汚い

Last-modified: 2016-09-19 (月) 23:43:19

ネットゲームにおける「汚い」あるいは「きたない」とは対象の優位性、ことシステムによって保護されたものを特に指す。また、ローリスク・ハイリターンなもの、便利すぎるものに対しても用いられる。

ネットゲーム用語の「きたない」

  • 本来の意味とはややニュアンスが異なり、卑劣さ、卑怯さというよりある種の「ズルさ」に対して用いられる羨望の裏返しであることがしばしば。「開発スタッフに優遇されている」という意味を持っていたりもする。
    • ポイントは本当に相手を「きたない」と思って悪感情から指弾するのではなく、あくまでも「本音では羨ましいと思っているが様々な理由でそれを素直に表現できず、さも相手が悪いかのように持って回ったような言い方をしている」ことである。つまる所はツンデレの感情表現「あんたなんか○○じゃないんだからねっ!」と似たようなものである。
  • 対戦ゲームなどで本当に相手が「汚い」ときは漢字で表記され、そうでない一種のじゃれあいとしてのズルさを表現するときはひらがなで表記するという書式で概ね判別される。
  • 元ネタは国産MMOの金字塔FinalFantasyXI(FF11)。
    あるジョブ(職業)が追加実装された別のジョブとチームプレイ時の役割が被っており、またそのジョブが非常に優れていたことからそれまでの自分の居場所をまるごと奪われてしまい、嫉妬、羨望、憎悪、憤怒……様々な感情が入り混じった怨嗟の込められた言葉が始まりだったという。
    • しかし実際に(本来想定されていたものと異なってはいたが)システム的に不具合を利用していたなどではなかった。また、別に卑劣なわけでもなんでもなく、それ自体には多少の技術や下準備が必要で、結局のところ「子供が顔を真っ赤にしてヤキモチを焼いている」といった微笑ましさと、字面からにじみ出る必死感から現在のような用いられ方へと変化していった。
  • この「きたない」はFF11とサービス開始時期が近いゲームでもよく用いられている。現在ではその由来を知らずとも連体修飾語のひとつとして当たり前のように聞かれている。
  • ○○の中身には「きたない忍者」のように種族や職業などの名前が入ることもあるが、説明の必要もないほどに一強である場合には「きたない種族」「きたない職業」「きたない国」のように明言が避けられることも多い。基本的にゲーム内において変更が困難・不可能である要素に対して用いられることが多く、「きたないロンソ」や「きたないガチャ」という使われ方はしない。
    • ただし、その「ズルさ」によっては用いられることもままあり、ランダムボックスに封入された内容がおそらく手に入らないであろう物品であっても「つい欲しくなってしまう」ようなケースには「きたないランダムボックス」「きたないなネクソンさすがきたない」といった用法もある。
  • もちろんネットゲームにおいてバランスとは流転するものであり、常に「きたない」座を維持し続けるのは困難である。上述のFF11も、現在では結局元のサヤに収まり、「あるジョブ」はオンリーワンの性能を得てチームプレイの中心に堂々と座したが、「きたないジョブ」は、いればいるなりに役に立つが「きたないジョブ」である必然性はあまりない……つまり器用貧乏的なポジションへと追いやられてしまった。「きたない」と糾弾したジョブが「きたないジョブ」を追いやって「きたない」ポジションに収まるという、絶妙の逆転現象を引き起こした。
    「きたない」を連呼するプレイヤーほど新たな「きたない」座を獲得するために今日もネトゲプレイヤーはきたないを連呼しているのかもしれない。彼らが元々の意味である「汚いプレイヤー」になってしまっているのは皮肉なことだ。

きたない登場人物

  • ケルト神話には「汚いエゲド」という人物が登場するが、全く関係はない。

マビノギにおけるきたなさ

  • なおマビノギにおいて何が「きたない」「きたなくない」「きたなかった」のかをこの項で話し合うのはやめよう(提案)。
    • 議論の余地が多くあることももちろんだが、こと戦闘においてマビノギでは多彩なスキルを組み合わせた無限の戦術が存在するため「これが1つあればきたなくなる」というものはまずない。
      また、ある戦術が「きたない」としても「よりきたない」戦術が存在していたり、状況によってはきたなくなったりきたなくならなかったりしてしまうためである。
      そのため「最もきたないもの」が何であるかの相対的な評価がほぼ不可能になってしまうため、論ずること自体がナンセンスといっていい。
  • なお、このwikiのヘッダー画像にある種族の顔が用いられていないからといって、その種族の敵対種族が「きたない種族」であったように考えるのは完全な邪推である。
  • そのほか、かつてはダンジョン内で戦闘不能になってしまったプレイヤーに「金を払えば蘇生してやる」と持ちかけてくるナオはマビノギで最もよく知られた「きたないキャラクター」と言われている。
    • 現在はナオのソウルストーンへとサービス形態が変更されているが、それまではナオのサポートとして販売されていた。これは戦闘不能時にナオの顔入りアイコンでサービスの購入をアピールすることからナオ=お金にきたないという半ば風評被害のような、半ば公式のような印象を与えてしまった。
    • しかも、このサービスを有効化するにはログインし直す必要があったため、倒された時点で有効になっていなければならない仕様だった。現在でもダンジョンや影ミッションで再ログインを行えば、当然攻略は失敗となる。つまり金を払えば助けてあげると弱い立場のプレイヤーにつけ込んでおきながら金だけ持っていくというド外道なキャラクターとして認知されてしまった。これはきたない。
    • また、毎週キャラクターの誕生日にはミレシアンをソウルストリームに招いて誕生日を祝ってくれるとともにプレゼントをくれたのだが(現在このシステムは無料プレイに含まれる)、サービスが満了すると見向きもされないという金の切れ目が縁の切れ目を地で行くような態度に映ってしまったことも事実無関係ではあるまい。
  • 現在ではナオが絡む有料サービスはナオのソウルストーンのみに限られているためこうした印象はほとんどなくなっているが、古参プレイヤーほど「きたないツインテール」と根に持っていることもあるとか。