モンスターの情報を知るスキルの一つ。
スキルポイントが10以上で「探知」、15以上で「自動マーキング」が発動する。
明確に使い分けられるスキルであるため、ここでは個別に説明する。
目次
概要
探知
- 千里眼のSPが10以上で発動する、いわゆる5スロスキルの1つ。
初登場したのはシリーズ2作目のMHG。
- MHG~MHXXまではモンスターをペイントボールで
マーキングしてもマップ上に表示されるのはピンク色の丸い印だけであるが、
探知が発動しているとそのマークが専用アイコンに変化し、ペイントボールだけでは
判別できない様々な状態を離れた場所から知る事ができるようになる。
- 向き
- そのモンスターが現在どの方角を向いているか。
マーキングの向きで判別可能。 - 状態
- そのモンスターが現在警戒状態にあるかどうか、飛行中か否かなど。
マーキングの色で判別可能(青:未発見 黄:警戒 赤:発覚)。 - 種族や骨格
- 海竜種・大猿骨格といった、そのモンスターの分類カテゴリ。
マーキングの形で判別可能(MHP以降)。
- 点型
- MHP2G以前においては、全ての中型モンスターとキリンに対応。
それ以降は、ダラ・アマデュラにのみ見られる。
これは、頭尾の2点にマーキングする必要があったからであろう。
- 種族型
- 種族に含まれるモンスターに例外がないカテゴリ。
甲殻種型、海竜種型、牙竜種型、両生種型、蛇竜種型がある。
そのうち、牙竜種型、蛇竜種型は実質ジンオウガ、ガララアジャラの専用アイコン。
細身のチャナガブル、カエルすぎるザボアザギルなど
珍妙な組み合わせを見ることができる。
- ワイバーン型
- ほぼ全ての飛竜種、全ての魚竜種、全ての○○鳥の鳥竜種が属する。
- ラオシャンロン型
- ラオシャンロン、アカムトルム、ウカムルバスに適用されている。
4足歩行で短い尾がある。
- サル型
- ババコンガ、ドドブランゴ、ラージャン、ケチャワチャといった
大猿骨格のモンスターが属するアイコン。
- トカゲ型
- 全ての獣竜種とドス鳥竜が属する。
尾が長いトカゲのようなイメージ。
- クマ型
- アオアシラ、ウルクスス、ラングロトラのみならず、
ドスファンゴ、ガムートにも用いられる。
- ムシ型
- セルタス種とネルスキュラに用いられる。
飛ぶと羽が生えアルセルタスのようなアイコンになるが、
滑空時のネルスキュラにも適用されてしまう。
- 古龍型
- ワイバーン型に手足を加えたようなアイコン。
ミラ骨格、ドス古龍骨格、マガラ骨格のモンスターが属する。
- 専用アイコン型
- キリン、ヤマツカミ、ナバルデウス、ジエン・モーラン、ダレン・モーラン、
アマツマガツチ、オストガロア、アトラル・カ、アトラル・ネセトには
専用アイコンが設けられている。
- また、作品によってはモンスターにマーキングを施していない状況でも、
クエスト開始直後に確定で、以降一定時間毎に確率で、
短時間だけ居場所を察知できることがある。
時々千里眼の薬の効果が発動する、と説明すると分かりやすいか。
アテにできるほどの確率ではないが、見失った際に発動してくれると結構助かる。
- 初代MHではペイントボールを当てただけでこの状態になる為、スキルとしては存在しない。
自動マーキング
- 発動しているとペイントボールを使わずに中型・大型モンスターがマップ上に常時表示される。
勿論上記の探知の能力も使用可能なため、モンスターがどこで何をしているかもお見通しである。- モンスターの位置を割り出すだけでなく、常時その向いている向きや移動しそうかどうかを
把握できる効果の有用性は計り知れない。飛竜種や鳥竜種など飛行できるモンスターの場合
飛んでいるかどうかも区別できる。 - ただし、マップ上に表示される効果は基本的には発動しているプレイヤーのみである。
味方にはチャットや口頭で状況を伝える必要がある。
- モンスターの位置を割り出すだけでなく、常時その向いている向きや移動しそうかどうかを
- 一見には「モンスターを見つけて戦闘開始するまでの手間を省く」という
便利系スキルに見えるが、実は戦闘面でも大きなメリットがある。
マップ上にモンスターの向きまで表示されるという事は、他ゲーで言う
レーダーのように使う事が可能という事。動きが単純なモンスターであれば、
パターンを覚えておけばカメラ外に行ってしまった時でも行動を把握する事ができる。- MHG~MHP2Gまでの間は相手が地中に居ようとお構いなしでマップに表示されるという
非常に強力な効果があった。ディアブロスやダイミョウザザミのような潜りからの突き上げ攻撃で
誰が狙われているかを把握できたり、アカムトルムの出現位置を予知できたりととても便利だったが
MH3以降ではモンスターの位置がわからなくなる特殊な行動中は消えるようになり、利点が少々薄れた。 - MHP2Gまでのミラボレアスはペイントボールが効かないという
特別な能力が遭ったが、自動マーキングならちゃんと表示される上に専用のアイコンまである。
MHP2では、覇弓と自動マーキングを利用した簡単なミラボレアス攻略法が存在する。
これを利用することでソロでも簡単にミラボレアスが狩れるが、代償としてものすごく時間が掛かる。 - 2頭クエストやお邪魔虫が出現するクエストでは
相手しているモンスター以外が合流してくるのを数十秒程前に察知できるという便利な使い方もあった。
同作では知った所でどうしようもないかと思いきや、MHP2Gまでのこやし玉でも
ハンターの存在に気づく前に先行してこやし玉を投げられればエリア移動させる事ができた為、
知っていると地味に役立つ使い方であった。ただし、モンスターの着地位置や角度・進入方法によっては
エリアに入った瞬間にこちらを発見してくる場合があり、確実ではないのが難点。
該当エリアまで飛行する→ホバリングしながらゆっくりその場に着地するという方法で
エリア移動する飛竜系のモンスターであればホバリング中に投げればいいので、期待値は高い。
- MHG~MHP2Gまでの間は相手が地中に居ようとお構いなしでマップに表示されるという
- MH2では「5分タイマー」と揶揄されるほどモンスターの移動が頻繁で、
更に飛んだり潜ったりして移動するモンスターは移動先の候補が絞り込みにくかった為に
うっかりペイントボールが切れたりしていると探し回っているうちに5分経過し
また移動されてしまうという負のループに陥る事が少なからずあり、これを防ぐためのスキルとして有用だった。
利便性の向上や理不尽要素の軽減が目立つMHP2/MHP2Gでも頻繁に移動する上に
移動先の候補が多く、探している間に移動されやすい
森丘のリオレウス等を相手にする場合は同じくあると便利だった。
- MH4(G)ではトップクラスに強力なスキルとなっている。
MH4シリーズの千里眼の薬は、1個あたり旅団ポイント360ptと異常に高い上、その旅団ポイントを稼ぐための探索は、モンスターの出現位置がランダムなので、自動マーキングが無いと戦闘開始すらままならなかった。
当然、通常マップでの狩猟でもかなり有用なスキルであり、斬れ味レベル+1や回避性能+3よりもお世話になった、という人もいるだろう。
- 少々現実離れしたスキルに思えるが、ノベル版にも登場している。
どうやら感覚を極度に高める事でモンスターの大まかな位置を割り出す事が出来るらしい。
大まかとは言っても大体のエリアの位置まで割り出す事が出来るので、相当なものである。
- 捕獲の見極め等のスキルと相性が良い。
また、連続狩猟クエストや大連続狩猟クエスト等、次々にターゲットが現れるクエストだと
マーキング要らずで正確な位置が把握できるためとても助かる。
長期化しがちなクエストでもモンスターのマーキングに気を取られないのでありがたい。
- 自動マーキングまで発動させようと思うとスキルポイントが15も必要なので若干重いが、
余裕があるならば発動させておいて損は無いスキルである。
装飾品は1スロ2ポイントの効率の良い物があるが流石にスロットを食いすぎるので、
鷹見のピアスなどで発動させると楽。お守りでも+11以上のスキルポイントがついた物も出土する。
- 便利ではあるものの、状況によっては不都合な局面もある。
同じモンスターの二頭クエストだと区別の為に片方にペイントすることがよくあるが、
自動マーキングが発動している場合、双方とも最初からマーキング済みなので区別が付かなくなる。
発動しているスキルをクエスト中に解除する事は出来ないので、
区別の為にもターゲットからなるべく目を逸らさないように心掛けたい。
- ターゲットカメラが使用できる作品ならば、同種のモンスターが同じエリアに存在していても
どちらが目標なのかをシステム面で判別できるようになっている。
- 瀕死のモンスターが休眠するタイミングを見極める事もできる。
通常のペイントだけだと「休眠エリアの寝床がある位置に移動した」程度までしか分からないので、
もう寝ただろう、という大まかな勘で突入する事になり、まだ寝てなくてモンスターに発見されてしまう事がある。
しかし自動マーキング状態ならばそれまで戦闘状態(赤)のまま休眠エリアに移動したモンスターが
眠りに入ると青に変わるため、より確実に眠りに入ったタイミングを判別可能。- より厳密には「眠った瞬間」ではなく「眠りに入ろうとした瞬間」に青になるため、
青になったと同時にエリアに突入すると、ハンターを発見して眠らない可能性がある。
青になって2~3秒待ってから突入すれば確実。 - MH4Gまでのシリーズならば、これを利用して瀕死状態のモンスターを一方的に倒す事が可能。
眠っているモンスターをでかい一撃で叩き起こしたら即座にエリア外に出て待機、
再び眠ったら寝起きドッキリの繰り返しをするだけというもの。
一度寝起きドッキリした後は
「しばらく周囲を警戒する→再び寝床に戻る→寝る」という流れであり結構時間がかかるため、
ペイントのみの状態ではいつまで待てばよいか分からずタイミングを間違える可能性が高いが、
自動マーキングがあれば安全かつ確実に寝起きドッキリを繰り返す事ができる。 - 特にモンスターの疲労システムが導入されたMH3以降では、
「瀕死である」「休眠するエリアである」「周囲にハンターがいない」この3つの条件が揃うと
即座に再度休眠しようとするため、ドッキリのサイクルも早い。- MHXからはモンスターのAIが修正され、
一度眠りを妨害される(眠ろうとした時にハンターを発見した場合を含む)と
一度エリア移動を挟まない限り、そのエリアでは二度と眠ろうとしなくなったため、
この寝起きドッキリ繰り返し戦法は事実上できなくなった。
- MHXからはモンスターのAIが修正され、
- より厳密には「眠った瞬間」ではなく「眠りに入ろうとした瞬間」に青になるため、
- 正式名称が長いため「自マキ」や「自ドマ」などと略称で呼ばれることが多い。
余談
- モンスターは大きいほうが歩幅が広いため、同じモンスターでもサイズによって移動速度が変わる。
自動マーキングのスキルを使えばモンスターのいる位置がわかるため、
この効果を利用して狩猟せずに金冠か否か判断することができる。
通称自マキ法。詳細はこちらを参照してほしい。
- 自動マーキングを発動していると、クエスト開始時点から既にモンスターのマーキングがなされる。
これによって、普段ハンターが知りえない情報が判明するケースも存在する。
ムービー演出後の一瞬だけベースキャンプに居ることが判るモンスターや、
平和な採取クエストの筈なのに、事前情報のないモンスターが配置されている時などがそれである。
もっとも、後者は知らない方がある種幸せかもしれない。
- 「千里眼」の本来の意味は、文字通り千里(約3900km)先までをも見通す目のこと。
転じて、未来や霊魂、果ては心の中といった「常人には見えないもの」を見抜く能力を指す。
ちなみにMH4Gでは、筆頭ガンナーがリアル千里眼と言っても差支えない驚異的な勘の鋭さを披露してくれる。
- 2005年に発売されたMHGから2017年発売のMHXXに至るまでの12年間もの間ハンター達を
支え続けてきたスキルだが、MHWでは新大陸で発見された導蟲が導入された事で
現行仕様に近いSP制になってから初めて登場しない事になった。続くMHRiseでもフクズクからの情報で
常時モンスターがいる場所・弱っているかどうか等が判別できるようになっており、実質引退スキルとなっている。- MHWではガイドレベルを上げる事で導蟲の誘導性能が上がっていくという仕様になっているが
そのガイドレベルは同じモンスターの痕跡を集めると上がる一方、
違うモンスターに浮気していると下がっていってしまうために
(一応研究レベルでガイドボーナスが付くので痕跡を1つ見つければすぐに誘導開始するが)
「結局千里眼スキルが無いと不便ではないか」という声も一部にあった。- 続くMHRiseで実質常時自動マーキング状態という点が公表された際には、
多くのプレイヤーが驚きの声をあげたり時代の節目を感じたりしていた。
ただしフクズクの目視による索敵という設定上、オオナズチがステルス能力を
使用している際などは表示されなかったり、モンスターの向きはわからない、
プレイヤーが接触した事のないモンスターは?マークで表示されるなど、一応制約は存在している。
高所から尋常でなく遠くまで見通せるので別に困らない事も多いが
- 続くMHRiseで実質常時自動マーキング状態という点が公表された際には、
- MHP2G時代からの10年来の捕獲周回における相方だった捕獲の見極めも同じく
MHWで導蟲システムに組み込まれる形で同時に引退した。しかし、瀕死時のドクロマークが非ホストだと
いつまで経っても表示されないというとんでもないバグがMHW:Iまで存在していた為に
「結局こっちもスキルとして必要なのではないか」と言われる事があったりもした。
- MHWではガイドレベルを上げる事で導蟲の誘導性能が上がっていくという仕様になっているが
関連項目
アイテム/千里眼の薬
防具/鷹見のピアス - 単独で自動マーキングを発動させる頭防具。
システム/ニャンターモード - 探知能力はない*1が、常時ペイントボール状態となっている。