MHP2(G)及びMHX(X)の村クエストの1つであり、どちらの作品でもキークエスト。
トラウマクエストの代表格。
概要
MHP2(G)
- 雪山でポポノタンを3個取ってくる一見ごく普通のクエスト。
ただしクエスト時間が妙に短く、20分しかない。
そして出発してみるといつもはエリア1に居るポポの姿が無い。
やむなくハンターは山登りをする羽目になるが、その道中には見慣れない黒い岩が転がっている。
それらにツタや通路を遮られているのでそれらを避けてようやくエリア6にたどり着くと……
そこで待ちうけているのは、轟竜ティガレックスとの邂逅という衝撃の事態である。
肝心のポポはムービー内で山頂方向に逃げてしまうのだが、
それを追おうにも目の前に凶悪な面構えの飛竜が口を開けて立ち塞がっている。
そして大概の新米ハンターは、そのまま攻める事も逃げる事もろくにできずネコタクのお世話になるのだった…。 - 後々分かる事なのだが、あきらかにティガレックスはこの段階で登場すべき存在ではない。
そもそもギアノスのキックで回復薬のお世話になるような装備と、
ガウシカ相手に悪戦苦闘するようなプレイヤースキルでは、
たとえ相手が怪鳥でも新米ハンターには厳しすぎる強敵である
(と言うか、この時点ではイャンクックすら出現していない)。
過去シリーズ経験者の中には好奇心と狩猟本能を煽られて挑戦する者もいたが、その多くが数秒で玉砕した。
いずれ自らがベテランハンターになった時、
新米ハンターがこのクエストにトラウマを植え付けられ、他の飛竜にも過剰なまでの反応を示す様を見ていると
どこか懐かしさを感じる事が出来るだろう。
いつまでもそのトラウマが消えず、ティガレックスを苦手としているベテランハンターも実は多いが…
- あろうことか、MHP2Gの公式ガイドブック冒頭のスターターガイドなるページでは、
「この段階の装備で倒すのは至難の業だが、斬り掛かって強さを体感してみよう。」などと勧められていたりする。
何というドS…。
念のため言うが、このページはあくまで、初めてMHに触れる人が読むべき部分である。トラウマ増やす気満々だろ…
- クエスト名は「忍び寄る気配」だが、どう考えても「忍び寄る」要素は無い。
むしろティガレックスは堂々と登場してくる。
「迫り来る気配」と言った所だろうか?- この忍び寄る気配とはティガレックスの気配そのものの事ではなく、比較的安全に思えたクエストに
ティガレックスが現れた事で、ハンターとポッケ村に今後訪れるだろう波乱を示唆する言葉であると
取る事も出来る。
- この忍び寄る気配とはティガレックスの気配そのものの事ではなく、比較的安全に思えたクエストに
- このクエストのメインターゲットは「ポポノタン3個の納品」であるため、
雪山の頂上からBCまで移動し、納品してクエストクリアとなる。
制限時間ギリギリまでティガレックスを追いかけ、やっとの思いで討伐し剥ぎ取っていたら
20分経過しクエスト失敗となる事も多い。
また、引き継ぎ等でティガレックスが現れることを知っているプレイヤーの中には、
わざと突進に轢かれて力尽き、BCへ戻る時間を短縮する者もいる。
関連クエスト
- MHP2(G)ではこれの少しあとに、「油断は禁物…!?」という似たような内容のクエストがある。
今度は雪山草の納品が目的となるのだが、やはり山頂付近にティガレックスが現れる。
この時も、ティガレックスが登場するなどとは一言も書かれていない。
しかも、依頼人のおばちゃんは「危険もないから気楽に行っておいでよ!」などとのたまう。何というフラグ…
悪気は全くないのだろうが、そのせいでティガレックスと鉢合わせする羽目になるハンターにとっては
全くいい迷惑である。内容が判ってから依頼文を見るといらつくこと請け合いである。
ハンターが後でおばちゃんに文句を言いに行ったかは不明。
とはいえ、上述の苦い経験をしたハンターなら、クエストの名前を見ただけで、
どんなことが起こりうるか、大体の予想はついたかもしれない。
このクエストは上記と違い初回時でもムービーが流れないため、
ティガレックスと遭遇せずにクエストクリアすることは可能である。- ちなみにこのクエスト、なぜか忍び寄る気配や絶対強者と違い、体力と攻撃力倍率が低めに設定されている。
さらに村★2のクエストなので、
防御力の高いクック装備などを揃えてから挑戦できるため、並の腕前でも十分狩猟は可能である。
同じく下位簡単クエスト扱いのため、入手できる素材はやはりグレードが低いものばかりだが、
「牙や爪は揃ったけど鱗と甲殻が1つだけ足りない!」なんて時にもこちらを受注するのもありかもしれない。
仮に挑むなら時間が短いことに注意して挑もう。
- ちなみにこのクエスト、なぜか忍び寄る気配や絶対強者と違い、体力と攻撃力倍率が低めに設定されている。
MHX(X)
- 今回も同名のクエストが存在する。今回は最初から「狩猟環境不安定」としっかり明記されている。
メインターゲットは相変わらずポポノタン3つの納品だが、制限時間は50分に伸びている。
「潜入!飛竜の巣!」や「ざわめく森」と同様の、過去のトラウマクエスト群のMHX復刻版である。- クエストが提示される際に、村長から「ティガレックスに注意するように」との忠告を話されるので、
過去作経験者でなくともある程度の身構えはできているだろう。
また、クエストの依頼内容をちゃんと読めば、
依頼主も「ポポがおびえて山頂へ逃げた」「きっと、何かが潜んでる」と、
わりと親切にフラグ警告してくれている。過去作とはえらい違いである。
- クエストが提示される際に、村長から「ティガレックスに注意するように」との忠告を話されるので、
- 同様に「ポポが雪山の山頂に逃げてしまったので、代わりにポポノタンを集めてきて下さい」というクエスト内容だが、
エリア6に向かうとそこには…明らかにティガレックスではない、とてつもない巨体が立ちふさがる。
そう、そこにいたのは本作の四大メインモンスターの1体である巨獣ガムートだったのである。
相変わらず忍び寄る要素の欠片もない上にデカすぎて気配では済まないような気もするが気にしてはいけない- しかも、その周りには本クエストの標的であるポポの群れもいるので、
ハンターから群れを守らんとする「主」が現れたかのよう。まさにドスポポ- 実際にガムートは子供をポポの群れに紛れ込ませてティガレックスの襲撃から守る習性があるため、
このクエストの個体は子育て中の雌であったという可能性も考えられる。
周りを探せば真っ白なガムートの子供が何処かに隠れていたかもしれない。
ポポのほうも、ガムートにおびえて山頂に逃げたわけではなく、別の脅威におびえていたと考えられる。
しかし、そんな時に雪山草を採取するとかならともかく、
「ポポノタンを取ってこい」などとは無理難題もいいところである。
現実的に考えればガムートを発見した時点でリタイアしても恥ではないだろう。
- 実際にガムートは子供をポポの群れに紛れ込ませてティガレックスの襲撃から守る習性があるため、
- しかも、その周りには本クエストの標的であるポポの群れもいるので、
- 一応、ここで登場するガムートは狩猟することは可能で、素材もきっちり手に入る。
ただ、他のメインモンスターのクエストと同様、体力が通常の個体と比べて非常に高く設定されているため、
この段階の装備では相手どるのはかなり厳しい。
レベル20まで上げた厳選ニャンター+支援用厳選オトモなら、ある程度余裕を持って狩る事も可能。
ただし、ここで倒して端材を調達できても、ガムートネコ装備の作成フラグは立たない。- ガムートとの邂逅ムービーが流れた後は他エリアでもポポが出現するようになるため、
とっととポポノタンを狩りとってクエストを終えてしまったほうがいいだろう。
山頂からまたBCに歩いて戻るのが億劫な場合は、
MHP2(G)の時と同じくガムートに吹っ飛ばしてもらうという手もある。
- ガムートとの邂逅ムービーが流れた後は他エリアでもポポが出現するようになるため、
- ガムートはティガレックスと比べて動きは緩慢であるため、
たとえMH初心者であっても落ち着いて即座に撤退することはそこまで難しくないはず。
ただし攻撃力は高いため、下手に勇み足で突撃したりすると命の保証はできない。
- 因みに、2回目以降の受注の際には、フルフルやウルクススも乱入してくる可能性がある。
余談
- 片や、苦手な寒さを必死にこらえつつわざわざ雪山までポポを食べにやってきたティガレックス。
片や、ポポの群れに子供を託して群れを見守るガムート。
そして、よりにもよってそんな時に「ポポノタンを取ってきて」という依頼を受けて雪山にやってきたハンター。
このクエストの背景をよく考えると、実に様々な思惑が絡まった複雑な事情が感じられるかもしれない。
どうにしろ全員ポポ狙いなのでポポがなんとも不憫である
- 全てのモンスターハンターシリーズにおいて、
このように序盤からメインモンスターが邪魔をするクエストは必ずあり、
潜入!飛竜の巣!や美味なるキモを求めてもそんな感じである。
この手のクエストの目的は大型モンスターの狩猟ではないのだが、
「序盤に出てくる凄く強そうなのが倒せません」というような質問をちょくちょく見かける事がある。
クエストを受けるに当たって、内容はしっかりと確認しておこう。- この「忍び寄る気配」を始めとした前述のクエスト群は、
クエスト名や説明文を見ればだいたい何が起こるかは予想できるだろう。
しかし問題は後のシリーズである。誰があんな登場をすると予想できるのか。
そして、旧砂漠ではゲームシステムにまで細工が及び、
古代林では上位でもないのに辺境エリアに放り出されてしまう。
とある少数民族が右も左も分らぬハンターの街に来て早々に、場違いすぎる強化個体を倒して来いと言われたことも。
超大型古龍の外殻上では古龍を喰らう古龍が乱入してくる。
拠点に迫る災禍を退けると百竜を喰らうバケモノがやってくるが、今回は残念ながらムービー内での邂逅に留まる。
...がその後のアップデートでまさかのタイミングで乱入してくる事になる。誰があんな登場をすると予想できるのか。
王域三公の一角の狩猟直後にも真打ちの古龍が襲来してくるが、こちらもやはりムービー内での邂逅のみ。
…と思いきや、その後これまでと全く別の意味で怖すぎるクエストが出される。今度はそう来たか。
古参ハンターはある種の期待をもって見守っている。 - この「忍び寄る気配」を始めとした前述のクエスト群は、
- MHXのメイン四天王のそれぞれのトラウマクエストのうち
ディノバルドを除く三匹は過去のシリーズのトラウマクエストの再現としての演出がオマージュされ、
ライゼクスのトラウマクエストの舞台は、リオレウスと因縁の深い森丘。
タマミツネのトラウマクエストの舞台は、ジンオウガと因縁の深い渓流。
舞台のみならず、入れ違いの過去モンスターそれぞれの関係も多面的に包括した内容となっており、
それぞれがライバル的な立場として対比させ、新旧作品が交錯した演出も随所に見られる
(最たる事例ではMHXのOPムービー)。
ティガレックスと因縁の深い雪山が
ガムートのトラウマクエストの舞台として指定されたのもこの流れを汲んでの布陣であり、
ティガとガムートの両者もまた、ライバル的な立場として互いに鎬を削る関係にある。
関連項目
モンスター/ポポ - メインターゲット
モンスター/ティガレックス -「気配」の主・その一
モンスター/ガムート -「気配」の主・その二
モンハン用語/トラウマクエスト