アイテム/足長ミノムシ

Last-modified: 2023-06-28 (水) 09:27:51

MHPに登場するトレジャーの一つ。

概要

  • アルコリス地方の森に生息している(してい?)ミノムシの一種。
    通常のミノムシと同じく、小枝や葉などを集めて蓑を作るが、その隙間から飛び出すほど長い足を持っているという。
    …想像してみると、非常に気持ち悪い
  • MHPの森丘でのトレジャーハンターにて入手できる。
    一般的なトレジャーで、ポイントもそんなに高くはない。
    用途なども一切不明。地味に謎が多いトレジャーである。
  • 何より謎なのが、MHP2(G)の森丘のトレジャーハンタークエストでは入手できない点である。
    MHPでは割と簡単に手に入ったトレジャーだが、それが一匹たりとも入手できなくなってしまっている。
    舞台は同じ森丘であるはずなのに、何故一匹残らず姿を消してしまったのだろうか?
    もちろん他のフィールドで見かける事も無い。…まさか絶滅してしまったのだろうか?
    それともシュレイド地方以外では需要がまったく無いのだろうか?
    • 他にも同じ境遇のものとして、MHPの森丘にのみ登場していた
      星のかけらも発見できなくなっている。そんなトレジャーあったか?といってはいけない…。
      一方で、美白ダケのたうちドングリ百葉のクローバーは続投している。
      MHPでは様々なフィールドで普遍的に存在していた地主ミミズ二重シメジメロンベリーの実なども
      同じように森丘では採れなくなっているため、そもそも価値概念に変更があったのかもしれない。

余談

  • ミノムシの正式名称、というよりも正体を知らない人は意外と多い。
    「ミノムシ」は基本的には「ミノガ科」というグループの幼虫を指す通称である。
    つまるところ、ミノムシはなのだ。
    余談だが、ミノムシのメス成虫の姿には、種類によって大きな違いがある。
    雌雄ともに普通のガになる種類や、翅が退化し幼虫時代と似た成虫になる種類、
    極端な例となると、メスの成虫は巨大な卵巣を除く殆どの部位が退化し
    交尾後その場で産卵する以外の機能を完全に失う種類まで存在する。
    我々が日常生活で目撃する大型ミノムシの大半は、
    メスは最終的に前述の芋のような姿となり、一生を「ミノムシ」として過ごす。
    また、雌雄問わずミノガの成虫は口が存在せず、本当に交尾産卵のみに特化している。
  • ミノムシが蓑を作りその中に籠る理由は身を守るため。
    強靭な蓑は天敵の襲撃を防ぎ、表面に枯葉を張り付けることで擬態にもなり、更には防水性まで備えている。
    蓑の材料はミノムシ自身が吐く糸であり、多少破損してもすぐに修理可能である。
    ミノムシは食料となる植物やコケが豊富な場所で幼虫時代を過ごすため、基本的に餌には困らない。
    ここまでなら、虫の癖に中々安全で快適な暮らしを送っている…と羨ましく思うかもしれないが、
    実際は寄生昆虫によって体の内側から生きたまま捕食されることもあるらしく、
    やはり「自然は厳しい」の一言に尽きる。
    • 成長の過程で昆虫に寄生する、寄生昆虫の殆どの種に共通する最大の特徴として、
      最終的に寄生先の昆虫を食いつくして殺してしまうという生態を持ち、
      宿主に致命的な害が無い一般的な寄生*1と区別し、「捕食寄生」と称されている。
      日本でミノムシに寄生する昆虫は数種類いるが、中国原産の外来種である寄生バエの一種は、
      「オオミノガ」という最もポピュラーなミノムシを専食し、ミノムシの減少を現在進行形で引き起こしている
      一方で、その寄生バエに寄生する寄生バチも確認されている。
      寄生虫に寄生する寄生虫と考えると頭が混乱しそうになるが、
      こうした生態は「高次寄生」と呼ばれ、自然界では一般的である。
  • シリーズを重ねるごとに「蝶」をモチーフとしたアイテムや装備は増えど、
    「蛾」をモチーフにした物となると金色タママユくらいであった。
    しかも金色タママユは「蛾」といっても「蚕」なので、マイナスイメージが少ない。
    よって足長ミノムシだけ変に浮いてしまっている。
    • MHXでは「不老蛾」という精算アイテムが登場し、久々に蛾系の虫が追加された。
      続くMHXXでも「冥カイコ」なる素材が密林で採れるようになり、
      蛾の仲間が着々と増えてきている。
  • なお、分類学上に蝶と蛾の区別は無く、同じものとして扱われている
    蝶と蛾を区別しない国もあり、例えばフランス語ではどちらもpapillonとなる。
    そのため、蝶をモチーフとしたアイテムや装備は全て蛾をモチーフとした(逆もまた然り)とも言える。

*1 大半の寄生生物において、宿主の死は自身の死と同義である。