スタミナ回復アイテムの一つ。
その名の通り携帯しやすいよう小さく軽く、狩り場に持ち込むために加工された食料。
目次
概要
- スタミナ上限を25増やすアイテム。
MHXX以前のシリーズでは支給品専用だったが、MHWorldで持ち帰り可能な一般アイテムに変更された。
MHXX以前
- 多くのクエストで支給品として入手可能であり、特に下位のクエストで多くのハンターが世話になる。
- スタミナの増加値としては最低限であり、元気ドリンコなど、
スタミナ25回復に加えて他の効果も持つアイテムがいくつかある。
上位以降のクエストでは支給品が到着するタイミングがランダムなシリーズもあり、
確実なスタミナ上限アップを考えるなら自前の持ち込みアイテムで済ませてしまう人も多い。
また、食材が揃いだし出発前の食事効果が高まってくるとスタミナ+50の効果をほぼ毎回発動できるのに加え、
装備が整って狩猟時間が短くなるベテランハンターになるほど、携帯食料の出番も減っていくだろう。 - スタミナのみ回復するアイテムで比較しても、他にこんがり肉がある。
こちらは倍の50も回復する上に安価で大量に自作できるのだが、
ボリュームたっぷりの肉であるが故に食べ終わるのに時間がかかると言う欠点がある。
一方で携帯食料はドリンク類と同じく、手早く飲むモーションなので戦闘中のちょっとした隙に使える。
また、こんがり肉と違ってMH3、MH3Gでは水中においても問題なく食べることが可能。 - 支給品限定かと思いきや、MH3以降のメラルーが落とすこともある。
彼らの持参したお弁当なのか、ハンターから掠め取った盗品なのかは謎だが…。
フィールド上のベースキャンプ跡地のような所や、あろうことか古代の海底遺跡で採取できることもある。
いつの時代のやつだよと言いたくなるが、
支給品で入手できるものと全く同じアイテムなので問題なくスタミナ上限が増える。
MHWorld以降
- MHWorldではかまど焼きの実装により、支給品ではないものがこの名前を受け継いだ。売値は3z。
支給されるタイプの携帯食料は「支給用携帯食料」というシリーズ経験者には冗談にしか見えない名前になる。- スタミナ上限を増やすだけでなく、現在消費しているスタミナ分も全回復するという強化を受けた。
走り続けて息切れ寸前でも一口齧ればすぐに走り出すことができる。 - さらに小さな固形物なので食べるモーションが肉や液体より短く、かまど焼きで量産も容易であるため
元気ドリンコやこんがり肉の価値を大きく脅かす存在としてまさかの大出世を遂げた。 - かまど焼きでは生肉やキノコといった定番の食材から、ボルボロスやオドガロン等の尻尾まで指定できる。
勿論尻尾でも問題なく携帯食料は完成し、さらに生肉やキノコよりも入手数が増える。
どうやら携帯食料は種族問わず様々なモンスターの肉で作られているようだ。
毒がなく食べられて腹の足しにさえなれば、
何の肉だろうが、はたまたキノコだろうが原料は何でも良いらしい。
担当する受付嬢はハンター用のステータスアップ料理も平然と作り上げるぐらいには料理上手なのだが、
携帯食料の調理法がどの程度のものかは不明。
携帯用に加工する以上、単に火を通しただけとも考えづらいが。- 元々モガの村ではボルボロスやラギアクルスなどの尻尾が珍味に加工されていた。
それらに準じた加工を経ているのか、
もっと手軽に済ませていて味わいが落ちるのかは想像するほかない。
- 元々モガの村ではボルボロスやラギアクルスなどの尻尾が珍味に加工されていた。
- スタミナ上限を増やすだけでなく、現在消費しているスタミナ分も全回復するという強化を受けた。
- MHRise及びサンブレイクでは基本的な効果に変化はないが、使用時のスタミナの現在値の回復効果は25に低下してしまった。
とはいえ、本作ではオトモガルクによりスタミナなど一切消費せずにフィールドを走り回ったり、
乗りのシステムが操竜に置き変わった事でスタミナ消費とは無縁になったりと、
そこまで大きな弱体化には繋がっていない。
ひとくち食べるだけで効果を得られるお手軽さももちろん健在。
問題は調達方法で、
かまど焼き改め「よろず料理」により確定で携帯食料を得られる素材が、小型モンスターの皮素材のみと限定的になってしまった。
生肉を依頼すれば確定でこんがり焼いてくれる上、
こんがり肉の効果がスタミナ上限までの完全回復に強化されたこと等から
携帯食料の人気はやや押され気味に。
狩猟前の準備で用いるよりは、弓やハンマーでの交戦中の消費ケアに用いやすいという点で
差別化を意識した調整なのかもしれない。- 地味にカモシワラシの効果が適用され、ワラシを持っている間はスタミナ上限の回復量が1.5倍の37.5になる。
- ちなみにオトモ広場の樹上やエルガドの砦上部にあるフクズクの巣からも携帯食料を入手できる。
とはいえ入手アイテムはランダムで数が安定せず、巣からはゼニーになるたまご系アイテムや、
オトモ広場の各施設で使用するアキンドングリなども入手できることを考慮すれば、
むしろ巣で入手出来るアイテムとしてはハズレ扱いされることも。
気付くとそれなりのまとまった数になっていたりするため、たまには使ってあげよう。
上位・MRであってもメインキャンプから始まる上に最初から支給品が届いている関係で、
戦闘中に時々食べるだけで問題なくスタミナの回復が可能。
支給品のため、当然ながらタダで使用できるという点も嬉しい。
参加人数やクエスト内容にもよるが、集会所クエストに2人以下で挑むような場合は、
それこそ自前の携帯食料やこんがり肉などを持ち込む必要はほぼ無いほど。
味
- 気になるお味のほうは、MH3の説明文によると「数多の狩人が口を揃える程の不味さ」とのこと。
こんがり肉やこんがり魚、生焼け肉はともかく、食ったら咳き込むほどのコゲ肉さえ
じっくり咀嚼しているハンター達が、ろくに噛まずに飲み込んでいるのは
単に一口サイズだからというだけではないのかも知れない…。- 明確に「不味い」という設定でありながら、MH3発売時にはコラボレーション商品として
携帯食料 こんがり肉味なるスナック菓子が発売された。
じゃがりこ等と同じタイプの容器に、一口サイズの卵型の菓子が詰まっている形。
ジャガイモを揚げたよくあるタイプのスナック菓子で、焼き肉のたれをベースにした味付けとなっており、
食べた人によるとほぼ同時に発売されたあっちと違って普通に美味しいと評判だった。
ちなみに蓋の裏側にはシリーズ経験者なら共感できる「ハンターあるある」ネタが書かれていた。- わざわざ味のバリエーションを明言しているので、
本来の携帯食料とは味が違う…と考えることもできなくはないが、
同じくコラボスナックが発売されたMH4では、作中の説明文から味に関しての記述が消えてしまった。
- わざわざ味のバリエーションを明言しているので、
- 明確に「不味い」という設定でありながら、MH3発売時にはコラボレーション商品として
- 支給品時代の原材料は不明だが、大連続狩猟における「小型モンスターの素材と引き換えに」という点から
甲虫種を含む小型モンスターの肉が原料なのでは?と不安になっているハンターも。
さすがに甲虫の素材は選べないが、MHWのかまど焼き基準なら肉でもキノコでも材料になるので
納品クエストで集めた生肉やキノコなどが加工されているのかもしれない。 - そんなMHWのかまど焼きで調理しているものは、プロ並の調理技術を持った受付嬢が担当している事もあり、
普通に美味しいのではないかという説も。
わざわざ支給品と区別されているほか、かまど焼きでは一緒にこんがり肉などが出来上がることもあるため、
材料そのものはちゃんと美味しく頂けるものであるのもこの説を後押ししてくれる。
逆説的に、支給品は不味すぎるからハンターが自主的に返却している可能性もありうる。
- 一方、上にあるようにカムラの里のよろず料理で携帯食料を手に入れるのはなかなか難しい。
普通の肉や魚を渡した場合、出来上がるのはこんがり肉やこんがり魚である。
狩場が里から近いこともあり、あくまでサバイバルではなくお弁当として味を優先したヨモギなりの配慮の結果なのだろうか。
だとするとやはりあまり親しい間柄の知人に出したい味のものではないのだろう。
一方モンスター製の素材は大体コレになる。小型モンスターの皮をぱりっと焼いたら食べられる……などとは想像しがたいので
恐らく付いている肉をこそぎ落して干し肉か肉団子にでもしているのだろう。
- ノベル版ではぼそぼそとした味気のない固形の食べ物とされている。
焼きたてのこんがり肉と比べると美味とは言えないらしい。
逆に食後に「美味しかった」と呟いている人もいる。
ただ、多少パサパサしているらしい。この辺りのような食感なのだろうか?
- チャチャやカヤンバにもあげることができる。
人間と奇面族とでは味覚が違うのか、彼らは割とおいしいと言ってくれる。
クエスト終了後に余った携帯食料を与えると良いだろう。
しかりチャチャ達が食べているそれは肉にしか見えない。
ハンターたちはアレを飲み込んでいるのだろうか?
類似品
- 「焼いて食う」のは決してハンターたちだけの特権ではない。
あの『メタルギア』シリーズのネイキッド・スネーク/ビッグ・ボスも、
モンハンとコラボしたことで軍用の携帯糧食であるレーションを上手に焼くための道具を発見した。
もちろん「上手に焼けましたー」のボイス付きである。
よく見るとレーションをパッケージごと焼いているが突っ込んではいけない。包み焼きハンバーグ的なノリだろうか。
そしてコラボのおかげでMHP3においても彼の声付きの肉焼きができる。
- 『メタルギア』のレーションはモンハンシリーズの携帯食料とは異なり、
『MGSPW』を含むほとんどの作品ではLIFE(体力)を回復するためのアイテム(回復薬に相当)で、
所持していると、LIFEが0になった時に自動で回復する事ができる。
- 肝心のレーション焼きだが、モンハンの肉と同様に焼き加減によって以下の3種類のレーションが出来上がる。
- 生焼けレーション
- 生焼けのレーション。少しだけLIFEを回復する。
- こんがりレーション
- こんがり焼けたレーション。通常より大きくLIFEを回復し、気力も回復する。
- コゲレーション
- 焼きすぎて焦げてしまったレーション。食べてもほとんどLIFEは回復しないが、
モンハンのコゲ肉とは異なり、マイナスの効果が発動することはないのが不幸中の幸い。
- レーションを上手に焼くことができると相棒のカズヒラ・ミラーが無線を通じて「美味そうじゃないか!」と褒めてくれる。
逆に焼き上げるのに失敗すると「ははは 料理は下手だな。」とからかわれる。
また焦がしてしまうとこれに加え「おい!焦げてるぞ!」と言われてしまう。
- ちなみに普通のレーションは5種類あり回復量がランクに応じて異なるが、
上記の3種類のレーションは各ランクに対してそれぞれ存在する。
つまり焼いたレーションは3種類*5等級で15種類もある。
アイテムコンプリートには意図的に低いランクのレーションを持ち込んで焼く必要がある。- なお、普通のレーションを含むほとんどの消費アイテムはミッションをこなせば勝手に生産されるが、
焼いたレーションは例外であり、調達手段は手動でわざわざ焼くことのみである。
そのため数を用意するのが極めて面倒であり、到底常用できるものではない。
結局焼いてもほとんど使われずにコレクションの一つとなることが基本だった。
- ところで同シリーズの『MGS3』は『MGSPW』よりも昔の1964年の世界が舞台であり、
レーションに対して「マズすぎるっ!!」だの「もう食いたくないな」だの言っていたが、
それは時代という要因のほか保管状態も不明なものを敵地で現地調達し食べていたからであり、
コメントはあくまでも余談の項にある「典型的な不味いレーション」に対する評価である。
一方で『MGSPW』のレーションはスネーク自身がトップに立つ組織が開発しており、
組織のスタッフや設備は1974年にレトルトカレーを開発するほどの高水準であるため、
焼かずとも段違いに美味いものであるとはいえるだろう。- ちなみに、『MGSPW』の未来が舞台である『MGS2』においてはレーションはかなり不味いものとして有名なようだ。
しかし、MGSPWにおける舞台となる『MSF』はMGS2の舞台であるアメリカを含めあらゆる国家から独立した軍隊であるため、
「MSFに限れば」1974年時点でレーションの味が良いこと自体は時代考証をする上での矛盾とはならない。
如何せんトップがあのスネークなので、味にはうるさかった可能性も…
- ちなみに、『MGSPW』の未来が舞台である『MGS2』においてはレーションはかなり不味いものとして有名なようだ。
- なお、普通のレーションを含むほとんどの消費アイテムはミッションをこなせば勝手に生産されるが、
レンキンフード
- MHXXでレンキンスタイルのマカ錬金タルから精製できる。
スタミナが携帯食料のさらに半分、12.5*2回復する。
こちらは味についての言及はないが、食べると飲み物が欲しくなるらしい。
パッサパサなのだろうか。
アイコンは肉マークだが、いったい「何」を食べているのかも気になるところ。
こちらは摂取後にガッツポーズをしないため、戦闘中でも速やかなスタミナ回復が可能。
もっとも、スタミナを元に戻すには2回食べる必要があるので、総合的な硬直時間はほぼ同じ。
スタミナの減少システム的には6分間隔で最大値が減るが、
スタミナが最大の時にスタミナが増えるものを食べると再度6分に延長されるため、
5分間隔程度で食べると最大限の活用ができる。
また慣れないとガッツポーズを取らない事に違和感があり、硬直がないのを忘れて棒立ちしてしまう事もある。
余談
- 作品にもよるがモンハン英語版では携帯食料の事をRation(レーション)と訳している。
配給される食糧を意味する英単語なので、支給品ボックスに入っている食べ物の訳としては適切なのだが
単にレーションと言った場合は軍用の携帯糧食*3であるコンバットレーションを指す事も多い。
戦いの現場に持ち込む食料という意味ではこちらのイメージとも一致している。
- 米軍のMREあたりが有名どころで、
その評判から軍用糧食は美味くないという印象で語られがちだが、
これは保存性・輸送性・カロリー補給などを優先し缶詰めなどの形でしか供給できなかったことや、
使える食材や味付けが限られてしまったため。
このあたりはモンハンの携帯食料も似たような事情なのだろう。
また非常食として設定されたものは嗜好品として平時に食べられてしまわないよう
意図的に不味くしているケースもあり、ハーシーズの製作した軍用非常食チョコレートは
「茹でたジャガイモよりマシな程度」という味の指定が入っていた。- 近年のものは民間のパッケージ技術や保存食技術などがフィードバックされたことで、
味が向上したり、市販とあまり変わらないレトルト食品が採用されるようになった。
糖分補給や気分転換のために、チョコや羊羹などのお菓子が使われたりもする。
更に言うと、「不味くて食が進まない」というのは兵士の体力補給にならないだけではなく、
極限状態の戦場で数少ない楽しみの一つである食事が不味いのは士気にも影響するということで、
各国の軍は保存性や栄養価だけでなく味の改善にも努めている。- 前述の意図的に不味くしたチョコレートについては確かに無駄に食べられることは無くなったが
緊急時でも食べるのを躊躇するほど不味い非常食を少しでも軽くしたい荷物に入れて運搬するというのを忌避して
貰っても即座に捨てる兵士が続出するという本末転倒な事態となって改良された。
- 前述の意図的に不味くしたチョコレートについては確かに無駄に食べられることは無くなったが
- レーションは拠点から長期間離れる時のための食料なので、
軍隊と言えど兵士にそればかり食わせている訳ではない。
基地への帰還や補給が可能なら、普通の食事やフィールドキッチン(野外炊事用の装備)で対応する。
同じ食うなら旨い方が良いに決まっているというのは、
ベースキャンプでの料理や肉焼き器を活用するハンターも変わらないと言える。 - 最前線で戦う兵士のためなので大抵は非常に高カロリー。寒冷な国ではなおさらで、脂肪分なども強い。
栄養配分から見ても長期間常食する想定ではないので、好奇心で手を出す場合は注意のこと。
また、賞味/消費期限切れ品が「鑑賞用」などとして流通している点も要注意。
上記の「美味くない」という評判の中には、
こうした品質劣化したものを面白半分に食べた人の感想が混ざっていたりすることも。
- 近年のものは民間のパッケージ技術や保存食技術などがフィードバックされたことで、
- MH4のオープニングでブレイブ装備の操虫棍ハンターがかじっているのはこれではないかという噂がある。
一方、形と色合い、片手で殻を割るような描写などから「怪力の種じゃない?」との考察もある。
その後の逃走劇を見る限り、あのタイミングで食べるならスタミナを回復するアイテム(=携帯食料)
の方が理に適っているが、ティガレックスへの渾身の一撃を外してしまい追われるハメになるため、
彼らの当初の計画が崩れてしまった可能性も否定出来ない。- ちなみに、MH4Gのオープニングではランポス装備のランサーが干し肉のようなものを
かじっているシーンが確認出来、見た目やCGのこんがり肉の1/2の量で、
食べ方がどことなく美味しくなさそうといった点が携帯食料と類似するが、果たして…?
- ちなみに、MH4Gのオープニングではランポス装備のランサーが干し肉のようなものを
関連項目
アイテム/こんがり肉 - スタミナ回復用のアイテム仲間。こちらは食べるのに時間が要る。
アイテム/元気ドリンコ - 同上。こちらは睡眠状態を阻止できる。
システム/かまど焼き - 携帯食料増産機