語られているものと同一の存在かは不明だが、ゲブネ、クレドネが登場している。
NPC等
マビノギG3で描かれたマハの復活と同様、二人が世界に降臨するために依り代となる人間が必要だったことが判明。
つまり、ここでついにキホールの中の人が判明した。
さらに、実はモリアンとキホール(の中の人たち)が幼馴染で恋人でした!などというびっくり設定となっている。
大まかなあらすじは以下のとおり。
予言の巫女として体内にモリアンを封印されていたティイさん、法王庁そして予言の巫女としての役割(モリアンとしてエリンに行き現世から消える)からティイを守るために一人でエリンを現世に降誕させようとするカダン君。部下のプレイヤーをこき使いエリンを降誕させたと思いきや
なんとエリンが降誕させられたことによりティイさんの中にいたモリアンさんの封印が解き放たれそう!
自分で最愛の恋人の寿命を縮めてしまいました、どじっ子にもほどがある。
「それが運命というならばお前を殺してエリンを崩壊させてやる!!」と捨て台詞とともに
自分から呼び出しておきながら時の守護神エルキュロスに攻撃を仕掛けるもののそこはやはり神と人間
人間のような小さな生物が神などにかなう訳がないのであった。
そして裏で糸を引いていたリザードマンのおっさんが「さあ俺の心臓を食え俺の力を魔神の力を」といいカダンに体を差し出す。
魔神の力を手に入れたカダン君はエルキュロスを完封!そこでハッピーエンドになるはずがティイさんが「誰かカダンをとめてええぇぇぇ」と叫ぶ。そりゃそうだ彼氏が魔神になっちまったんだから
そしてなぜかこちらを見るカダンさん、え?なんでこっちをみるの?
正気を失い暴走したカダンが襲い掛かる!
ここでリア充を爆発させる戦いカダンを止める戦いが幕をあけるのだった
無事カダンの野望を阻止した後エルキュロスが復活、そして魔神の力に耐え切れなくなってカダンの体が爆発やった!リア充爆発した!と思いきや爆発後にはそこにカダンの姿はなくキホールの姿になったカダンがいた「俺の体を持ってエルキュロスが封印するまでまっていてくれ」と恋人に言葉を残しその場を去るが
封印が解けてしまったティイもモリアンとして覚醒する。こうして女神ともう一人の神が降臨した。
- …とコミカルに描いてはいるが、この設定を下敷きにしてG1~3(特にG3ラスト)でのモリアンとキホールの会話を読んでも、一応話がつながるようにはなっている。しかし、G15~16で二人の過去話が別に設定されたため、現段階では「パラレルワールドではないか」といわざるを得ない状態である。
- マビノギ英雄伝におけるモリアンとキホールは「復活」したのであり誕生したのではないので、
G15~G16の幼少期のモリアンとキホールを英雄伝以前の出来事と考えることも可能。
従ってモリアンとキホールの設定に限って言えば決定的な矛盾がある訳ではないので
パラレルワールドと考えないと成り立たない訳ではない。
但しキホールが「世界を元に戻す」目的が違う(マビ本編ではエリンの人間を全て滅ぼすことで世界をあるべき姿に戻す、英雄伝では魔神エルキュロスを殺すことでエリンを消滅させる)のでその点では矛盾がある。
- マビノギ英雄伝におけるモリアンとキホールは「復活」したのであり誕生したのではないので、
無印マビノギとマビノギ英雄伝の関連性
- DevCAT(製作チーム)は当初、英雄伝を「完全なパラレルワールドです」と説明していたが、後になって「マビノギの世界観を踏襲しています」という発言も飛び出した。
そのため「英雄伝は無印マビノギの過去の出来事」という認識が広まり、ストーリーの食い違いを指摘する声が相次ぐことになった。
実際のところは上記二つの発言も合わせて「世界観を共有したパラレルワールドでの出来事」であったようだ。
(英雄伝開発スタッフインタビューより)- 早い話が、英雄伝はストーリーの開始地点及びその後の展開と結末が無印と異なる、つまりif世界的な出来事ということになる。シーズン2以降この傾向が顕著で、先述のクロウクルアフの他、シーズン3ではグラスギブネンとルーラバダが設定を大幅に変更したうえで参戦することが決定している。
マビノギ英雄伝2?
- 本家マビノギとは異なった魅力で好評を博し、惜しまれつつサービス終了となったマビノギ英雄伝だったが、2024年3月1日に「Vindictus: Defying Fate」が発表された。タイトルから分かる通り前作Vindictus Onlineと世界観を共有する新作アクションRPG。
グラフィックエンジンをUnrealEngine5を採用し、前作とは異なるハードなアクションで設計されているそうだ。プラットフォームはSteam、コンソール(詳細は不明)が予定されている。
PVではライカンスロープ*1と思しき獣人と戦う女剣士が登場しており、美麗なグラフィックと迫力のアクションに嫌が応にも期待が高まる。
- 現状では全貌が謎に包まれているが、テスト段階ではフィオナとリシタ(前作の初期使用キャラクター)が使用可能とのことで、ほぼほぼ前作の続編とみて間違いない。
一方、まだテスト段階なので前作のモデルを流用しただけで二人は登場せず、前作とは別物になる可能性も十分にあるらしい。