冥帝のワイバーン

Last-modified: 2022-04-17 (日) 19:06:37

冥帝のワイバーン【めいていのわいばーん】

  • 期間限定販売ペット。名前と異なり、見た目で分類すれば4ツ足+翼の組み合わせなので、ドラゴンにあたる。
    これには理由があり、本国では「ハデス」の名で実装され、後述するドロップアイテムの英名からも、もともとはドラゴンだったという。
    • 価格は1420NP。これはG17時点での実装済みペットの中では最も高い値段である。

概要

  • 若干かわいらしさを感じさせるデフォルメの入ったサンダー、ファイア、アイスドラゴンに比べて、とても禍々しいデザイン。
    • その外見から、ある4文字名前をつける人もいる。特に筆者のようなおっさんなどが該当
      ザナドゥシナリオ2のラスボスのこと。一度殺されて蘇ったということでこんな外見。
  • 名前に負けない強力なステータスを誇る。
    その強さはペット育成の定番ともいえる黒マングースでも、育った彼の場合はweak判定となり経験値が消失してしまうほど。
    お値段以上の価値を持つ冥帝のワイバーンだが、育成が大変という意味では初心者には扱いづらいかもしれない。

独自仕様

  • 強力かつ独特な特殊能力が多い。
    • 死亡時に「冥帝のワイバーンの骨」をドロップ
      彼が撃破された時にドロップ。拾うことができる。使うとキャラクタの攻撃力が+20%されるというもの。
      英語名では「Bone Dragon's bone」。もともとはドラゴンだったという証左である。
    • 召喚時に攻撃判定
      サンダードラゴンに似たダウンさせない攻撃判定。
      ダメージは350前後と他ペットの召喚時攻撃と違って威力が高く、しかものけぞりのない敵をも硬直させるという極めて強力なプロパティを持つ。
      一部の敵を除いて当たった相手は防御と保護が確実に低下するなどの特徴がある。
      更にこれに加えて、攻撃に当たってのけぞった敵はAIがリセットされるという凶悪な特性を持つ。
      なお、ほとんどの召喚攻撃を持ったペットは発動時にやたらうるさかったり、負荷がすごかったりするが、意外にも冥帝のワイバーンは軽い部類に入る。
      • この防御・保護減少効果は防御-15・保護-10という強めの効果を持ち*1格闘術のスクリューアッパーと効果が重複する。
        加えてピアーシング効果を持つ武器や、フローズンブラストの効果も重複する。
    • 石化ブレス
      ドラゴン系の特徴とも言うべきブレス攻撃。彼の場合は準備時間が短く、また準備完了しても動けるのが他と違う点。
      その分、攻撃範囲でサンダー、ファイア、アイスブレスに劣る。
    • デビルクライ
      敵1体に3回攻撃を与え鈍足化させる。また、浮遊したビーパーも叩き落とせる効果を持つ。
  • 他のドラゴン系列のペットと異なり、誕生or発見におけるペット化のバックグラウンドが公式に存在しない。
    こんなのどこで見つけてきたんだ。
  • 歴代最強とも称される強力なペットであり、召喚攻撃のAIリセット効果を利用して
    次々と召喚→召喚解除を連打することで敵の動きを止めつつ倒す等の強引な戦法が可能。
    • そのために多数購入したプレイヤーもいるとか、いないとか。
  • 石化ブレス、デビルクライは騎乗して使う事でプレイヤーの近接攻撃力と合算されるため、非常に強力。
    • 特にデビルクライにいたってはバンシーデミリッチ等の通常のダメージを与えられない敵に対しても問答無用でダメージを与える。
  • 以上のような特性からマビ史上最強ペットではないかという向きも。
  • 英雄伝に出演する、とあるドラゴンと頭のつくりが非常に似ている。

問題点

  • 現状、戦闘においてはほぼ最強のペットと呼んで差し支えないほどの破格の性能を持った冥帝のワイバーンだが、若干ながら問題点が指摘されている。それは、あまりにも強すぎることである。
    • エリンでの生活を戦闘中心に行っているミレシアン達の中には十数匹所有しているものも少なくなく、これを間断なく召喚して硬直させ続ける戦術がかなり浸透してしまっている。
      確かに便利であり、戦術を突き詰めていくことでたどり着く極地という意味では意義のあることなのだが、あまりにも簡単すぎることや、いわゆる札束で殴るスタイルに対して良い印象を持たないという人も少なくはない。特にパーティプレイにおいてはただ見るだけになってしまいかねない。これを退屈と見るか、楽ができていいと見るかはまた別の話になるが、いずれにせよ運営側としては思考停止したプレイスタイルを望んでいない、ということはうかがえる。
    • むろん、有効な手段であることは事実であるし、それを控えろということはまったくのお門違いであるが、一方でそうした「冥帝のワイバーンを複数持ってる人だけがいればいい」という極端な理論の飛躍になることも望ましいこととは言えない。こればっかりは状況次第ということになるが、いつも一緒に遊んでいた人が最近誘いに乗ってくれない……というときは、一度自分を疑ってみる必要があるかもしれない。
  • なお、この冥帝のワイバーンに限らず束縛系の召喚攻撃を連発し続ける戦術は開発側でもそこそこ問題視しており、これが主流になってしまうとどんなスキルを用いても結局やることが一緒になってしまうため、瞬間火力とペットの保有数だけでゲームが決まってしかねない。
    • マビノギオープン10周年を記念して行われた「マビランド」イベントのアトラクション「試験の洞窟」ではソロ攻略のみ、復活不可、召喚不可という条件で行われた。これは地力のみでの攻略になるため、それなりに育っていないミレシアンには非常に困難なものであったが、召喚ペットに頼り切っていた高累積者達も次々と攻略に失敗。これまでの行動の最重要前提条件である召喚という起点を失い、立ち回りからわからなくなってしまったケースが少なくなかった。
      • といっても、それ以上に尋常のものではない火力を手にしたミレシアン達は攻略、戦術という理論を吹き飛ばすパワーで薙ぎ払う者たちもいた。そう、彼らは召喚ペットで楽をしていたのではない。手加減をしていたのである。
  • こうしたいくつもの問題点が見られたものの、ディヴァインリンクの登場によって変化の兆しが現れ始めた。
    詳しくはディヴァインリンクの頁に譲るが、結果としてペットを出しっぱなしにすることが召喚攻撃をだけを繰り返すのと同じか、状況によってはそれ以上の恩恵を得られるようになったからだ。
    ワイバーンの召喚攻撃の強さはそのままに、別方向の戦術で広がりをもたせたというのは並外れたバランス調整といえよう。

*1 スクリューアッパー準拠では、防御-15はランクF相当。保護-10はランク1相当。