MH4Gから登場した新たな状態異常、「裂傷状態」の発症に関係するスキル。
裂傷状態の実装と同時に、MH4Gから登場した。
目次
概要
- MHXX以前は+10ポイントで「裂傷無効」が、-10ポイントで「裂傷倍加」が発動していた。
MHWorld以降は仕様変更に伴いレベル制となり、「裂傷耐性」と言う名称になった。
こちらに裂傷状態を発生させる攻撃を持つモンスターとの戦いでは、かなり重要な働きをするスキルと言える。
その一方で、それ以外のモンスターと戦う場合には死にスキルとなる。
- 裂傷無効を発動させると、セルレギオスによる刃鱗などの裂傷効果を伴う攻撃を受けても、
裂傷状態には一切ならなくなる。
裂傷状態は大半の行動に大きなスリップダメージが伴うようになるという、危険な状態異常である。
また、裂傷状態の回復には一定時間しゃがんだり特定のアイテムを使ったりする必要があり、
どうしても大きな隙が生まれるため、そんな厄介な状態異常を一切遮断することができるというのは大きい。
ただし、裂傷状態を解除した際に得られる自然治癒力UPのバフ効果は得られない。- MHWorld以降は最大レベルにすることでMHXX以前の「裂傷無効」と同じ効果になる。
- 一方のマイナススキルである裂傷倍加は、
裂傷状態の間に受けるスリップダメージを大幅に増やしてしまうという非常に危険な効果を持つ。
裂傷を発生させてくるモンスター相手に戦う場合には絶対に発動させないようにしたい。- MHWorld以降はマイナススキルの方はオミットされている。
MH4G
- 裂傷のスキルポイントが振られている防具は、やはり裂傷の使い手であるレギオスシリーズである。
「防具は素材元に対して相性がいい場合が多い」とされるが、この防具も例外ではない。
一方でマイナスのポイントが振られているのは、ザボアZシリーズとエース・クイーンシリーズ。
ザボアZの方は伸縮性に富んだ素材元が裏目に出たために裂傷のダメージが大きくなったと推測できるが、
エース・クイーンの場合はなぜ発動してしまうのかは不明。
ゴア・マガラの件といい筆頭ハンター達はメインモンスターに弱いという事だろうか。
- 5スロスキルであり、装飾品を使っての発動は容易。
ただし、装飾品を生産するためには砂竜の上ヒレの他に千刃竜の飛刃が要求される。
防具の方でもレギオスシリーズにしかプラスポイントがつかないため、
結局最初のうちはスキルなしでセルレギオスと戦う必要がある。
このスキルを発動させて対策万全で初対決に臨もうとしたプレイヤー達は肩を落としたことだろう。
とはいえ、倒すことさえできればスキルの発動は簡単。
セルレギオスとはその後も戦う機会が多いため、早めに対策を取っておきたいところ。- セルレギオスと戦う準備のために、セルレギオスと戦わなければならない。なんだか本末転倒である。
初登場の状態異常を存分に味わってもらおうという嫌がらせ粋な計らいなのだろうか。
もっともこういった本末転倒要素は、
昔からMHシリーズ(というかカプコン作品全般)ではおなじみである気もするが…。
- セルレギオスと戦う準備のために、セルレギオスと戦わなければならない。なんだか本末転倒である。
MHX
- 今回裂傷のスキルポイントを持つ防具は主任ことウラガンキン防具のガンキンシリーズのみ。
一方、マイナスのポイントが振られている防具は今回は存在しない。
そのため、裂傷倍加の方は裂傷-10以下のポイントが振られたお守りを付けた時のみ発動するという、
ある意味貴重なレアスキルとなった。普通にゲームをやるのなら、気にしなくてもいいだろう。
- 使い手のモンスターが増えたのはいいのだが、このスキルの需要は大して伸びていない。
ショウグンギザミの攻撃はその特徴的なモーションから全て回避しきる事は困難なのだが、
そもそも食らっても裂傷になる確率が低下したのに加え、
飲むモーションで食べられて裂傷を治療でき10個持ちこめるサシミウオの存在によって
別にスキルで対策しなくても何とでもなる程度の状態異常になってしまった。
ショウグンギザミやセルレギオス相手ならば無理にスキルを発動させるまでもないだろう。- 白疾風ナルガクルガ戦だけは事情が異なる。
裂傷になる確率、本体の攻撃の苛烈さから、裂傷になるが治療しているヒマが無い状態に陥りやすいので、
裂傷無効を付けていけると狩りのストレスがかなり変わる。
ただしMHXは全体的に防具のスロットが減らされ、スロット全くなしの一式装備を
そのまま運用するケースも多々ある仕様になっているため、5スロスキルをねじ込む隙間が無い事も多い。
なので、実質的には裂傷+10で単体発動できるお守りを引き当てた人だけが付けていけるのが現状。
- 白疾風ナルガクルガ戦だけは事情が異なる。
MHXX
- MHXXでは新しい使い手は二つ名ショウグンギザミのみだが、
ショウグンギザミのG級の新行動は確定で裂傷が発生するなど、裂傷状態になる機会は増えている。
スキルの方は発動する防具の種類は増えていないが全体的にスロット数が増えたため、発動しやすくなっている。
- 余談だが、今作のセルレギオス闘技大会ではお守りにより、全武器種で裂傷倍加が発動している。
これでクエストを解放さえすればいつでも裂傷倍加を体験できるようになった。
「お守り」って何だろう?
MHWorld
- MHWorldでは他の状態異常対策スキルと同様にLv1/2/3に分けられている。
また、裂傷やられになったときに発生するスリップダメージ減少効果に変更されており、
Lv1で軽減、Lv2で大きく軽減、Lv3で無効化となっている。
そのためスキル名も「裂傷耐性」と少しわかりやすくなった。 - 今作での裂傷攻撃を持つのはオドガロンのみ。
- アップデートで追加されたモンスターではベヒーモス、レーシェン、エンシェント・レーシェンと強豪揃いである。
- 今作では裂傷状態になると体力ゲージが赤黒く染まり、過去作と比べると非常にグロテスク。
- 今作はアステラジャーキーが店で自由に買え、使用完了の時間も短いので優秀。
アイテムを使いやすい武器種ではわざわざスキルで対策する必要は無いだろう。- また、移動しながら飲める活力剤と、ジャーキーより持ち込み数が多く回復時間が同じサシミウロコも有用。
活力剤は飲み終わるまで回復薬並みの時間がかかる事、サシミウロコは釣りでしか確保できないので
集めやすいとは言いづらい事がジャーキーに比べたら辛いところか。- ちなみにこんがり肉でも回復できるがモーションがとても長く立ち止まってしまうので
戦闘中に使うのはさすがに無理がある。
- ちなみにこんがり肉でも回復できるがモーションがとても長く立ち止まってしまうので
- 今作はしゃがむと身を隠せる草むらや煙幕が張れる綿胞子草が実装され、
戦闘中でも安全にしゃがんで回復できるかと思いきや、
よりによってオドガロンは草むらに身を隠すハンターもしっかり認識して攻撃してくるので*1、
しゃがんでから回復するまでの時間が長くなってしまっている事も併せて現実的ではない。 - ただし、納刀が遅くアイテムを使いにくいランスなどで事故防止の為に付けるのは充分にアリ。
今作はエリアの概念が無くなった影響で、少し離れた場所でしゃがんでも
オドガロンが追いかけてくることも多く、ジャーキーの持ち込み上限5個までで倒せる自信のない人も
発動させていくと安心できる。- また、アップデートで追加されたモンスターはみな強力なモンスターばかりであり、
アイテムが使いやすい武器でもスキルではじめから無効にした方がいい場合も多い。
特にベヒーモスは攻撃を引き付ける敵視の状態で放ってくる拘束攻撃で裂傷を与えてくる。
そのため拘束攻撃の後も自身に攻撃が来る可能性が高く、
アステラジャーキーを使う時間すら隙になりかねない。
- また、アップデートで追加されたモンスターはみな強力なモンスターばかりであり、
- なお、Lv1~2でもかなりの軽減効果があるため、回復カスタムなどと併用すれば、
ほとんどのダメージは帳消しとなる。
これを逆手に取り、死中に活や逆恨みの永続発動を狙ってみるのも一興。
- また、移動しながら飲める活力剤と、ジャーキーより持ち込み数が多く回復時間が同じサシミウロコも有用。
MHW:I
- MHWの過去作におけるG級相当のアップデートになるMHW:Iでは上記のモンスター以外に
通常種同様の爪の攻撃で裂傷を与えてくるオドガロンの亜種、
飛ばした棘を地面に残留させ、棘に触れただけで裂傷にしてくるようになったナルガクルガ、
全身に生える金剛棘を飛ばして裂傷を与えてくる悉くを殲ぼすネルギガンテなどが繰り出してくる。
特に悉くを殲ぼすネルギガンテは全体的に攻撃の威力が高く余計なダメージは極力減らしたい強敵で、
しかも肝心の金剛棘を破壊しても飛ばす棘の量が減るものの完全には無くならないことから、
金剛棘の攻撃を避けきれるハンターでなければ裂傷無効を発動する意味は大きい。
- MHW:Iの新スキルとして''状態異常・属性やられの解除により
一定時間攻撃力が上がる災禍転福''というスキルが実装された。
これにより状態異常の耐性スキルを無効ではなく効果時間短縮の状態に収めることで
災禍転福の効果を得やすくする戦法もあるのだが、裂傷耐性のLv1、Lv2効果はダメージの減少であり
効果時間を短縮する効果は無い(そもそも時間経過では治癒しない)のでこの戦法は取れない。
この辺りはすぐに使えるアステラジャーキーに完全に軍配が上がってしまう。
MHR:S
- MHR:Sでは、元祖裂傷使いのセルレギオスやショウグンギザミの復活に伴って裂傷状態も追加されたが、
なんと裂傷耐性スキルは追加されなかった。
裂傷状態は解除こそ楽になったとはいえ、依然厄介な状態異常に変わりはない。
裂傷状態になってしまったらおとなしくしゃがむか肉・魚系アイテムを食べよう。
3スロットが許すならば新スキルの疾之息吹も有効である。