MHXXで初登場したスキル。スキルポイント+10で「痛恨会心」が発動する。
目次
概要
- 効果は「バッドクリティカル発生時、確率でダメージが大きく上昇する」。
「マイナス会心率を参照してダメージが強化される」という、これまでに無かったアプローチのスキル。
なお、発動時はクリティカルヒットと同じエフェクトが発生する。
- 痛恨会心の効果は「バッドクリティカル発生時、25%の確率でダメージ倍率が0.75倍から2倍に置き換わる」というもの。
(例えば威力100の攻撃が0.75倍されて威力75に下がった後、2倍されて最終的な威力が150になるのではなく、
威力100の攻撃が0.75倍されず代わりに2倍されて威力が200になるということ)。
具体的にはバッドクリティカル時のダメージ期待値は発動前と発動後を比べると約1.42倍*1まで上昇する。
…が、会心無しの状態と比べると、1.0625倍とプラス会心率の1/4の効果しかない。元が酷いのだ
- マイナス会心武器のダメージ期待値は、通常の期待値計算の会心率部分に、
会心率の絶対値*2の1/4を代入することで求めることができる。
すなわち、計算式は以下のようになる。
それがどんなひどいマイナス会心率であろうとである。つまり、このスキルの価値は武器倍率 × (1.0 + 0.25 × |会心率| / 4 / 100) = 期待値
「どれだけマイナス会心率がひどくても、SP10という軽い負担だけでプラス会心相当の期待値にまで強化できる
(それも、マイナス会心率がひどければひどい程劇的な強化となる)」
点にある。これは必須スキルが多い武器種において非常に大きなメリットとなる。- 例えば、会心率-30%の時に痛恨会心を発動させると、期待値は会心率7.5%の時と同等になる。
与ダメージ上昇率を会心率に変換すると+37.5%相当で、
期待値としては武器倍率の1.09倍、このスキルなし時と比較で1.1倍*3となる。
そして現状最低の-70%で発動した際は会心率17.5%相当、実に87.5%もの会心率増加相当となる。
期待値に換算すればスキル一つで約1.27倍となり、2乙不屈以上と代用が不可能な領域に達する。
- 例えば、会心率-30%の時に痛恨会心を発動させると、期待値は会心率7.5%の時と同等になる。
活用
- …とまあ強力なスキルではあるのだが、
実のところこのスキルを一線級に活かせる武器は片手で数え足りるほどしか無い。
- まず大前提として、バッドクリティカルが発生しないとこのスキルの効果が発動しないので、
会心率がマイナスである武器を担ぐ必要がある。
普通であれば目を覆いたくなるほど会心率が酷い武器群であっても、
このスキルを発動させることで存分に活かせるようになる……かもしれない。
寧ろ中途半端なマイナス会心率の武器で採用しても思ったほどダメージ効率は上昇しないので、
そういう武器は素直に別の火力スキルを発動させた方がいい。
- また自力で会心率をアップさせるスキル、要素との両立が完全にデメリットとなる。
この仕様がMHXXでは大きく響き、会心以外に火力を上げるスキルはあるが、
その中で癖が無いものは意外と限られており*4、火力に火力を重ねるスキル構成にはしにくい。- 例外として渾沌マガラ武器は、会心率を上げるスキルをつけてもマイナス会心率には影響しないので
この欠点は無視できる。
ただし、両会心率の絶対値の和が100%を超えないため、頭打ちにはなりやすいが。 - 本作では会心率を上げるスキルが多く、超会心によるさらなる火力向上も見込めるので
基本的には会心重視の構成のほうが火力が出やすい関係になっている。
単体での倍率は高いので、生存スキルとの共存などでの運用が無難なところ。- 実際のところ会心率が-25%までは期待値は見切り+3を付けた場合とほとんど変わらず
見切り+3や連撃のほうが付けやすいこともあり、
痛恨会心が適しているのは-30%を超えるような武器に限られる。
そのような武器でも、会心率UPスキルを複数盛れるならその方が火力が出るため、
会心率UPスキルを盛る余裕が無い装備であるとなお良い。
この条件に完璧に合致する…裏会心を一線級に活かせる武器の1つ目がモラクディアーカである。
- 実際のところ会心率が-25%までは期待値は見切り+3を付けた場合とほとんど変わらず
- 他には猟虫スキル、エネルギーチャージのレベルなどにも注意したい。
- それ以外に、自分以外が原因でクエスト中に会心率が上昇する要素として、
マガラ種の狩猟や味方の狩猟笛の会心率UP旋律、
ビーストニャンターの強化咆哮、バランス虫のエキス広域化などがある。
マガラのウイルスはともかく味方による補正では2人パーティでも全体の火力としては上がるので、
使用者が遠慮する必要はない。
そのため会心率アップ手段を使うなと文句を言うのはお門違いである。
寧ろ会心率アップ手段を持つ味方がいる場合は、
素直にこちらが超会心構成に変更するなど柔軟に対応すべきである。- 仮に+20%の会心率上昇効果を受けた場合「会心率5%の火力低下」という計算になる。
会心率上昇が無効化、むしろマイナスになるという点では大きな問題である。
なお、会心率が0%を超えるのであればこの限りでもない。
例えば、-10%→+10%ならば7.5%上がったことになる。
とはいえ、この場合、裏会心が完全に死にスキルになっているのだが。
- 仮に+20%の会心率上昇効果を受けた場合「会心率5%の火力低下」という計算になる。
- 見切り-1を使っても会心率約1%相当と、かなり少ない数値となっている。
今作では達人のマイナスポイントを稼ぐ事は容易ではないので、
わざわざ会心率を下げる努力をするなら他のスキルで補強しよう。
- 例外として渾沌マガラ武器は、会心率を上げるスキルをつけてもマイナス会心率には影響しないので
- なお、超会心は「通常のクリティカルヒットを強化する」スキルなので、
「バッドクリティカルを一定確率で強化する」痛恨会心には無関係なので併用は無意味。
他のスキルとの比較のしやすさもあり、
会心率のプラス効果に換算して表現している場合も多いがそこだけは勘違いしないようにしよう。- 渾沌マガラ武器は通常時にクリティカルもバッドクリティカルも同時に出るので無駄ではないが、
見た目を楽しむならともかく実用面ではどちらかに絞った方が無難だろう。 - 他にも元がマイナス会心の武器に痛撃などの特定条件下で会心率が増加するスキルを発動するという形でも
両エフェクトを楽しめるが、こちらはそれ以上に実用性はない。
- 渾沌マガラ武器は通常時にクリティカルもバッドクリティカルも同時に出るので無駄ではないが、
- 劇的な強化率に目がいく風化武器だが、
マイナス会心以前に斬れ味が悪いせいで、他の攻撃力特化の連中と比べると
そこまで火力が出るわけではない点に気を付ける必要がある。
- 発動率はあくまで確率である上に、ただでさえ頻度の少ないマイナス会心の更に非確定で効果があるため、
近接武器での会心撃【特殊】*5以上に実際に効果が発揮される機会は少ない。
会心率-30%ですら10回に1回出ればいい方(確率としては13回に1回程度)であり、
試行回数が少ないとダメージが期待値とブレやすく信頼性が低いのも難点。
モーション値がほぼ一定のボウガンなどは手数も相まって期待値に収束しやすいため、
気になるならそれらの武器で活用したい。
大剣で横殴りにばかり発動してしまった日にはツキに見放されたととるか、
長い目で見れば溜め斬りに発動しやすい日も来るととるかはあなた次第。徳を積むのです
- このスキルはガムートシリーズや鏖魔シリーズ一式といった低会心率武器と縁があるモンスターの防具で発動する他、
装飾品では明王原珠から巨獣の重殻や角竜の重甲とやはりマイナス会心と密接に関係する素材で作製される。- 装飾品は攻撃スキルのポイントがマイナスなので攻撃との同時発動はやや厳しいが、
条件付きで攻撃力UP【大】相当の効果を得られるフルチャージや逆恨みなら攻撃力UPに比べて併用しやすい。 - 特に貴重な火力アップ手段となる攻撃スキルの発動が難しくなるのは痛いため、
攻撃力UP【大】と逆恨み、痛恨会心を同時に発動できる鏖魔シリーズは裏会心装備の最適解となりやすい。
- 装飾品は攻撃スキルのポイントがマイナスなので攻撃との同時発動はやや厳しいが、
関連スキル
痛恨の一撃
- MHRiseでは裏会心スキル自体は実装されていないが、
新要素の百竜強化により同等の効果を持つ「痛恨の一撃」を付与可能。
ただしこちらは全ての武器に付けられるわけではなく、あらかじめ決められた武器のみである。
効果も裏会心と異なっており、「バッドクリティカル発生時ダメージ倍率が0.75倍から1.5倍になる」と
付与のしやすさを考慮してかダメージの上昇率が抑えられてしまっている。- 有志の検証によれば発生確率は約25~30%とされ、期待値上はマイナス会心率が1/4~ほぼ0になる。
痛恨会心のように総合してプラスに転じるほどの劇的な効果ではなくなっている。
あくまでマイナス会心率を0に近づける程度の物と覚えておこう。 - なお、痛恨の一撃持ちの武器は会心率強化の百竜強化を持つこともあるが、
会心率をプラス側に持っていけない限りは、素直に痛恨の一撃を付けた方が効果は高い。
ただし、他のスキルや強化サポート行動などによって会心率がプラスに転じていれば、
当然、痛恨の一撃の効果は無意味になるため、会心率強化も無駄な選択ではない。 - 他のプレイヤーが使う会心率UP搭載の狩猟笛やファイトアイルーなど
特に野良マルチだと予期せぬ事で会心率が上がってしまったり環境生物に会心率を増やされたりなど
MHRiseは特に環境の変化で会心率の変化が起きやすい事も考慮して採用を検討しよう。
- 有志の検証によれば発生確率は約25~30%とされ、期待値上はマイナス会心率が1/4~ほぼ0になる。
- MHR:Sでは百竜装飾品として実装。百竜スロットLv2以上であればどの武器でも付けられるようになった。
とはいえ同じスロットLv2の特効系が相手さえ選べばそれ以外は無条件で物理1.05倍と優秀で、
これを超えるためには会心率が-28%以下である必要がありやや立場は厳しい。
一応会心率-30%の武器は角竜武器をはじめいくらかあるものの、
MHR:Sでは会心率を強化する手段が豊富であり、
痛恨の一撃を活かすためにそれらの強化を全て投げ捨てる構成は流石に無理があると言わざるを得ない。- のちにVer.13にて渾沌マガラ武器が追加。
マイナスとプラス両方の会心率を持つ特徴も引き続き登場しているため、
マイナス会心の数値の大きさやその武器種、スキル構成次第では採用する価値はあるかもしれない。
- のちにVer.13にて渾沌マガラ武器が追加。
- 痛恨会心から共通する欠点だが、ただでさえ低めなバッドクリティカルによるダメージ減少の発生率を
さらに低くされるため期待値付近に収束するためには膨大な試行回数を必要とする。
特に攻撃ごとのモーション値の差が大きい武器では、1クエスト程度の攻撃回数ではかなりのばらつきが見込まれる。
このスキルを選択する場合、ダメージがある程度運に左右されることは考慮に入れておこう。
- ちなみに痛恨の一撃が発動してもバッドクリティカルのエフェクトには変化が無い。
余談
- 元ネタはおそらく「ドラゴンクエスト」だろう。「痛恨会心」と聞いてピンときた人も一部いるはず。
- ドラクエシリーズでは味方側のクリティカルヒットが「会心の一撃」、
敵側のクリティカルヒットが「痛恨の一撃」と呼ばれて区別されている。
正確には会心の一撃と痛恨の一撃はシステム的には別物なのだが、
ここはモンハンWikiなので詳しくは説明しない。詳しく知りたい方はこちらから。
当て損なって後悔する「痛恨」の一撃を、素晴らしい「会心」の一撃に変える…というようなニュアンスなのだろう。- 前述の通り、MHRiseに関しては同じ効果の百竜強化の名前がそのまま「痛恨の一撃」になっている。
やはりドラクエか…
- 前述の通り、MHRiseに関しては同じ効果の百竜強化の名前がそのまま「痛恨の一撃」になっている。
- ドラクエシリーズでは味方側のクリティカルヒットが「会心の一撃」、
- なお効果の検証に大きく時間がかかったスキルでもある。
倍率自体は早い段階から通常攻撃の2倍と推測されていたが、肝心の発動確率が定まらず、
最終的には2017年4月28日発売の公式ガイドブックで確定した。