スキル/刃鱗

Last-modified: 2024-04-25 (木) 08:00:48

MHXXで初登場したスキル。

目次

概要

MHXX

  • スキルポイント10で「刃鱗磨き」が発動する。
    効果はレギオス武器の特殊ギミックが装備中の武器に付与されるというもの。
    具体的には
    • 剣士武器は抜刀状態の回避で斬れ味が回復する
    • 弓は接撃ビンの効果にLV2強撃ビンと同等のダメージ補正(1.5倍)が付与、強化される
    • ボウガンのみ元の効果より半減し、回避1回毎に選択中の弾が約50%*1で1発装填される
    レギオス武器の特殊効果は、武器種次第で抜群の実用性を持つ事は既に周知の事なので、
    これを好きな武器に付与できる心強いスキルとなる。
    また、レギオス武器装備時に発動した場合は、その効果を強化する形になる。
    • 剣士武器は斬れ味の回復量が5から7になる。
    • 弓は接撃ビン強化の倍率が1.5倍から1.65倍になる。
    • ボウガンは効果発動時に1回避で2発装填される。
    …確かに強化はされるが、ボウガン以外は微強化程度に留まる。

運用

  • 例えばライトボウガン。
    ティガ武器の2種は高い攻撃力からの通常弾速射があるが、装填数の少なさ故に扱いづらかった。
    しかしこのスキルがあれば、在りし日の叛逆弩ヴァルレギオンのように連続で弾を発射できる銃となる。
    ヘビィボウガンもまた、老山龍砲・真であのラオートの再来…というにはいかないが
    元から装填速度が遅いものは取り回しが格段に良くなる。
    • あくまでも確率なので例のアレに狙われたらいつまでも回転回避しても装填されないこともある。
  • 弓も接撃ビン強化により調合分込みでLV2強撃ビンを40個分持ち込めるのと同じ効果があり、
    高火力維持の助けになる。装飾品でのスキル発動は若干重いが強撃ビン全LV追加よりは軽いため*2
    LV1強撃ビンしか装填できない弓に強撃ビン全LV追加の代用としても使えなくはないが、
    LV2強撃ビンの調合分含めた持ち込み数でも接撃ビンは劣っているので、
    どうしてもそちらしか発動できない場合以外はLV1強撃ビンのみ対応弓でも強撃ビン全LV追加の方が有効。
    LV2強撃ビンしか装填できない弓で強撃ビンLV1追加の代わりに使用する場合、
    付けやすさや本数では強撃ビンLV1追加の方が上を行く。
    ただし、127本撃ち切るまでは刃鱗の方が総火力が高い。
    また、接撃ビンを強化する効果である以上、接撃ビンが装填できなければ効果が無い点も注意。
    • 隻眼大弓など、両レベル強撃ビンと接撃ビンを装填できる弓で発動させれば、
      強撃ビン180本分(LV2換算で159本分)という恐ろしい継戦能力を得られる
      (180本ちょうど使い切った場合ですら総火力にして1.09倍程度なので、
      火力スキルを積んだ方が良い場合が多いのだが…)。
    • 少し風化した弓にもオススメである。
      この弓の場合痛恨会心を用いる都合上会心率を伸ばせず、
      テンプレ構成からの数少ない伸びしろの一つと成っている。
      運よく優秀な護石を持っているなら試してみるのも良い。
  • 近接武器では、大剣は叛逆刀ローグレギオンのように紫20どころか10だけでも実用していける他、
    回避行動が主な移動手段になりやすいスラッシュアックスでも元武器同様非常に有効。
    最も有効なのがエリアル大剣で、その性質上ほぼ必ずエア回避から溜め斬りを叩き込みまたエア回避…
    というループをするので、地上で薙ぎ払い斬り上げループをしない限りまず斬れ味が減らないという
    今までの全武器種どころか全シリーズで見ても驚きの性能を発揮してくれる。
    • しかし狩技の絶対回避【臨戦】、必要ならばこちらより発動しやすい業物と合わせての
      斬れ味維持がMHX同様非常に容易かつ負担も少なく、
      同時期に登場した5スロスキルで斬れ味回復が可能な納刀研磨の登場の影響も有り、採用率は低い。
    • ただ斬れ味回復要素だけあって、業物との同時発動時の効果は非常に高い。
      絶対回避【臨戦】以上の継戦能力を得つつ、狩技枠を自由にもできると言えばできる。
    • この点を活かすとするならば、ブレイヴスタイルの双剣が最も恩恵が高いだろう。
      斬れ味の消費が激しい双剣だが、業物、刃鱗、そして研ぎ払いにより常に斬れ味は最高を維持しつつ、
      強力な狩技である獣宿し【餓狼】を採用できる。
  • 狩猟笛の場合は自分強化を吹いた後は抜刀状態のまま立ち回る事が多いという関係上、非常に有用。
    • 狩猟笛は武器の出し入れが遅く、抜刀攻撃を誤爆すると旋律が崩れてしまうという事情を抱えており、
      納刀研磨による「納刀する」という部分が逆に不便な場合もある。
      そのため、抜刀したまま斬れ味を回復できる刃鱗を採用するメリットは非常に大きい。
      狩猟笛的にはアニマートハイや音撃震など「狩猟笛ならではの狩技を使いたい」という需要も少なからずあるため、
      絶対回避【臨戦】を外して狩技の枠を空けられるという意味でも有用である。
  • 上記の通り、レギオス武器での発動はボウガン以外はあまりにも効果的ではないため、忘れた方がいいだろう。
    • 一応弓をエリアル矢切り運用する場合は常時1.1倍となるが、
      ブレイドワイヤーが強化されたことを考えるとそんな運用をすることは稀であろう。
  • このスキルのポイントを持つのはレギオスX一式と装飾品のみ。
    それ以外は真・鎧裂の魂に含まれている。
    装飾品は1ポイントの刃鱗珠【1】と4ポイントの刃鱗珠【3】があり、
    この手の物では珍しくマイナスのスキルポイントは付いていない。
    斬れ味+2強撃ビン全LV追加ほど重くは無いが、斬れ味+1、業物装填数UPと同等である。
    • ただし装飾品のみで発動させる場合はそれらのスキルと同等の重さだが、
      肝心のレギオスXシリーズは部位によるスキルポイントの偏りもあまり無く、スロットも多くない上に、
      護石の方も付与される最大ポイントが少ないため、他のスキルほど柔軟性がないという欠点がある。
    • 今作のレギオス武器は一部を除いて火力が完全に不足しており、
      斬れ味回復能力を加味しても若干苦しい立場にある。
      回復機能にこだわるのであれば、大体の武器種でこのスキルの方が有効となる。

MHR:S

  • MHR:Sではセルレギオスの久方ぶりの復活に伴い本スキルも復活。
    スキル名は「刃鱗磨き」で統一された。またLv制になり、Lv3で最大となる。
    レギオスシリーズにスキルが備わる他、ラスボスの尻尾が必須だがLv2スロットの装飾品もある。
  • 本作では発動条件が微妙に変わっており、いずれもフレーム回避判定の成功時(後述)時に効果が発生する
    後述するが本シリーズのフレーム回避周りの事情を鑑みるとシビアなスキルになっていると言えるだろう。
    運用がシビアになった分効果は大幅に強化されており、
    剣士武器の斬れ味回復量はなんと20と爆上げされている。これはMHFの巧流スキルをも上回る量である。*3
    ボウガンは一度のフレーム回避で選択中の弾(起爆竜弾等特殊弾を除く)が全てリロードされる
    弓は30秒間接撃ビンの威力が1.2倍から1.3倍に変更となる。
    • 弓の効果は一見するとMHXXの頃より大幅弱体化したように見えるが、
      MHRiseでは接撃ビン強化が近接攻撃の斬れ味補正のみを1.32倍から1.39倍にするという全くの別物に変化している他、
      MHW以降の接撃ビンには最初から攻撃力1.2倍の補正が掛かっているが、
      刃鱗磨きにより1.3倍となり、強撃ビンの1.35倍にかなり近くなる。
      そのため、「接撃ビン装着時の威力を強撃ビンと同等にする」という効果自体は変わっておらず、
      MHXX以前と現在ではビン関係の環境が全くの別物になっていることを考えると妥当だと言える。
    また、スキルのレベルでは効果の強さではなく、回避成功時の効果の発動率が変動する。
    Lv1では50%の確率で発生し、Lv2で75%、Lv3で100%発動する。
  • フレーム回避判定の成功、と書くと少々ややこしいが、
    モンスターの攻撃判定を前転回避等ですり抜けようとし、無敵判定と攻撃判定がかち合った時点で効果が発動するため、
    フレーム回避を試みたものの判定が長くて無敵ですり抜けきれず被弾した、といった場合でも刃鱗磨き自体は発動する。
    また本スキルの発動対象となる「フレーム回避」とは、回避性能や回避距離スキルが乗る行動となっており、
    弓の身躱し矢斬り、スラッシュアックスのワイヤーステップなどの回避関係スキルが適用される技は対象となるが、
    太刀の見切り斬りや双剣の朧翔けのような回避関係スキルが適用されない技は対象外となる。
    先駆けの無敵時間も対象となっているが、合気スキルLv2で攻撃を無効化しただけでは発動しない。*4
    • 攻撃判定はモンスターの攻撃であれば何でもよく、ダメージの有無は問われない。
      そのため、咆哮や風圧、震動はもちろんのこと、操竜されたモンスターの攻撃でも発動することができる。
      咆哮などダメージの無い攻撃が来たらとりあえず転がっておけば良い。
      マルチプレイで他プレイヤーが非ターゲットを操竜している際は、
      操竜されているモンスターにも攻撃が当たって斬れ味消費が嵩みやすいが、
      味方が攻撃を連発してくれているなら、雑に回避を置いておくだけで斬れ味回復も容易になる。
  • このスキルを採用する上での最大の懸念点がフレーム回避判定を成立させることの難しさ
    MHRiseではフレーム回避の無敵時間が大幅に短くなった上、
    また回避性能スキルもかなり重く積むことによって火力スキルとトレードオフになってしまうため、
    前転で攻撃を避けるのが非常に難しく、そういったプレイスタイル自体が割に合わない環境になっていた。
    サンブレイクでも初期の段階では同様の理由であまり評価されてこなかったが、
    スキル事情が大幅に改善したことで火力スキルと回避性能スキルの両立がしやすくなったことや、
    アップデートで刃鱗磨きとは別にフレーム回避と相性の良いスキルが登場したこともあり、
    モンスターの攻撃をフレーム回避で躱すスタイルもある程度現実的な択として浮上している。
    • 前転回避で回避して効果を得るのも十分だが、
      回避性能が乗る回避技を持つ武器種との相性が特に良いと言える。
      それが立ち回りで軸になっているアクションであれば申し分ない。
    • 剣士は斬れ味の回復量が非常に多い為、フレーム回避をそこそこ行う立ち回りの場合、
      Lv3では回復量が消費を圧倒的に上回ってしまうことも考えられる。
      Lv1・Lv2でも十分実用に足る可能性があるので、好みの段階を見つけたいところ。
      また、このスキルで斬れ味を例えば青→紫などに回復できた場合、
      研磨術【鋭】の効果も得られるが、それが叶うかは武器次第だろう。
      また達人芸業物との併用も効果的。
      刃鱗磨き単体での斬れ味回復量の期待値はLv1,2,3でそれぞれ10,15,20だが、
      会心率100%の構成で刃鱗磨きLv1と達人芸Lv3を併用すると、実質的な回復量の期待値は50にもなる。
    • ボウガンはそもそも立ち回り上フレーム回避をあまりしないため、
      選択弾の全数リロードであっても若干恩恵が薄いと言わざるを得ないところはある。
      リロードが遅すぎる武器であれば一考の余地はあるか。
    • 弓では唯一ダイレクトに攻撃力が上がる効果になっている。
      身躱し矢斬りは上述した回避性能が乗る主軸技なため刃鱗磨きが狙いやすく、かなり相性が良い。
      元々ハイリスクな技ではあるが、刃鱗磨きの採用によってさらなるリターンを得ることができる。
      しかし、効果を発動させた接撃ビン(1.3倍)でも強撃ビン(1.35倍)には僅かに及ばないため、
      このスキルを付けたとして弓が今まで以上の火力を発揮できるようになるわけではない。
      一方で、これさえあれば接撃ビンで強撃ビンと同程度の補正が得られるという見方もできる。
      すなわち、強撃ビンが装填できない弓でも強撃ビン持ちと肩を並べられる他、
      極めれば強撃ビンが切れてもずっと同等の火力を維持したまま戦える可能性を秘めているのだ。
      • ただし、身躱し矢斬りを決め続けるのは難易度が高く、ましてやそれを主軸に立ち回るのは最早TAの領域である。
        あくまで机上の空論であって、本当にフル活用できるかはプレイヤーの腕とに掛かっている。
  • また、本作ではLv2装飾品の混雑具合はRiseよりはマシになっているが、
    とりあえず余っているところに付けられる、というほど甘くはないところである。
    特に剣士は斬鉄珠剛刃珠達芸珠がLv2で競合している上、
    殆どの武器種ではそれらの斬れ味ケアでエリア移動まで持つことが多い。
    それらのスキルのみで斬れ味を維持できるのであれば、当然そのほうが低リスクである。剛刃は面倒だが
    手数が多めの武器で、フレーム回避を積極的に行う立ち回りをしながら、20~30くらいの紫を維持し続けたい、
    といったプレイスタイルであれば候補に挙がる。
    そのようなスタイルに該当するのは片手剣や操虫棍あたりだろう。
    双剣は鉄蟲糸技に刃鱗磨きと似たような性能の鉄蟲研糸があるため、採用価値はやや下がる。
    しかし鉄蟲研糸の枠には強力な朧翔けがあるため、両方を使おうとすれば
    逐一疾替えを挟まなければならないし、何よりいざという時に「朧翔けが出したかったのに研糸が出ちゃった」
    なんて事故も起こりうる。
    刃鱗磨きなら確率はあれど制限時間も疾替えの縛りも無いため、必ずしも要らないとはならないだろう。
  • 非常に変わった運用法として、フレーム回避の練習用に用いられる場合がある。
    スキル発動時にメッセージが表示されるため、フレーム回避の無敵時間が攻撃に合わさっていることが容易に分かるのである。
    巧撃でも同じことができるが、こちらの方がスキルをつけやすく、
    また発動できるようになる時期が早いため、巧撃よりもこちらが選ばれることがある。
    ただし装飾品が揃ってくるとLv2スロット1つで100%発動する巧撃の方が負担は軽い。
  • 本スキルと同じくフレーム回避をトリガーとするスキルに巧撃および状態異常確定蓄積があるが、
    それらとは異なり刃鱗磨きだけは納刀状態では効果が発動しない点に注意。
    あくまでかつてのレギオス武器のギミック再現に重きを置いたスキルであることが窺える。
    • 実は翔蟲受け身にも無敵時間があるのだが、
      この納刀状態では発動しないという制約のため刃鱗磨きを活かすことはできない。
  • 同じく斬れ味に関わってくるスキルとして天衣無崩があるが、
    向こうは最低でも15秒無被弾の維持と「落ちた」斬れ味の回復には必ず疾替えを行う必要があるため
    どちらも善し悪しがある。慣れてくると天衣無崩の方が多機能なこともあり快適さの点で上回るが、
    高い火力上昇量を持つ血氣覚醒と発動部位が完全に被っている。
    武器種次第だが、最大火力と斬れ味維持を両立したい場合に刃鱗磨きを採用する手もあるだろう。

余談

  • 同じくMHXシリーズ初登場かつ斬れ味に関わるスキルには剛刃研磨や納刀研磨が存在するが、
    なぜか当スキルの名前だけは「刃鱗研磨」ではなく「刃鱗磨き」となっている。
    研磨も磨きも意味合いは同じなので、名を統一しても良かった気がするのだが…。
  • MHW:Iにはこのスキル及びレギオス武器は登場しないが、
    こちらと同様に回避をトリガーに弾丸装填を行う回避装填ライトボウガンに実装されている。

関連項目

武器/レギオス武器
防具/レギオスシリーズ
スキル/巧流 - MHFで先に登場し、MHR:S仕様の本スキルと効果が類似しているスキル。
スキル/状態異常確定蓄積
スキル/巧撃


*1 有志の調査によると装填する確率はヘビィライト問わず50%である可能性が有力
*2 強撃瓶追加+15には最低10スロ必要なのに対し、刃鱗+10は最低8スロットで済む。ただし防具のスロット数次第では逆転する可能性もある。また護石で付く最大スキルポイントは、強撃瓶追加が圧倒的に多いため、そちらでも逆転する可能性がある
*3 もっとも、MHFではモンスターの攻撃をフレーム回避で避けるのが当たり前の環境なので、斬れ味の回復量が少ないのも当たり前といえばそうなのだが。
*4 合気で無効化した後の先駆けと別の攻撃判定がかち合えば通常通り刃鱗が発動する。
例を挙げると、たとえば傀異バーストに背面を向けて合気を発動した場合、初段の爆発は合気で無効化されるために刃鱗は発動しないが、その後の先駆けがキュリア球とすれ違う時に刃鱗が発動する