MHXから追加されたアクションの一つ。
大剣専用の狩技や特技の一つである。
目次
概要
重量ある大剣の刃先を地面と擦りながら前方へ走り、勢いよく剣を振り上げ、
巨大な衝撃波を発生させる豪快な狩技。振り上げと衝撃波の両方をヒットさせる
ことができれば大きなダメージが望めるだろう。
必要狩技ゲージ量【中】
MHX(X)
- 衝撃波を主体として攻撃する中距離技と見せかけて、斬撃と衝撃波の両方が要となる狩技である。
衝撃波には部位耐久値に与えるダメージに補正がかかる為、
怯みや部位破壊などを狙いやすいという特徴がある。
攻撃範囲は広く、場合によっては相手の頭部を狙ったつもりが尻尾まで切断できる事もある。
しかしながら、斬れ味を大きく消耗するという欠点も存在する。
- レベルが低い内は斬り上げが主な威力となっているが、
レベルが上がるにつれて衝撃波の規模や威力に加えてヒット数が上昇し、
地衝斬IIIは最大5ヒット(斬り上げ+衝撃波4ヒット)となる。- 攻撃前後の隙はレベルが高くなっても変化しない為、
コンスタントに繰り出せるのは長所と言える。 - ちなみにII⇒IIIで消費ゲージが大幅に増えるため、ゲージ当たりのモーション値はIIのほうが高い。
- 攻撃前後の隙はレベルが高くなっても変化しない為、
- なお、地衝斬IIIの考案者はヘルブラザーズである。
彼らがディノバルドと対峙し、その攻略の為に観察していたところ、
黒鬼が「ディノバルドの力の使い方を自分たちの狩技に応用できるのではないか」と思い立ち、
試しに実践してみた結果、成功したという。
一方赤鬼は、ここから新たな応用法を見出し、操虫棍のエキスハンターIIの強化を試みた結果、
エキスハンターIIIへと昇華させる事に成功した。
同じ生い立ちなのにエキスハンターIIIとどこで差がついてしまったのか…
これらはギルドにも新技として承認され、現在では習得者も増えてきているらしい。
なお、この実績はヘルブラザーズにとっても自慢の武勇伝の一つとなっており、
「誰かに自慢したくてしょうがない」という理由で喜々としてハンターに伝授している。
問題点
- この狩技は数ある狩技の中でも非常に悪評の高いものになってしまっており、
ラウンドフォースIIIと並んで【二大地雷狩技】として扱われている。
というのもこの狩技、斬撃と衝撃波ともに味方を吹き飛ばす判定を持っているからである。- レベルが高くなるにつれ範囲も拡がるので巻き込んで吹っ飛ばす可能性が高まるため
装備している時点でキック対象にされてしまうこともあるのでオンラインでは注意しよう。 - 余談だが、一段目の斬り上げにより打ち上げられた味方には無敵時間が発生しない。
その為、仲間の地衝斬に当たった場合
斬り上げでカチ上げられた後、衝撃波によって空中で吹っ飛ばされ、
Fの根性貫通を体験できる(当然ダメージはないので死ぬ訳では無いが)。
しかし空中でもう一度吹っ飛ばされる関係上、僅かながら戦線への復帰が遅くなってしまう。
- レベルが高くなるにつれ範囲も拡がるので巻き込んで吹っ飛ばす可能性が高まるため
- しかし、全く使えない狩技という訳ではない。特に複数回ヒットする性質は、言い換えれば乗り援護に最適とも言える。
味方が乗り状態の時、多くのメンバーは回復か武器を研ぐことが多く、遠慮なく使うことができるだろう。
ネコの乗り支援術を付けて援護に回れば乗りゲージの半分以上もの蓄積値を叩き出す。
更にはMHXXでは乗りが難しいモンスターが増えているのも追い風。
初代から復帰したミラボレアス、ミラバルカン、ミラルーツを始め、新規二つ名である鏖魔ディアブロス、青電主ライゼクス、
Xから登場しているアルバトリオン、黒炎王リオレウス、金雷公ジンオウガといったモンスターは難易度が高めである。
装備の構成次第だが、充分に活躍できる狩技になりつつあるのだ。
もっとも、仲間に認識がないぶっ飛ばしはやはり単なる迷惑行為の誹りを免れない。
エリアル構成など適した仲間や、意思疎通ができた上で運用する必要がある。
MHST
- MHSTでもライダーの攻撃用特技の一つとして登場しており、ある条件を満たす事で体得できる。
勿論大剣使い専用であり、モーションもMHXのそれに準拠している。
今作ではレベルの制度は無く、『地衝斬』という一つの技として扱われている。
- ターン制のバトルシステムが導入されている本作では、使用時は相手の隙を窺う必要はあまり無い
(後述するが、使用後の事を考える必要はある)。
絆ゲージの消費が30となかなか大きいが、その前提条件さえ整っていればいつでも繰り出せる。
技タイプは無いので真っ向勝負などで潰されないのも強みの一つ。
威力自体もかなり高く、ライダーのレベルや得物にもよるが下位の小型モンスターくらいなら大体は一撃で薙ぎ倒せる。- 範囲攻撃なので、ライダー戦では相手ライダーに自分の手で直接ダメージを叩き込める数少ない手段となる。
ライダーの耐久力は基本的にオトモンよりも低く、地衝斬を受けた直後に追撃されたり、
逆にオトモンから攻撃された直後に地衝斬で追撃を仕掛けられたりすると、
下手をすればターン開始時には満タンだったHPがものの数秒で消し飛ばされる事態にもなり得る。
最悪の場合、オトモンごと薙ぎ倒されていきなりライフポイントを二つ奪われる事も。
勿論、こちらが大剣使いならばそれらを狙う戦法も有りである。- 低レベルで揃えられるルールでの対戦の場合、最大HPが総じて低くなるため、
強力な武器を使っての地衝斬の威力は驚異的となる。
場合によっては地衝斬を打ち合う試合展開になることも珍しくはなく、
この場合相手の地衝斬をうまく耐えて防御力が下がった時をこちらの地衝斬で突いたり、
あるいは水びたしや雪かぶせなどで特技を封じて地衝斬を繰り出させないようにしたりと、
様々な駆け引きが行われることとなる。
- 低レベルで揃えられるルールでの対戦の場合、最大HPが総じて低くなるため、
- 範囲攻撃なので、ライダー戦では相手ライダーに自分の手で直接ダメージを叩き込める数少ない手段となる。
- ただしその圧倒的な破壊力の代償として、
使用後3ターンに渡り使用者の攻撃力と防御力が弱化するという甚大なリスクを背負っており、
使いどころを間違えると一転してピンチになってしまう。
次のターンを待たずに相手の反撃を喰らい、そのままノックアウトされてしまう場合もある。
また、前述したように絆ゲージの消費が30と重く、そういった意味でも気軽に乱発する事は出来ない。
- ちなみに、MHSTでは大剣でのスピード通常攻撃のモーションも地衝斬のそれである。
演出は簡素になっており、火花や衝撃波が飛んだりはせず、純粋に斬り上げでの斬撃のみ。
MHST2
- 今作でもMHSTのモーションのまま続投……してはいるのだが、何と主人公は使えない。
共闘パートナーの一人であるリヴェルトが使用可能なスキルの一つとなっており、
溜めゲージが2になっている時に使用する。
前作と違って3つの攻撃タイプが設定されている他、
ステータス低下のデメリットが無くなっており、単純に高威力の技になっている。
とはいえその火力は折り紙付きであり、ダウンしたモンスターの斬弱点部位に
クリティカルを叩き込めばさも当然のように数千ダメージをたたき出す。
- 前作では低レベルでの通信対戦においては、地衝斬を撃ち合う大味な展開になりやすかった。
その破壊力は使用後にステータスが下がるデメリット程度ではあまり意味を為さないほどだったため、
主人公が使用不可になってしまったのはそのあたりを加味した結果なのかもしれない。
余談
- 後に『地裂斬』というよく似た名前の技が登場したが、こちらはガンランスの技である。
ただ、こちらも地面に刃を擦り付けながら豪快な斬り上げを繰り出す技であり、
稀に間違えられる事もある模様。 - MHR:Sに登場した大剣の入れ替え技「流斬り連携」の中の一つ、
昇流斬りIには、この地衝斬のモーションが使用されている。