ドーン女王国

Last-modified: 2022-10-01 (土) 06:08:45

大陸北部に東西にまたがる大国。覇権戦争とそれに伴う独立運動などでしばらく戦火に包まれていた国。
現在は落ち着いているが、平和ボケした第二王子がやらかした模様。

概要

大陸北東部にある大陸。面積としては帝国と同等か広い。
南部を巨大な山脈に他国と別れている。
かつては帝国と覇権戦争を繰り広げていた。

停戦時代にいろいろあって王都を東に遷都。そのタイミングで現在のロリーナ、セフェンが独立したようだ。
現在のドーン女王国はその国の後継国のさらに……であるため歴史的には直接的なつながりはない。

パノンの町

 ドーン女王国最南部に存在する山岳部にある町。バラファシルとの国境に近い。

疾風の子豚亭

 勇利たちが最初に泊まった宿。豚なのに早いとはこれいかに。

関連人物

ラシャーヌ

兎の獣人の魔術師。風魔術が得意で、コクローチの群れに動揺して魔術をぶっ放した。

レーシャ

ヒューマンの治癒師。大体三十代後半の女性冒険者。
故郷の村をバンパイアに滅ぼされており、大陸のバンパイアやアンデットを殲滅することを目標に掲げている。ソロ冒険者。

ファイロ

勇利が頭がよさそうな。と言った男性冒険者。
ツガートと同じパーティの一人。

ツガート

腕周りが勇利の腰くらいある男性冒険者。年は三十代後半。
レーシャとは任務などで臨時パーティを組んだ頃があり、お互いに顔見知り。

ザボック

レギュラー陣に名前を憶えてもらえない人。ヴィクトルもひどいが勇利も結構ひどい。地方の町によくいるチンピラもどきの冒険者。

領主の家族

一人娘が病魔に冒され、あらゆる治癒師、薬師、錬金術師が匙を投げる中、とある魔術師に縋りついた。
ただその方法は邪法ともいえる他者の生命エネルギー(魔力)を使うものであった。町でバンパイアに殺されたとされた人は、多くはその犠牲になった人である。
しかしながらその邪法は失敗。娘は人ならぬ化け物に代わり、魔術師は姿を消した。
残された家族は娘を地下牢に閉じ込めるものの、あっさり殺されアンデットとして使役されることになったのが今回の真相である。

チェオンの町(羊毛の村)

ドーン女王国にある羊毛の村。古くから羊タイプの魔獣を飼いならすことに成功し、羊毛の安定的な供給を実現した。チェオン織と言えばドーン女王国の特産物の一つである。
年に一度、三日間にわたって行われる「羊狩り祭り」ではドーン国内から多くの観光客が詰めかける。

子豚の機織り亭

勇利たちが泊まった宿屋。

関連人物

リーズ

 勇利とユリオが買い物をした羊毛品のお店の女性。四十代。

グァンソンの町

 チェオンの川向にある町。こちらも羊毛が盛んで、チェオンとはライバル関係にある。

ブチェオンの町(ストロベリーの町)

広大なベリー畑を持つ村。

ベリー畑の子豚亭

ブチェオンにある宿屋。ボアのバラ肉の煮込みが名物料理。

関連人物

フリュドラ

 古くからブチェオンの町で薬師をしている一家の女性。父親がヘビ除けのお香を開発しており、そのおかげでベリー畑が現在の大きさにまで拡大した。
 未婚女性で、そこそこ美人。そのためか、最近変な男に求婚されていた。

ボッフェル

 最近町に来た錬金術師。三十代の男性。猛毒を持つレッドトクシンスネークの解毒剤を生み出したと大々的に売り出していた。

赤い閃光

 ブチェオンを中心とした周辺で勝とうどうしていたBランクの冒険者チーム。
 ボッフェルに雇われていたようだが、ある日突然姿を消す。

ルネージュ村(とある村)

 ドーン女王国から南へ向かう際に訪れる村の一つ。

関連人物

ダルコ

 勇利達が滞在した村の村長。特筆することなく普通に善良な村人。
 奥さんと娘さんの三人暮らし。奥さんの料理がうまいのが自慢。滞在費に大きな鹿の皮をもらったので今年の冬はちょっと安心して過ごせそう。

イサーク

 Aランク冒険者。よく商人であるルドルの護衛を担当している。

ルドル

 ドール女王国の南の方を移動する行商人。息子が一人いる。
 そこそこの規模の商隊を持っており、そろそろ行商は息子に任せ、店でも構えようかと思っている。

ホセファ

 ルドルの息子。ハンサムというタイプではないが、不細工というわけでもない。商売柄愛想がよくてマメ。

アルノ

 ダルコの娘。ホセファといい仲ではあるが、恋人かというとちょっと微妙なライン。

ロンブブの村(様子のおかしい村)

 魅了スキルも血の少女のせいで村全体が異常状態にある。勇利達がいなくなった後に発生したスタンピードで壊滅する。

ゼップル・シェレンバーグ

 ロンブブ村の冒険者ギルド長。王都の権力争いに負けてほぼ左遷状態でこの村に来る。
 村としてはそこそこの規模があるギルド長に収まったが、本人はやさぐれている。スタンピード後、責任を追及されて財産没収の上、鉱山送りにされる未来が待っている。

メータ

 魅了スキルの持ち主の少女。
 勇利曰く、村娘ならそこそこの線であり、まぁ大体そんな感じ。
 あの村の出身で、薬草採取で生計を立てていた。

ドーン女王国王都

ドーン女王国の中心部にある。王都内には数多くの店が立ち並び、賑やかである。
また、王都には他国にはない「学園」と言う貴族や裕福な商家の子息令嬢をターゲットとした学習機関がある。

ボンゴレ

 ドーンの首都に店を構える大店。主に輸入業を営んでおり、帝国や東の大陸の方とも取り引きがある。

関連人物

ミケーレ・クリスピーノ

 ドーン女王国西方に領地を持つ公爵家嫡男。
 大変なシスコンで妹に近づく男を片っ端から排除してたら闇討ちされた。
 ちなみに襲撃犯は王都に根を張る裏組織の連中に拿捕され、公爵家に届けられたらしい。

サーラ・クリスピーノ

 ドーン女王国東方に領地を持つ公爵家令嬢。
 数々の縁談やらいい感じの男性との仲を兄につぶされてきた。
 別に全員が全員黒髪だったわけではない。現在は東の大陸からきた商家の息子にアタック中。
 なぜなら貴族相手は悪名が浸透してしまってまともな嫁ぎ先がないためでもある。

イ・スンギル

 東方の大陸から来た商人(見習い)
 彼個人の正直な感想としては、面倒なのに目を付けられたな。と思っている。

エミル・ニコラ

 名前は登場していませんが、憲兵の一人。
 兄妹と面識があり、今回もミケーレ闇討ちの計画を知って町中を探していた。

ルイ

 憲兵小隊の隊長。エミルの直接の上司。なかなかのベテランで、街の人からの信用も篤い。
 実はイケメンなのだが、当然のことながら勇利にはちゃんと認識されていない。なお、妻帯者である。

ヴェサン村

 ドーン女王国王都の西部にある村。リンゴで有名。

子豚の微笑み亭

 ヴェサン村近くの村にある宿屋。
 ディアのステーキが美味しかった模様。

関連人物

オタベック・アルティン

 ドーン女王国西部の公爵家の三男である。幼い頃は冒険者にあこがれていたが、家の使命を知り諦めた過去がある。十八歳(ドーンでは成人)
 今回勇利たちと短い間ながら旅をしたことでまた冒険者へのあこがれが再燃した。

エルヴェ・ル・ノートル

 オタベックと同じ調査隊の一人。無事に戻った後、再びオタベックとともに調査隊に戻る。三十代。

ジョエル・ヴィンセント

 オタベックと同じ調査隊の一人。足を食いちぎられていたが、勇利のおかげで一命をとりとめた。
 無事に戻った後は文官に転向した。十九歳。

カンタン・ブランシュト

 オタベックと同じ調査隊の一人。二十代。三人で戻った後は、調査隊に復帰した。

サンウォンの町(ダンジョンの町)

 ドーン西部にあるダンジョンの町。多くの冒険者でにぎわっているが、最近は人が減少傾向にあった。久しぶりに最下層まで踏破した冒険者が出たため、再び活気を取り戻す。

黄金の子豚亭

 勇利たちが泊まった宿。玄関に金メッキの子豚の像が置かれている。

関連人物

ジャン・ジャック・ルロワ

 ドーン女王国出身の良いところの坊ちゃん(貴族ではない)
 自信過剰で自意識も過剰だが、それに見合うだけの実力は持っている。
 現在ドーンのダンジョンの六十階から七十階までの間を攻略中。前衛特化型。

ジ・グァンホン

 ドーン女王国の東のはずれにある移民たちが集まってる村出身の少年。名を上げようとダンジョンにやってきた。格闘メインのいわゆる避けタンクの役割を担う。

レオ・デ・ラ・イグレシア

 ドーン女王国出身の青年。回復役及びエンチャンター。ジャンの昔馴染みでもある。

イザベラ・ヤン

 ジャンの恋人。薬師であり魔術師。
 無茶をしようとする三人の襟首掴んで地上に戻ってきたら、百階まで踏破した人間が久々に出ててびっくりした。

シュルク村(ドーン西部の滅びた村)

 ドーン西部にある人口五十人ほどの小さな村。近くに遺跡ともいえない古代モニュメントがあったために村人全員が惨殺された。

ヴェンベリの町

 ドーン西部にある町。ダンジョンのあるサンウォンに人がとられるため、新人の冒険者教育に力を入れている。

森の子豚亭

 勇利たちが泊まった宿屋。

関連人物

インサフ

 シュルク村に住んでいた青年。
 八人兄弟の六番目(下に弟妹)で、成人(十八歳)とともに村を出た。
 年の離れた一番上の兄貴がほとんど父親代わりだったという。割と面倒見がいい性格で、パーティのリーダーを務める。

ロジオ

 シュルク村に住んでいた青年。
 そこそこ広い畑の持ち主の生まれで、ちょっとぽっちゃり目だった。冒険者生活でだいぶシュッとした感じに。脳筋気味。
 

リュディ

 シュルク村に住んでいた青年。
 独立した兄と、姉と弟がいる。知識欲が高く、簡単な魔術が扱える。インサフたちが村を出るときに自分も同行を申し出た。
 

ダグ

 シュルク村に住んでいた青年。
 父親が優れた狩人であったが、魔獣にやられた傷がもとでなくなり、母親も病で亡くなった後、姉に育てられた。
 町で働いていた姉が村に戻って来たことに引け目を感じており、インサフ達についてきたのも自分がいなければ姉が自由にできるのでは……と思ったからでもある。

リッキー

 作中にあるようにフォレストウルフ。生まれながら身体が小さかったせいで、兄弟との生存競争に負ける。
 空腹で鳴いていたところをインサフの兄に拾われ、インサフとは兄弟のように育つ。インサフに俺の代わりに家を守ってくれよな。と言われていたため、ずっと家を守っていた。
 なお、マッカチンが近寄ってきたときは彼の感覚ではでかいワイバーンが「なんじゃわれ?」と寄ってきたようなもの。
 性格はどちらかと言うとお調子者の部類。

ドーン女王国セフェン国国境砦

 セフェンとの国境にある砦。不定期に侵略してくるセフェンに備えるために建設された。
 ここのところセフェン国内の治安悪化に伴い、戦力が強化されていた。この砦に勤める職員の多くは現役の軍人または退役軍人である。

マールセイ

シャボンで人気の町

アルティン公爵領

グルーヌイユ領

南東部にあるセオッセ国との国境に近い辺境伯領。初出は短編集5「啓蟄とヨーヨー」
アルティン侯爵家の遠縁にあたる。

グロッグ

グルーヌイユ領の冒険者ギルドのマスター。
毎年ブルー・トードーの駆逐作戦の陣頭指揮を執っていた。

カエル沼

南東部にあるセオッセ国との国境に近い沼地。正式名称は不明。
季節になるとブルー・トードーが大量発生する。

カエルのスープが名物。
ブルー・トードーの駆逐作戦はルーキーからAランク冒険者迄入り乱れて行われる。
なお、巨大ヨーヨーを持った魔人がいるとか言う噂があるとかないとか。真相は不明。

ブルー・トードー

でかい青い皮膚のカエル。変異種に紫カエルがいる。
毒は持っていないが、防具を溶かす酸を含んだ唾液を飛ばしてくる。

かつては水筒などにその皮が利用されていたため需要があったが、現在は水の魔道具にとってかわられつつある。
防水布としてはまだまだ有用