生肉と特定の素材を調合し、素材の毒性を混ぜ込んだ生肉。
目次
概要
- 地面に設置し、食べたモンスターを状態異常にする罠の一種として使われる。
お肉大好きなハンターでもさすがに自分で食べることはできないが、実は上手に焼くと食べられることもある。
レシピは以下の3種類。
- モンスターにはそれぞれ食性が設定されているため、当然ながら肉食あるいは雑食のモンスターにしか効果がない。
これは結構厳密であり、完全に草食であるディアブロス(主食:サボテン)は勿論、
広義の肉食であるボルボロス(主食:甲虫)やタマミツネ(主食:魚)であっても罠肉には見向きもしない。
また、ジンオウガやMH4以降のフルフル、マガイマガドなど、肉食であるにもかかわらず、
罠肉には口をつけないモンスターも存在する。
- 効果があるモンスターの中でも、ハンターに気づいていると食べようとしない慎重なタイプと、
戦闘中でもお構いなしに食いつく食欲旺盛なタイプの2種類がいる。
リオレウスやナルガクルガ、ベリオロスといったほとんどの肉食性モンスターは前者に分類され、
罠肉を食べさせるには別エリアに待避するか、けむり玉等を利用した未発覚状態である必要がある。
しかしながら、別エリアに居てはそもそも罠肉を食べているかどうかわからず、
かといって疲労状態の間に未発覚状態に持っていくのも非常に手間がかかるため、
このような相手に罠肉を有効活用することは極めて困難である。
これは、罠肉を積極的に使うハンターが少ない大きな要因のひとつで、
生物としては正しい振る舞いではあるが、我々プレイヤーからすると面倒な設定である。
後者のモンスターは、食に関して貪欲な生態を持つものが多く、
実質的にこれらのモンスター専用のトラップアイテムとも言える。
- 後述の通り戦闘中に食べるモンスターも決して少なくはないのだが、
戦闘中に食べるかどうかを知るには実際に試してみるしかなく、非常に面倒である*1。
さらに、戦闘中に食べるモンスターはドス鳥竜やババコンガ、ドスジャグラスなどの序盤に戦うモンスターが中心で、
イビルジョーやバゼルギウスといった例外を除いて、ゲーム終盤に出てくる強大なモンスター達には通用せず、
特に古龍種にはことごとく効かないため、罠肉を実際の狩りで使うハンターは非常に少ない。
イビルジョーやババコンガ専用アイテムだと思っていたハンターや、
実戦で一度も使ったことのないハンター、そもそも一度も調合したことのないハンターも珍しくない。
- 生態が一般モンスターとは一線を画しているためか、
古龍種や希少種、怒り喰らうイビルジョーを除く特殊個体には罠肉は絶対に通用しない。
食性不明のモンスターや食事という概念すら怪しい奴らはともかく、
通常フィールドでは疲労すると腐肉や草食種モンスターをきっちり捕食するリオレウス・リオレイア希少種や、
エクスゼロシリーズでは早食い+2が発動し、一心*2のスキルポイントも持つほど
お肉大好きモンスターとして扱われているティガレックス希少種に対してさえ、罠肉は一切効かない。
MH4Gでの極限状態モンスターも、状態異常自体が効かない上に疲労状態にもならず、
たとえ極限イビルジョーだろうと極限ティガレックスだろうと、罠肉に食いつくことは絶対にない。
狂竜ウイルスの克服を経て生物の枠組みを越えてしまったのだろうか。
極限状態を解除すると食べるようになるが、短い解除時間で罠肉を食べさせるのは至難の技である。
また、二つ名個体は生物学上は通常のモンスターと同じ種のはずだが、やはり罠肉は通用しない。
使えたところで荒鉤爪ティガレックスくらいしかまともに食いつかないだろうが。
- MHP2G以前で戦闘中でも食べるモンスターは、ババコンガ(亜種)、ティガレックス、パリアプリア等が有名。
ババコンガの食欲は非常に有名だが、亜種の方はそれに増して食欲旺盛である。
ティガレックスはババコンガより食い付きが悪いため、実際に使うと幾つかは無駄になることも多い。
そしてパリアプリアに至っては突進の軌道上にある肉を全て飲み込み、挙句の果てに食べ過ぎて吐く。
ババコンガさえも凌駕する新たな暴食王パリアプリア誕生である。
- 罠肉の大きさ自体は普通の肉と大して変わらないので、
大型モンスターの腹の足しにはならないと思われるが、
毒成分が濃いのか各属性値が高いため、最初の1つなら食べ終えると同時に状態異常を引き起こせる。
ちなみに食事中は与えられるダメージが1.1倍になるので、食事中にも攻撃を仕掛けよう。
食事が終わる前に怯ませれば肉は消えずに残るため、ババコンガなどは再びすぐに食らいつく。
- 作品によっては、肉類を食べたモンスターは若干だが体力が回復することがある。
捕獲の時に罠肉を活用する場合は多少注意する方がいい。
食事で体力が捕獲圏外まで回復した結果として捕獲に失敗する可能性が、極々稀にだがありえる。
- 毒テングダケから毒生肉に調合すると、毒の成分が変わるらしい。
毒テングダケを食べても平気な(毒素を分解できる)ババコンガだが、毒生肉を食べると毒を浴びる。
特異個体も同じように状態異常値が蓄積するが、元々の耐性が非常に高いのでそれ単体では効果は薄い。
なおパリアプリアは平気な顔で飲み込んでしまう。- 更に、上手に焼けば解毒ミートの完成である。なんと毒にも薬にもなるとは……。
- 現実世界でも熱処理を施すことで成分が大きく変わったり、
異なる食材と同時に摂取することで単体で食べた時にはなかった全く異なる作用が起こる場合もある。
なので毒テングダケは焼けば無毒化し、生肉と一緒に食べるとまた違う中毒症状が起こる成分なのだろう。
- あくまで罠肉は落とし穴、シビレ罠と同じく罠の一種である*3。
時間を掛けて設置する2種とは違い、ただその場に置くだけであるが立派な罠である。
何が言いたいのかというと溶岩島や極圏等の
落とし穴やシビレ罠を設置できないフィールドには置くこともできない。
地形的な問題で仕掛けられない事情の2種はまだわかるが、肉を置くことすらできないのは甚だ疑問である。
まぁ、そういった専用フィールドに出現するモンスターは(極一部の例外的なクエストを除いて)
罠肉以前に2種の罠に掛からない古龍及び古龍級生物ばかりなので
わざわざ罠肉を持ち込むハンターもそういないだろうし、知らなくても余り問題はないことである。
- そして一度置くと回収することもできないのも同様。
置いたはいいがエリア移動されてしまった時、拾って次のエリアでまた置きたいところだが拾うことはできない。
落とし穴やシビレ罠は使い切りのアイテムということでわかるが、
ただの肉なのだから回収できない筈がないと思うのだが……。- もしかするとただ置いているだけに見えてその場から動かないよう、何か仕掛けをしているのかもしれない。
モンスターとの戦いの衝撃でどこかに転がってしまったりしては肝心のモンスターが罠肉を見つけてくれない
といった事態を防ぐため、というのは十分考えられる。
ただ、それならあの罠肉を置くしゃがみの際にそういった仕掛けを施しているということになる。
あの一瞬でそういった仕掛けを完了できるのかと考えると、やっぱり釈然としないところである。
だったら罠も一瞬で仕掛けて欲しいし、飲み食いの度のガッツポーズも不要なのでは- もっと考えると置いた罠肉に火竜種のブレス等が当たっても燃え尽きも粉々に砕かれることもない。
なにか目に見えないシールドでも展開しているのだろうか?
- もっと考えると置いた罠肉に火竜種のブレス等が当たっても燃え尽きも粉々に砕かれることもない。
- 実は置いた肉にはしっかりと障害物判定らしきものが発生し、「ココ掘れニャンの技」での投擲物に限り、
罠肉にぶつかると弾かれる。投擲物が爆弾ならばその場で爆発する。
大岩にぶつかっても微動だにせず、逆に弾いてしまう程に強力な固定が施されているらしい。
上記現象は罠肉に当てる必要があり、投擲の開始位置(つまり掘り出した地点)に肉がないと発生しない。 - MHXXではシビレ罠や落とし穴の任意破壊が可能になったが、何故か罠肉には対応していない。
取り除くだけならそれらよりも簡単なはずなのだが、やはり簡単に取り除けないような工夫がされているのだろうか…
誰も罠肉なんて使ってないから実装する価値が…ということではなく、
1人1個しか置けない罠と違って複数設置できるため、わざわざ撤去する意味が薄いというのが実情だろう。
- もしかするとただ置いているだけに見えてその場から動かないよう、何か仕掛けをしているのかもしれない。
シリーズ毎の変遷
- MHP2G以前では、罠肉を食べやすいモンスターであっても実際に食らいつくかはほとんど運次第であったが、
MH3以降では、スタミナが減って疲労状態になったモンスターは高確率で罠肉に喰らいつく。
今まであまり使った事がない人も、試してみてはいかがだろうか。
ただし、ハンターを視認していると食べようとしない設定のモンスターがいるのは変わっておらず、
該当するリオレウスやベリオロスはほとんど食べてくれない。
一方で、イビルジョー、クルペッコは戦闘中であっても早々に喰らいつく。- 罠肉を食べることでもモンスターのスタミナは回復する。
そのため、一度の疲労で何度も罠肉を食べさせることはできない。
また、疲労状態に罠肉に食いつくようになった代わりに、
通常状態や怒り状態のときに罠肉に食いつくことはほとんどなくなっている。 - MH3で登場したイビルジョーは、特に何もしなくてもスタミナが減り続けるほど飢えたモンスターであり、
疲労状態に陥る頻度が非常に高く、必然的に罠肉を食べる機会も多い。
疲労状態では防御力ダウン効果を持つ唾液を分泌し、
凄まじい威力の拘束攻撃を連発するなど厄介な行動をしてくる反面、
怒り状態では狙いやすい腹の肉質が軟化するため、
罠肉を用いることで状態異常を狙いつつ、ついでに疲労状態から回復させることができ非常に役に立つ。 - チャチャやカヤンバに罠肉を与えると、普通の肉と違って回復効果はないが食べる。
当然だが食べ終えた奇面族には状態異常値と怒り値が蓄積される。
ちなみにコゲ肉なら状態異常なしで怒り状態になるので、怒らせたいだけならコゲ肉を与えた方がいい。
が、それでもシビレ生肉等を渡すドSな鬼畜ハンター意地悪なハンターもいるとかいないとか。
間違っても眠り生肉を渡し、竜撃砲ぶっぱなしとかしてはいけない。
そんな悪知恵が働くならモンスターにやれという話である。
- 罠肉を食べることでもモンスターのスタミナは回復する。
- MHP3ではクルペッコは食いつかなくなった。
新規のティガレックス亜種は通常種同様喰いつくが、突進で肉まで移動するため軌道上に立つと轢かれてしまう。
- MH4(G)では、フルフルやゲリョス、ダイミョウザザミなど、
MHP2G以前に一応罠肉を食べていた一部の復活モンスターが罠肉に食いつかなくなっていることがある。
逆に、今作で復活したガブラスはモンスターの死骸を漁る行動が追加され、
それに伴って罠肉にも反応して食いつくようになった。
眠り生肉やシビレ生肉を置いておけば、大型モンスターとの戦闘で掃除する手間が省け、素材集めにも役立つ。
ガブラスが食べても罠肉は消えないので、大型モンスター狙いでも安心である。
- MHX(X)では、従来通りティガレックスやイビルジョーが戦闘中に食べるほか、
新たにドス鳥竜各種とドドブランゴが戦闘中でも罠肉に食いつくようになっている。
MHXXではババコンガが復活しているのでちょっとだけ活躍の場が増えた。
- MHW(:I)では、エリア移動がシームレスになったことで未発見状態でもモンスターを視認し続けられる、
つまり未発見状態のモンスターが実際に罠肉を食べているか確認できることや、
隠れ身の装衣やけむり玉で発覚を強制中断できるようになっていることで、
非戦闘時にしか食いつかないモンスター相手でも若干活用しやすくなっている。
ドスジャグラスやアンジャナフ、オドガロンといった見た目からして食欲旺盛なモンスター達は戦闘中に食いつき、
アップデートで追加されたイビルジョー、MHW:Iから参戦したティガレックスにも相変わらず有効。
イビルジョーに食べさせようとした罠肉をドスジャグラスが颯爽と横取りしていくこともあるが…
ちなみに、肉喰い中に怯みや転倒させてしまうと同じ肉に食いつかなくなっている。
- MHRiseでは、照準の方向へ投げて設置することができるようになり、足を止めずに素早く使えるようになった。
登場ムービーで腹ペコ扱いされているアオアシラが新たに戦闘中に食いつくようになっており、
ドス鳥竜系やティガレックス、アンジャナフにも相変わらず有効であるほか、
バゼルギウスも戦闘中に食べるようになっており、有効なモンスター自体は意外と多い。
しかしながら過去作の印象や、特に罠肉が有効なモンスターであるイビルジョーやババコンガが不参戦であること、
オトモアイルーの環境生物発射の術や、状態異常武器を持たせたオトモガルクによって
手軽に状態異常を与えられるため、相変わらず状態異常を罠肉に頼るハンターはほとんどいないのが現状である。- 環境生物発射の術で発射されるガスガエルはフィールドごとに決まっており、
麻痺と睡眠の両方を発射することはできないため、罠肉で与える状態異常と被らないようにするとよい。 - 一応生肉扱いなので、水没林のキガニアを呼ぶことにも使える。
モンスターではなく環境生物であるため、キガニアが状態異常を起こすことはない。
しかし、水没林のクエストには必ず支給用肉エサが用意されているうえ、
罠肉を使ってキガニアを呼んでもモンスターが状態異常を起こすこともないため、
このためだけに罠肉を持ち込む意味はほぼない。 - 罠肉を食べている最中のモンスターを怯ませると、罠肉が消滅するようになってしまった。
状態異常も発生しないので、罠肉を食べている最中のモンスターを攻撃する際は注意が必要。
状態異常が発生しない=食べきっていないのなら、置いた肉は何処へ消えたのだろうか? - また、ガブラスが食べた罠肉も消えてしまう。
素材目当てなら一番乗りで食べたヤツを死骸に変えればいいのだが。 - 罠肉を使うハンターは相変わらず少ないのだが、商店とギルドストアが半額の時に引ける
福引の際には景品として何故か毒生肉やシビレ生肉がよく当たる。
そのため、秘薬や鬼人薬、置物といった大当たりを狙って毎度福引をしていると
気づいたらボックスが罠肉だらけなんてことも珍しくない。
- 環境生物発射の術で発射されるガスガエルはフィールドごとに決まっており、
余談
- 地面に置いた罠肉や生肉は、ひっくるめて通称「設置肉」などと呼ばれる場合もある。
一部作品の攻略本では、この名称で紹介がされている。
- 「毒状態のまま息絶えたモンスターから肉を剥ぎ取ると毒生肉になる」みたいな現象は一切起きない。
仮に毒が体に蓄積されていたらその肉も毒に汚染されると考えられるが、実際はそんな様子もなく
ハンターは平気でその肉を焼いて(場合によっては焼くことすらせず)平らげてしまう。
やはり超人だったか。
関連項目
アイテム/生肉
アイテム/解毒ミート - 毒生肉を焼いたもの。
システム/疲労 - モンスターが喰い付くか否かは疲労状態や空腹状態になっているかが関係する。