MHR:Sで登場した、疾替えに関するスキル。
概要
- 激昂したラージャンの防具である怒天シリーズにのみ付与された、
その名の通りラージャンの激昂を体現したのかどうかは微妙な所なスキル。
疾替えの書【朱】の時は防御力と属性耐性が上がり、さらに大型モンスターと戦闘中に怒りが蓄積、
怒りが最大の時に【蒼】に切り替えると一定時間スタミナ消費無効という効果を持つ。
スキルレベルは最大3で、効果は以下の通り。- Lv1:【朱】で防御力+10&全属性耐性+5、怒り最大で【蒼】にすると30秒間スタミナ消費無効
- Lv2:【朱】で防御力+20&全属性耐性+10、怒り最大で【蒼】にすると1分間スタミナ消費無効
- Lv3:【朱】で防御力+30&全属性耐性+20、怒り最大で【蒼】にすると1分30秒間スタミナ消費無効
- 怒りが溜まっている時はハンターから白い煙が立ち上り(1段階)、徐々に勢いを増していく。
そして金色の粒子が放出され、若干黄色い煙が勢いよく吹き出したら(2段階)最大になった合図。
その時に疾替えの書を【蒼】に切り替えれば一定時間スタミナ消費無効が発動する。- レベルに関わらず、1段階目の時間は戦闘開始から40秒、2段階(最大)になるまでの時間は90秒。
後述の通り誤操作してカウントを止めてしまうと90秒待たないと再発動できない。 - スタミナ無効時間については何も操作しなければスキル説明文にある時間のままなのだが、
カウントが微妙に止まる条件があるらしく攻撃/被弾している時間が長いと何故か
何もしないで放置した場合より数秒程度効果が長くなるという不思議な特性がある。 - なお、発動した後に【朱】に切り替えると即座に切れる上に怒りを溜め直しなので注意。
また、【蒼】の時には当然ながら防御力と耐性アップ効果は無くなり、
怒りも溜まらないので切り替え忘れにも注意。 - 怒りが最大になったかどうかを見分けるのは最大になった時に地味に放出される粒子と
この吹き出す煙しか無く、怒りゲージやハンターの台詞などのような他の判別要素は存在しない。
このスキルを有効活用したい時はハンターの様子をよく観察しておこう。
- レベルに関わらず、1段階目の時間は戦闘開始から40秒、2段階(最大)になるまでの時間は90秒。
- 激昂だの怒りだのと言った言葉を使う割には攻撃性能に関する部分にはほぼ関係が無い。
反映されているのは闘気硬化状態で腕に表れる硬質化や、攻撃の手数を全く緩めない持久力である。
MHWorld以降ではほぼ見られなくなったスタミナ消費無効効果があるのは貴重だが、
発動させるまでに割と時間がかかる上、持続時間もそこまで長い訳ではないので常用には向かない。
短時間でスタミナを激しく消費する武器、例えば弓や双剣などで、
怒りを取っておいてラッシュタイムの時に発動させて思う存分攻撃する、という使い方が主になるか。- ちなみに、双剣の鬼人化中でも効果時間が半減したりする訳では無いのでその点は安心。
- 防御性能の上昇に関しては防御力の上昇はMRのモンスター相手には雀の涙であるし、
属性耐性も全部上げたいという状況も後述のVer.14まではほぼ無く、それぞれの耐性スキルやおだんごでも十分。
現時点では装飾品もないこのスキルで態々狙って上げるようなものでもない。
強走効果のおまけとして考えたほうが良いか。 - 渾身も同時にセットしておけば、スタミナ消費無効時は会心率アップに期待出来る。
これもセットでようやく、イメージ的には激昂らしくなってくるが
渾身の発動タイミングを激昂のみに頼ってしまうと、ちょっと見返りが弱いので
立ち回りとの相性をよく考えて採用を検討しよう。 - なお、同じく激昂の名を冠する大剣の激昂斬とは特に関係ない。
一応、ハイパーアーマーで受ける技なので【朱】での防御性能向上は意味があるか。
- MHR:Sにおいてしばらくスタミナ無限はこのスキルの特権でありながら、
効果時間の短さや発動頻度、そして発動負担の重さなどによりあまり見向きはされていなかった。
Ver.13では条件を満たせば半永久的にスタミナ無限になれる奮闘が登場。
さらにそちらは双剣や弓と相性が良い属性強化効果まで付いてくるため、激昂はますます影が薄くなってしまった。- ただ、奮闘はその条件を満たすのが難しく、伏魔響命や狂化と組み合わせようとすると
スキルの自由度や生存性が著しく制限されてしまう。
あまり属性が重要ではない武器で、自由度を保ちつつ、スタミナ無限も活用したい、
という時に激昂の出番が…なくもないかもしれないというぐらいの位置付けであった。
また、同アップデートにて傀異錬成で出現するようになり、
防具に依存するスキルではなくなったため構成自由度自体はUPしている。
- ただ、奮闘はその条件を満たすのが難しく、伏魔響命や狂化と組み合わせようとすると
- 転機が訪れたのはVer.14。新スキル龍気変換の登場である。
疾替えの書【朱】の間、属性耐性を0にする代わりにその一定割合を属性値に変換するというスキルだが、
一方で激昂は疾替えの書【朱】の間、属性耐性を上昇させる。
これを併用した場合、まず激昂の効果で属性耐性が上昇し、その後で龍気変換によって属性値に換算される。
すなわち、激昂の属性耐性UP効果を属性値UPに変換することが可能になったのである。
激昂Lv3では全耐性値+20、つまり耐性値の上昇は合計+100になる。
龍気変換Lv3の効果。*1と併用すれば各耐性値が計+45も上昇し、その際の総耐性値は225となる
仮に元々の耐性値が±0とした場合、属性値の上昇量は剣士で+56、ガンナーで+18の強化が得られるようになる。
スキル負担の重さに比べると火力の上昇幅はさほど大きくない上に、疾替えの制約が生じるが、
属性値さえ高められれば物理火力は二の次で良い超高出力型強属性ビンチャージアックスや、
同じく属性ダメージの比重が極めて大きい強属性ビンスラッシュアックス、
属性の補正が1.5倍になる鉄蟲糸響打を持つ狩猟笛では話が別。
これらの武器種は立ち回り上疾替えをほぼする必要がないことも相まって、
これといったリスクも無しに火力を大幅上昇させる手段として、ようやく注目を浴びることが出来たのだった。
まあ運用の都合上、怒りは溜めっ放しで一切解放されないことになるのだが…。- なお、Ver.14段階では龍気変換は傀異錬成では出ないので
必然的に傀異錬成で激昂を粘る必要があり、他の火力スキルも積みたい…となると
運用以前に装備構築の難易度はかなり高い。
一応スキル特化錬成ではそこそこ出てくれるのだが耐性値のマイナスが大きくなりがちであり、
装備構成上カンストしやすい龍属性のマイナスを狙う、
通常錬成でどうにか引くなどの試行は必要になってくる。
- 前述した奮闘スキルは属性値を乗算で引き上げる効果があり、
伏魔響命と組み合わせて属性値の大幅引き上げを狙うビルドも人気がある。
こちらはノーリスクで運用できるのが強みであろう。
また、Ver.14で奮闘も錬成で出現するようになり、伏魔響命とは龍気変換と部位も疾替えの書も噛み合っているので、
構築難度も運用難度もおぞましく高いが全部乗せというプランも考案されている。
その場合、武器によっては歴代メインシリーズでも最高クラスの属性値300前後に到達することもある。
- なお、Ver.14段階では龍気変換は傀異錬成では出ないので
- Ver.15では傀異錬金術(【覇気】限定)にて、本スキルを持つお守りが出るようになった。
出現率もそこそこ高く、Lv3が出ることもある。
同じくお守りで出るようになった龍気変換共々、スキルの自由度をさらに高めてくれるかも。
ただし蓄積時攻撃強化などの固有スキルお守りは単体で機能するが故に防具の枷を外してくれるのに対し、
激昂は元々龍気変換とほぼセット運用なので基本的には赫耀・暦に錬成で激昂を付与するか、
龍気変換をお守りで引いて他の防具に激昂を錬成で付けたほうが自由度は上がる。
一方でスタミナ消費無効については新たなライバルたる天衣無崩が登場。
こちらはLv3が必須&15秒は耐える必要があるが、
発動さえしてしまえば吹っ飛ばされない限り永続かつノーリスクでスタミナ消費が無効化され、
さらに斬れ味消費まで無効とこちらの立つ瀬がない。
基本的には龍気変換を相棒として運用することになるだろうか。
このままずっと怒りは解放されないのかもしれない。これもう龍気じゃなくて闘気変換なんじゃ