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シリーズ/モンスターハンターポータブル 2nd

Last-modified: 2019-08-25 (日) 17:23:08

PSP用ソフトとして2007年2月22日発売。
海外では"MONSTER HUNTER FREEDOM 2"というタイトルになっている。
パッケージのモンスターはティガレックス
辻本良三氏のプロデューサーデビュー作でもある。

目次

概要 Edit

  • PSPの作品としてはモンスターハンターポータブルに続く2作品目であり、
    「ナンバリング」としてはMH2に続くシリーズ5作品目となる。
    モンスターハンターポータブルが「MHG」の移植改良作品であるのに対し、
    本作は舞台、ストーリーがMHP、及びMH2から一新されており
    ゲームシステムも土台こそMH2だが多数の改良点によって大きく変化しており、
    現在の価値観で言えば、完全新作と言ってしまって概ね問題ない。
  • 舞台はフラヒヤ山脈の近くにあるとされる「ポッケ村」。
    フラヒヤ山脈自体は、MH2で「雪山」として登場しているが、
    前作ではゲームをある程度進めないと登場しなかったのに対し、
    本作では隣接する狩猟地として、ゲーム最序盤から赴くことができる。
  • この関係で、ゲーム開始時には防寒に特化したマフモフシリーズ一式が与えられる。序盤のドリンクの節約にもなる。
    後年のシリーズではお馴染みとなった「ゲーム開始時から装備できる初期装備」であるが、
    MH2以前の作品では防具が与えられることはなかった*1
  • ちなみにジャンボ村とドンドルマは登場しないが、
    名前が話に上がったり、古龍戦においてドンドルマの戦闘街に赴くことはある。
  • 本作ではMH2に登場した追加武器種も含め、全11武器種を使用可能となっている。
    後述するが、各武器種の仕様・バランスには大きなテコ入れが成されている。
    また、MH2にG級クエストが無かったということもあってか、MHPとは異なりG級クエストは存在しない。
  • なお後述するが、本作はMHPから一部のデータを引き継ぎ、
    拡張版であるMHP2Gにほぼ全てのデータを引き継がせることができる。
    MHP2→MHP2Gはともかく、ゲームベースが全く異なるMHPからの引き継ぎは極めて異例なことである。

新要素、変更点 Edit

  • 本作では新モンスターとして、パッケージにもなった「ティガレックス」、
    及び村のラスボスである「アカムトルム」が登場する。
    ティガレックス(とアカムトルム)はどちらも飛竜種でありながら、従来のワイバーン型飛竜種や、
    MH2で登場した牙獣種、甲殻種、古龍種らとは全く異なる体構造(コンパチブルモーション)を有し、
    骨格」という概念を一躍広めることになった。
    また、ティガレックスはストーリーや実際のゲーム上、プレイヤーハンター因縁の相手であり、
    アカムトルムは(当作における実際の強さはともかく)ストーリー上は非常に影響力の強いモンスターで、
    多くのプレイヤーの印象に強く残ったものと思われる。
  • また、寒冷地を舞台にしたことで、一番最初に遭遇する肉食モンスターポジションがランポスから、
    いわゆる「白ランポス」に変わり、彼には「ギアノス」という名称が与えられ、
    ランポスとは明確に区別されるようになった。
    そして彼らの親分である「ドスギアノス」が新たに登場している。
  • その他のモンスターは、MH2に登場したモンスターが網羅されているが、
    唯一ヤマツカミのみ、本作では登場していない。
    いわゆる「モンスターのリストラ」が起こったシリーズ初の事例であるが、
    次作のMHP2Gですぐに復活した事もあり、この時点では「モンスターのリストラ」は大々的にはならなかった。
  • MH2が、残念ながらバランス面で多くの問題を抱えてしまった事もあってか、
    本作ではそのほぼ全ての不評要素にテコ入れがなされている
    まず第一に、MH2で追加された武器種も含めた全武器種の調整が行われており、
    MH2の追加武器種はこれによって好評を博し、以後のシリーズに繋がったといえる。
    • 太刀はモーション値が全般的に強化され、
      練気ゲージの仕様も攻撃力乗算補正に変更された事で非常に強力なものとなった。
    • 狩猟笛は打撃性能が劇的に強化され、
      スキル「笛吹き名人」も狩猟笛の演奏効果を長持ちさせる効果が加わって復活している。
    • ガンランスはモーション値や砲撃性能が大きく強化され、
      砲術スキルも適用されるようになった。
    • 弓は「連射」スキルに溜め時間短縮効果が加わり、
      MH2で見られた不具合も修正され大幅に扱いやすくなった。
      なおメインシリーズでは、唯一「連射」で弓の溜め時間短縮が可能な作品である
      (この仕様を引き継いだMHFでは、現在でも連射で弓の溜め時間が短縮される)。
    • これら4武器種は、MH2に比べ武器ラインナップが大幅に増え、
      いずれも序盤から実用的な武器を得ることができるようになった。
    既存7武器種も、MH2の追加要素を受け継ぎつつテコ入れが行われており、
    前作のように「双剣一択」という状況は見られなくなった。
  • 前作で追加された「防具の強化」はシステムが大きく変わり、
    生産時点で装飾品スロットが(その防具における)最大まで解放されており、
    採掘などで手に入る「鎧玉」で防御力強化だけが可能と改められた。
    一方、「防具の派生強化」は失われている。
    以後のメインシリーズでは方法の若干の違いはあれど、概ねこのシステムが導入されている。
    また、装飾品を外す際に装飾品が消滅する仕様も改められた。
  • 武器に関しては、一定の強化が既にされたものを直接生産できるものが大幅に増えた。
    (一応それまでの作品でも無くはなかったが、少なかった)
    一発生産」という用語が定着したのも本作からと見られる。
  • 狩猟フィールドはMH2と同じだが、MH2で不評だった「一方通行」は大幅に減少しており、
    小型モンスターの無限沸きの抑制や、一部進入不可エリアの改良(アカムトルムが登場する「決戦場」で顕著)
    などが行われている。
    MH2で一部フィールドにあった昼夜の概念は残されているが、クエストごとに一律管理される形に変更され、
    季節については完全にオミットされている(内部的には「繁殖期」設定と見られる)。
  • コンセプトの違いからかMH2では一旦オミットされた農場アイルーキッチン
    トレジャーハンターも本作では復活。
    特にアイルーキッチン(に準拠するシステム)は以後の全メインシリーズでの定番となった。
    いずれもMHPに比べ改良されており、農場ではアイテムのやりくりがしやすくなり、
    アイルーキッチンでは吟味ポイントである所持スキルが表示されるようになった。
    トレジャーハンターは「ズ(複数形)」が消えたことからも分かる通り、一人でも遊べるようになった。
    MHPで登場したネコバァや行商バァも復活している。
    • なお、当作ではトレジャーハンターズの発案者である「トレジィ」も登場している。
  • モンスターについては、MHPで見られたモンスター位置の不具合(瞬間移動する、など)が見られなくなり、
    全体的なモーションに関してもMH2から見て大幅なてこ入れが行われている。
    特に前作で大きな反感を買った「ドス古龍」については、プレイヤーにとって不利な仕様が大きく調整され、
    付け入れる部分が多くなり、挑みやすくなった。
    クシャルダオラが一定行動後に確定着地することはその最たる例として知られる。
  • システム面では「BGロード」(バックグラウンドロード)という機能が登場。
    これはエリア移動のロード時間を短縮するために予めエリア情報を読み込む機能であり、
    当時のMHシリーズの難点の一つであったエリア移動時のロード時間の長さに対する一つの解となった。
    ただしバッテリーの消費が激しく、電源アダプタを接続していないとすぐにバッテリーが切れてしまう。
    この機能は次回作のMHP2Gにも採用されている。
  • ちなみに、前作に存在した手配モンスターやサブターゲット、
    狩人道場や大闘技会といった要素は軒並みオミットされている。
    一方で訓練所が復活し、フィールド問わず多人数プレイに対応した「集団演習」も登場。
    ある意味後発シリーズでの定番となる、
    一部の訓練の鬼畜な内容が話題になった(詳細は訓練所の記事を参照のこと)。

MHPからの引き継ぎ Edit

  • 前作MHPのデータがあれば、レア度3以下かつ本作に登場するアイテムを引き継げる。
    さらに、それ以外のアイテムの売却価格に所持金を足した額の1/10が初期ゼニーに追加される。
    上限は999999。はっきりいってゲームバランスが大幅に崩れるので要注意。
  • 武器と防具はレア度に応じてノーマルチケット、ハードチケット、Gクラスチケットに変換される。
    これらのチケットを使えば、いくつかの装備品を少ない素材で特殊生産することが可能。
    上記のゼニー引き継ぎと合わせて、序盤の難易度を大幅に低下させる。
    3種のチケットは引き継ぎ以外では手に入らないので、加工屋のレシピをコンプするには最低1枚ずつは必要。
    さらにココット村英雄伝が無条件で手に入るが、こちらはおまけ程度の扱いか。
  • 拡張版ではない完全新作にも関わらずこの手の引継ぎが行われたのは、本作が最初で最後である。
    開発側もさすがにこれでは有利すぎると判断したのか、以降の作品については、
    MHP3で見られるようにスタート時に若干有利になる程度でとどまっている。

MHP2Gへの引き継ぎ Edit

  • 訓練所の記録やイベントクエストを除いたほぼ全てを引き継いだ状態で開始できる。
    引き継ぎ時にはキャラクタークリエイションをするが、この時にキャラクターの名前以外は全ての項目が変更可能である
    (性別を変更することもできる)。
  • 現在ではMHP2の内容をほぼ全て含んでいるMHP2Gがあるため、こちらのプレイヤーは少ない。
    ただし、MHP2Gで上位に初登場したモノナナの武器の、
    MHP2時代の最終派生にMHP2Gでは必要な上位素材が不要であったり、
    仕様変更のためMHP2のほうが素材収集が楽な場合もあったりと、
    MHP2で武具を鍛えてから引き継いだほうが楽であることもある。
  • 長らく称号「パーフェクト」はMHP2Gでは取得できない引き継ぎプレイヤー限定の称号とされていた。
    後に2ページ目の勲章を1つも取らずに、1ページ目の勲章を全て取得することで入手可能と判明したが、
    意識してプレイしないと困難。
  • ダイミョウザザミの限界サイズは本作のイベントクエスト「最強の矛、最強の盾」でしか出現しない。
    P2Gでサイズを極めるなら狩ってから引き継ぐ必要がある。
    (イベントクエストは引き継げないが、狩猟記録は引き継げる)

評価、人気 Edit

  • 本作はMH2の約1年後に発売されたが、
    MH2がバランス面で賛否両論真っ二つに割れる状況であり、その成り行きに注目が集まっていた。
    だが蓋を開けてみれば、上述したように「MH2をより遊びやすく手軽に」するための調整が多く、
    MHPで好評だった「いつでも誰とでも協力プレイ」も健在であったことから、爆発的な人気を博することになり、
    モンスターハンターシリーズ初、そしてPSP史上初のミリオンセールス
    (販売本数100万本)を達成することにになった(参考1)(参考2)。
    従来は口コミで徐々に人気が高まるという図式だったが、
    カプコンのプレスリリースでも、「驚異的な速さ」と称されているように、
    ミリオンを達成したのは発売から僅か13日後のことである
    (MHPもその直後にミリオンを達成しているが、発売から2年以上がかかっている)。
    本作によって国内での「モンハン」人気に一気に火が付いたと言っても過言ではないだろう。
    最終的なセールス数はカプコン公式によると240万本と、ダブルミリオンを達成している。
    無論、当時ではシリーズ中最多であった。
    • ちなみにこの売上記録は、次回作があっさりと乗り越えている。
  • MHP同様、武器種間のバランスは概ね調整されているのだが、
    狩猟笛の打撃性能が大幅に強化された事で、同じ打撃武器のハンマーがやや不遇になったという声は聞かれる。
    とは言え武器が強力なため、弱いとまでは言われなかったようであるが。
    また、一部装備が非常に高性能であり、「アカムトルム」の装備を生産すると凄まじく楽になる。
    特に弓と防具は生産すれば他の装備がほぼ不要になるほどのゲームバランスであった。
    モンスターハンターの欠点として挙げられやすい「作業」をいい意味で軽減出来るが、
    それを潔しとしないハンターも多く、はきゅん等の様々な用語を生み、
    「バランスブレイカー」という用法も、当作より広く用いられるようになった。
    • ちなみにアカムトルムの弓以外の武器については、
      凄まじい攻撃力の代償として斬れ味がえらいことになっており、
      強すぎるという見識は見られなかった。
      弓は斬れ味ステータスがないのに近接武器と同等の攻撃力があった結果、強力すぎたともいえる。
  • モンスターについては、MH2での不評点を取り除く調整がされており概ねバランス面で好評であり、
    クエストのバランスも、MHP同様「村は簡単、集会所は概ね手応えがあるがPTだと楽」となっている。
    MHPで見られた「ソロでは(モンスターの耐久力面で)非常に厳しい」クエストについても、
    撃退が軒並み用意され、繰り返し挑むことでクリアできるようになった。
    一方、「集会所はPTだと楽」という特性の煽りをまともに受けたモンスターもいる。
    他でもないラスボスのAKM銀行、もといアカムトルムである。
    詳しくはアカムトルムや、銀行の記事を参照のこと。
  • 総じてゲームバランスについては、MH2の不満点を軒並み解消し、
    その上でMHPで追究された「手軽さ」を更に進化させたものとして評価が高い。
    一方、MHPの記事にもあるが、これによってユーザー考察による「カテゴリ分け」がより際立つようになり、
    ちょうどこの5ヶ月後にサービス開始されたMHFの存在もあって、
    この「カテゴリ」を根拠としたプレイヤー間の論争、対立が5年近くに渡って続くことになった。
    無論、本作の出来栄えとは何ら関係の無いものであるが。
  • MHP2Gは本作のG級追加・拡張版であり、MHP2からオミットされた要素はほぼない。
    そのため、基本的には今から本作を購入するのであればMHP2Gを買った方が間違いないが、
    もし加工屋のレシピをコンプリートしたい、と考えるのであれば、
    上でも触れたとおりMHPから本作へデータを引き継ぎ、それをMHP2Gに引き継ぐ必要がある。
    また、称号「パーフェクト」を取るのであれば、本作を先にプレイしたほうが楽になる。
    当作も基本的にゲーム単体で支障なく遊べるようになっており、
    MHP2Gではなくこちらを遊んでみるのも一興であろう。

登場モンスター Edit

  • 太字が新モンスター。
草食種
アプトノス
ケルビ
モス
アプケロス
ガウシカ
ポポ
獣人種
アイルー
メラルー
チャチャブー
キングチャチャブー
甲虫種
ランゴスタ
クイーンランゴスタ*2
カンタロス
大雷光虫
甲殻種
ヤオザミ
盾蟹ダイミョウザザミ
ガミザミ
鎌蟹ショウグンギザミ
砦蟹シェンガオレン
牙獣種
ブルファンゴ
大猪ドスファンゴ
コンガ
桃毛獣ババコンガ
ブランゴ
雪獅子ドドブランゴ
金獅子ラージャン
鳥竜種
ランポス
ドスランポス
ゲネポス
ドスゲネポス
イーオス
ドスイーオス
怪鳥イャンクック
青怪鳥イャンクック亜種
毒怪鳥ゲリョス
紫毒鳥ゲリョス亜種
黒狼鳥イャンガルルガ
ギアノス*3
ドスギアノス
飛竜種
火竜リオレウス
蒼火竜リオレウス亜種
銀火竜リオレウス希少種
雌火竜リオレイア
桜火竜リオレイア亜種
金火竜リオレイア希少種
岩竜バサルモス
鎧竜グラビモス
黒鎧竜グラビモス亜種
フルフル
フルフル亜種
一角竜モノブロス
白一角竜モノブロス亜種
角竜ディアブロス
黒角竜ディアブロス亜種
轟竜ティガレックス
覇竜アカムトルム
魚竜種
ガレオス
砂竜ドスガレオス
水竜ガノトトス
翠水竜ガノトトス亜種
古龍種
キリン
老山龍ラオシャンロン
岩山龍ラオシャンロン亜種
鋼龍クシャルダオラ
錆びたクシャルダオラ
霞龍オオナズチ
炎妃龍ナナ・テスカトリ
炎王龍テオ・テスカトル
黒龍ミラボレアス
紅龍ミラボレアス
祖龍ミラボレアス

余談 Edit

  • 元々オンラインゲームがモデルだったこともあり、ストーリー性があまり無いのがMHの特徴であったが、
    当作からストーリー性が重視される傾向が始まったと言える。
    ただし近年の作品に比べるとまだまだ淡白な部分は多い。
    オンラインモードでなければ戦えない専用のボスは居ないため、
    基本的なストーリーはポッケ村と集会所で完結するようになっている。
  • 次回作の発売まで間が短かったためか、PSPシリーズでは唯一Best版が存在しない。

関連項目 Edit

シリーズ/モンスターハンター2 - UIの土台となっている作品。ただしストーリー・舞台は異なる。
シリーズ/モンスターハンターポータブル 2nd G - 同作のG級追加版
シリーズ/モンスターハンターフロンティアオンライン - ベースはMH2だが、サービス開始時より一部の仕様が本作準拠になっている。






*1 wii版のMHGでは初期装備が追加されたが、これはMHP2の発売より後のことである。
*2 正式に別種として扱われるのはMHP2Gから
*3 MHGから登場していた「白ランポス」が別種として区別された