読んで字のごとく。しかしハンターとの関わりは存外深い。
目次
用途
- もともとはこやし玉などの素材にしかならず、
なおかつこやし玉の用途自体があまり無かったので地味なアイテムだった。
無印で初めてクエストに赴き、森丘のエリア1にある茶色い塊を探ってみて
テケテケン…のSEと共に衝撃を受けたハンターは多いのではなかろうか。
- Pシリーズ以降は農場における肥料として使われる。特に怪力の種による金策のお供として使用されることが多い。
- 釣りミミズと飛竜のフン、肥沃なドロも同じ役割を担えるが、
釣りミミズは十匹消費しなければ最大レベルにならず、
また飛竜のフンと肥沃なドロはどちらも入手確率が高くない(特に後者は素材にもなる)ため、
もっぱら本アイテムが活用される傾向にある。
- 釣りミミズと飛竜のフン、肥沃なドロも同じ役割を担えるが、
- MH3以降、こやし玉の価値が急上昇するに従い、本アイテムの需要も少なからず上昇しただろう
(行商人から直接こやし玉を買える場合もあるので、大抵そちらで済ますだろうが……)。
採取
- フィールドにおいても、モンスターの巣などの近くにこんもりと積もっているのが見て取れるので、
採取場所を見つけるのにそれほど苦労しない。
ただし、凍土や火山など採取できないフィールドもある。
古代林のように骨の採取オブジェクトから入手できるという紛らわしいケースもある。
- ポッケ農場で居眠りしているポポの足元の雪を調べるとたまに拾える事がある。
また、タンジアの港では荷馬車の近くで休んでいるアプトノスを調べると一定確率で手に入る。
もっとも拾える確率はランダムな上に事前に拾えるとの説明もないので、このことを知らない人も多い。- 一応ワンパクこぞうがアプトノスの下を探すと面白い物が見つかると言っている。
- MHWorldでは、一部の大型モンスターがフィールド上でモンスターのフンを落とすようになった。
もとい脱糞
そんなところまでリアルにしなくていい。
各モンスターに専用の脱糞モーションが用意されているので、興味がある物好きな人は追跡してみよう。- ちなみにフィールドでリアルタイムに脱糞していくのは大体獣竜種の面々である。
なお、フンを落とすモンスターの中には、鉱物食で有名なウラガンキンも含まれている。
性質は勿論他のフンと同様だが、鉱物質由来のフンとは一体どのような代物なのだろうか……。
- フィールド上にモンスターのフンがある場合、環境生物であるフンコロガシが現れ、
フンを丸めて文字通り転がしていく事がある。
このため、モンスターがフンをしたらフンコロガシを捕獲できるチャンスになる。
また、フンコロガシが転がしている丸いフンは「転がされたフン」というアイテムであり、
こちらもスリンガーこやし弾の材料になる。
MHW:Iにて、脚の間から落とすように修正されることとなった。
生態描写という意味では重要と言えば重要かもしれないが、かと言って
アップデート内容として大々的に告知するものかと言えばかなり微妙なこの修正に
目を疑ったハンターは少なくない。- クエスト中はさほど気にならないが、当然モンスターがフンを処理する事は無いので、
探索で長時間滞在しているとそれはもう夥しい量のフンがフィールドに残される。
ひっきりなしに大型モンスターが出入りする導きの地が顕著な例である。まさにうん地...
- 同作では退散玉という新しいアイテムが登場。
こやし弾を当てた時と同様のエフェクトをこやしだけに放つが、
こちらはモンスターのフンから作ることは出来ず、マカ錬金でのみ入手が可能である。
- ちなみにフィールドでリアルタイムに脱糞していくのは大体獣竜種の面々である。
- MHRiseではモンスターが落とすことは無くなり、再びフィールドでの入手しかできなくなった。
そして操竜システムの導入により、モンスターの分断の必要がなくなりこやし玉の需要が激減、
相変わらず肥料としても利用できないこともあり、モンスターのフンも一気に空気アイテムと化した。
ただし需要は激減したものの、大社跡の山道の入り口にこれみよがしにドドンと落ちていたりと、
フィールドでの存在感だけは保っていたりする。
視界から消すために拾っておくか、近づくのも億劫なのでスルーするかはハンター次第である…- MHR:Sでは傀異討究クエストで、採取ポイントがキュリアの影響を受けているものもあるが、
当然、それにはモンスターのフンも含まれている。実に想像したくない。
- MHR:Sでは傀異討究クエストで、採取ポイントがキュリアの影響を受けているものもあるが、
- MHWildsではモンスターがフィールドでフンをする仕様が復活しているが、
フンをする描写がMHWorldと比べても格段にリアルになっている。
例を挙げるとドシャグマなら尻を震わせて排尿・排泄をした後、フンに砂をかけるようなモーションまでするのである。
ペットの犬を思わせるようなリアルさである- 当然コレもアイテムとして拾えるようになるが、今作ではなんとどのモンスターのフンなのかが表示される事もある様子。
ここでフンをしていったのが誰なのかが分かるため、モンスターを追う重要な手掛かりの一つのなるだろう。
にしてもフンの落とし主まで赤裸々に明かされるとは、モンスターも少し不憫である。
- フンを見ただけでそれがどのモンスターなモノなのか瞬時に分かるハンターもなかなかのものだが、
現実でも動物に詳しい人ならば形状・内容物・臭いなどから落とし主の推測は可能である。
モンスターを専門に狩るハンターならば尚のことモンスターのフンの特性に詳しくてもおかしくはないだろう。
長いものや丸いものなどがランダムで転がっているという非常に現実味のあるフンのグラフィックになった。 - 当然コレもアイテムとして拾えるようになるが、今作ではなんとどのモンスターのフンなのかが表示される事もある様子。
調合関連
- 素材玉と調合することで、前述したこやし玉を作ることができる。
また初代のみ、カラの実との調合でこやし弾なる弾丸を作ることができた。
更にMH3ではカラ骨【小】と組み合わせて減気弾を作れるようになった。
それぞれの効果についてはリンク先を参照のこと。
- MHP2G以前では、錬金を用いてコゲ肉と調合すると生肉に戻すことができる。
これに限った話ではないが、素材が素材だけに、何をどうやっているのか地味に気になるところである。
何よりこんな物焼いたとしても絶対に食いたくない…汚い上にバイキン塗れである…
- スリンガーこやし弾やMHRiseのこやし玉は、モンスターのフン1つで作ることができる。
自動調合をONにしておけば、フィールドでフンを採取するだけで手に入る。
関連アイテム
- 似たようなアイテムとして、 などがある。
- ボルボロスが身に纏っている「肥沃なドロ」やオロミドロの粘液が混じった「黄金の泥土」なども
同じアイコンだが、こちらは排泄物ではない
(少なくともアイテム説明文等にはそのような文章はない)。
余談
- MH2以前のシリーズにおける解説文は「モンスターのフン。」
実にシンプルである。
- MH3のモガの村の道具屋のお姉さんによるとモンスターのフンは
「なるべくうちで買い取りたくないので余所に持って行って」との事。
だがちゃんと売る事は出来るので彼女なりのジョークなのかもしれない。
- 排泄物を拾うなんて汚くないのか臭くないのかと誰もが疑問に思うが、
アイルー村では近付くとやっぱり臭いのか嫌悪状態になる。
しかし我らがハンターは、フンの中から拾った怪力の種や忍耐の種をその場でゴクンと食べてしまう。
汚いとか以前にバイ菌まみれで死ぬかもしれないというのに…
- MHP3にはふらっとハンターが存在するが、場合によっては温泉に浸かりながらモンスターのフンを頂くことになる。
ゲームシステム上仕方ないことなのだろうが、なかなか恐ろしい光景である。
温泉がウ○コまみれになっても困る…風呂桶にでも入れてるのだろうか
- 牙獣種と飛竜種のものは登場しているが、他のモンスターの名を冠するものは今のところ登場していない。
もしかしたら、生肉と同じようにすべてひっくるめて「モンスターのフン」と称しているのかもしれない。
実際、MH3で説明文に「落とし主が草食か肉食かでニオイがかなり違う」という内容が付加されている。- ちなみに現実世界に当てはめるならば、肉食動物のものはニオイがきついのでこやし玉向き。
草食動物のものは繊維質が多いなどの理由から肥料向きである。
名目上同一なだけで、実は調合の時などにさりげなく使い分けているのかもしれない。
なお、糞投げでお馴染みババコンガは雑食上等のため、激臭を放つのも頷けよう。
- ちなみに現実世界に当てはめるならば、肉食動物のものはニオイがきついのでこやし玉向き。
- 日本では糞の利用と言うと肥料一辺倒だが、世界を見渡せば動物の糞は実に様々な利用法が確立されている。
例えばモンゴルなどに暮らす遊牧民にとって、乾燥させた家畜の糞は乳と並んで頻繁に利用される資源となる。
草食動物の糞は繊維質で、日々の燃料から家の断熱材、火を付けて蚊を追い払う忌避剤にするなど実に有用。
スーダンなどでは水牛の糞がレンガの原料として用いられることが多く、
土だけのものより耐火性と遮熱性に優れたレンガとなるようだ。
さらには古代中国や日本で用いられた「狼煙」は文字通りに狼の糞を用いていたらしい。
煙だけでなく激烈な悪臭によっても異常を知らせる手段となっていた。
そう考えると、モンハン世界の糞利用も未だ発展改良の余地があるかもしれない。
- 現実世界では肥料として糞を利用する場合は微生物の働きで発酵や分解されたボカシ肥を利用する。
直接利用すると土中で発酵と分解が行われ、発生したアンモニア等が作物を枯らす可能性があるからである。
モンハンの世界では直接使うのでなくて農場に備蓄されている分とフンを交換して
ハンターから渡されたフンを肥料にして再備蓄しているのだろうか?
まぁ、モンハンの世界は強靭な動植物が多いので直接使ってるのかもしれない。
直接だと農場一帯は悪臭まみれになりそうだが…
- 現実世界のハンターこと猟師の皆さんにとっても糞は非常に重要な手掛かりとなる。
動物の種類によって糞の形状が異なるのは基本中の基本。
さらには糞の乾き具合で「いつごろ動物がそこに立ち寄ったのか」を推測できたり、
枝などで糞を解体する事で動物の栄養状態まで推測できるような人も少なくない*1。
動物を狩る手段が罠であるか銃であるかを問わず、動物の糞に関心を抱かない猟師はほとんどいないレベル。
- こやし玉とアイコンが同一で有り、かつMH3などではボックスの整頓をすると、
「モンスターのフン」→「特大サイズのフン」→「こやし玉」と並ぶ位置が非常に近い。
その為にアイコンだけを目安にしてアイテムボックスからこやし玉を持ち出したつもりでも、
うっかりモンスターのフンを持ち出してしまい、
クエスト中にこやし玉を投げようとしてアイテム欄をめくり続けても一向に出てこなくて焦り、
落ち着いて手持ちアイテムを確認してようやく
こやし玉ではなくフンそのものを持ってきてしまった事に気がついた……
なんて事は、ハンターならば一度は通る道である。…たぶん
どうせならそのままブン投げられてしまえばよかったのに- MHXではモンスターのフンとこやし玉の並び順が今までと逆になってしまい尚更間違えやすくなった。
リオス夫婦の分断やイビルジョーの拘束対策にこやし玉を持ったつもりが
モンスターのフンだったなんて事態が起こってしまうと、
端から見ると笑えるが本人にとっては冗談抜きで死が見える。 - MHWorldではこやし玉が撤廃され、スリンガーこやし弾に変更された。
アイコンも全く異なるので、このアイテムと間違えることはほとんどなくなった。
そう、スリンガーの弾同士で間違えてしまうのである。
- MHXではモンスターのフンとこやし玉の並び順が今までと逆になってしまい尚更間違えやすくなった。
- 調合素材としての需要は高いが、武具に要求されることはない。
無論こんなアイテムを要求する武具なんて使いたくない…と思ったら…。- 現実ではさすがにそのまま武具にすることはないが、
昔の合戦において矢の先端に糞を塗り付け敵兵士を破傷風にするという戦法は存在した。
更に南北朝時代の武将楠木正成は、籠城戦において鍋で煮た糞を城壁の上から降り注ぐという奇策を取っていたことが太平記に残されている。
ベトナム戦争においても竹槍のたぐいに人糞を塗りつけたトラップなどが広く用いられている。
当然MHではできないし、やりたくもないが、必死の人間は利用できるものをなんでも利用する事の証左なのだろう。
原作で糞便を利用した戦術の描写が多いゆえに、笑ってしまった原作ファンもいる。 - 現実ではさすがにそのまま武具にすることはないが、