脚で蹴りつけることによって攻撃する技。
本項では、ハンターが使うものとモンスターが使うものの双方について解説する。
目次
ハンターの使うキック
全武器種共通
- ハンターがデフォルトで持っている攻撃技。ワンステップの直後にローキックを繰り出す。
ダメージは肉質無視の2ダメージ。
ただし全体防御率が100%未満の場合、端数切り捨てで1ダメージになる。- 因みに水中ではタックルになる。
- 主な用途は、気絶や睡眠によって動けない仲間や戦場で堂々とサボるアイルーを叩き起こすこと。
そして何より、いざという時に爆弾に対して繰り出し漢になるためである。
- 片手剣でも歯が立たないグラビモスの足やガード態勢のダイミョウザザミさえ、弾かれること無く蹴っ飛ばす。
何発か繰り返して使えば、ケルビやアプトノス一頭を数分で葬るほどの威力を持つ。数分…?
- ネコの蹴脚術が発動すると、なんとキックの威力が5倍になる。
具体的にどれくらいのダメージになるかと言うと、小タル爆弾の半分ほどのダメージ量である。
またぶっ飛ばし属性を持つようになり、味方の麻痺の解除も可能になる。
- MHWorldでは、今まで特殊攻撃に割り当てられていたSELECTボタンが「生態マップを開く」になったしわ寄せを受けてか、
なんとリストラの憂き目に。
気絶した仲間を蹴り起こそうとしておもむろにハンターノートを取り出してしまうのは旧作経験者あるある。- 一応モーション自体が無くなったわけではなく、各種ガスガエルを起爆させたり
カブトガニをひっくり返したり等環境生物を利用する際にのみ蹴りが拝める。
この時のキックにもちゃんとダメージ判定は存在している。
こちらに気付いていないモンスターの足元でガスガエルを蹴り上げたらモンスターにも当たってしまい、
発覚→咆哮で動けない間にガスを浴びて、モンスターと仲良く卒倒…なんてことも。
しかし任意のタイミングで出すことができなくなってしまったため、もう漢にはなれない。
大人しくスリンガーを使えということなのか…。
- 一応モーション自体が無くなったわけではなく、各種ガスガエルを起爆させたり
- MHFでは体術スキルでダメージが15(大剣抜刀中のキックは10)になる。
上位スキルの格闘王が発動していると通常キックが威力は変わらず「回し蹴り」となり、
ダッシュからはダメージ25の「ドロップキック」を繰り出すことができる。
大剣
- 大剣だけは抜刀中にもキックが使える。
ガード中に△(X)ボタンを押すことで、剣の下からひょいっと足を振り上げて蹴りをお見舞いする。
ダメージなどの性能は概ね納刀時のキックと同じ。
MH3では大剣抜刀キックから横殴りがコンボになるため割と実用的。主にケルビに。ケルビに。- 地味だが、大剣の抜刀キックは通常よりもやや出が早い。
また、クリティカルが存在し、ダメージも上昇する。
超会心の効果もきちんと乗るので、蹴脚術と併用することで
クリティカル時には14の固定ダメージが出せるようになる。
蹴り→横殴り→強溜め斬りのコンボの火力を地味に上げることができる程度に思っておけばいいだろう。
ただし、キック自体に切断、打撃、弾といった攻撃系統の設定がされていないため
弱点特効の恩恵は受けることができない。
だからどうしたという話ではあるが - MHXの大剣専用狩技の獣宿し【獅子】の効果中にキックを入力すると
強化エフェクトとともにキックを繰り出し、狩技の効果が終了する。
納刀中のキックも対象。どれほど強化されるのかは不明。
- 地味だが、大剣の抜刀キックは通常よりもやや出が早い。
- 納刀時のキックがリストラされたMHWorld以降も、大剣のみは従来通り抜刀中に出すことができる。
しかも地味に威力も強化されており、微量の固定ダメージから一転、モーション値5の物理攻撃に変貌している。- また今作ではなんと打撃属性になっており、したがってバッチリ気絶値も付加されているので、
その辺の小型モンスターならバシバシ蹴りを入れることで眩暈を起こす。
カンタロスから剥ぎ取りしたい時や、ケルビの角を集める時などには地味に重宝する…かもしれない。
昆虫標本付けて普通に殴った方が早いとか言ってはいけない
スタン目的ならタックルした方が早いとか言うのもいけない - 派生先は横殴りから新技のタックルに変更されている。
かつて水中で出せた同名のモーションとは別物。
タックルはモーション中に吹き飛び無効+被ダメージ半減の効果を持つ優秀な技であるため、
強溜めに繋ぐ際の安全性は向上したと言える。
- また今作ではなんと打撃属性になっており、したがってバッチリ気絶値も付加されているので、
その他
- 狩猟笛の演奏攻撃にもモーションの一部にキックが使われている。
MHP3以降では、前方攻撃および叩きつけからの演奏攻撃への派生時、
それ以前の作品では、演奏2への派生時、
ハンター前方の地面に叩きつけられた笛の肥大部を思いっきり蹴り上げることで浮かせ、演奏へと繋げている。
おおよそ楽器の扱いとして相応しいとは思えない乱暴な所業である
打撃武器になる狩猟笛の重みを蹴り上げられるのだから、
この時のキックは笛をぶつけたのと同じ威力だと考えて然るべきであるが、
笛の重量が乗っているからか、あるいは笛を引き上げる両腕・背筋の力も乗っているからか、
ただのキックとは比べ物にならない威力を持ち、また減気・めまい判定も発生する。- MHW:Iではクラッチクロー攻撃を行うことで笛を相手に叩きつけた後、
その反動を活かして相手にめり込んだ笛を蹴りつけるアクションを行うようになった。
決まれば一回で相手に傷をつけることが可能なあたり、非常に高い威力を持つ蹴り攻撃と言えよう。
日々演奏攻撃で笛を蹴り続けてキック力が鍛えられたということだろうか。 - MHRiseでは遂に「蹴り上げ」という名称の単発攻撃が登場。
前方攻撃や連撃振り下ろし、叩きつけの後にAボタンを押すことで派生できる。
地面に打ちつけた狩猟笛を蹴って担ぎ直すシンプルなモーションで、
威力は低いものの動作が早く硬直も少ないので、即座に音符2をストックしたい時に便利。
連撃振り下ろしとループできるので、ヒット数を稼いで属性攻めしたい時にも有用。
- MHW:Iではクラッチクロー攻撃を行うことで笛を相手に叩きつけた後、
- 穿龍棍はベースがトンファー故に蹴り技が非常に豊富となっている。
いわゆるトンファーキックというものである
地上ではダッシュからの飛び込み浴びせ蹴りや回転蹴り、空中では某ライダーキックのような蹴りがある。
また、ジャンプ回避時にもモンスターを蹴り上げる。
いずれもネタではなく実用的な性能になっており、特に空中のキックは格闘王スキルを発動させていると
驚異的な浮き上がり性能を発揮し、モンスターの背中を常時攻撃したり
あの老山龍の背中に単独で飛び移ることすらできる。
ちなみに空中からのキックは当初は死体にはヒットしなかったが、
不具合だったようで後に修正されている。
モンスターの使うキック
- モンスターでもキックを使うものが複数存在している。
脚(後脚)を用いて攻撃するという関係上、後脚が発達し比較的自由に動かすことができる飛竜種や鳥竜種に使用者が多い。
また、四足歩行のモンスターの中には後ろ蹴りを繰り出すものもいる。
- MHP2Gのヒプノックは脚力を活かしたキックを仕掛けてくる。当たり判定も相応にあり、追尾性能も高い。
- リオレウスの毒爪強襲も広義のキックに当たるだろう。
MH3以降、及びMHFの特異個体はスピードとホーミング性能が上昇しており、
被弾すると毒を受け、作品によっては確定で気絶してしまうので非常に危険。- MH4からは壁登り中のハンターに放った際、爪が壁に突き刺さって少しの間硬直する。
ナイフやジャンプ攻撃を当てるチャンスとなるので誘ってみるのもいいだろう。
地上にいるハンターに対して繰り出した時、段差などで地面が小高くなっている場合にも同じく爪が突き刺さる。 - MHXではややホーミング性能が落ち、MH4の硬直仕様も相俟ってかなり弱体化している。
- なお、MHFのG級通常種はこのキックで足で地面を蹴り飛ばして砕き、強烈な風圧を発生させ、
G級希少種はあろうことかチャージブレスをキックで蹴り砕いて大爆発を発生させる。 - MHSTシリーズにも登場。
「パワー」の通常攻撃が空中から蹴るモーションになっている他、
メインシリーズお馴染みの毒の効果のある蹴り技も通常種と主人公に同行する特殊個体が使える。- 1作目では“毒キック”と言う名称での登場。
通常攻撃と同じ威力のパワー系無属性特技で、中確率で毒状態にする追加効果がある。
こちらが使う場合は、毒はオマケで通常攻撃の代わりに時々使わせるような形になるだろう。
1作目では伝承させることはできなかった。 - 2作目では名前が変わり“ヴェノムストライク”という名称で登場した。
大ダメージ+高確率で相手を毒状態にするという中々に優秀な技である。
ただ、属性の仕様が前作と変わったのになぜか引き続き無属性の攻撃に設定されており、
火属性の攻撃を得意とするリオレウスでは使いこなすのが難しかったりする。
伝承も可能になったため、無属性攻撃を得意とする他のオトモンに継承させた方が扱いやすいだろう。
- 1作目では“毒キック”と言う名称での登場。
- MH4からは壁登り中のハンターに放った際、爪が壁に突き刺さって少しの間硬直する。
- MH4以降のキリンは、背後に近づくハンターへの対処法として後ろ蹴りを使うようになった。
更に亜種は使用頻度がやや低い反面細かく軸合わせを行い、正確に当ててくる。
地味に痛いが慣れれば予備動作が分かりやすいため、無策で近づかないように。- キリンもそうかはさておき、馬の脚だと思われている部分は
人間で言いえば指に当たる部位になる。
馬のキックは「爪先蹴り」、「トウキック」相当になる。
- キリンもそうかはさておき、馬の脚だと思われている部分は
- MH4Gのメインモンスターであるセルレギオスも、その柔軟で強靭な後脚を活かしたキックを繰り出す。
- 足元のハンターを小突くように1~2回蹴る技は、
予備動作が殆ど無く、被弾すると裂傷状態を付与する刃鱗が飛び散る。
セルレギオスの懐でスーパーアーマー付きの攻撃を乱発していると、全弾ヒットしてしまう確率が高まるため、要注意。
空中版も存在する。 - 空中で構えをとった後に地面スレスレを弧を描きながら蹴り払う技は、
広範囲&高威力&吹っ飛び効果付きなので、警戒が必要。
下位個体はこの行動後に威嚇するが、
上位以降の個体は怒り状態になると2回連続で使用してくることもある。
また、極限個体のものは「刃鱗飛ばし+被弾すると確定で裂傷状態」
となるので、何が何でも避けたい。 - リオレウスの地上急襲に似たモーションでキックを放つ攻撃もある。
刃鱗が飛び散ったりはしないが、他の行動から矢継ぎ早に繰り出されることもあり、巻き込まれやすい。
新しい蹴り技が追加されるという大胆な変更を受けている。
新技はいずれも動作が速く威力も高いものの、軌道が直線的で避けやすいという特徴があるので、
スリリングだがストレスフリーという傾向の調整になっている。- 新技の一つは2連続で繰り出す突き蹴り。
素早く飛び退いてから地面に掴み掛かるように2連キックを放つ。
1回目の蹴りの後に無理に反撃を入れようとすると、すぐに2撃目でカウンターを喰らうので、
攻撃を入れるのは2回目の蹴りが終わってからにしよう。 - もう一つの技は空中で1回転する予備動作の後、地面を擦るように鋭い飛び蹴りを繰り出す技。
攻撃後はその勢いのままスライディングして通り過ぎたハンターの方に向き直る。この時の動作が中々カッコいい。
平常時はこの後に威嚇するだけだが、怒り時はハンターとの距離によって様々な行動に派生する。 - 三つ目は地上で溜めてから繰り出す必殺の急襲蹴り。
予備動作が長めで分かりやすい代わりに、威力・気絶値ともに高く、空中からの急襲速度は非常に速い。
攻撃後には威嚇で棒立ちするため、しっかり横に避けてから反撃に移りたい。
- 足元のハンターを小突くように1~2回蹴る技は、
- MHXで初登場したドスマッカォは飛び蹴りを得意技としている。
尻尾で身体を支えながらハンターに狙いを定め、雄叫びを上げた直後に猛スピードで跳躍してくる。
上位以降の個体は怒ると2連続で飛びかかってくるので注意。- 予備動作中に攻撃を当てて怯ませると、大ダウン+落し物をする。
また、尻尾が破壊されていると飛び蹴りの直後に転倒して隙を晒すようになる。 - 子分のマッカォも同様に飛び蹴りをかましてくるが、吹っ飛び効果もないので大した脅威ではない。
ジグザグに跳びながら空中蹴りを披露したりと、キックの種類も豊富。 - 予備動作中に攻撃を当てて怯ませると、大ダウン+落し物をする。
- ホロロホルルも空中から急襲する形でキックを行う。
通常時や疲労時は大したことはないが、怒り時にはこちらを混乱状態にする鱗粉を伴い、
スピードも威力も大幅に上がっているため、絶対に当たらないように。
更にこちらが既に混乱状態になっていると大幅に使用率が上がるため、常に警戒しよう。
- ガムートは後ろの片脚で雪を掻き出すようにキックを放つ。
本種の数少ない背後への攻撃手段の一つで、後ろに回り込むと不意打ち気味に繰り出してくる。
攻撃とともに発生する雪煙にも判定があり、雪だるま状態を誘発してくるため微ダメージながらも厄介。
- 大雪主ウルクススのG級個体は、なんとジャンプからのドロップキックを習得。
高威力な上に確定気絶を併せ持つため、被弾すると起き攻めの危険性が格段に上がってしまう。
- ヒプノック希少種の両足キックはトンデモナク危険。
振動でハンターを動けなくして、超特大のこのワザを使う。辺りにいる仲間ハンターさえ危険の広範囲。
- しかし、数あるキック技の中でももっとも危険なのは、
ベルキュロスやドラギュロスの最大必殺技である急降下大放電キックだろう。
詳しくはリンク先を参照。
余談
- ポッケ村訓練所の教官曰く「我輩はキック1発でドスファンゴを昇天させた」そうである。
更にG級のモンスターを半分くらいの力で余裕で討伐できるとものたまっているが、
どうにも教官自身が色々とアレで胡散臭い部分もあるので、いまひとつ説得力に欠ける。
とはいえ信じるか信じないかはハンター次第。
- 作品やモンスターによっては、その行動・攻撃をしている間は体力が1より減らないものがある
(ゲリョスの死んだふりが有名)。
キックには僅かながらダメージがあるため、その気になればキックでトドメを刺すことも可能である。
サッカーしようぜ!お前ボールな!
気が向いたら、狙ってみるのもまた一興かもしれない。
- 部屋制をとるオンラインゲームにおいて、部屋主が入室者を強制退出させる
「キックアウト」機能のことも、略してキックと呼ばれている。