MHF-G1で追加されたG級スキル。SP10で反射+1、15で+2、20で+3になる。
目次
概要
- 効果はモンスターの攻撃をガードした時、周囲に攻撃を跳ね返す。
ランスのカウンターのようなものでは無く、針エフェクトが出て周囲にダメージを与える。
また、後述のようにガードできる近接武器なら反射の恩恵を受けることができる。
2017年4月アップデートでは、辿異スキル「反射強化」が登場した。- スキルのモチーフとなったのはMHF-Gから登場したヒュジキキだろう。
ヒュジキキはうずくまることで防御態勢をとり、攻撃したハンターに対して針を飛ばして反撃してくる。
また、辿異スキル反射強化を初めて備えたのもヒュジキキであり、
ヒュジキキの針と深い縁があるスキルと言えよう。
- スキルのモチーフとなったのはMHF-Gから登場したヒュジキキだろう。
- 反射ダメージについては特定のモーション値が設定されており、
反射+1で24、+2で36、+3で48、反射強化で超えた段階で+68となっている。
いわば普通の攻撃と同じようなものになっており斬れ味も消費するが、会心は発生しない。
また、斬れ味補正は適用されているため、斬れ味が良いほどダメージが増える。
従ってダメージ計算にはハンターの攻撃力と反射のレベル、
斬れ味補正だけを用いる以外は通常と変わらないと考えればよい。
よって肉質や全体防御率の影響を受けるが、
反射針は打撃属性となっており、ダメージは斬/打をそれぞれ100%で計算し有利なほうを優先する。
- ちなみに多段ヒットの攻撃を受け止めた場合、受け止めた回数分反射エフェクトが発射される。
その為、例えばG級ナルガクルガが用いる風の渦をまともに受け止めた場合、
膨大な量の反射エフェクトが飛ぶことになる。
無論、PTプレイではラグや多段ヒットの瞬時的な大量反射による処理落ちで、
全ての反射ダメージが入っていない可能性はある。
- 後述の変遷もあって、発動対象防具はそこまで多くはない。
MHF-Z以降は再び発動対象防具が登場してきており、
辿異防具ヒュジZシリーズは全部位に反射スキルを備えている。
スキルポイントは、ZX防具は6Pまたは5P、装飾品は古いものが多いが一応3Pのものがある。
2017年夏以後は辿異防具を中心に対応防具も増加しており、
反射強化も含めると+3及びそれ以上の段階を狙う事は難しくはなくなってきている。
運用法、他スキルとの関係
- 本スキルは、MHF-Z以後有力な攻撃対処選択肢として再認識されるに至った「ガード」を成功させた際に、
ハンターを強化するのではなくモンスターに直接ダメージを与えるという特筆性がある。
言うなれば「ガードと攻撃を同時に行う」ようなものであると考えて概ね差し支えない。
- 基本的に反射エフェクトは発生した瞬間にモンスターにダメージを与えるが、
飛距離は短いためモンスターが近くに居ないと当たらない。
飛竜のブレスを遠くから「回避攻撃」で避けてもモンスターにダメージは与えられないのと同じ理屈である。
突進を正面から受け止める場合は基本的にダメージを与えられていると考えてよいが、
ミドガロンやG級ジンオウガの電光石火のように、
ワープ処理が使われているものは受ける位置によってはダメージが与えられない可能性がある。
- 当然ながらガードできる武器種でないとこのスキルは全く機能しない。
使えるのは、大剣、太刀(極ノ型)、片手剣、ランス、ガンランス、穿龍棍、スラッシュアックスF(嵐ノ型、極ノ型)、マグネットスパイク。- ランスとガンランスは盾でガードするという関係から、
ガード時の斬れ味消費が反射のそれに限定されるという利点がある。
業物+2効果があれば斬れ味消費も半減しあまり気にならないため、非常に相性が良い。
また、どちらも多段ヒット系の攻撃に対し安定して強力なガードを使えるため、
大量の反射エフェクトを飛ばして反撃できるなど、総合的には最も相性が良いと言える。
- 大剣は天・嵐・極ノ型にて、ガード成功を起点にして反撃するアクションがある。
これらの攻撃の有効射程はリーチにもよるが反射の有効範囲とも一致するため、
有効性は高いと言ってよい。
秘伝スキルを発動させている場合はガード時の斬れ味消費が逆に回復に転じるため、
反射の斬れ味消費を全く気にせずに立ち回れることだろう。
- 極ノ型の太刀も、大剣同様にガード(いなし)を起点とした強力なアクションが使用できる。
その内「いなし突き」との相性は抜群であるが、「瞬斬」を中心にする場合は、
相手との位置によっては機能しづらいケースがあるだろう。
また、いなし突きと共に用いる場合は斬れ味がガンガン減っていく。
そのため、雌伏強化などによる斬れ味のケアも行った方が良い。
- スラッシュアックスF(嵐・極ノ型)はガード吸収を成功させる事でスラッシュゲージを補給でき、
そこから斬り上げやスラッシュ回避といった攻撃にスムーズにつなげていけるため、有効性は高いと言える。
- マグネットスパイクは斬・打両モードでそれぞれ異なるモーションのガードを行える。
アクションの選択肢が多い武器種であるため、プレイスタイルによるものの、
ガード主体の立ち回りでは十分にダメージ源と成りうる。
- 片手剣は素の斬れ味補正が1.25で、なおかつ武器倍率が全体的に高めで素のモーション値は低めなので、
反射ダメージそのものが有効なダメージ源として機能しやすい。
また盾を使った防御なので、斬れ味消費が上記2種に比べ小さく済むという利点もある。
ただしガード性能の低さゆえに、使えるシチュエーション自体が少ないという問題があるが。
- 穿龍棍も素のガード性能は片手剣並みで、斬れ味まで消費してしまうが、
こちらは攻撃時に発生するガードポイント(攻撃無効化時間)でも反射エフェクトが発生するため、
まさに攻防一体の攻めを実現可能である。
ただし攻撃無効化時間を利用するのは相当の習熟が必要である。
- なお、ヘビィボウガンのシールドには効果がない。
- ランスとガンランスは盾でガードするという関係から、
- 本スキルはガードに関連するスキルとは総じて相性が良い。
ガード性能スキルは勿論、ガード時のスタミナ消費を軽減するスキルとも相性が良い。
ガード成立で攻撃力が上昇する「雌伏」スキル、
ガード成立で段階強化が可能な「猛進」スキルや「獅子奮迅」スキルなど、
攻撃力が高まれば高まるほど反射ダメージの威力が上がることを考えれば非常に相性が良いと言える。
また、斬れ味消費は業物+2スキルで軽減(1/2で無効化)可能であるため、
発動させておくと斬れ味への負担を抑えることができる。- ちなみに多段ヒットでは一気に斬れ味が減ってしまうのではと思うかもしれないが、
多段ヒットについてはまとめて斬れ味処理判定が成されているようで、
多段ヒット攻撃を多くガードしたからといって、一気に斬れ味が無くなってしまったりはしない。 - 2018年2月アップデートで追加された、辿異スキル「雌伏強化」は、
雌伏の攻撃力上昇が最大に達した後にガードを成立させると、斬れ味が回復するようになる。
これをうまく使えば、反射の斬れ味消費を抑えられるため相性が良い。
- ちなみに多段ヒットでは一気に斬れ味が減ってしまうのではと思うかもしれないが、
- また、反射スキルのダメージは普通のアクションと同じであると見做されているらしく、
氷界創生、幕無の段階強化も反射ダメージで行うことが可能である他、
纏雷スキルのゲージも、反射ダメージで蓄積することが可能である。
纏雷は従来では回避と攻撃以外で溜める術が無かったが、
これによって(接近している必要はあるが)ガードでも纏雷のゲージを溜めることが可能になる。
- 回避をトリガーにするスキルにも同じことが言えるが、
基本的にはずっとガードをし続けているぐらいなら普通に攻撃した方が早く狩猟できるのは自明の理である。
攻撃対処の手段としてガードを選択し、
その結果生じる「ダメージを与えられない時間」を減らすという目的で用いると、
このスキルの特性をフル活用することができるだろう。- ただし、余談の項で触れるが「反射しかしない」戦法も編み出されてはいる。
- 反射エフェクトには会心率が適用されないので、一閃や幕無は効果が無い。
ただ、上記の点を念頭におけば反射があるからとこれらのスキルを切る理由にはならないだろう。
後で触れる「反射しかしない」戦法を取る場合話は別だが...
- 相性が悪いスキルとしては絶対防御態勢が挙げられる。
他の「ガード成立をトリガーとするスキル」と同様、
反射スキルを機能させるためには攻撃力を0.8倍にするしかないためである。
しかも他のガード成立をトリガーとするスキルは攻撃力UP効果でそれをカバーする事ができなくもないのに対し、
反射スキルはまともにダメージ量が減ってしまいフォローもできないため、非常に相性が悪い。
また、オートガードとの併用の際には注意が必要。
というのも、反射とオートガードの併用による放置戦法が問題視された結果、
MHF-ZZアップデートによって、オートガードにより発生したガードによる1度目のガードでは反射の効果が発生しなくなった。
手動でガードした場合や多段ヒット攻撃をガードした場合の2発目以降では効果を発揮するが、
ガードをオートガードに頼る場合では十分な効果を発揮できないため、
このスキルを活用する場合はオートガードからは卒業しておきたい。
- かつては反射ダメージの有効範囲内にいる味方に対しても当たり判定が存在していたため、
味方への妨害を抑制する要素との相性も良かったのだが、MHF-Z現在は直接の影響はない。
フィーチャーウェポン
- MHF-G3.1において、ランスのフィーチャーウェポンにこのスキルと同じ効果(反射+3)が付与された。
この効果は、実装当初から反射エフェクトが味方に当たっても味方ハンターを転ばさない仕様であった。
なお、この効果はG級昇級前のハンターにも恩恵がある。
- フィーチャーウェポンの反射は+3準拠のため、
「反射強化」で反射+3以上の段階に持っていった場合はそちらが優先するものと思われる。
狩人珠スキル
- 狩人珠の第8強化段階で習得できる狩人珠スキル「刹那の守り【大】」を発動させると、
モンスターの攻撃が当たる瞬間にガード*1した時に、
反射+3&反射強化よりも高威力の反射(モーション値72)を出すことができる。
- こちらも反射エフェクトで味方を転ばせてしまう仕様であったが、
MHF-Zより反射スキルと同じく味方への攻撃判定は無くなっている。
- こちらは威力が反射+3より高くなっているため、
この効果が発動した場合、反射+3単独では刹那の守り【大】が優先して適用される。
だが、こちらの反射エフェクトでも纏雷の蓄電ゲージは溜められる。
氷界創生や幕無の段階強化も可能である。
- このことから、反射強化実装当時は「刹那の守り【大】」の方が有効範囲以外は強力なので、
発動が難しい反射スキルではなくそちらを推する声が強かった。
だが後に分かったことであるが、反射強化で反射+3段階を超えた場合のみ刹那の守り【大】と効果が重複され、
モーション値が92に強化され、有効範囲の強化効果も得られるため、
重複させられるならさせた方がより効果的である。
類似スキル
ガードバッシュ
- MHR:SのVer.15で登場した百竜スキル。
ランス専用のスキルであり、効果は「入れ替え技『ガード』で攻撃をガードした際、
大きくのけぞらなかった時にモンスターに打撃ダメージを与える」と反射に近いものだが、
通常ガード限定なのでジャストガードやガード判定付きアクション(ガードダッシュなど)では発動しない。
- 針のようなエフェクトの反射に対し、ガードバッシュは金色のオーラが発生する。
リーチの短さは変わらないので、飛び道具に対する反射をモンスターに当てるなら至近距離で受ける必要がある。
- 百竜装飾品の盾撃竜珠【2】でのみ搭載できる。
傀異錬成によりスロットは拡張可能なので、全てのランスで運用可能である。
余談
- 当スキルは実装当初から注目を集めており、
特にMHF-G1で(それまでより)全体的にガードが強化されたこともあって、
活用シーンの模索が精力的に行われていた。
それまで大苦戦が強いられていた覇種パリアプリア戦において、
ソロ反射ガード主体戦法で16ラスタ討伐の動画が上がったほどである。- ちなみに凄腕ランクのパリアプリアの肉質を見るとわかるのだが、
凄腕ランクパリアプリアと打撃武器の相性が良いと言える数値になっているのがわかる。
反射は打撃属性と斬属性を両立した(昇竜弓の打撃版に近い)システムのため、
頭でも尻尾でも有効なダメージを与えられる反射はその面でも相性が良いと言える。
- ちなみに凄腕ランクのパリアプリアの肉質を見るとわかるのだが、
- だがこの当時は現在ほどスーパーアーマー環境が豊富ではなかったため、
「反射エフェクトで味方が転んでしまう」という当初の仕様が致命的に響くものであった。
そしてMHF-GGから2016年前半まで続いた「攻撃対処手段としてのガードの不遇」
(詳しくはガードの記事を参照のこと)の煽りもあって、人気は低迷することになった。
MHF-Zで現在の仕様にリファインされ、ガード自体が完全に復権した事もあって発動対象防具が増え始めたが、
2017年5月時点ではまだ途上で、刹那の守り【大】の方が(反射+3&反射強化より)優秀という声も多かった。
これは上述した通り、両者が重複することが明らかになっていなかったことと、
そもそも刹那の守りとの相性が良いブロッキングタイプのガードが出来る武器種が人気だった、
という事が原因と考えられる。
その後、反射強化で強化された反射も活用して、
極み駆けるナルガクルガ(10分版)をガンランスでソロ討伐する動画なども上がるに伴い、
反射スキルの有用性の再認識、及びそれを最も活かしやすいランス、ガンランスの評価上昇に結びついており、
後に刹那の守り【大】と反射+3&反射強化が重複することも判明したため、
「刹那の守り【大】の方が優秀」と言った声は聞かれなくなった。
- 運用法の項で述べた通り、いくら反射スキルがあるからと言っても、
ただただガードし続けるだけでは普通に攻撃するよりも狩猟に時間がかかってしまうのはほぼ確実である。
そのため、反射だけで楽に倒すというのは不可能であると言える。- だが反射ダメージだけで倒せないという訳ではなく、
時間を引き換えにすれば反射ダメージのみでも(ダメージが足りていれば)倒せる。
非常に時間がかかり決して楽ではないが、制限時間以内にダメージが足りれば誰でもモンスターを狩猟できる、
と考えると、ある意味究極の救済(?)システムであると言えなくもないのだが、
一方で、これを場所問わず(つまりPTプレイでも)積極的に持ち出すハンターが、
本スキルの環境改善、及び辿異スキルによる強化が成された2017年4月アップデート以降に増加。
結局、このスタイルを用いるハンターは「反射亀」と呼ばれ、
一時、極一部にて「ランス、ガンランス自体を禁止する」という指定が現れる程の問題にまで発展した。- この事の問題は反射スキルのダメージだけに依存している事であり、
決して反射スキル自体が問題というわけではないという事は理解しておきたい。
勿論、この「反射のみに頼る」スタイルは野良等で安易に持ち出すのは良くないスタイルでもある*2ので、
運用する側はそのことも頭に入れておこう。 - なお、反射ダメージのみを用いた放置戦法に関しては、
MHF公式でも「意図しない方法による狩猟法」として問題しており、
MHF-ZZアップデートにて、
この狩猟法でよく用いられやすいスキルである自動防御スキル発動下において、
本スキルを始めとした、一部「ガード成功をトリガーとするスキル」が反応しなくなる処置が行われた。 - MHF-G6~2015年中盤頃までは、この点を活用した放置前提の狩猟方法が編み出された事もあった。
詳しくはナナ・テスカトリのG級の項を参照していただきたいが、
この戦法は上述した「自動防御+反射」を用いた部分もあり、MHF-ZZ以降では完全な放置は不可能となった。
MHF-Z以降の装備環境では、普通に戦ったほうがかなり速いが
- この事の問題は反射スキルのダメージだけに依存している事であり、
- だが反射ダメージだけで倒せないという訳ではなく、
- れっきとした打撃属性攻撃であるため、ダイミョウザザミのヤド破壊に用いることが可能である他、
ゴゴモアや最高に貧弱なモスのカウンターとしても有効である。
態々攻撃タイミングを計らなくてもガードしてれば勝手にカウンターされてくれるのである。
ただしゴッド・モスはともかく、ゴゴモアはモーション値等々の関係から、
普通にカウンターを決めた方が高いダメージが出るため、カウンター狙いでの選択肢にはならないだろう。
- ヒュジキキの針はお世辞にも「打撃」とは言いがたい(辿異種のそれに至っては文字通り刺さる)が、
何故反射針が打撃属性になっているのかは不明である。
原則としては殴れば打撃属性になる「盾」でガードすることを想定しているからなのだろうか?
関連項目
モンスター/ヒュジキキ - モチーフ元で、G級・辿異防具の両方に全部位反射のスキルポイントがある。
アクション/ガード