特定のモンスターを狩猟するとギャラリーで視聴することができるようになるCGムービー。
目次
概要
- 初代から存在しているお楽しみの要素の一つ。
野生動物の生活を撮影したドキュメンタリー番組があるが、言ってみればあれのモンスター版である。
内容自体は数十秒~数分と短いものの、ゲームでは表現されないモンスターの生態が描かれ、
別の角度から世界観を掘り下げてくれる。
- 特筆すべきは、オープニングなどと同じくフルCGのプリレンダムービーであること。
ゲーム内とは比較にならないほど質感や動きがリアルであり、
一つの映像作品として見ても充分鑑賞に堪えるクオリティとなっている。- 作成に手間がかかるためか、生態ムービーが存在するのは
メインモンスターを始めとしたごく一部のモンスターのみである。
特に登場ムービーの出来がイマイチだったMHP2G以前は、
全てのモンスターに生態ムービーを実装して欲しいという要望が非常に多かった。
- 作成に手間がかかるためか、生態ムービーが存在するのは
- また、世代が移っても差し替えられるようなことはなく、
リオレイアやガノトトスのそれはデザインが一新されたMH3以降も使用されていた。
リニューアル後のデザインに慣れたプレイヤーは、
生態ムービーにおける旧デザインのモンスターたちに違和感を抱くケースもあるかもしれない。
- MHP3HDでは、特典として(MHP3が発売された段階までの)全ての生態ムービーが収録されている。
ただしMHP3に登場しないチャナガブルと、ジエン・モーランのムービーは収録されていない。
ジエン・モーランに関しては、MHP3に登場しない装備やロックラックが映っているからと思われる。
- MH4で新登場したモンスターはテツカブラやガララアジャラ、ゲネル・セルタス、
謎の多いゴア・マガラおよびシャガルマガラなど個性派ぞろいであり、
生態ムービーを楽しみにしていたハンターも多かった。
残念ながらMH4(G)では生態ムービーは追加されなかったが、
代わりに非常にクオリティの高い登場ムービーがそれに近い役割を果たしており、
モンスターたちの生態の演出に大きく寄与している。- また、フルCGという意味ではストーリーの合間に流れるプリレンダムービーもそれに相当するか。
ストーリーと繋がっているという意味では、アマツマガツチの生態ムービー(後述)に近いと言える。
- また、フルCGという意味ではストーリーの合間に流れるプリレンダムービーもそれに相当するか。
- MHXでは四大メインモンスターに生態ムービーが用意されている。
クエストクリア後に初めて視聴できるようになっていたこれまでとは異なり、
村のキークエストを初めて受注した際、クエスト開始前に流れるという演出が取られるようになった。
- MHWorldおよびMHW:Iでは生態ムービーは存在しない。
ただし、同作ではグラフィックの大幅向上が果たされたことで、
各所で挿入されるムービーが生態ムービー並みのクオリティに昇華している。
内容としてもモンスター同士の絡みや生態が主人公を交えて丁寧に描かれており、
かつての生態ムービー以上に見応えがある映像も少なくない。
- MHRiseでも引き続き生態ムービーは存在しないが、登場ムービーがその代わりを果たす。
従来の生態ムービーや登場ムービーのようなモンスターの映像に琵琶法師の琵琶の演奏に語りが付き、
人から見たモンスターの恐怖を表現した内容となっている。
妖怪の伝承のようなおどろおどろしい演出となっており、過去作とはまた違った見ごたえがある。
生態ムービー一覧
- 以下、MHW:I現在までに実装された生態ムービーを記載する。
項目は初登場作品を指す。
MH
- リオレイアの生態
- リオレイアの育児風景が映し出されている。
ランポスが餌にされているが、そのランポスがやけに小さい。幼体だろうか。
- フルフルの生態
- フルフルの狩りを描いたムービー。
洞窟で水を飲みに来たケルビ。
しかし、その洞窟の天井には白い影が張り付いていて……
初めて観賞した者は戦慄を覚えるであろうムービーの1つである。
かなりグロテスクな内容なので、人によってはトラウマになるかも…
- ガノトトスの生態
- ガノトトスがアプトノスを捕食するシーン。
どことなく「ジョーズ」を彷彿とさせる仕上がりとなっており、
ガノトトスのモチーフが鮫である事を理解させてくれるムービーになっている。
明らかに波を立てて近付いて来るガノトトスを気にもせず黙々と水を飲むアプトノスの呑気豪傑っぷりも見所。
- ディアブロスの生態
- 雄のディアブロス同士の縄張り争いが描かれる。
片方の個体は片方の角の先が折れ、体色が赤みがかっており、ディアソルテを彷彿とさせる。
MH4Gで実装されたディアブロスの登場ムービーやMHWのディアブロス同士の縄張り争いは、
このムービーを意識した内容となっている。
- グラビモスの生態
- グラビモスが溶岩に潜っていくだけ。
数ある生態ムービーの中でもダントツで短く、
期待して視聴すると肩透かしを食うこと間違いなし。
MH2
- ババコンガの生態
- 森の中でくつろぐババコンガの日常を映したムービー。
欠伸をしながら腹をボリボリと掻き、ヤオザミにちょっかいを出し、
鼻を挟まれたことに逆ギレして屁をぶちかますその姿は、もはやただのオッサンである。
このムービーはババコンガの顔のドアップから始まる。見た目が猿では無くカバのように見えなくもない。
- ダイミョウザザミの生態
- ダイミョウザザミが被るモノブロスの頭骨がメインの生態ムービー。
砂漠に晒されたモノブロスの頭骨から角を切り出そうと奮闘するアイルーたち。
だが、突然その頭骨が動き出し…。
ダイミョウザザミが普段外界を全く気にしていないことが良く分かる映像。
後のMHR:Sの登場ムービーでオマージュされている。
- クシャルダオラの生態
- クシャルダオラの貴重な脱皮シーンを捉えたムービー。
その神々しさは流石古龍と言った所か。
脱皮直後は柔らかそうな純白の龍鱗や甲殻が、空気に触れて一気に鋼の如く硬化していく様子も描かれている。
MHP2
- ティガレックスの生態
- ティガレックスの荒々しい狩りの様子を映し出した映像。
雪山を歩くポポの群れに、上空から突如ティガレックスが襲い掛かる。
必死に逃げるポポの後ろから猛然と迫り来るティガレックスの迫力と恐ろしさは必見である。
- アカムトルムの生態
- アカムトルムとグラビモスの戦闘シーン。
グラビモスの熱線を押しのけて飛び掛り攻撃を仕掛けるアカムトルムの姿は圧巻の一言。
ちなみにこれは縄張り争いなどではなく、アカムトルムによる狩りの一部始終である。
MH3
- クルペッコの生態
- 魚を獲ろうとしてジャギィに何度も先を越されるクルペッコ。
全編を通してクルペッコの行動がとても可愛らしく、
映像を見てクルペッコ好きになる人も少なくないようだ。
- ボルボロスの生態
- 沼地で起こった騒乱の一部始終。
ボルボロスの潜む沼で静かに水を飲むアプトノスだが、そこにドスジャギィ達が乱入。
縄張りを荒らされたことに腹を立てたボルボロスは…。
- チャナガブルの生態
- 水底に潜むチャナガブルによる狩りの一部始終を収めた映像。
水没林を泳ぐ魚類やエピオスが次々とチャナガブルの餌食になるという、
フルフルの生態ムービー並にホラーチックなムービーである。
エピオスに喰らい付く瞬間の音楽の変わり様もホラーさを高めている。
- ウラガンキンの生態
- 2頭の雄のウラガンキンの絡みが描かれる生態ムービー。
岩肌を破壊して走りながら争う(じゃれあう?)ウラガンキンと、それから逃げ惑うアイルーの生還劇。
- 鳴り響く大銅鑼
- 撃龍船と砂上船を総動員したジエン・モーランの撃退戦が描かれる。
世界観上においてモーラン種の狩猟がどのように行われているかがよく分かるムービーである。
大砲による砲撃やバリスタによる拘束をモノともせずに砂上舟を容易く蹴散らす、
ジエン・モーランの圧倒的なまでの戦闘力が印象的。
なお、このムービーはMH3、MH3Gのみに存在し、MHP3には収録されていない。
容量の問題やMHP3では未登場であるラギアブレイドなどの装備が映っているのも影響しているのだろう。
MHP3
- ジンオウガの生態
- ジンオウガが夜の森林地帯を堂々と跋扈している。
ガーグァ、ケルビ、ブルファンゴ、アオアシラが登場するが、
どれもジンオウガの圧倒的な気配に一目散に逃げ出している。
その姿は正に“無双の狩人”と呼ぶに相応しい。
- アマツマガツチの生態
- アマツマガツチの領域に入ってしまった飛行船の行方が描かれる。
ゲーム中では実感し辛い、アマツマガツチの引き起こす嵐の影響力が見どころ。
生態ムービーの中では唯一本編とリンクしており、霊峰に設置されているバリスタはこの飛行船のものである。
また、カプコンお約束の「墜落する航空機」がモンハンシリーズでは初めて映像として登場したムービーでもある。
MH3G
- ブラキディオスの生態
- MH3Gで登場。ブラキディオスとアグナコトルの戦闘シーン。
火山の覇者の座を巡る二頭の激闘は迫力満点である。
冒頭とラストシーンではアイルーが登場しており、鉱石採掘に精を出している姿も見られる。 - 余談だが、後にプレイヤーがアイルーを操作して採掘を行えるシステムが登場した。
ただし生態ムービーの舞台であるMH3の火山はMH3Gを最後に再登場しておらず、
ニャンターでの再現は現在のところ不可能である。
- 余談だが、後にプレイヤーがアイルーを操作して採掘を行えるシステムが登場した。
MHX
- アイルーの受難
- タマミツネの生態ムービー。
大漁を喜ぶアイルー達が、タマミツネの縄張りに侵入してしまい……?
- 喰う者、喰われる者
- ライゼクスの生態ムービー。
森を闊歩するドスランポスだが、突如ランゴスタが次々に不審な落下死を遂げる現場に遭遇する。
ふと気配を感じて見上げたその先にいたものとは……。
- 泰山鳴動
- ガムートの生態ムービー。
猛烈な吹雪の中を歩くブランゴだったが、風よけにちょうど良さそうな穴蔵の開いた小山を発見する。
これ幸いと潜り込んだその時、突如小山が動き出して…。
- 灼熱の刃、肉薄
- ディノバルドの生態ムービー。
古代林の森の中を我が物顔で闊歩するディノバルドだったが、そこへリオレイアが出現。
縄張りをかけた激しい争いの幕が切って落とされる。
MHXX
- マッハダイバー
- バルファルクの生態ムービー。
高高度を飛行するバルファルクが、水中を泳ぐルドロスに狙いを定め、一気に仕留めるまでの過程を描く。
バルファルクの驚異的な身体能力・動体視力・飛翔能力を拝むことができる映像。
余談
- モンスターの生態を描いている関係上、食物連鎖の下位に位置する草食種が頻繁に捕食されている。
また、アイルーもモンスターの一挙手一投足に巻き込まれて散々な目に遭っているケースが多い。
…なんだかアイルーやアプトノスたちがかわいそうである。
- モンハン10周年記念のイベントの1つとして、現在、YouTubeのカプコン公式チャンネルにて、
生態ムービーの無料公開が行われている。興味のある方は是非視聴してみよう。
- MHFには生態ムービーは存在しない。
強いて言えばベンチマークソフトが似たような立ち位置にあると言え、
【大討伐】に関してはラヴィエンテの生態ムービーに近い内容*1となっている。
その他、MHF発祥のモンスターの人気投票が行われた際に1位だったベルキュロスは、
畑正憲(ムツゴロウさん)による生態ムービーの解説が行われたことがある(動画制作はMHFの運営)。
フルCGのプリレンダムービーとしては、天翔龍シャンティエンとハンターの戦いを描いた
MHF-G『イメージトレーラー』といったものが登場している。