古より神々に愛されてきたこの世界は、奇跡と魔法がみじかに存在し、人間をはじめ、エルフ、ゴブリン、オーガなど、様々な生命で満ちあふれていた。
肥沃な土地に恵まれた中原は、いくつもの大国が覇をとなえては、やがて亡んでいくことを繰り返してきた。
そんな混沌と平和が繰り返されているある日。
中原に”夜の王”が現れた。
夜の王は夜の軍勢を率い、次々と大国を討ち滅ぼした。その破壊は津波となり、わずか三ヶ月で中原の全てを焦土に変えた。
そして、夜の王は最後の目的地である北の聖地へと向かった。夜の王が誕生してから九十二日。夜の軍勢は、聖地オルフェアを包囲しつつあった…。
夜の王が率いる夜の軍勢に包囲されつつある、聖地オルフェア。
その大軍の一角を、閃光と轟音が切り裂く。
爆炎の中から現れる一人の超戦士。たった一人、夜の軍勢を蹴散らしながら、無人の野を駆けるがごとくオルフェア城へと進んで行く。