元気玉とは、モンスターが行う攻撃技のファンの間での俗称。
元ネタは漫画『DRAGON BALL』シリーズに登場する必殺技である。
目次
元ネタ 
- ドラゴンボールの主人公、孫悟空が作中で会得した技の中でも、特に有名な必殺技*1。
周囲の生物や惑星などから元気を分け与えられることで、
頭上に巨大なエネルギーの光球を作成し、敵対者を押し潰すように攻撃する。
放つ際の台詞は「オラに元気を分けてくれ!」として広く知られている。- より詳細な解説は、Wikipediaなど外部サイトを参照されたし。
- 「両手を開いて天に掲げ、頭上に徐々に元気を集める」という、
お茶の間で見ている人でも真似しやすい動作が特徴。
有名な「かめはめ波」同様、当時は真似する子供が多かった技でもある。
ただし、元気を集めるのには時間がかかるため、
発動まで隙だらけになることが欠点の一つとして挙げられる。
モンハンにおいて 
- 超攻撃的生物とも称される金獅子ラージャンの登場に伴い、
MH界隈にてモンスターの一部攻撃技を「元気玉」の俗称で呼んだことが始まりである。
ラージャンは怒り時に体毛の一部が金色に染まる特徴を有するが、
その様子が『ドラゴンボール』作中に登場する「超サイヤ人」と酷似している。
他にも大柄な黒い猿というビジュアルや、尻尾切断で大人しくなるなど、
ラージャンの特徴となる諸要素が孫悟空そっくりであったため、
ラージャンの技をドラゴンボールの必殺技で呼ぶ風潮が広まった。- 口から吐き出すビーム(気光)が「かめはめ波」と呼ばれたのに対し、
口から吐き出す球体状のブレスを「元気玉」と呼ぶことがあった。
もっとも、MHFのG級個体以外は「溜める」要素が皆無であるため、
近年は他の技にお株を奪われたという印象がある。
- 口から吐き出すビーム(気光)が「かめはめ波」と呼ばれたのに対し、
- また、「元気玉」の元気を集める際の動作が特徴的であることから、
その動作に類似した技をラージャンに限らず「元気玉」と呼ぶことがある。- 事の発端は、MH4Gより登場したラージャンの極限状態。
MH4以降のラージャンには片腕で岩を掘り上げて投げる技が追加されているが、
極限状態ではそれとは異なる岩投げを獲得している。
そのビジュアルは「大岩を両腕で持ち上げ、放り投げる」という内容で、
ナンバリング作品では最も本家元気玉の動作に類似している。
尤も、そちらは「ポッド投げ*2」と呼ばれることもあるのだが。
- MHXで登場した二つ名持ちモンスターの「大雪主ウルクスス」においても、
「超巨大雪玉を両腕で持ち上げる」動作が極限状態ラージャンと類似していることから、
やはり「元気玉」と呼ぶ人が散見される。
- MHW:Iのラスボス「アン・イシュワルダ」は、背中に翼膜のない掌のような翼脚が存在し、
最終形態ではその背中の翼脚を高く掲げて、球状の超振動波を生成する。
これを地面に叩き付けエリアの大部分を吹っ飛ばす超ド級の大技・入滅蓮華劫珠砲が脅威となる。
ビジュアル的にも派手であり、予備動作の類似点から「元気玉」と呼ばれやすい。
- 事の発端は、MH4Gより登場したラージャンの極限状態。
- モンスターではないが、MHRiseではオトモアイルーが「環境生物発射の技」を使う際に、
「ボクに力を分けてくれニャ!」と叫ぶ。
見た目は元気玉とは全然違うとは言え、セリフに関しては元気玉を意識している可能性がある。
- このようなドラゴンボールネタについて、開発側から触れられることはほぼ無い。
ラージャン開発の着想を得た存在として明言されているのは、
『ストリートファイター』シリーズのキャラクター、「豪鬼」位に留まる。
大人の事情という奴であろう。
当然ながらモンスターの攻撃技に「元気玉」という技名は存在せず、
ユーザー間でも通用しないことが多い。
あくまで「そう見える人も居る」程度と考えるのが良いだろう。MHF以外は。
MHFにおける特記事項 
- MHFにおいては、ナンバリング作品と異なる用法で扱われる。
その原因は、やはりと言うべきかラージャンの存在が絡んでいる。- シーズン10下の2011年、ラージャンの特異個体が実装された。
それとほぼ同時期、HCモードの凄腕クエストにて異変が報告され始める。
HC変種ラージャンは極稀に特別なラージャンと置き換わる仕様が存在しており、
怒り状態になると赤いオーラを纏い始めるのだという。
この"赤き金獅子"は特異個体よりも行動が強化されているだけでなく、
怒り状態で繰り出す独自技も有しているのだが、その内容が大問題。
十中八九元気玉にしか見えないモーションだったのである。
遭遇率の低さから動画などで赤いラージャンを初めて見るユーザーも多く、
「赤いラージャンは"元気玉"なる大技を持つ」という認識が共有されていった。 - 赤き金獅子はイベントクエストで配信されることがある。
それに伴って特徴が多すぎる件の技を実体験できる機会が増え、
赤き金獅子において"元気玉"の通称は完全に定着している。
類似する性能の攻撃技も"元気玉"という通称で呼ばれることが増えた。
これらについては「赤き金獅子の元気玉に似ている」というだけであって、
原作における元気玉とは何ら接点もない技も存在する。
これはMHF関連でのみ見られる傾向と言える。 - シーズン10下の2011年、ラージャンの特異個体が実装された。
赤き金獅子 
- ラージャンの特殊個体、赤き金獅子。通称:赤ラー。
その個体のみが扱える超大技として、今なお猛威を振るう狂気の技。
赤いオーラを纏っているときのみ限定で行う。- ボディプレスのようなモーションで後ろ足で立ち上がり、
両腕を上に掲げつつ、上方へ口から気光を放出する。
すると何もない上空に気光が収縮して光球が出現、
ラージャンの行動に合わせてゆっくりと降下を開始し、着弾時に爆散する。
あまりに似ているため、知る人には「元気玉」一言で説明できてしまう。
- ボディプレスのようなモーションで後ろ足で立ち上がり、
- 威力が高い、着弾時に爆発、範囲が広いといった特性はよくあるものだが、
元気玉のそれは当時の常識の遥か上を行く内容である。- 威力の高さは尋常ではなく、根性スキルなしでの生存報告が上がらない。
余程自信がない限り、根性を発動させないのは無謀と言う他ない。 - 着弾時爆発する関係で、高低差がある場合は着弾タイミングがずれる。
躱し損ねた場合、待っているのは即死火力である。 - 攻撃範囲はベルキックと比較されるほど広範囲。
「戦闘エリア全域が元気玉の範囲内だった」ということもよくあることである。
実際の攻撃時間は短いため、回避性能スキル込みで前転回避が可能。
ただし、着弾タイミングを見誤ると致命傷を負いかねないので、慣れるまでが大変。
前転で躱せるようになれば予備動作の隙を突き易くなるだけでなく、
後述の追撃にも対応しやすくなる。 - 威力の高さは尋常ではなく、根性スキルなしでの生存報告が上がらない。
- この技を脅威足らしめる最大の特徴として、
「光球を放った後のラージャンはすぐさま別の行動へ移行する」という点が挙げられる。
この手の痛打を与える攻撃は技前後の隙が大きい、
あるいはモンスター自身が技を発動するために行動が制限されるのだが、
赤き金獅子の元気玉は隙が発射前にしか存在せず、光球が降ってくる中、
すかさず別の行動でハンターを攻めたてる。
「時間差攻撃、ミスしたら即死」という恐怖の性能なのである。- 「元気玉を避けたら回転攻撃重ねられて乙」は定番の死に方。
「元気玉降下中に放たれた技を回避したら、元気玉を躱せなかった」もありうる。
- 「元気玉を避けたら回転攻撃重ねられて乙」は定番の死に方。
- 赤き金獅子は双頭襲撃戦に登場することもあるが、
二頭同時であろうと元気玉を自重する気は皆無である。
あまりの範囲の広さ故に同エリア内での分断時も無視することはできない。
3つの攻撃判定が独立して動く状況となり、「絶対に躱せない状況」が発生することも多々ある。- ただし、ハンター側もやり過ごしたりダメージ0に出来なくもないので、
他シリーズに比べると文面ほど深刻にはならない。
ラージャンは単体の技としての根性殺しは持っていないため、
起き攻めや回復時のリスク軽減に努めれば、これでもまだ有情な方だったりもする。
- ただし、ハンター側もやり過ごしたりダメージ0に出来なくもないので、
- 余談だが、MHFにはラージャンの近縁種としてゴウガルフが存在している。
ゴウガルフは『キン肉〇ン』のヘル・ミッショ〇ルズをモチーフにしたと明言されており、
MHF開発が有名漫画のオマージュを取り入れていることは間違いない。
要するに、ラージャンのこの技も狙っているものだと言わざるを得ない。
その他 
- シャンティエンも上空に雷球を作って放つ攻撃を有する。
チャージ中は隙だらけ、着弾時に爆発するなどの要素が赤き金獅子の技子を連想させる。
ただし、光球降下中も威嚇のような動作を取るため、
追撃の心配は赤き金獅子よりも軽減されている。
- また、レビディオラとの戦闘中に発生する雷球(?)については、
「時間差で降下し、着弾時に爆散する」といった要素から元気玉と呼ばれることがある。
尤も、赤き金獅子のものよりは範囲が狭く、脅威の度合いはそこまででもない。
関連項目 
モンスター/ラージャン
モンスター/ラージャン/派生作品
モンスター/タマミツネ希少種
アクション/気光 - こちらはドラゴンボールの「かめはめ波」に似ている