スロット(Slot)とは、挿入口ないし投入口のこと。
狭義においては自動販売機やガチャガチャなどの、硬貨投入口(コインスロット)の事を指す。
パチスロに置かれる賭博ゲーム機・スロットマシンの名前も、このコインスロットに由来する。
目次
概要
- モンハンにおけるスロットは武器や防具に空いている、装飾品を装着する穴の事。
装飾品と共にMH2にて初登場した。
略して「スロ」と言われる事が多いが、ズバリ「穴」と呼ばれる事もある様だ。- スロットが1つあれば「1スロ」、2つなら「2スロ」…と言う具合に「穴の数+スロ」、
あるいは「スロ1」「スロ2」と「スロ+穴の数」どちらかで表すのが一般的。
フル(一式)装備やテンプレ装備の場合は全身のスロットを合計し、
「□□一式は4スロ」「▽▽テンプレはスロ6」といった風になる。
- ステータス画面では左詰めの〇で表現される。
- 0スロット:―――
- 1スロット:〇――
- 2スロット:〇〇―
- 3スロット:〇〇〇
- スロットが1つあれば「1スロ」、2つなら「2スロ」…と言う具合に「穴の数+スロ」、
- スロットの数は各武器・防具ごとに決まっており、
ハンター(プレイヤー)が介入する余地のない概念である。
その気になれば穴くらい開けられそうな気はするが。
武器は強化を経るにつれスロットが開く事もあるが、
防具に関しては生産画面に映るスロット数で完全に固定であり、
どれだけ素材や鎧玉を注ぎ込もうとスロット数が増える事は無い*1。
勿論いつもよりスロットの多い"当たり防具"の様なモノが生産されるなんて事もない。
「あと1スロあれば…」と歯痒い思いをするのは経験を積んだハンターなら一度は通る道。- ただし強化を重ね新たな防具へと派生させた際*2に付与される事はあり、
特にU防具は、対となるS防具に比べてスロットが多いと言われている。
直接派生する訳ではないがZ防具とX防具もこれに近い関係にある。 - 武器の場合、基本性能では他の武器の下位互換の様な性能でも、
スロが空いている事が差別化要素・アイデンティティとなりえる。
結果性能ではなく使い勝手において勝ると言うケースや、
スロを活用して重いスキルを載せる事で性能が逆転すると言う事だって起こりうる。
「スロットがある」と言うのはそれだけでも付加価値があるのだ。
どうしようも無いヤツは3スロあってもどうしようも無いが。
それでも採取用には使えるので有るに越した事は無いけど。
- ただし強化を重ね新たな防具へと派生させた際*2に付与される事はあり、
- お守りにもスロットが設定されている。
攻撃力・防御力などの概念の無いこちらは武具以上にスロットが重要であり、
魅入られた者は虚ろな目をしながら1つでもスロットが多く、
1つでもスキルポイントの多いお守りを求めてピッケルを振るう事になるのである。
- 一つの武具、お守りに空くスロットの数は現時点で最大で3つである。
当然3つに近い程装飾品を詰められる種類・数は多くなり、それだけスキルの幅が広くなる。- 例えばスロット合計総数が10の防具・AシリーズとBシリーズの二種類があるとする。
Aシリーズは全身にバランスよく2スロ備えた防具、
Bシリーズは頭・腕・脚の三か所に3スロ、腰に1スロ、
胴体にはスロットの無い偏りのある防具とする。
2スロ使用する装飾品を3スロの防具にはめる事が可能だが、
2スロの防具に3スロ使用する装飾品をはめる事は出来ない為、
この場合同じ10スロでも「3スロを持ったBシリーズの方が拡張性が高い」という事になる。- 勿論、実用的かは基礎スキルポイントや防御力などにも左右される為、
3スロ=高性能と一概に言えるものではない*3。
繰り返しになるがあくまで発動スキルの「自由度・拡張性が高い」という事である。
- 勿論、実用的かは基礎スキルポイントや防御力などにも左右される為、
- 例えばスロット合計総数が10の防具・AシリーズとBシリーズの二種類があるとする。
作品での遍歴
MH2
- 黎明期な事もあり「一度スロットにはめた装飾品は付け替える事が出来ず、外すと壊れてしまう」
という致命的な欠点など色々と手探り感が強く、
「新たなスキルをスロット(と装飾品)で追加」より「防具の既存スキルを強化する」という風潮である。
詳しくは装飾品やスキルも参照されたし。
MHP2~MHP2G
- 上記の「装飾品が壊れる」という欠点が解消され一気に取り回しがよくなった。
この恩恵が特に大きかったのは1セット作れば使い回しが利く5スロスキルだろう。
とはいえ毒・麻痺・睡眠の無効に15ポイント必要とするなどはまだまだ「スキルは防具に由来するもの」であり、
スロット・装飾品は「既存スキルを補強する物」「マイナススキルを打ち消す物」という面が強かった。
MH3~MHXX
- お守りの登場により拡張性が格段に向上。
これによりレウス一式にガード性能を積む様な防具に一切備わっていないスキルの追加が可能となり、
今まで以上にスキルの最適化や外見との両立が検証される様になった。
同時に果て無き欲求への追及が始まったという事でもある。 - 今まで装飾品の着脱は加工屋に有償でやってもらうしかなかったが、
MHP3からは自分でも行えるようになり無料化、同時にマイセットにも登録できるようになった。 - MH4シリーズの発掘装備にはスロットに着脱不能な装飾品がはまった物が存在する。
無論これはスロ無し(0スロ)と同義であり、「これを付け替えられればスキルを足せるのに…」と
得物とにらめっこするハンターもいるとかいないとか。 - MHXシリーズはスロット(ならびにスキル)環境が厳しくなっており、
上位防具一式でも5スロ以下、G級防具でようやく5スロ…と言う事が珍しくない。
新要素の二つ名防具に至っては例外なくスロットが1つも空いておらず
「(強化した)フル装備を揃える事で専用の複合スキルが発動するが、拡張性が著しく低い」
というのが共通の仕様になっている。- 他にも装飾品を詰める事前提の穴だらけな防具や派生前と派生後で明暗が分かれた物もある。
…まぁこれらはスロットだけの問題では無いが。
- 他にも装飾品を詰める事前提の穴だらけな防具や派生前と派生後で明暗が分かれた物もある。
- と、作品ごとに環境の違いは見られるものの、大まかな仕様は約8年7作品に渡って採用され続け、
システムとしては一応の完成を見た。
MHW(:I)
- スキルシステムの刷新に伴い、装飾品とスロットのシステムも大幅に変更された。
- スロット数とは別にスロットレベルという概念が新たに登場。
装飾品にも同様にレベルが設定されており、スロットレベル以下のレベルの装飾品のみ嵌め込むことができる。
一方で複数のスロットを占有する装飾品は廃止されており、
最大レベルのスロットがひとつあればどんな装飾品でもひとつ嵌め込むことが可能。 - また、カスタム強化により遂にスロットに手を加える事が可能になった。
ただし一定ポイントに達さずともスキルが発動するようになった都合上人気はいまいちである- 全ての武器でカスタム強化によりスロットを追加できるというシステムの都合上、
本作では最初からスロットが3つ付いている武器は存在しない。
- 全ての武器でカスタム強化によりスロットを追加できるというシステムの都合上、
- MHW:Iではスロットレベルが4の装備が登場した。
マスターランクのβ装備には必ずひとつはこのレベル4のスロットがついている。
このレベル4スロットにはひとつで複数のスキルのポイントを得られる強力な装飾品を付けることが出来る。 - 以前のシステムではスロットが1~2個余ったところでスキルの追加は難しく、無駄になることもあったが、
スキルシステムの変更によってスロットひとつあれば
何かしらのスキルを付けられるようになったため、余剰スロットが腐りにくくなった。
MHRise
- 引き続きWorld時代のシステムを踏襲している。
そしてスロット事情であるが、スロット数よりスロットの質が強く重視される環境となった。
というのも攻撃珠や達人珠、加護珠など前作でよく使われていたレベル1装飾品の一部が
レベル2装飾品のスキルに格上げ*4、さらに体力珠はスキルごと削除されている。
一般に価値が高いと見られているこれらスキルを盛るには使えなくなってしまい、レベル1スロットの価値は暴落した。
MHR:S
- MRになったことで防具も強化。
上位までの防具と比べると、スロットの質が上がったり数が増えたりといった防具が増えた。
またLv4のスロットと装飾品が追加された。
- 新システムとして傀異錬成が追加。
防具のスロットが大きくなったり、スロットの数が増えたりといった変化が起こることがある。
これらの要素が重なり、総じてRise時代よりも各段にスキルが積みやすい環境となっている。
- 百竜強化に代わるシステムとして百竜スロットが登場。従来の装飾品ではなく、百竜装飾品のみ付け替え可能。
防具には付与されておらず、MRの武器のみに付与されている。
Lv1~Lv3の3段階で、百竜スロットが無いということはなく、最低でもLv1が付与されている。
武器の自由度が上がった反面、各種特効の関係でLv1の武器とLv2以上の武器に無視できない格差を生み出している。- 各種特効の倍率は1.05倍。
ではこれが装着できない百竜スロットLv1の武器は
基本性能に優れている傾向にあるのかというと全くそんなことはない。
傀異錬成で1段階百竜スロットの拡張が可能にはなったものの、
その分攻撃力や属性値を伸ばせなくなるため根本的な解決には至っていない。 - スラッシュアックスの場合は専用の変撃竜珠【3】の効果が強力なためLv3の武器が好まれている。
- 各種特効の倍率は1.05倍。
- 百竜装飾品などの詳細は【システム/百竜強化】を参照。
余談
- たまに間違われるが「スリット(Slit)」ではない。
そちらは建築において換気や放熱・冷却のために敢えて開けた"隙間"や、
動きやすくするための服に入れた"切れ目"の事を指す。
- 複数の穴が空く以上それなりのスペースが必要になる筈だが、武器の大きさは関係ない。
大剣やガンランスでも0スロは珍しくなく、片手剣・双剣でも空く時は3スロ空く。
何時もの力学の応用だろうか。
- 基本的に下位よりも上位が、上位よりもG級防具がより多くのスロットを持つが、
どういう訳かスロ数が減少している場合が稀にある。
この為、防具付きのスキルは発動して豪華になっているのに、
スキル追加は多少なりとも困難になるという奇妙な事態が起きる。
- 装飾品の対象外であるオトモ防具にはスロットはない。
その代わり記憶力というシステムがある。
同じ〇アイコンで表現され、〇の数=容量に応じて直接オトモスキルを装備可能。
一度付けたスキルを外すことも可能…とほぼ同様の役割を果たすが、
装備で有無や数が決まっているスロットと異なり、全てのオトモが有しているのと
Lv10で4つ、Lv50で6つと言った具合にレベルに応じて増加するという差異がある。
- チャチャ、カヤンバはお面に特技の「印」をセットする事が可能。
こちらは単に「枠」としか書かれていないが役割としてはネコの記憶力とほぼ同等。
因みに「印」とはガードのコツや励ましの言葉などなどの書き込みである。
つまり「枠」の正体は言葉を書き入れられる余白という事になる。
関連項目
武器
防具
防具/三眼シリーズ - 3スロに全てを捧げた防具。グラフィックすら無い。
スキル
システム/装飾品
システム/お守り
モンハン用語/スキル自由度
モンハン用語/5スロスキル
モンハン用語/必須スキル
モンハン用語/穴あきチーズ - 多くのスロットが開けっ放しになっているハンターへの蔑称。