MH4にて配信されたイベントクエスト。
ミラバルカンこと紅龍ミラボレアスが登場するクエストである。
目次
概要
- 読んで字の如く、満を持して登場した紅龍ミラボレアスの討伐クエスト。
MH4での紅龍はイベントクエストにのみ登場するため、従来は挑むことが出来なかった。
公式攻略本にて紅龍素材を用いると思しい武具の存在が明らかになった時から
配信への期待が高まっていた紅龍であったが、ようやく公式解禁と相成った。
- クエスト予告画面には、暗闇の中で溶岩を背景に此方を睨むミラバルカンが映し出されていたが、
その画像が示していた通り、狩猟地は溶岩島となっている。
旧シリーズではミラバルカンの狩猟は全て決戦場で行われていたが、
今作でもやはりミラバルカン=火山地帯という法則は踏襲されたようだ。
そして案の定、旧作での紅龍の十八番であるメテオも健在であった。- 黒龍や祖龍も含め、従来と全く異なる場所にミラボレアスが登場する初の事例となる*1。
厳密にはMHP以前とMH2以後の決戦場が同じ場所かは判明していないが、
いずれにせよ紅龍に限って過去とは異なる場所に現れたことになる。
- 黒龍や祖龍も含め、従来と全く異なる場所にミラボレアスが登場する初の事例となる*1。
- 肝心の内容は、制限時間35分撃退ありのミラバルカン討伐クエスト。
シュレイド城での決戦だった通常種と違ってバリスタや撃龍槍などの大型兵器は一切なく、
代わりに溶岩島特有の複雑な地形や溶岩ダメージの存在もあり、苦戦を強いられる。
ミラバルカン自身も隙の少ない難敵に仕上がっているため、初見ソロで討伐まで漕ぎ着けるのは難しいかもしれない。- ただ、旧作にあった鬼畜硬化は廃止され、それどころか怒り状態では肉質が軟化するようになり、
また乗り状態も引き続き有効で、頭部に猛攻を掛けられる貴重な機会となる。
メテオが厄介であるのは事実だが、幾つかのパターンを読み切れば回避は不可能ではない。
相応のプレイヤースキルが要求されるが、ソロでの討伐も夢ではないだろう。
- ただ、旧作にあった鬼畜硬化は廃止され、それどころか怒り状態では肉質が軟化するようになり、
- 本クエストでも「よみがえる黒龍伝説」同様に、討伐できればギルドチケットGを確定で入手できる。
ミラバルカンの実力やフィールドの戦いにくさを考慮すると、やはり連戦は骨が折れる。
ただ、紅龍と戦える唯一のクエストということもあり、武具をそろえる過程である程度の枚数は集まるだろう。
依頼文について
- 学術院の筆頭書記官
- 突如現れた紅き龍の調査に、我々書記官は多忙を極めている。
我が弟子かつ右腕は、未だ放浪から戻らず、帰還を待つ猶予はない。
此度、古代王国と同様の歴史を辿るか否か、
答えを狩人に委ねるに吝かではないと、私は断ずる。
- 依頼文は簡潔なように見えて中々に興味深い。
パッと見ではハンター大全シリーズに載っている文献の類のようである。- 依頼人である学術院の筆頭書記官には「我が弟子かつ右腕」なる人物が存在するらしい。
一方、本編では我らの団団長は筆頭リーダーから「書記官殿」と呼ばれており、
また団長自身の台詞から「古巣(学術院)」に彼の師匠に当たる人物が存在することが判明している。
団長は知っての通りキャラバンの長であり、各地を放浪していることから、
依頼人が言う「我が弟子かつ右腕」は我らの団の団長を指しており、
また依頼人自身は団長が師と呼んでいる人物である可能性が高い。
イベントクエストの依頼人が本編の登場人物と絡む例はかなり珍しい。
というか、ここで伏線を回収してくるとは誰が予想しただろうか。
ちなみに、団長は声はかけてないが、少なくとも一回帰っている。 - また、ミラバルカンが古代王国を滅ぼしたことを示唆している点も注目出来る。
これまでの紅龍関係のクエスト依頼文は紅龍の脅威を謳いこそすれ、
紅龍の齎した被害や過去については一言も言及がなく、
特に古代王国、すなわちシュレイド王国との関わりを示す記述は皆無であった。
そもそもミラボレアスが世界大国シュレイドを滅ぼしたという設定は
まずゲーム中では語られておらず、裏設定のような形で
設定資料集に掲載されている場合が殆どだったため、そういった意味でも異例と言える。
- 依頼人である学術院の筆頭書記官には「我が弟子かつ右腕」なる人物が存在するらしい。
余談
- MH4のギャラリーNo.69は長らく正体不明の映像であり、
ストーリー上でのギャラリーコンプリートは不可能であったが、
このクエストの配信によって遂にその空き枠が埋まった。- こういった事例はイベント限定配信モンスターが登場する作品では恒例なのだが、
今作ではMHP3、MH3Gで存在したはずのイビルジョー登場ムービーが流れないことから、
当初は条件を満たすと解放されるイビルジョーあるいはイビルジョー飢餓のムービーがNo.69の正体では、
という予想が強かった。 - ちなみにこのムービー、クエストではもちろん一番初めに流れるのだが、
ムービーが終わった瞬間、ミラバルカンがこちらに向かって滑空してくる。
油断していると大ダメージを受けるので注意。
- こういった事例はイベント限定配信モンスターが登場する作品では恒例なのだが、
- クエスト名の「来降」とは、神や仏が地上に降り立つことを意味する。
「災厄降臨」の「降臨」とほぼ同義であると考えて良いだろう。
これらを見るに、ミラバルカンはモンスターの中でも高位の存在と認識されているのかもしれない。
- クローズ・ヘッド達の激突!同様、このクエストも乗りを成功させると場外に飛び降りることが出来る。
ミラボレアスは乗り状態の暴れモーションが大きいため、ドスイーオスより落ちやすいのかもしれない。
- 今作では過去に改造によって作られたミラバルカンのギルドクエストが存在しており、
これによりミラバルカンの登場はMH4プレイヤーの多くに知れ渡ってしまっていた。
このクエストの配信以降、改造クエストの方は落ち着いてきたが、
今度は逆にこのクエストの存在を知らずに「ミラバルカン装備=改造」と短絡してしまう
プレイヤーによる問題も生じている。安易な改造認定は問題を招くことがよく分かる一例と言える。
ちなみにふんたーさん達はミラバル一式で来るのでバレバレだったりする。*2
関連クエスト
紅龍生誕
- MH4GにMH4のイベントクエストは引き継がれないため、
このクエストでしか登場しないミラバルカンは、MH4Gでは再配信まで戦えない…と思われていたが、
なんとあの卵運搬クエストを進めることで村緊急としてミラバルカンのクエストが出現することが判明。
秘密の卵運搬:最後の難関と、村上位ストーリーのラスボスに当たるクエストをクリアし、
アリーナにいる女性ハンターに話しかけると村クエスト★10に秘密の卵運搬:再来編が追加される。
これをクリアすることで、緊急クエストに高難度:紅龍生誕が追加される。- なお、最大4人で挑めるイベントクエストで配信されたものとは違い1人用の村クエストであるため、
体力や攻撃力等はイベントクエストのものよりは低い模様。
もちろんそれでも強敵であることに変わりはないので、しっかりとした装備で挑もう。
上位装備ではどうしても倒せない…という人は、G級装備を整えてから挑むのもありである。
- なお、最大4人で挑めるイベントクエストで配信されたものとは違い1人用の村クエストであるため、
- が、実はこのクエスト、とんでもない救済クエストとしての側面もある。
- まずこのクエストは村上位。それもかつてのアルバトリオンと違い、
正真正銘上位装備で対応できる難易度である。
それも前作MH4のように多くの攻撃で大ダメージを受けるということもなく、良心的。- G級最終装備で挑めば、ほとんどの攻撃がかすり傷、
装備次第ではチャージブレスですらかすり傷と極めてぬるい一撃と化す。 - しかもソロ想定のため非常に体力が低く、
武器次第では10分針どころか5分針、どころか0分針でクリアすることもけっして無理難題ではない。
- G級最終装備で挑めば、ほとんどの攻撃がかすり傷、
- それでいてその報酬額はなんと29400z。
上位では破格、どころかG級でも比較的難易度が高いクエストに肩を並べる大金である。
もちろん、これにくわえて高価格なミラバルカン上位素材がざくざくと手に入る。 - さらに獲得HRPも2020ptsと、
5分針前後で周回可能であることを考えるとかなり多い。 - とどめに古文書解読文字数は三つ確定。
報酬29400zが手に入り、HR上げと古文書解読が捗るのである。お得どころの話ではない。
唯一の難点は高難度扱い、つまりクエスト出現がランダムであることか。 - まずこのクエストは村上位。それもかつてのアルバトリオンと違い、
- だが真に注目すべきはその内容のぶっ飛び具合である。
よくよく考えてみてほしい。
ただの卵運搬をするだけで、村クエに禁忌の古龍を討伐せよという滅茶苦茶なクエストがサラッと登場するのだ。
これを異常と言わずして何という。- ちなみに何故こんなクエストを依頼してきたのかだが、
真の依頼主曰く「卵こそ最強」であり、そんな卵の試練に打ち勝てるということは
伝説にも打ち勝てるはずである、とのことである。
つまり卵>伝説である。ヤバいって話じゃ済まされない。
絶望の伝説を前にして、それでも立ち向かった人達の立場などあったものではない。
卵への信奉恐るべし。
- ちなみに何故こんなクエストを依頼してきたのかだが、
- このクエスト名、「来降」ではなく「生誕」である。
明らかに他の個体より弱いしまだ幼体なんじゃないの?
依頼元が卵シンジケートであること、
依頼主が「生まれちゃってるじゃないの!」と言っていることを考えると、
ミラボレアス、しかも激昂したそれと考えられている紅龍は卵から生まれる
…という仮説が立てられる。
もっともミラ系の見た目は基本的に卵生である爬虫類のそれだし、
哺乳類のように直接幼体を生み出すという生態の方がむしろ考えにくいと言えばそうなのだが、
それにしたって生まれて間もなく怒り心頭というのは何があったものやら…。