黄金色の鱗を持つ魚。
ハンター達にとって、ある意味思い出深いアイテム。
目次
概要
- 観賞用としての需要が高く、高値で取引されている。食用にもなるらしい。
ツチハチノコが放つ匂いが大好き。
- 読み方としては「おうごんぎょ」が正しいようだが、
「ききんぎょ」と誤読する者がかなりいる。
やはり理由は「黄金・魚」ではなく「黄・金魚」と脳内で区切っているからである。
「黄金・魚」と区切った結果「こがねうお」と誤読してしまう者もいる。
「全部音読み」と覚えておけば間違えることはないだろう。
- 「精算」というシステム自体が無かった無印以外では全て精算アイテム扱いである。
その無印においても、売却とクエスト納品以外の用途は存在しなかった。
- さりげなくメラルーがマタタビの次に優先して盗むアイテムである。
- MHP2以降、下位のクエストでこの黄金魚を納品するクエストが幾つかあるが、
これがやたらと嫌われる。
理由は単純明快、「めんどくさい」からである- まず黄金魚を入手するには、当然だが釣りをするしかない。
釣り糸を垂らしたら食いつくまで待ちぼうけ。
普段釣りをしないハンターにとってはこの時点で既にめんどくさい。 - しかも「釣れた!」と思ったらハレツアロワナだったりして、釣りエサごと時間をロスすることが多い。
なお、この問題点は専用グラフィックが登場したMH3以降は解消されている。 - 加えてフィールドが砂漠だと、黄金魚の釣れるポイントにはドリンクが必須。
- さらに普段から鬱陶しい小型モンスターがやたらとちょっかいを出してきて釣りを妨害してくる。
- とどめにオトモがちょっかいを出した垂皮竜の八つ当たりで釣りが中断する。
- 運が悪いと大型モンスターと鉢合わせになり、釣りどころではなくなってしまう。
- なにより「精算」ではなく「納品」なので黄金魚を釣ってもゼニーやポイントにはならない。
- そして納品すべき黄金魚は一匹ではない。
- 極めつけに下位では黄金魚の出現率はかなり低い。
- 仕舞いには成功報酬も大したことない。
ここまでくれば、もう立派な嫌がらせである。本気で泣けてくる。
- これだけめんどくさい要素満載のため、
大概は参加者を募っても誰もやりたがらない。
しかし、やりたい事を見失いマンネリ化した狩友とのんびり釣り糸を垂らしていると、
妙に面白かったりする。俗世に嫌気がさした仙人かよ
- まず黄金魚を入手するには、当然だが釣りをするしかない。
- クエスト場所が砂漠だった場合、黄金ダンゴ及び調合素材さえ持ち込めばエリア1でかなり楽に釣れる。
ガレオス等小型モンスターを先に掃除しておき、魚影を確認。
水面に対岸の崖が映り込むため、緑っぽいアロワナ系と黄色っぽい黄金魚の識別がとても楽に出来る。
いなければエリア5へ行きすぐ戻る、を繰り返すとエリア6で粘るより遥かに楽。
クエと大体セットで出て来るガノトトスが来ないエリアというのがとても大きい。
- MH3以降では、このサカナの納品クエストを手っ取り早くクリアしたければ、
「黄金ダンゴ」を(場合によっては調合分も)持っていくと良い。
- 小説では『黄金魚の餡かけ』なるものが登場した。
テクニック
- MH3以降、釣りダンゴの仕様変更により、黄金ダンゴを利用するとそれまでいた魚が引っ込み、
黄金魚だらけの入れ食い状態になる。
これを利用したテクニックが存在する。
- MH3では黄金ダンゴを一旦投げ入れ、黄金魚だらけの状態にした後すぐ引き上げる。
すると黄金魚だらけの状態のままになるので、通常の釣りエサを用いて1匹だけ釣る。
以後、黄金ダンゴを一旦投げ入れては引き上げて1匹釣るのを繰り返すと、
持ち込み上限の少ない黄金ダンゴを消費せずに、黄金魚だけを狙える。
- MHP3からは黄金ダンゴ投入後に別の釣りエサを投入すると、
それまでいた黄金魚が逃げてしまい、別の魚が現れるようになった。
MH3で楽になりすぎたことを受けての調整か…と思いきや、これは言い換えるとエサを切り替える事で
登場する魚の再判定が行われるようになったということである。
これを利用し、狙いたい魚を釣り終えたら黄金ダンゴを投入して即回収、
再度別の釣りエサを投入するだけで、魚を再配置させることが可能になった。
従来は魚の再配置のためには一々エリア移動する必要性があったが、
これならば簡単に魚を総入れ替えできるため、黄金魚以外を釣りたいときにも持ち込むといいだろう。
シリーズごとの変遷
MH(G)
- 無印・MHGでは(出現率は低いが)森と丘のベースキャンプで釣れる上、
一匹につき760zというかなり高い値段で取り引きされていたので、金策として重宝されていた。
特に初期シリーズのクエスト報酬は現在と比べると異常なほど安く、
イャンクックを一頭討伐しても1000zしかもらえなかった事を考えれば、
この価格設定がどれだけ破格であったかお分かりいただけるであろう。
無印においては精算アイテムではない=持ち込みが可能なために、
クリアぎりぎりまで納品した後にリタイアすることで回収するという裏技が、
主にHRP稼ぎを目的として行われていたらしい。
MH2
- なんと1匹200zという信じられない暴落ぶり。たまにサブターゲットに指定されているが、
サブ達成報酬額も大して変わらないので、収穫祭ムービーが観たいのでもない限りクリアしても得しない。
Pシリーズ
- MHPシリーズでは精算アイテムで各種ポイントも増えるため、下位のうちは重宝しなくもない。
ツチハチノコはどうせ使いどころも他にないし黄金ダンゴを持参して釣ってみよう。
ちなみに1匹500zでやや値打ちを取り戻した。
MH3~MH4G
- MH3では遂に専用グラフィックが登場。
現実の魚で言うとライオンフィッシュによく似ている。
また同時に小金魚のグラフィックも金色の金魚から小さなライオンフィッシュに変更されている。
これによりアロワナ系と間違えることはほぼなくなった……のだが、
村☆1にいきなり黄金魚の納品クエストが用意されており、
ハンターをのっけからげんなりさせることに成功している。
それでもダンゴの仕様変更により、昔より楽になったという声は多い。- ちなみに、一度に大量に魚が釣れる大漁ダンゴを使えば楽勝…と思うかもしれないが
黄金魚は大漁ダンゴ(に入っているイレグイモムシ)を嫌うという設定がなされており、
つっつくことすらしない。
知らずに持ち込んで釣り糸を垂らすと、待ちぼうけになること請け合い。
流石ドSのカプコン、抜かりがない。
- ちなみに、一度に大量に魚が釣れる大漁ダンゴを使えば楽勝…と思うかもしれないが
- さらに街でも、しかも上位でも黄金魚を納品するクエストがある。
クリアしていない仲間同士で纏めて仕上げてしまうのがベストだろう。
しかしこのクエストには高確率でイビルジョーが乱入してくるため、
釣りしてたら後ろからパックリいかれてた、なんてことが起こりかねない。
突然BGMが変わったらそのまま水に飛び込んで別エリアまで逃げてしまおう。
イビルジョーを引き付ける役と釣りに没頭する役に分かれて行動するのも手である。
MHX(X)
- MHXとMHXXではオトモスキルに黄金魚狙いの術が登場。
言うなれば無限黄金ダンゴのようなスキルであり、
これを習得しニャンターモードに切り替えて釣りをすればノーコストかつ簡単に黄金魚が集まるようになった。
ただしうまい話には裏があるもので小金魚や後述の類似魚まで同時に引き付けてしまうため、
黄金魚の一点狙いなら結局はハンターでダンゴを使った方が速く集まったりする。
MHW(:I)
- 魚が環境生物になった影響で、本体と同時にウロコを入手するようになった。
本体は調査ポイントになる他、一等マイルームの水槽や特等マイルームの池に放すことができる。
ウロコは換金アイテムであり、1000zで売れる。あれ? 鱗だけなのに売価が歴代一位に……?
主な生息地は陸珊瑚の台地や瘴気の谷なのだが、なんと後者では酸の池を平然と泳いでいる。
物質としての金は酸に非常に強い金属として知られるが、
鎧を着こんだハンターですら足を踏み入れればあっという間に力尽きてしまう所なのに
一体彼らはどのような進化を遂げて酸の池に適応したのだろうか……と思われたが、
実はこの酸の池は外部から水が流入し、中和されて生物が生息できる環境になっているらしい。
今までのような納品クエストは存在しないが、釣り好きの調査員からバウンティとして依頼される。
今作では黄金ダンゴが調合で入手できず、購入可能になる時期もやや遅いため、
普通の釣り場で地道に釣ろうとするとなかなか苦労する。
だが、上記の池では黄金魚(と小金魚)しか出現しないので、ポイントさえ選べば釣りやすくなったともいえる。
イレグイコガネは効果を発揮するので、在庫と時間があれば他の魚ともども根こそぎ釣り上げてしまっても良いし、
クエスト中に通りすがったらとりあえず捕獲用ネットを放って、ちょっとした副収入を狙うのも良い。- なお、釣り場での挙動は「"誘い"から逃げる」タイプになっている。
食いつきもあまりよくないため、じっと待つことが肝心。
習性としての挙動なのかは不明だが、同じポイントで釣り続けると
全く食いつかなくなる場合があることも確認されている。 - グラフィックも過去作から少し変化しており、アロワナのようなデザインで背びれの一部がアンテナのようにやたらと長く伸びている。
- 本作の釣りの魚は(マイルームに放すためにかどうかは分からないが)全部生け捕りにしている設定である。
キレアジやサシミウオなどの実用性のあるウロコはともかく、
黄金魚のウロコは「調査対象として生け捕りにしてきた報酬」の証になっているのかもしれない。
- なお、釣り場での挙動は「"誘い"から逃げる」タイプになっている。
- なお、本作では
地味に居そうで居なかったドス黄金魚も登場している。
ドス個体のウロコは大ウロコとなり、売値も10倍の10,000zと銀のたまごと同額で売れるほど高くなる。
MHR(:S)
- 入手できるポイントは1匹あたり240pts。同量がゼニーの方にも換金される。
単価で見ればMH2以来の安値ではあるが、精算アイテムがポーチとは別に管理される事や、
釣り上げて手に取った瞬間に再出現する釣りシステム変更の都合上、
時間と気力が許せばいくらでも釣る事ができるため、序盤の小遣い稼ぎとしてはそこそこ優秀。
釣った後の再出現は時々赤金魚と入れ替わる。上位では更に白金魚もグループに加わる。
MHF
- MHFでもMH2と同様の精算アイテム扱いだが、売却額は400zとマシ。
一部クエストのサブターゲットに出てきているほか、
以前は峡谷の採取クエストとして納品のメインターゲットが存在していた。
また、毎日イベントでは「釣りフィーバエを使わずに1クエスト中に10匹釣る」という物も存在する。
余談だが、ライトボウガンのうち「ヴィス・スプラッシュ」のモチーフとなった模様。
ぽかぽかアイルー村
- 精算アイテムの概念のないアイルー村シリーズにも登場。
村の住人にプレゼントすることで仲良し度を150上昇させる効果を持つ。
これはモーレツマタタビの“仲良し度+100”を超える効果であり、今作では最高の数値。
仲良し度も無印だとステータスに関わる唯一の項目なので、嫌でもゲームの攻略に深く関わる。
加えてイベントやネコバァの勧誘にも多々使われる。これを売るなんてとんでもない!- アイルー村の釣りはルーチンが独特で、魚影の位置に関わらず釣れる魚は完全にランダム。
採取運によってはマップの切り替えだけでも相当な時間を費やしかねないので、
釣り師のアイルーを連れて探検クエストで釣り(?)に出た方が手っ取り早いこともある。
- アイルー村の釣りはルーチンが独特で、魚影の位置に関わらず釣れる魚は完全にランダム。
ぽかぽかアイルー村G
- 黄金魚が大きく成長した姿の大黄金魚も登場。効果は“仲良し度+200”。
普通の黄金魚の倍以上もの大きさを誇り、何とアイルーよりも大きい。
その余りの大きさ故に可愛らしくデフォルメされた外見を持ってしても
何とも言えない微妙な空気を放っているので、初見だと若干引くかもしれない。
なお同作に登場するニャリーゼというアイルー曰く、
「成長した黄金魚が滝を登ると古龍になって飛んでいってしまう」というおとぎ話があるらしい。
…随分と恐ろしいおとぎ話である。
MHSTシリーズ
- RPG作品のMHSTシリーズにも登場。
「高値で取引されている」との説明文の通り、一匹につき660zと無印・MHGに近い金額で売れる。
MHSTではナウパカ島の釣りポイント、MHST2ではベルガ地方の水地の採取ポイントから入手できる。
特産品としても扱われており、特産品ポイントもそれぞれ3pts/5ptsと高い。
黄金魚に似たアイテム・モンスター
白金魚
- 黄金魚より高価とされる白金に輝く魚。
初登場のMH2とMHFでは素材としての用途がわずかに存在するが、
MHP2以降は専ら精算アイテムとして扱われている。
詳細はこちら。
錦魚
- MHP3より登場した魚。黄金魚と同じく高額で取引されるという。
こちらは(特にMHP3では)むしろ喜んで釣りまくったというハンターも多い。
詳細はこちら。
金剛魚
- MHXXより登場した黄金魚の一種と思われる魚。
立ち位置としてはG級魚系素材という扱いで、精算アイテムとしては扱われていない。
詳細はこちら。
赤金魚
- MHRiseに登場する赤金色の魚。黄金魚と入れ替わりで出現することがある。
入手ポイントは214ptsと黄金魚よりやや少ない。
- ちなみに読み方は「あかがねぎょ」である。
「あかがねうお」でも「あかきんぎょ」でもましてや「しゃっきんぎょ」でもない。
その他
- ヴォルガノスもある意味黄金魚である。
黒く見えるのは付着した溶岩であり、その下には美しい金色の鱗が見える。
実際にその関連性について真面目に研究している学者もいるらしい。
- MHFではヴォルガノスの近縁種と思しいアルガノス&ゴルガノスが存在するが、
片方は紛うことなき金色、そしてもう片方はなんと白銀の体色を持つ。
もしや、黄金魚と白金魚をモチーフとした配色なのだろうか……。