FamiTracker/拡張音源 の変更点

#CONTENTS

*FamiTrackerの拡張音源追加機能 [#e245d250]

FamiTrackerには、内蔵音源(2A03)の他に、拡張音源を追加できるという機能があります。&br;
追加できる拡張音源は、

-''FDS''(任天堂ディスクシステム音源)

-''MMC5''

-''VRC6''

-''VRC7''

-''N163''(N16x)

-''Sunsoft 5B''

上記6種類です。※新たにSunbsoft 5Bが追加されました。(''v0.5.0 Beta 5現在'')
*拡張音源を追加する [#o781bbe0]

&attachref(./Module.png,nolink,100%,module);

実際に拡張音源を追加してみましょう。

まず一番上のバーから''Module''(画像1番)を選択してクリックします。

次に出てきたメニューの一番下にある''Module properties''(画像2番)をクリックします。&br;
※''コントロールキー(Ctrl)+P''でも開くことが出来ます。

&attachref(./Module2.png,nolink,90%,module);

すると、上のウィンドウが出てくるので、''Expansion soundにあるNES channels only''(画像3番)をクリックして、

追加したい拡張音源を選択しましょう。

一番下のOKボタンをクリックすると、パターンエディタ画面が変化していると思います。

また、画像4番の''Channels:N/A''はN163音源を追加した時に、''"どれだけchを追加するか"''を決める部分です。

1~8ch分から選択して追加することが出来ます。
*各拡張音源についての詳しい説明。 [#pa7d16a4]

各拡張音源についての詳しい説明は、[[ファミコン音源詳細]]でされているので、

詳しい説明が見たい方はそちらへどうぞ。

ここでは、主に''「FamiTrackerで各拡張音源をどのように使うか。」''を説明していきます。
**MMC5音源 [#r42b953d]

&attachref(./MMC5.png,nolink,70%,module);

''MMC5音源''は、''Pulse1'',''Pulse2''と矩形波chを''2ch分追加''できます。

基本的に内蔵音源と同じようにinstrumentを使えるので、手っ取り早く追加できる音源といってもいいでしょう。

使い方は、''内蔵音源の矩形波chでの使い方とほぼ同じです。''
**VRC6音源 [#bacfcef1]

&attachref(./VRC66.png,nolink,70%,module);

VRC6音源は、内臓音源(2A03)のとなりに

''Pulse1'',''Pulse2''(それぞれ矩形波1,2),''Sawtooth''(ノコギリ波)を追加します。

-VRC6音源のDuty比について

&attachref(./VRC6W.png,nolink,100%,module);

instrumentの編集の仕方は、基本的には内蔵音源と変わらないのですが、

VRC6音源にはDuty比を8つ変えられるという特徴を持っています。

上画像中の赤枠で囲まれた部分にチェックを入れると、Duty比をどのように指定するか決めることが出来ます。

変更できる比は画像の通りです。

使用例 : (実際にFamiTrackerで聴いてみて下さい。)

- ''ポケモン不思議のダンジョンより「てんくうのとう」''&ref(tower_in_the_sky_ver2.ftm);
**FDS音源 [#a7616dcf]

&attachref(./FDS.png,nolink,70%,module);

''FDS音源''はファミコンの次に登場したディスクシステムがもつ音源です。

追加chは''1ch''です。

''FDS音源''は''波形メモリ音源''で、instrumentの編集の仕方が他音源と''大きく異なります''。
**N163(N16x)音源 [#rf5855dd]

&attachref(./N163.png,nolink,70%,module);

''N163音源''はFDS音源と同じく、''波形メモリ音源''です。

1~8ch分を追加でき(画像では4ch分追加している)、厚みのある曲を生み出すことが出来ます。

''N163音源''も、instrumentの編集の仕方が''他音源と異なる''ので、注意しましょう。
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-N163音源の波形編集について

&attachref(./N163W.png,nolink,100%,module);

1 :''Wave editor''… 波形編集ゾーン

2 :''MML string''… MML記述で波形を定義する場所

3 :''Wave RAM settings''… サンプル数の編集(Wave size)と、波形位置の調整(Wave position)

FamiTrackerでは波形を見ながら、''直接波形を編集することが出来ます''。(上画像1番)

青い四角一つ一つが1サンプルになっていて、これを動かすことによって波形を編集できます。

デフォルトではサンプル数は32になっていますが、上画像3番のWave sizeの値を変えることによって、

サンプル数を変えることが出来ます。
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-&size(120%){Wave positionとサンプル数について};

''※ここからは、4ch分を増設した場合を想定して書いていきます。''

''N163音源''でinstrumentを作った時に''気を付けなければならないもの''があります。

それは、''Wave position(上画像2番)''です。

異なる音色を違うchで鳴らす場合、この値を違うものにしておかないと''正しく音が鳴ってくれません''。

4ch増設した場合、Wave positionで変更できるのは0,32,64,96の4種類です。

異なる音色を鳴らす場合は、この点に気を付けましょう。
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-''Wave mode''について(正確な呼び方がわからないため、このように呼ぶこととします。)

''N163音源''には、一つのinstrument内に、最大で16個の波形データを持たせることができます。

主な使用用途としては、異なる波形を高速ループさせて疑似的にPCM音源を作ったり、

Vコマンドで呼び出す波形を変えて、表現を豊かにすることが出来ます。

-一つのinstrument内に、複数の波形を持たせる

&attachref(./N163wave.png,nolink,60%,module);

Wave #

1 : ''現在編集している波形の番号(0~15)''

2 : ''一つのinstrumentにどれだけ波形を持たせるか(最大で15)''

上画像の''&color(Red){赤枠};''で囲まれている部分を変更することによって、異なる波形をそれぞれ編集できます。

また、作った波形は、''Vコマンド''で呼び出すか、

または''Envelopes''の''Wave''部分で編集した波形の使い方を決めることが出来ます。