MHXXのG級クエストの一つ。
概要
- 歴代でも最大数を誇るMHXXのクエストの中でもトップクラスの難易度を誇るクエストの一つ。
ハンターランクを解放し、G級の獰猛化リオレウス希少種と獰猛化リオレイア希少種を制した、
猛者の中の猛者と呼べるハンターにのみ解禁される。
気になる内容は、遺群嶺での獰猛化リオレウス希少種と獰猛化リオレイア希少種の同時狩猟。
金銀の火竜夫妻が同時に出現するクエストは最早恒例だが、
今回はG級クエストであり、しかも双方獰猛化している為、剣士でもかなりのダメージを受ける。
ついでにサブターゲット無し。途中退場など許されない。
数少ない気休めは決戦場型フィールドではないのでこやし玉で片方を追い払ったり、
緊急時はエリア移動での退避が可能なところか。塔の秘境が舞台じゃなくてよかった。
- クエストの内容を見ただけで熟練のハンターも唸ってしまうようなクエストだが、
多くのハンター、特に片手剣使いのハンターにとってはどうにも無視できないクエストでもある。
何故かというと、このクエストをクリアする事で片手剣の専用狩技『混沌の刃薬III』が解禁されるのである。
詳しくは別項に譲るが、『混沌の刃薬III』は非常に強力な狩技であり、
片手剣を扱うなら是が非でも習得しておきたいところである。
とは言えこのクエストの難易度は尋常ではなく、多くの片手剣使いを絶望のどん底に突き落とした。
「片手剣だけ他の武器種や狩技と比べていささか難易度が高すぎやしないか?」という意見も聞かれる。
前作もブレイドダンスで地獄を見たし…
- 獰猛化によって耐久力も激増しており、スタミナ全開で一切疲労しない。
しかしそれ以上に厄介なのが火竜種の特性による「合流頻度」の高さである。
獰猛化していようとも彼らの夫婦仲は相変わらず睦まじいご様子で、
片方が少しでもピンチになれば、すぐさま空を飛んで応援に駆けつける。
攻撃の激しさと耐久力の高さからどうしても戦闘時間が長くなりがちなのも合流頻度に拍車を掛けており
こやし玉で追い払っても事あるごとに飛んでくるため、冗談抜きでこやし玉が幾らあっても足りない。
さらに、せっかくこやし玉で片方を追い払っても
もう片方がエリア移動した先で再び合流する…なんてことも度々発生する。
それ以前に投げることすらままならない事態も往々にしてある。
なお、遺群嶺ではモンスターのフンが採集できないので、
こやし玉の現地調達及び補充は(持ち込み調合かアイテムお届け隊を利用しない限り)不可能。
そのため上手く当てられなかった時のリスクが大きいことも頭の片隅に入れておこう。- こやし玉の技を覚えたニャンターならば無限に投げられるのでパーティに1匹いれば
この問題は解決できる。是非連れて行こう。
- こやし玉の技を覚えたニャンターならば無限に投げられるのでパーティに1匹いれば
- 肝心のピンチになると合流する特性であるが、スタンやダウンのほか、閃光玉もピンチ判定に含まれるため、
他の金銀火竜クエのノリで投げると速攻で合流してくる。
つまるところ、やたらと飛び回るこの二体をほぼ閃光玉無しで攻略せねばならない。
これには閃光玉無しでも比較的御しやすい金から閃光玉無しで倒しに行き、
度々合流してくる銀は金を倒すまでこやし玉で追い払うだけにとどめ、
金を倒してから銀には閃光玉を使って倒す…という流れで狩猟出来ると多少なりとも安定する。- 一応投げるチャンスがまったく無いわけでもなく、
片方にこやし玉を当ててエリアチェンジ動作に入らせてしまえば良い。
コレはコレでもう片方が都合よく飛んでいる状態になっている必要はあるが…。 - マルチプレイ時はこの特性を知らない人が居る場合もあるため、事前に伝えておいた方が面倒が減る。
- 一応投げるチャンスがまったく無いわけでもなく、
- 使えるものは全てフルに活用しなければまともに戦うことさえ難しい難関中の難関である。
しかしそれ故にクリアした時の達成感や見返りはかなり大きい。
壮絶な死闘になる事はほぼ避けられないが、決してソロではクリアが不可能というクエストではない。
ここまでの狩猟を通じて培ってきた全てを出し尽くすつもりで挑もう。
また、驚くべきことにこのクエストを裸でお守りも装備せずにクリアしたという報告があがっており、
まさに「英雄」と呼ぶに相応しいだろう。
- ちなみに本クエストは、DLクエストを除くと本作中の全クエストの中で契約金及び報酬金額第二位である*1。
全DLクエストを含めても五指に入る*2ほどの超高額報酬であるが、
難易度が高すぎて金策や素材集めには向いていない。
- 同じく獰猛化金銀火竜を狩猟するイベントクエストに「夜空照らすは偽りの月陽」が存在する。
あちらは本クエストよりも攻撃力及び体力がやや低めになっている*3他、最小金冠確定クエでもある。
場所は渓流で、契約金や報酬金は同じ。
余談
- そんな訳で壮絶な内容の本クエストだが、実は背景も中々に壮絶である。下記はこのクエストの依頼文なのだが…
- 暗い目をした未亡人
- あの日、金火竜と銀火竜から庇ってくれたあの人。
でも、獰猛な奴らの前ではなすすべもなく…。
1人残った私は2頭を追い続け、遺群嶺の巣を突き止めました。
あちらは2頭。でも、私は1人。
どうかこの苦しみを終わらせて。
- 「未亡人」とは夫に先立たれて一人になってしまった女性の事。
これに照らし合わせて考えると、「あの人」は夫の事を指し、
金銀夫妻の襲撃で彼女の代わりに命を落としたのだと思われる。
しかも状況からしてそれらは彼女の目の前で起こった可能性が高く、そう考えると非常に重い。- 更に今回の場合、加害者がよりによって夫婦仲の良さで知られる火竜(希少種)の番であり、
被害者である彼女が(おそらく今回の事件によって)「未亡人」となっていることも、
彼女の悲しみをより煽っている一因なのかもしれない。
また上記の通りこの二頭の仲の良さはクエスト中にも遺憾無く発揮され、
ハンターに対しての脅威にもなっている。
その殆どは実質的には依頼人の自業自得や八つ当たり気味なもので、
モンスター側から見ればとばっちりもいいところな内容が多かった。
逆に言えばここまで痛烈な悲壮感を漂わせたものは前例に無く、そういった意味でも衝撃的なものである。- なお、MHXXではあえてそのような方向に舵を切ったのか、
これ以外にも「(モンスターが原因である)人の死」を匂わせる依頼文のクエストが存在している。
全体的にはいつも通りのどこかコミカルな依頼内容の方が圧倒的に多いが、
それ故に却ってこの手のクエストの依頼文は強く印象に残りやすい。
また、そのようなシリアスな依頼文のクエストは相応の難易度となっているものが多い。
こうした事からこれらの依頼文は(公式からの)ある種の警告と捉えるべきなのかもしれない*4。 - ちなみにこうした方向性はMHXXの前に発売されたMHSTあたりからかなり前面に現れてきていた。
あちらと違い、MHXXではこの手のものはメインのストーリーには関わってはいないが、
それ故に「主人公と無関係の場所でも犠牲者は出ている」という世界観を深く実感させられる。
- 更に今回の場合、加害者がよりによって夫婦仲の良さで知られる火竜(希少種)の番であり、
関連項目
モンスター/リオレイア希少種 - メインターゲットその1。
モンスター/リオレウス希少種 - メインターゲットその2。
クエスト/円舞獰乱 - MHX時代の上位版獰猛化金銀同時クエスト
クエスト/骸まとう龍 - 依頼文に似た雰囲気を感じる、G級オストガロアのクエスト
武器/片手剣 - このクエストが狩技解放に必須