ドラゴン
貪婪の魔獣ともいわれる魔物。
精霊界とも違う第三の世界から召喚されたと言われ、二万年前の超古代文明が召喚したドラゴンによって滅ぼされたともいわれる。
各地に封印されていたらしいが、二百年前の英雄たちが退治して回ったらしい。
赤司たちの住む国にも来たらしいことがいくつかの英雄譚に残っている。
精霊魔術
精霊界に住まう住人とコンタクトを取ることが出来る「精霊術」をより洗練させ、完全にこの世界に顕現させるに至らせた魔術のことを言う。
顕現した精霊とは誓約によって召喚した魔術師と結びつく。魔術師と精霊は対等なパートナーであるが、中には奴隷同然に扱うものもいる。
いわゆる「召喚術」であるのだが、この世界での召喚術はこの世界の離れた存在を呼び寄せる魔術のことを示す。
付与魔術 エンチャントと呼ばれる魔術。分類ととしては錬金術に分類される。
魔石や魔法陣を用いて物体や人に様々な効果を付与する。一部は魔道具として一般にも広く分布している。
アカデミー
精霊魔術を学ぶことができる場所。広く門を開いており、様々な場所から学びに来ている。
王都 エンバリー王国の王都は半島の南側にある。大きな港を持つ。下水道は完備されている。水道は水の魔道具が一般的。
赤司は「住み処」では火を使っていたが、こちらも王都では火の魔道具が一般的。
ダンジョン 魔力がたまった場所に現れると言われるもの。魔獣同様、こちらも赤司たちの大陸にはほとんど存在しない。
聖薬
二千年ほど前の人物。
現在の薬剤に関する基礎のほとんどを生み出したと言われる伝説的人物。女性であると伝えられている。
現在はその弟子である人物が彼女の薬師に関するすべてをまとめた本を二百年ほど前に写した本が出回っているが、偽物や写本の写本も多く、その内容は不完全である。
赤司の家にあるのは彼女の弟子が写した本物の写本であり、緑間が言うように国宝級の品である。
魔術師
魔術を扱うものの総称。治癒師、錬金術師、付与魔師など様々にわかれているが、一般的にまとめて魔術師と呼ばれることが多い。
金の英雄
二百年ほど前の北の大陸の英雄。
自伝書の写しを各地に残しているが、おそらく本人にとってはかなりの黒歴史。印刷技術の発達とともに自伝書からいくつか抜き出して多少の脚色を施した英雄譚が庶民の娯楽として楽しまれている。
なお、長命種であるエルフなので普通に存命中であるが、赤司たちは知る由もない。
日記形式であるため、若干わかりずらいものの、当時の各国の様子や秘密などがしれっと書かれている。
赤司たちの国では赤司が進言したため、現在研究が始まったところである。
多く登場する人物は、ジジイ、ハゲ、ブタ、カツ丼、そして親友の五人であるが、それらがどういう人物かは不明である。
カツ丼
精霊王の食べ物だと北に伝わっているハイカロリーな食べ物。なお、黒子は無関係だと供述しているが、火神は気に入った模様。
金の英雄の自伝にも多く登場していることから、彼が伝えたものではないかと言われている。ただ、どうも人物らしき記述もあるため、このあたりの真相は研究が進むのを待つばかりである。
銀の英雄
金の英雄の同世代の英雄。ドラゴンを倒した英雄として称えられ、北の大陸ではどちらかと言えば銀の英雄の方が有名。
各地に伝わる彼の英雄譚や冒険譚を集めたものや、作者が実際に英雄と冒険した際の伝記などを集めた本、銀の叙事詩で詳しく語られている。
叙事詩は基本的に銀の英雄を称える内容なのだが、これの出版に際して銀の英雄が無理やり金の英雄の自伝書を出版させたという話である。
最後には北の大陸から東に向かって旅立つところで終わっている。なお、金の英雄同様にエルフなので、まだ存命中である。
聖薬の弟子
現存する聖薬の「薬師のための本」の写本を出版した人物とされ、他にも銀の叙事詩の作者ではないかと言われている。
少なくとも、薬師であり、付与魔術、料理に関しても造詣が深い人物であったと思われ、そう言った能力から金銀の英雄に同行したと言う説が一番濃厚とされている。
ただ現在では詳しい人物像ははっきりしていない。かろうじて金の英雄の自伝書にある「ブタ」なる人物が彼ではないかと言われている。