クエスト/赤き金獅子

Last-modified: 2023-10-31 (火) 23:46:09

MHFで配信されていた、ラージャン変種、討伐クエスト。

 
作品クエスト種別目的地報酬金契約金条件制限時間配信期間
MHFイベントクエスト新大闘技場
温暖期
<夜>
9000z0z受注:HR999
参加:HR999
50分2011年8月24日~
2011年9月28日


概要

  • フォワード.1にて約1ヶ月配信されたイベントクエスト。
    イベントタイトルは「公式サイトに名を刻め!赤き金獅子討伐!」。
  • そして、重要なので太字で強調したが、このクエストの受注・参加はHR999から。
    G級が存在していない当時の話なので、HR999限定クエストとも言えようか。
    これほどまでに極端すぎる受注制限は過去には前例がない。
    HR9でも、HR99でもない、HR999なのである。
    現在でこそG級(HR999とどれか1つの武器種のSR999が条件)が存在するためインパクトとしては薄いが、
    当時は凄まじいインパクトを持って迎えられたのである
    (フォワード.1と言えば、まだ剛種モンスターや通常種のUNKNOWNが最強であった時代である)。
    • また、当然だがスキルランクで受注する場合も、SR999でなければならない。
      そのため、極みに達していないSR998以下のハンター、つまり多くのプレイヤーたちは、
      秘伝書の新モーション(天ノ型/嵐ノ型)を棄て、地ノ型という原点に立ち戻って挑まねばならなかった。
  • なぜ、HR999限定なのかというと、それはクエストの難易度がHR999級だからに他ならない。
    ただのラージャン変種なら、HR100から受注・参加が可能なはずである。
    しかし、クエスト依頼書のメインターゲット欄には「ラージャン変種」としか書いていないものの、
    既にお気づきの通り、このクエストは最凶としても名高い、あの赤き金獅子の討伐クエストである。
    「赤き金獅子」と言えば、ぶん殴り一撃で剣士を即死させるほどの超攻撃力
    巻き添えなど当たり前の超広範囲怯み無効に転倒無効の常時スーパーアーマーという超防御力
    特異個体から更にターボがかった超スピードと、とにかくひたすら"超"がつくような相手である
    (このようにMHシリーズ最凶モンスターの一角を担う牙獣であるが、詳細はこちらを参照)。
    • それまでの「赤き金獅子」は、"ラージャン変種 特異個体"が
      約1%前後の確率で本個体に変異するのを期待するしかないが、
      このクエストに限っては(当たり前だが)確定で出現する。
      つまり、普通にラージャン変種特異個体を受注したと思ったら突然紅い雷を纏う金獅子が出現し、
      凶悪すら逸脱したような戦闘力で襲い来たあの戦慄の対象を、
      いつでも受注することができるという、喜びで足が竦んでしまうほどのクエストである。
  • また、ラスタはおろか、レジェンドラスタも参加不可能であり、
    下手な小細工は不正行為、プレイヤーの実力が真に問われていると言える。
    • 場所は新大闘技場なので移動の手間は省けるが、モドリ玉以外の脱出手段は無い。
  • そんな赤き金獅子をターゲットに、並のプレイヤーが成功するはずも無い。
    これは決して単なる憶測などではない。
    実際、このイベントクエストの成功率や総受注回数の統計が公式に発表されており、それによれば
     
    総受注回数(全サーバー合計)267,926回
    討伐成功人数8,792人
    クエスト成功率5.80%


    という結果とのこと。
    総受注回数は、分かりやすくいえば27万弱であるが、
    これほどまでに受注が繰り返されたにもかかわらず、討伐に成功したのは9000人弱
    一言で成功率5.80%(MHF 5thアニバーサリーブックによればクエスト達成は15527回)と言えども、
    受注・参加したハンターは全員HR(SR)999(コレ重要)であって、
    (一部を除いて)彼らは皆、幾度もの狩猟を積み重ねてきた超凄腕ハンターばかりである。
    そんなHR999の27万回受注を以ってしての、達成者が9000人に満たなかったというこの結果、
    「凄まじい」という言葉すらもはや生温すぎる
    • ちなみにこの結果に対し、運営側の反応は…
      「思ったより高かった」(MHF 第四回運営レポート 34:27~をp参考)とのこと。
      運営にしてみれば、これで期待を裏切られた数値だという…
  • クエストに成功すれば、文字通り"公式サイトに名を刻む"ことができた。
    キャラクター名/ID名、所属サーバー、討伐タイム、使用武器がバッチリ公表される。
    称号「王牙」、アイテム「金獅子の王牙」、ささやかな9000zの山分け報酬金、
    どこからどう考えてもクエスト難易度と比例していないHRP2000
    (ただし、HR(SR)999限定クエストなので、HRPは実質オマケのようなものである)、
    そして公式サイトに刻まれる名前と、名実共に「名声」を得るのである。
    さすがに富までは得られなかった
    • 称号・王牙と金獅子の王牙は、上記にある通常クエストにおける変異個体を狩猟しても得られるのだが、
      何分出現率が低すぎる上に強さが圧倒的すぎるため、
      運良く遭遇しても討伐まで持っていけるPTは少なかった。
      その意味で、じっくりと挑める本イベントはかなりの人気を博することになったのである。
    • なお、これの他に公式サイトに名を刻めるイベントは以前からある公式狩猟大会、
      フォワード.5のメインイベントである覇種連続迎撃戦のみである。
      また、タイトルも公式サイトに名を刻め!覇種○○or謎の覇種討伐!!と、赤き金獅子の時と似ている。

考察・余談

  • 最速タイムは天狼弓【村雨】を装備した4人パーティー。
    天狼弓【村雨】は剛種武器の氷属性貫通弓であるが、
    驚くべきことに、161秒台(=2ラスタ)の速さで赤き金獅子を沈めることに成功している。
    また、当時の防具状況も、弓は秘伝防具(ラピスFXシリーズ)が当時「完成された性能」と評されており、
    弓の火力強化をしつつ、スロット的にもフリーがあるという環境だった。
    なお、成功者の中でも最も使用された武器は剛種ライトボウガン「ニゲル=フルグル」。
    約2000名ものハンターがニゲル=フルグルで成功しており、
    この事実からも、フォワード.1時点におけるこのライトボウガンの最盛期を垣間見ることができる。
    • ちなみに超速射のシステム上、本来は赤き金獅子との相性は最悪と言わざるを得ないのだが
      当時はヘビィボウガンの性能がそこまで引き上げられておらず、この難点も軽視されていた。
      むしろ、大半の人がこれで成功を収めているということは、
      長く足を止める関係で相性の悪い超速射でも、
      ちゃんと扱えれば赤き金獅子相手に戦っていけるという事を証明していると言える。
    • なお、この当時は弓の爆撃ビン+"オーラアロー"(通称:爆撃オーラ)がフィーチャーされていたが、
      このクエストで積極的に使用されることはなかった。
      理由は単純で、SRを999まで上げないと参加(=使用)できなかったためである。
      当時のSR999は現在の十倍近い手間と時間がかかったため、よっぽど使い込まなければ到達できず、
      到達したところで、そこまでやりこんだハンターが爆撃オーラに頼ることは基本無かったのである。
      もっとも、仮にSR999を簡単に達成できたところで
      一切怯まずに攻撃してくる赤き金獅子相手に、
      完全に動けない状態になるしゃがみ照準撃ちが通用したかは怪しいものであるが。
    • そのほか、片手剣は珍しく剛猫武器の「巨龍長剣」が最も多い。
      ラージャン変種には基本的に龍属性は効果が無いが、この武器は極長リーチである。
      ぶっちゃけ、剣士で挑む場合、異常すぎる攻撃範囲を誇る赤き金獅子に安置など存在しないため、
      少しでもリーチの長い武器が有利となるのは言うまでも無い。
      これは大剣部門でリーチ極長の「巨龍剣【オリンポス】」、
      太刀部門でリーチ極長の「炎王刀【大焦熱】」系統、
      ハンマー部門でリーチ長の「ドドンガ・ブレイカー」、
      ランス部門でリーチ極長の「バーシニャキオーン」や「ネブラコルムナ」系統が、
      それぞれ上位TOP3にランクインしていることからも明らかである。
      もっと分かりやすい事実で言えば、機動性があって距離も取れるライトボウガンや弓、
      同じく距離をとって他者を支援できる狩猟笛の成功人数が圧倒的なのがそれを物語っている。
    • また、リーチを捨てて己の回避能力に全てを任せ、
      進化武器【燦然】系統やラファール=ダオラエール=ダオラなど、
      武器を火力特化させて挑むハンターも多数見受けられ、このあたりはPSとの相談であろう。
      • 上にも挙げたが、クシャルダオラ系統やデュラガウア系統など、
        氷属性の武器の採用率も非常に高い模様。
        デュラガウア武器の場合、双属性の睡眠属性は意味が薄いものの、
        多くが優秀な斬れ味ゲージを有しているのが長所。
        ただし、ラージャン変種の属性耐性は極めて強固なことでも有名。
        通常種で弱点だった氷属性も、変種では狙いやすい前脚・後ろ脚いずれにも全く効果がなく
        頭に10、尻尾に15、胴体に5効く程度であるため、あくまでも斬れ味ゲージ優先だろう。
    • …どうしてガンランスの説明を省いたかというと、
      それはガンランス部門での成功者が少なすぎて、武器がどうとか以前の問題だからである。
      この結果からも、赤き金獅子をガンランスで討伐することがいかに困難かがうかがえる
      (どれだけ少ないかというと、中間結果発表時点では
      各ガンランスごとにそれぞれ成功者が1桁しかいないというありさま)。
      逆に、そんな状況下でガンランスを使用して討伐を成功させたハンターは間違いなく称えられる。
    • ヘビィボウガンも当時暗黒時代真っ只中であり、
      貫通弾撃ちという運用もほとんど成されていなかったため使用者は少ない。
      しかし中には、上方修正される前の当時の排熱噴射機構オンリーでソロ討伐した猛者も存在する。
    • ランキングの最後の辺りになると、ソロで残り時間1分未満といった
      非常にドラマチックなクリアをしている人もちらほら。
  • クエスト集計報告のより詳細な結果に興味がある方は、
    名が刻まれた公式サイトイベント詳細ページを閲覧されたし
    (ちなみに前者はページのアドレスにも「hr999quest」と記載されている)。
    イベント公式サイトの画像の左下に小さく「画像はイメージニャ!」とあるものの、
    赤き金獅子の肉薄するような雰囲気はゲーム内のものを忠実に再現していると言える。
  • 赤き金獅子が初めて公式の場に姿を現した記念すべきイベント(?)であり、好評を博したようだ。
    プレイヤー間で呼ばれているこの「赤き金獅子」という名称は、
    "赤ラー"という愛称と語感も似ていることもあって、基本的にこのイベント名を由来とする。
  • なお、このイベントクエストは「HR999で既にMHFを引退したプレイヤーが多数戻ってきた」という、
    もう一つの大きな成果を実はもたらしている。
  • フォワード.5で行われた「覇種連続迎撃戦」というイベントも、
    公式サイトに名前やクリアタイムが載るイベントだが、この赤き金獅子はその始祖でもある。
    また、覇種モンスターの「極めて強力なモンスター」という方向性も、この赤き金獅子と同じものである。

雪山の赤き金獅子

その後、受注制限をHR500~に緩和した「難攻不落!赤き金獅子」というイベントも開催された。

 
作品クエスト種別目的地報酬金契約金条件制限時間配信期間
MHFイベントクエスト雪山
温暖期
<昼>
9000z0z受注:HR500
参加:HR500
50分2011年7月4日~
2011年7月11日


  • 単体で見ると依然として高ランク帯だが、何せ相手が赤き金獅子なのだから仕方が無いといえば仕方が無い。
    次なる舞台は『雪山の赤き金獅子』というクエスト名の通り、雪山。
    エリア移動は可能だが、ランダムスタートであるため、
    単独行動でいきなり赤き金獅子に鉢合わせてしまったハンターは注意したい。
    クエストの難易度(=赤き金獅子の強さ)は相変わらず
    受注制限がHR500に引き下がったことにより、間違いなく相対的にクエスト失敗数も跳ね上がったはずである。
    一応雪山なのでエリア移動による回復行動が可能であり、その面では楽ではある。
  • このクエストに参加するだけでギルドへの推薦状」が20枚贈呈された
    (クエスト終了時に所持していると1枚消費し、本来得られるHRPへさらに4000P追加するチケットの一種)。
    また、討伐成功者にはさらにギルドへの推薦状を追加で20枚贈呈、
    そして各サーバー(1~4)ごとに、成功先着2000名へさらにさらに10枚贈呈。
    最大で50枚にもなり、50枚全て使い切ればHRP200000と同等となる。
    敗北しても参加すれば最初の20枚はちゃんともらえるという超太っ腹イベント。
    推薦状欲しさゆえに気軽に挑戦したハンターたちが瞬時にねじ伏せられていったことに触れてはいけない

関連項目

モンスター/ラージャン/派生作品
モンスター/ラージャン
システム/ハンターランク