マビライフボックス

Last-modified: 2024-07-23 (火) 21:22:35

マビライフボックス(まびらいふぼっくす)

  • かつて、細工道具の出現オプション変更の折に配布された、期間中マビノギに接続さえ出来れば全プレイヤーが受け取れた超豪華ボックス。
    ボックスといってもランダムボックスとは違い、必ず同じ物が手に入る。また、沢山のアイテムが入っている。
    • 21/5/26~21/6/23の間にマビノギに接続したプレイヤー全員に「今受け取りますか?」という確認メッセージが出る。

内容

その内容は超豪華。具体的には…

不思議な紫のカバン(10x17)交換券アバタースロット利用券(30日)
見習い騎士増員の許可証PLUS追加装備スロットチケットx2
インベントリ拡張券x2インベントリ拡張券PLUS
レインボーキン斗雲の笛特製金色の栄養剤x5
ポンx500浪漫農場開墾券(1段階)
浪漫農場開墾券(2段階)浪漫農場開墾券(3段階)
浪漫農場移転券(イベント)目の色と形回収クーポンx2
ヘアスタイル回収クーポンx2コンボカード復活券(30日)
コンボカード延長券(30日)エンチャント保護ポーション
保護のイウェカ赤い改造石(イベント)※保護のラデカの青い改造石(イベント)※

※のついたアイテムは累積500以上で開封できる箱に収納されている。

…マビノギを遊んでいる皆様方なら、その豪華さ・・・いや、異常性がご理解いただけるであろう。
この超豪華てんこ盛りセットが期間中のみとはいえ全プレイヤー配布である。
これらの殆どは課金アイテムであり、リアルマネーに換算したら簡単に5桁を出せてしまうだろう。
ねえどうしちゃったのネクソン???いつものケチさ加減はどこいったの??
普段からここまでじゃなくてももっとプレイヤーにおいしいアイテム配ってくれていいのよ?

1つ1つの詳細を見て行こう。ちなみに、特筆されていなければ取引不能アイテムである。

  • 不思議な紫のカバン(10x17)交換券
    マビライフボックス限定アイテム。
    驚くなかれ。この10x17という超大容量に反して、カバン自体のサイズは2x1
    インベントリ1マスに対する効率はなんと85マス!
    他のカバンの1マスに対する効率で言うと、
    昔から優秀なカバンとして親しまれてきた追加型アイテムカバンは8マス、
    幅広いプレイヤーの手に渡ったロナの旅行カバンは25マス。
    他の多くを圧倒するインベントリ効率である。
    またこのカバンは床に落とすことで人に渡すことが出来たので
    サブキャラクターに持たせる人も多く現れた。
    • かつてのイベントの目玉アイテム「黒いカバン」と中も外も全く同じインベントリサイズである。
      しかし上には上がいるもので、外1x1で中1x16という圧倒的な「カラジェックのカバン」がこれを上回る効率を叩き出す。
  • アバタースロット利用券(30日)
    おしゃれミレシアンの必須スロット、アバター装備枠を解放するアイテム。
    といってもFLCに入っているプレイヤーには無用の長物。
    初心者や無課金プレイヤーのおしゃれ欲を刺激した。
    • 金額は120NP。
  • 見習い騎士増員の許可証PLUS
    ベルテンの特別班でメンバーの上限人数を1人増やすことが出来るアイテム。
    既に上限6の人には効果がない。
    特別班はやってる人とやってない人でのばらつきが強く
    喜ぶ人もいれば、反応の薄い人も多かった。
    • 金額は1050NP。…え、4桁もするの?
  • 追加装備スロットチケットx2
    追加装備スロットを解放するためのチケット。
    この当時既に12枠拡張した人には不要のアイテム。
    だがまた上限解放されるかも・・・と、筆者のようにとりあえず銀行に入れておいたプレイヤーも多いとか。
    全枠開放されていないプレイヤーには勿論需要は高く、持て囃された。
    そして、追加装備スロットを一切解放していなかったプレイヤーには高い利便性を強く見せつける事に。
    その魅力に取り憑かれ、購買意欲を刺激され追加購入をするプレイヤーもいたとか。
    • 金額は1枚につき800NP。…え?2枚で1600円で需要も高いアイテムを全プレイヤーに?
  • インベントリ拡張券x2
    メインのインベントリ画面の幅を拡張するアイテム。連動して専用インベやFLCインベも拡張される。
    つまりカバンをもっと沢山持てるようになる。
    既に買っていたプレイヤーも多かったが、インベ管理に悩む初心者や無課金プレイヤー達の
    救いの手となった。
    …そしておそらく、しばらくはインベントリ拡張券が売れることは少なくなっていたことだろう。
    ちなみにこの拡張券、2回まで使える。1回分だけ使っておいた人は1枚余らせるがそのようなケースは少ないだろう。
    多くの人は2枚余らせたか、2枚使い切ったものと見られる。
    • 金額は1枚につき1600NP。
  • インベントリ拡張券PLUS
    上のインベントリ拡張券を2回使ったあとにのみ使えるアイテム。
    やはり、インベントリの幅を1マス増やす。専用とFLCも増える。
    上の2枚とあわせて幅3マスの拡張となり
    プレイヤーのインベントリ容量が6x10マスから9x10マスにまで変貌する。
    • 金額は1800NP。上の2枚を足すとそれだけで5000NPにもなるじゃん…
  • レインボーキン斗雲の笛
    キン斗雲の個別項目が詳しいが、簡単に説明すると
    騎乗出来て、陸も空もそれなりに早く、呼んだときに周囲の敵を眠らせ味方は回復させる万能ペット。
    但しステータスは一切育たないので呼び出し続けての戦闘には不向き。
    どちらかといえば初心者向けのペット。
    • レインボーキン斗雲そのものの販売はないもののキン斗雲自体は1190NPで購入可能。
      ただ、当時は常設販売に追加される前だったのでいつでも簡単に手に入るというわけではなかった。
  • 特製金色の栄養剤x5
    ペットのレベルを最大の200にするアイテム。
    何かと便利で初心者にも上級者にも幅広い需要がある。
    仮にペットを全て200にしていても、いずれ迎え入れるペットのために備蓄しておく事は十分にあり得る。
    決して無駄にならない良アイテムだ。…上のはもう使っていたら無駄ってアイテムも多いよね
    • 単品のNP販売はされていない。セットものの期間限定アイテムに収録されることが多い。
  • ポンx500
    ポンと言うと、なんとも使いにくい通貨として有名。
    3か月毎に0にされる通貨である為、貯め込んでおくことができない。
    用途は浪漫農場の一部設置物や、ナオサポ代わりの復活機能、キャラクターの外形変更、そしてアバタースロットの解放程度。
    …アバタースロットの開放?!おかしいな、さっき見たような気が
    浪漫農場のレベル上げやファームストーン採掘場増設に使われる事が多かった。
    また、サブキャラクターに配られたポンは、ポンでしか購入できない農場設置物でかつ低レベルでも植えられる
    「星」、「桜の木」、「街灯」などを設置し、それを回収してメインに送る、という使い方をされる事が多かったそうだ。
    …もちろん全く使われずにリセットされた例はもっと多い。
    • 金額はおよそ4000NP強。*1…そんなに?!使い道に悩むのに?!
  • 浪漫農場開墾券(1段階)
    浪漫農場開墾券(2段階)
    浪漫農場開墾券(3段階)
    いずれも浪漫農場を東西南北3マスずつ広げるアイテム。
    1回でタテヨコ6マスずつ拡張される。各段階は順番でなければ使えない。
    全部使うとかなり広くなる。だがこれも一度使っていたら無用のアイテムだ。
    • なお、マビライフボックス配布終了から3か月後、今度は浪漫農場開墾券4~6段階が登場した。…商売上手め!
      こちらは東西南北4マスずつ、合計タテヨコ8マスづつ広がることになる。1~6全部使うとむちゃくちゃ広くなる。
    • 金額はいずれも1000NP。
  • 浪漫農場移転券(イベント)
    浪漫農場のテーマ(草原・砂漠・雪原)の変更に使うためのアイテム。
    また、浪漫農場の地図上の場所や浪漫農場の名前の変更にも使える。
    現状で満足している人には不要の品。
    ただ、上記までにある「1回使ったらおわり」のアイテムではないため、保管しておけば使い時は来るかも。来ないかも。
    • 金額は600NP。
  • 目の色と形回収クーポンx2
    現在の目の色と形をアイテムに変えて保管しておけるクーポン。
    「目を変えたいけど今のも捨てがたい…」という人が使う。
    しかしマビライフボックス配布終了から4か月後、ドレスルームにビューティースロットのシステムが実装。
    詳しくはドレスルームの記事が詳しいが、特定の顔パーツを保存していつでも切り替え出来る機能。
    これにより、1回使ったらおわりな回収クーポンの類は影が薄くなってしまった。
    • 金額は1枚400NP。
  • ヘアスタイル回収クーポンx2
    対象が髪型と髪の色に変わっただけで、基本は上の目の色と形回収クーポンと同じ。
    ビューティースロットで立場を危うくされたことまで同じ。
    • 金額は1枚600NP。
  • コンボカード復活券(30日)
    既に期限を満了したコンボカードを再び使えるようにするアイテム。
    上記の初心者に有利なアイテムや、1回使ったら終わりなアイテムが多い事とは対称的に
    上級者であるほどその需要は高くなる。
    新しくコンボカードを作ろうとしている人には特に需要が高い。
    • 金額は800NP。
  • コンボカード延長券(30日)
    コンボカードの期限を延長するアイテム。こちらは期限が満了していないコンボカードにのみ使える。
    こちらも上級者ほど需要の高いアイテム。
    主力となっているコンボカードを運用し続ける為に使う。
    • 金額は400NP。
  • エンチャント保護ポーション
    エンチャントを失敗しても装備品がペナルティを受けなくなるよう、装備に付与するポーション。
    こちらも中・上級者に需要が高く、沢山あっても困らない。
    • 金額は800NP。但し、わりとイベントで配られることも多い。
  • 保護のイウェカ赤い改造石(イベント)
    保護のラデカの青い改造石(イベント)
    カバンに次ぐ、マビライフボックスの目玉アイテム。
    失敗したらアイテムが消える上に、供給の少ない7段改造の保護石とあって需要は非常に高い。
    流石にサブキャラクターでの乱用を防ぐためか累積レベル500以上でないと開けられない箱に入っているが
    当時既にブロニーの成長サポートが実装されており
    多少の手間こそかかれど、それほどハードルも高くはない。
    目玉アイテム中の目玉アイテムであり、専用解除ポーションを売り手が用意して改造を代行する事もある。
    • 7段保護石は単品販売されたことがないが、セット販売の目玉商品として収録されており
      公式的には、赤・青問わず安く見積もっても単品2000NPの価値はあるものと見られる。

…以上がマビライフボックスの中身の内訳である。
ここまで紹介したアイテムの中には1回使ったら終わり、という性質の課金アイテムも多かったが
そうでないものは、1つ1つがオンタイムで1つだけ配られて終わりでもそこそこ喜ばれるようなアイテムが多い。
特にカバンと7段改造石はそれだけを単品で配ってもお祭り騒ぎモノである。

そしてこれらのアイテムは殆どが課金アイテム。ここで一度合計額を確かめてみよう。

アイテム金額備考
不思議な紫のカバン(10x17)交換券-マビライフボックス専用。値付け不可
アバタースロット利用券(30日)120
見習い騎士増員の許可証PLUS1,050
追加装備スロットチケットx21,600単価800NP
インベントリ拡張券x23,200単価1600NP
インベントリ拡張券PLUS1,800
レインボーキン斗雲の笛1,190キン斗雲(基本種)の値段
特製金色の栄養剤x5-単品販売はされていない。
ポンx5004,400350(3,000NP)+110(1,000NP)+10x4(100NPx4)
浪漫農場開墾券(1段階)1,000
浪漫農場開墾券(2段階)1,000
浪漫農場開墾券(3段階)1,000
浪漫農場移転券(イベント)600
目の色と形回収クーポンx2800単価400NP
ヘアスタイル回収クーポンx21,200単価600NP
コンボカード復活券(30日)800
コンボカード延長券(30日)400
エンチャント保護ポーション800
保護のイウェカ赤い改造石(イベント)2,000パッケージから見積もったおおよその金額。
保護のラデカの青い改造石(イベント)2,000
合計金額24,960
  • 25k弱…圧倒的な金額。収録されているすべてのアイテムを余すことなく使い切れた人は少ないものとは思われるが
    それでもほぼ確実は数千円は得出来る。超性能カバンがついてきていることもあり、十分すぎるほどの恩恵を受けられる。
  • 但し、インベントリ容量が十分でない状態、かつ中身もよく知らない状態で受け取ると悲惨なことになる。
    目玉である10x17のカバンの存在に気付く事なく、臨時インベントリから消え去ってしまったという報告例もあるほど。
    まあ、ここまでのド派手なオンタイムイベントは異例中の異例であり
    マビライフボックスを低く見積もってしまう事について致し方ない部分もある。
  • しかし「インベントリ拡張」「農場拡張」「見習い騎士増員」などの使い切りで永続的な効果を得られるアイテムは
    このボックスが出る直前に買っていたプレイヤーにとっては血涙を流したい案件となってしまった。
    知っていれば…買わずに待ったのに…ッ!

参考資料:「細工道具」の仕様変更に伴う補償につきまして

なぜ、ここまでの大盤振る舞いをしたのか。

  • ハッキリ言って気が狂ったのかとも思える尋常ならざるこの大盤振る舞いには
    やはり理由があると考えて然るべきだろう*2*3
    正直なところ、筆者には完璧に説明できる自信が無いが(編集お待ちしております)
    それでも予想できる範疇について説明していこうと思う。
  • まず、これはそもそもが「細工」という、現在ではマビノギのキャラの強さの根幹を担う重要システムの変更を伴う補償であり
    また、こうした課金要素でゲーム要素に浅からぬ影響を与えてしまうような場合は
    その要素の強さを大きく揺るがさないようにすることが一般的である。
    下手に弱体化を加えようものなら、返金騒動に発展しかねないので、運営・開発ともに慎重になるものなのだ。
    • 例として、とある対戦型の戦車ゲームでは、自走砲というタイプの車両全体のシステム改修を行ったが
      これはゲームバランスに著しく影響を与えるものであった。
      しかし、課金のみで手に入る自走砲に関しては変更の対象外となりその脅威を振るい続けている。
      また、当作ではこうした課金車両の弱体化は殆ど行われていない。調整されるときは上方修正となることがほとんどである。
      • 対人ゲームでありマビノギと単純な比較は決して不能であるが、やはり課金要素には一層気を使っている事が分かる。
  • ちなみに、マビライフボックス配布開始から1年前までの間に課金が必要な細工道具を使っていた場合は
    それとは別に、期間中に使用された同種の性能の細工道具が、使われた数と同数配布された。
    返金というか、返細工道具である。
    • 対象期限は1年以内なので、その間に細工道具を使っていない場合や
      「使った」ことがトリガーであるため保管しておいた細工道具には適用されなかったが
      1年以上意図した効果の細工装備を使えていたら十分ということなのだろう。
      また、「使っていなかった」細工は”保証された効果を得る前”の段階であるため、補償の対象にならない事は当然と言える。
  • ということで、マビライフボックスは
    「補償に気を使って、大勢のプレイヤーから文句を言われないように&返金騒動を起こされないように」
    有無を言わさないためのオンタイムイベントだったのではないかと考えられる。
    それにしたって大盤振る舞いが過ぎるが。
    それと、公式には下記の記述もある。

    また変更にともない、
    ご不便な状況下でのゲームプレイをされていたすべてのみなさまに対し、
    これまでプレイを感謝するとともに下記のイベントを実施いたします。

  • この記述も単純に受け止めて考えるのであれば、
    「気を使った補償・配慮に加えて、今も現役で続けてくれているユーザーに対する感謝も含めて誇大気味な配布をする」
    というところだろうか。
  • 真面目な話をするとネクソンの悪質さは韓国の議員の中でも名が出るほど酷い(ただしこれでも日本の運営よりはマシ*4である。ハラスメントや不正行為をしたアカウントを処分するなどしているため)。その為にユーザーからの訴訟を受ければ、それがきっかけとなり法改正で新たな規制、懲罰金と言う形になりかねない為に、その可能性を回避する為に十分な補償を行おうとしたと考えられる。
    • 次に2020年代にはスマホゲームが主流となり補償の量がMMOとはケタ外れに多い(メンテがあれば高確率でマビノギのNPに当たるような物「ガチャに使う通貨、アイテム」がメンテへの協力や臨時メンテならばお詫びと言う名目で配布される。ログインボーナスでNPに当たるものが1週間で600程度は手に入る。大きめの季節イベントや周年であれば更に増える)のが当たり前になっている点。ネクソンとしてはマビノギから自社のスマホゲームに人が流れるならば良いとしても、そうなる保証はない為にネクソンのコンテンツのユーザー数の維持を優先するしかなく、そしてマビノギの運営としては人がどこかに流れる事はとにかく阻止したい為にスマホゲームの補償に見劣りしないものを出すと言う意識になっている点*5
    • 韓国以上に酷い日本の運営(独自改悪すらする)がマビライフボックスが韓国と同じように配布された理由としては「韓国の情報をツイッターやwikiに書く事で日本のユーザーに知らせる者」が一定数存在し下手に改悪をすると日本出はすでに激減しているユーザーが更に減る可能性があったからだろう。(裏を返せば「韓国よりもケチだ」と言う声を過去のように無視できないほどに日本の状態がよくないとも言える)
  • ちなみに実際に施行された細工のオプションの変更については、
    実のところ「プレイヤーに不利になるような目立った変化は殆どなかった」のが実情であり、
    ”そこまで大きな補償しなくても良かったんじゃね”と言われている部分がある。
  • 余談だが、ここまでの大盤振る舞いをしつつも内容が記述されているのは
    「細工道具」の仕様変更に伴う補償につきましてという記事であり
    「細工なんてやってないし…俺には関係ねーや」といって読まないでいたら
    なんかものすごい大量にアイテムの入った箱が降ってきたんですけど!
    と驚く事になるケースが多発した。ここに超性能のカバンまで入っているとは思ってもみなかったプレイヤーも多いだろう。
    しかももらってから公式のお知らせを確認しても、題名に「マビライフボックス」とか「オンタイム」と書かれた類の物は一切無い
    こればっかりは、ちゃんと記事をわかりやすく分けなかった公式が悪い。

*1 10ポンを100NP、110ポンを1000NP、350ポンを3000NPで買えるため、大体それ位の価値。
*2 実は近年ネクソンはサービス中の多くのゲームでこのような気が狂った(褒め言葉)と言われるような異様に手厚いケアをするようになっていた。この事件の同時期にサービスインした大人気スマートフォンアプリ「ブルーアーカイブ(開発会社はネクソン傘下のNEXON Gamesだが運営は中国のYOSTARなのでそちらの意向の可能性もある)」では、なにか不具合や仕様変更があった際に、ユーザーが「多少の補填は欲しいとは思ったがここまでやれとは言っていない」と漏らすほどのぶっ飛んだケアをすることで知られていることからも、ネクソン全体で「新規ユーザーを捕まえる」方針から「捕まえたユーザーを逃さない」サービス形態へと移行していたことがうかがえる。これはマビノギエタニティプロジェクトの発足理由からも明らかである。
*3 とはいうものの、かつてのネクソンの評判はあまり芳しいものではなかった。BOTの放置やサーバ停止時のアイテムロストへの補償なし、エンチャントバグ事件、ランダムボックスへのNPC売りアイテム封入など、一時はオンラインゲーム運営会社ワーストランキングで1位を取ってしまったことさえあった。もちろんそれが改善されたことは明らかであり大変喜ばしいことではあるが、その極端な振り幅にはユーザーはこのように評するほかない。
*4 念のため補足しておくと、運営・開発が一体の韓ネクソンと運営のみの日ネクソンとでは管轄が異なっているので一概に日ネクが悪い、というのは疑問が残るところではある。それを加味してもサービスが良くなかったことは擁護し難い事実ではあるが……。
*5 しかしながら、Pay to Winのソーシャルゲームとサービス課金のマビノギとでは運営のありかたに差異があるので、とりあえずばらまけばOKかと言われるとそれも是非が問われるところではある。