MHWorldにて初登場した環境生物の一種。
MHW:Iより渡りの凍て地に登場する類似の環境生物である「ツキミアゲ」と
レア環境生物の「ツキノハゴロモ」も併せて記述する。
目次
概要
オソラノエボシ
- 陸珊瑚の台地の上空を飛行する環境生物。
初期BCから出てすぐに目にするため見る機会が多いかと思われる。
陸珊瑚の台地の1・3・4・5・6・9といった、
あらゆるエリアで見ることができ、さらに無数に群生しているため、
クラゲが飛んでると印象に残っている方は多いのではないだろうか。
- 見た目は青白く光っているクラゲである。
陸珊瑚の上空をふわふわと飛んでいる姿はとても幻想的であると同時に、
陸珊瑚の台地のモデルが海であることを知らしめる、大きな要因の一つとなっている。- 名前の由来はおそらく空を飛んでることからお空+カツオノエボシであると思われる。
しかし、自力で泳ぐことのできないカツオノエボシとは違い、
オソラノエボシは我々がクラゲと聞いて想像するような、傘を動かして泳ぐクラゲのように飛んでおり、
見た目のモチーフは別のクラゲであると思われる。
カツオノエボシの形状は言うなれば触手の生えた餃子で、いわゆるクラゲとはかなり異なる。- 丸っこい形をしており、カサの内側から触手が生えるように見えるこれはタコクラゲと一致する。
- 青白く発光しており、発光する能力を持っていることからオワンクラゲの特徴と一致する。
- 体中に縞模様をもっており、色は違うがこれはアカクラゲに似ている。
- 縞模様が流れるように虹色に輝いており、これはクシクラゲの仲間に見られる特徴。
なお、クシクラゲは厳密にはクラゲ等の「刺胞動物」とは違い、「有櫛動物」に分類される生き物である。
- 上記リンク先や余談の項に詳しいが現実世界においてカツオノエボシは、これらのクラゲとは全く違う生き物である。
- 名前の由来はおそらく空を飛んでることからお空+カツオノエボシであると思われる。
- 捕獲は非常に簡単。
陸珊瑚の台地に無数にいるため見つけやすく、
近づいても逃げないため、捕獲ネットでバンバン捕獲することができる。
捕まえやすい分調査ポイントは7ptsと少な目である。- オソラノエボシは複数のエリアで見ることができるが、
ほとんどのエリアでは高いところを飛んでおり意外と捕獲できる場所が少ない。 - ムカシマンタゲラとは違い、スリンガーで攻撃して撃ち落としても
絶命してしまうため捕獲することはできない。
なお、初期ベースキャンプからエリア1側上空を飛んでいるオソラノエボシを撃墜すると、
あまりにも落下に時間が掛かるため、地面に落ちることなく空中で消滅する。
- オソラノエボシは複数のエリアで見ることができるが、
- マイハウスでは床/カーペット/暖炉/庭/空などに配置することができる。
そばでじっくりと見てみるとサイズはハンターの顔よりも大きく意外と大きい。
そして餌を与えるとかなり怪しいモーションで食べる。- オソラノエボシの説明では
「 陸珊瑚の台地に生息する生物。風に乗って移動するため、風の流れが強い場所でよく見られる。」
と書いてあるが、風のないマイハウスの室内でも優雅に飛んでいる。
空にしか配置できないムカシマンタゲラとは違い、
風のないところでも飛行できるため、最低限の飛行力はもっているのだろうか。
- オソラノエボシの説明では
- 天敵としてはアンドンウオがいる。
環境生物としては珍しく被食者の立場であるようだ。
アンドンウオは頭の発光する突起を用いてオソラノエボシをおびき寄せ、捕食しているらしい。
このことからオソラノエボシには走光性*1があることがわかる。
しかし、ハンターのスリンガー閃光弾や、ツィツィヤックの閃光には一切反応しない。
また、アンドンウオとオソラノエボシの生息するエリアは一切重なっていないし、
(当然ではあるが)マイハウスで同時に配置してもなんの問題もなく共存できてしまう。
本当に大丈夫かアンドンウオ…
ツキミアゲ
- MHW:Iにて登場した渡りの凍て地に生息する新環境生物。
ヒラヒラしたヒレの生えた円錐形のクラゲといった見た目で空中を漂っている。
光が苦手なのか昼間は洞窟の奥の方に隠れているが、夜になると餌を求めて外へ出てくるようになる。
その習性から「月見上げ」と名付けられた模様。
クラゲは漢字で海月とも書くので、飛んでいるツキミアゲを観察するハンターもまた月見をしていると言えなくもない。
- MHW公式ツイッターでは「クリオネとメンダコを掛け合わせたクラゲ」のイメージで生み出されたと紹介されている。
英名は「Moon Slug」で、直訳すれば「月ナメクジ」。
英語圏ではウミウシを「Sea slug」と表現することもあるので、こちらのイメージか。
実在するナマコの一種「ユメナマコ」などは、
透明な身体で海中を浮遊する生態、ヒラヒラした見た目など共通点が多い。
しかしユメナマコは「首なしニワトリ」呼ばわりされるシルエットなど、ユメと言うより悪夢っぽいビジュアルである
ナマコの中ではお洒落との意見もあるが…。
- 餌が豊富にあるときなのであろうか、大量に出現する時がある。
その際は普段は見かけないエリアにも出現しており、
エリア13の頂上付近にも出現していると、後述のツキノハゴロモが姿を現す場合がある。
ツキノハゴロモ
- MHW:Iにて追加されたレア環境生物。
渡りの凍て地のクシャルダオラの抜け殻がある頂上付近に、晴れた日の夜のみ出現する。
見た目は糸を引きながら浮遊するばかでかい三日月型のクラゲ。巨大な七夕飾りのようでもある。
レア環境生物の一種だが、その巨体とうっすら七色に光りながら飛ぶ姿は、
出現さえしていれば嫌でも気がつくほど目立つ。
環境生物の中でも一、二を争う程見栄えが良い為、捕獲出来たらぜひともマイハウスに配置してみよう。
- 調査員の観察によると、ツキミアゲが大量発生している場合に出現しやすいらしいが、
二者にどういった関係性があるのかは謎。
出やすいというだけで、ツキミアゲの発生とは無関係に出てくる事もある。
ハンターノートの環境生物図鑑ではツキミアゲが空中の生物に分類されていることに対し、
こちらは未解明の生物に分類されている。- 現実に存在するアマクサクラゲという似ているクラゲが他種のクラゲを捕食するという生態持ちである事から、
ツキミアゲが大量に発生する際に現れるのは彼らを捕食しに来ているとする考察も存在した。
しかし設定資料集によれば月の如き光を発するツキノハゴロモに惹かれ、
ツキミアゲが日光浴ならぬ月光浴をしにきているとの事。
つまりツキミアゲに伴ってツキノハゴロモが出現しているのではなく、
ツキノハゴロモを追ってツキミアゲも大量に出現する、という流れのようだ。
- 現実に存在するアマクサクラゲという似ているクラゲが他種のクラゲを捕食するという生態持ちである事から、
- 出現すると山頂エリアの一番上、鉱脈のある突端の周囲をゆっくりと回遊している。
逃げるような事もないので、近寄ってきたらネットを打つだけで簡単に捕獲できる。
当たり判定や警戒といった仕様が存在せず、
ハンターがどれだけ武器やスリンガー弾で攻撃しても逃走、絶命することはない。- また、夜限定の生物であるため、日が昇ると同時にふわりと消えてしまう。
ゆったりとした動きの都合上、手を出せない期間が長く、日の出まで時間を稼がれてしまう可能性もあるため、
捕まえられる距離まできたらさっさと捕獲してしまおう。 - 非常に大きいため、出現していれば場所によっては山の麓から見えることもある。
ただし見えたからと捕まえに行っても、上記の通り途中で消えてしまう可能性もある。
多少面倒だが、山頂まで登ってからいるかどうか確認する方が万全ではある。 - 渡りの凍て地の天気は晴れ、吹雪、加えて古龍襲来時は不明となるが
吹雪や不明の時は現れないため、渡りの凍て地の天気にも気をつけたい。
イベントクエストの「さるは金色、かわいいな」では天候が晴れに固定されているので
夜にクエストに向かうだけで条件を満たすことができ、効率的に周回が可能。
- また、夜限定の生物であるため、日が昇ると同時にふわりと消えてしまう。
- サイズは大きいものになると1800を超えてくるが、これを他の生物と比較してみると、
なんと並のリオレウスと同じくらいの大きさになる。
とはいえこちらは糸のように伸びる部分が殆どを占め、本体部分は…と思いきや元が元なだけにかなりデカい。
本体の横幅が直立したハンターより少し長いといえばそのボリュームが想像できるだろうか。
全長および体積では間違いなく環境生物最大である。
かつて最大の座にいたムカシマンタゲラ共々、どうやってネットに収まっているのだろうか。
空中を浮遊するような挙動から判断すると、体重の方は非常に軽いと推定される。
- 捕獲した際の獲得調査ポイントは800ptsとゴワゴワクイナと並ぶ高ポイント。
- 初めて捕獲に成功するとPS4版トロフィーおよびゲーム内勲章「空泳ぐ幻」を獲得できる。
また、ギルドカードの背景「遥か天空のイリュージョン」も獲得できる。
単体でギルドカードの背景が用意されている環境生物はツキノハゴロモだけである。
- 初めて捕獲に成功するとPS4版トロフィーおよびゲーム内勲章「空泳ぐ幻」を獲得できる。
- あまり知られていないが、ツキノハゴロモはなんと遊泳中にサイズが変動する。
クエスト中にサイズが変動するモンスターは前例が存在するが、
こちらは泳いでる時に小さく見えたり大きく見えたりとかいうレベルではなく、
本当にサイズが目に見えて変動するようになっているのである。
実際に検証動画等も挙がっているので金冠を狙う時は試す価値ありである。
余談
- 一見すると絵に描いたようなクラゲの姿をしているオソラノエボシだが、
触れたハンターを毒にしたり、痺れさせることはない。
その身体には虹色に輝くネオンのような部分があり、
後述する「刺胞動物*2としてのクラゲ」と「有櫛動物としてのクラゲ」
両方の特徴を備えているので、単にクラゲがそのまま空中に進出した生物、という訳ではないのかもしれない。
モンハン世界の水中棲クラゲはバリバリ放電したり肉が剥ぎ取れたりするので、現実の生物分類を
ダイレクトに当てはめるのがそもそも無理なのかもしれないが…。
(下記の通り、現実で電気クラゲと呼ばれるものであっても放電はしない。)
幻想的なオソラノエボシの群れが、
大量発生したエチゼンクラゲや海水浴場の毒クラゲのような厄介者にならないのは救いである。- 名前のモチーフであるカツオノエボシは非常に強い毒を持っており、
触手が体に触れるだけで、刺胞から猛毒の針が発射され激しく痛む。
余りの痛さから電気クラゲの異名を持っている。そして最悪の場合は死に至る。
刺胞はクラゲ本体が絶命しても健在である。
故に、砂浜などで死んでいるクラゲは見つけても絶対に触れてはいけない。
- 名前のモチーフであるカツオノエボシは非常に強い毒を持っており、
- 現実世界のクラゲは単純な構造をしており、身体のほとんどが水分である。
故に自力で泳ぐことはあまりできずに、気流に乗るオソラノエボシのように海流に乗り、
ふわふわと泳いでいる。
空気中では自重も支えられないほど貧弱な構造であるため、空を飛ぶ事はおろか陸上では全く暮らしていけないのだ。
- 陸珊瑚の台地にはもう一種類、代表的な刺胞動物に似た生物がいる。
それは地名の由来にもなっている陸珊瑚である。
現実の珊瑚の一部には、人間の皮膚をただれさせるほど強い毒を持つ種類もあるが、
ゲーム中の陸珊瑚がハンターに悪影響を与えてくることは無い。
強毒性の陸珊瑚があったなら、「あるものは全て使う」調査団によって
フィールドギミックとして活用されていたのだろうか…?
- 「クラゲという名前で分類できる生物」は、実は存在しない。
英語では刺胞動物の水中浮遊形態のことをメドゥーサ、生き物としてのクラゲをジェリーフィッシュ、
有櫛動物をコームジェリー、クテノフォラと言うが
日本語ではどれも「クラゲ」と訳すので、かなり広範囲の生き物を指す言葉になっている。
形態としてのクラゲ(メドゥーサ)に対して、岩などにへばりついてる刺胞動物はポリプという。
一般的にクラゲはポリプ形態から、生殖が可能なクラゲ形態へと成長していく。
故に、ポリプ形態はクラゲの赤ちゃんであり、クラゲ形態は大人とも言える。
一方珊瑚やイソギンチャクのような刺胞動物は生涯ポリプ形態のままである。- 不老不死として有名になったベニクラゲはクラゲ形態からポリプ形態へと、
若返りすることが知られている。
ほぼすべての生き物が幼体→成体への一方通行であるのに対し、
刺胞動物のごく一部だけが逆向きに成長できるのは実に興味深いことである。 - 刺胞動物グループだけ見てもクラゲの分類は非常に複雑で、カツオノエボシや、ミズクラゲ、
殺人クラゲで有名なキロネックスなどはすべて綱*3単位で異なるクラゲである。
一見同じ「クラゲ型生物」なので実感しづらいが、
カツオノエボシ(刺胞動物門、ヒドロ虫網)に対するタコクラゲやミズクラゲ(刺胞動物門、鉢虫綱)は、
分類の単位で言えば
「犬(脊索動物門、哺乳綱)とトカゲ(脊索動物門、爬虫綱)ぐらい違う生き物」、
門単位で違うクシクラゲに至ってはさらに大きなレベルで別の生き物、という事になる。
(有櫛動物門。上述した「有櫛動物としてのクラゲ」の方である。)
- 不老不死として有名になったベニクラゲはクラゲ形態からポリプ形態へと、