- 種族
- 獣竜種
- 別名
- 獰竜(どうりゅう)
- 登場作品
- MHF, MHOnline
目次
特徴・生態
- ある時期を境にメゼポルタ周辺で目撃されるようになったモンスター。
独特な形状の角と先端が大剣のように発達した尻尾、そして背中に立ち並ぶ骨板が特徴。
- その体格から獣竜種に分類、調査を進めていき、
メゼポルタギルドが新種の獣竜として分類し、「アビオルグ」との学名が付けられた。
結論だけを言えば「獣竜種に分類される」というだけだが、
当時のメゼポルタにおいてこの調査結果は衝撃であった。
これまでメゼポルタ周辺地域にて、獣竜種が公式に目撃された事例は皆無だったためである。
この発見はメゼポルタ付近に未開の地がある事を証明し、多くの人を恐怖に陥れているが、
そんな不安が広がる中でも、危険を顧みず調査へと乗り出す果敢な研究者もいる。
- 食性は動物食で、その対象はほぼ全ての生物。
非常に獰猛で執念深く、一度獲物と見なした相手に対しては息の根を止めるまで攻撃を止めない。
時には自身よりも大型のモンスターにも積極的に襲い掛かり、捕食してしまうこともある。
動くもの全てに襲い掛かる性質から、出現するだけでその地帯の生態を脅かし
いずれ「生物のいない地」にするとまで言われている。
あまりの凶暴性を持つことから、出現地帯には見るも無残な形相の死骸が多数残るとされており、
ハンターズギルドからは「獰竜」とも呼称される。
イビルジョーとは異なり、積極的に共食いをする生態は確認されていない。
むしろ、同族と意思を通わせるモンスターであると言われている。
これを裏付けるように、二頭のアビオルグが行動を共にする場面が確認されている。
- 鋭い牙と刃物のような形状をした強靭な尻尾、そして恵まれた体躯を武器とし、
一撃一撃が絶大な威力を持つ。
距離を離した相手に対しても、口から吐く炎のブレスや強靭な脚力での跳躍で襲い掛かる。
背中の骨板は身を守るためのものとされているが、身体が熱くなるとここから熱を放出したり、
寒くなると保温したりと、体温調節の役割も担っている。
頭部から後方に向けて伸びた二本の大きな角を持つが、
これは頭骨の一部が隆起して出来た突起に、皮膚が被さったもの。
また、興奮状態になると背中の筋肉が隆起し、背中に生えた骨板が大きくなり、皮膚が赤みを帯びる。
これは興奮による血管の膨張が原因とされているが、
この変化は身体の一部を大きくして力を誇示したり、威嚇するためのものではなく、
血流量を増加させて運動能力を向上、つまり単純に攻撃力を高めるための変化である。
さらに、その興奮の度合いによって行動のパターンが複雑に変化していく。
次々に繰り出される速度と重さを兼ね備えた猛攻は、いっそ美しくさえあるという。
この時、口内より酸性度の高い消化液を分泌することにより、
どんなに硬い皮膚を持つ相手に対しても致命傷を与えることができる。
また、興奮状態になると主に攻撃に用いる部位(右脚が特にと言える)の肉質が軟化して行く。
これはエスピナス同様、血行を良くして柔軟に動かしやすくなった結果と思われる。
- 基本的には昼行性とされているが、休息中の獲物を狙うために夜間に活動する事もある。
主に温暖な森林地帯に棲息していると考えられているが、環境適応力が非常に高く、
樹海や沼地、雪山などでもその姿が目撃されている。
- 後の調査により、極海にてギアオルグと呼ばれる亜種が確認された。
このギアオルグこそがアビオルグの祖先により近い存在と推測されている。
その説によると、元々彼らは寒冷地に生息しており、
厳しい環境ゆえに限られた食料を獲得する生存競争を繰り広げていた。
このうち、寒冷地に留まり進化することで餌争いを生き抜いた個体がギアオルグであるのに対し、
より多くの食料を求めて新天地へと進出し、
気候や地形に合わせた変異を少しずつ繰り返した個体が、後のアビオルグであるとされる。
概要
- MHF フォワード.3から新たに追加された獣竜種。
MHFでは初となる獣竜種のモンスターとなった。
MHF-G10以降はHR1からHR2に上がるための緊急クエストに抜擢されている。
- MHF-Gまでに登場したオリジナルモンスターの中では数少ない専用BGM持ちであり、
なんとHR5(旧HR100)未満とHR5以上で異なる専用曲が流れる豪華仕様となっている。- ちなみにHR5未満とHR5以上で専用BGMが異なるMHFオリジナルモンスターは、
現状ラヴィエンテとアビオルグしかいない。
- ちなみにHR5未満とHR5以上で専用BGMが異なるMHFオリジナルモンスターは、
- 背中に生える恐竜のステゴサウルスのような骨板は体温調節の役割を持っているらしく、
環境の変化にも耐えうる進化を遂げている。
なお、ステゴサウルスも背中の骨板を体温調節に使用していたとする説があり、
またステゴサウルスをはじめとする剣竜特有の尻尾の鋭利な突起物をアビオルグも持つことから、
デザインや設定の参考にしたのかもしれない。
- メインシリーズの代表的な獣竜種であるイビルジョーとの共通項が非常に多い。
歩行や踏みつけ、薙ぎ払いブレス、倒れ方といったモーションが多数流用されていることは勿論、
興奮すると筋肉を隆起させたり、口から消化液を分泌する、各地を放浪しているといった生態、
更には緑色の体色を持つという点まで同じである。
大方、MHF初となる獣竜種の導入に際してイビルジョーを参考にしたといったところだろうが、
如何せんモーションから全体的な生態、体色に至るまで共通項が多すぎたため、
各界隈でネタにされることになってしまった。
ネ実では「アビルジョーとイビオルグの違い」などといった皮肉さえ生まれたほどである。- 生態面に関しては細かいながら差異が存在しており、
イビルジョーのように捕食によって体温を保つのではなく背中の骨板で体温調節をしている、
強酸性の唾液も戦闘に使用することを前提に分泌量を調整しているらしいなどの違いがある。
また、常に空腹というわけでも無いようで、
ティガレックスのように「その日の気分でうまそうな奴を探しに来た」といった具合。
それに関連してなのかは不明だが、アビオルグ狩猟50体超えの称号も「気分屋」である。
イビルジョーとは異なり共食いは確認されておらず、場合によっては二頭で連携して狩りを行う。
尤も、細部が異なるといえどもベースとなる設定はイビルジョーを強烈に意識しており、
「イビルジョーの流用」という評が噴出したのは致し方ないと言える。
- イビルジョーと同じ緑色の体色に関してだが、公式では「密林の保護色」とされているらしい。
それで白銀世界である雪山にまで進出しているのはどうなのか、という声も当初はあったが、
元々が寒冷地出身で色もそれに合わせた保護色だったことがうかがえるため、
進出の過程で平地への適応を進めていった(が、ティガレックスのように寒冷地にも足を運ぶ)と考えられる。
ギアオルグの存在で設定面が補完されたこともあって、
現在ではイビルジョーとの比較がネタにされることは殆ど無くなっている。
特に戦闘面での差異は、後にイビルジョーがMHFに実装された際にもより明確になった。 - 生態面に関しては細かいながら差異が存在しており、
- イビルジョーと異なる最大の特徴は刃のように発達した尾。
その進化の賜物である尾を使用した多彩な攻撃を持ち、
刀のように発達した尾を振り回したり、ギロチンのごとく地面ごと叩き斬る、
尻尾の棘を後方に向かって複数発射出するなど、背後に陣取っていても危険。
また、尻尾を小刻みに振り回してハンターを気絶させる攻撃や、
尻尾でハンターを打ち上げ、そのまま打ち据える攻撃も繰り出す。
これを破壊し、尻尾の刃をへし折る事で、尻尾による攻撃のリーチが短くなるなど、
弱体化させる事ができる。
- 怒り状態に関して特徴が多いモンスターである。
獰竜種の大きな特徴として怒り状態に段階が存在する。
段階によって骨板が鮮やかな朱色に染まり、肥大化していく。
また、怒り状態になると消化液が分泌され、噛み付きに防御力ダウン効果が付加される。- 怒り状態の段階が変化する場合、咆哮などの移行行動は挟まない。
その代わり、身体から熱気を発したようなエフェクトが一瞬発生する。
怒り段階が下がる場合は排熱するようなエフェクトが表示される。
他の行動を取りつつ派手なエフェクトが掛かるため、初見だと驚くかもしれない。
- 怒り状態の段階が変化する場合、咆哮などの移行行動は挟まない。
- イビルジョーとの共通項が多いと上で書いたが、体躯はイビルジョーとは大きく異なる。
具体的に言うと細身かつやや小柄である。
獣竜種全体で見ても、比較的スリムな体つきであるディノバルドやアンジャナフよりも細く、
体長もボルボロスらと同程度の長さしかない上に、背中の細い骨板、鋭い尾先と全体的に重厚な部位がないため、
特にそう感じられるものと思われる。
ただ、MHFでは2015年まで獣竜種はアビオルグとその亜種しかおらず、
獣竜種の登場するメインシリーズとは若干カメラワークが異なるため、この点への言及は少なく、
なおの事「イビルジョーそっくり」と言われてしまう結果になったと言える。
MHF
- イビルジョーのモーションが多数流用されていることは既に述べたが、
アビオルグ独自の技や調整が加えられたモーションも存在している。
最大怒り状態の概念や後述のルーチン、戦法の関係もあり、
戦闘面に関してはイビルジョーとはまるで別物といって差し支えない。
- アビオルグは「非常に獰猛で執念深い」という設定があり、
最大怒り状態では体力の減ったハンター1人を集中攻撃する特性がある。
生態系表現が薄かった旧UIのモンハンで、生態が戦闘に反映される例は珍しい。
- 怒り状態は下位では2段階、上位以降では3段階存在する。
最大怒り状態では怯みなどで妨害されない限り、体力の減ったハンターを攻撃する動作を3回行い、
最後にフィニッシュ技で一気に仕留めようとしてくる。
このフィニッシュ技は2種類(剛種以降2つ目が開放される)ありどちらも凄まじい威力を持つが、
最大怒り状態でハンターを攻撃する動作を3回連続で行わないと絶対に使ってこない。
またフィニッシュ技の使用後は凄まじく長い隙を晒し、怒り状態が解除される。
なお、途中で中断させるとまた最初からカウントし直しとなる。- つまり、上位以降のアビオルグ戦では、
「最大怒り状態になる→特定のハンターを3回攻撃する→フィニッシュ技を使う→クールダウンで隙を晒す」
という狩猟パターンが成立する。
もちろん途中で怯んだり麻痺したりするとペースはズレるが、概ねこの原則に沿っていると考えて良い。
この特性上アビオルグは当時獣竜種の中ではメインシリーズを含めて極めて珍しい、
(ほぼ)完全なターン制戦闘が可能なモンスターとなった。
これ以外にも、攻撃を対処することで隙が生じる技は多い。
- つまり、上位以降のアビオルグ戦では、
- なお剛種・G級を含め、明確な罠や麻痺に対する対策は有していない。
これは実装された当時のMHFではかなり珍しい処遇である(一応耐性は相応に高い)。
- 肉質は非怒りではこれと言って明確な弱点も硬い部位もないという有様だが、
怒り段階の進行に伴い肉質のメリハリが非常に強くなっていく。
一応最大弱点は全系統共通で背中の棘なのだが、ほぼ同じぐらい通る部位として、
右後足が弱点であるという特徴を持つ。
これは獣竜種にしては極めて珍しい弱点設定である。
一般的な獣竜種の弱点として挙げられる頭部位も最大怒り状態ならそれなりに通り、
部位破壊にも特殊な条件がないため、どの武器種でも立ち回りやすい。- ただし尻尾は全系統で非常に硬くなっており、尻尾の破壊は少々工夫が必要となる。
- 属性弱点は氷だが、下位~剛種までは極端には効かない。
- ちなみにアビオルグは、ブレスを吐く直前の予備動作中に音爆弾を投げると落し物をする。
今となっては「それがどうした」の一言ですむが、
実はこれフォワード.3時代では、落し物の条件を誰も知らなかったのである。
フォワード.4になり、ファミ通の「フロンティア通信」の中で始めて公開された。
ネ実内で有名になったのは10月の初日頃で、落し物拾いの動画が紹介されてから爆発的に広まった。
獣竜種の尾が様々な装飾品に要求されるようになったフォワード.4時代では、
大きな発見だったと言えるだろう。
- 獣竜種の例に漏れず後退ステップを行う。
この後退ステップが「車庫入れ」と呼ばれるようになったきっかけは何を隠そうこのアビオルグである。
アビオルグは後退ステップの派生行動として回り込み噛みつきや振り向きざま噛みつきなどを行い、
メインシリーズの獣竜種より更にウネウネした動きを見せていた事、
そしてアビオルグは後退からの軸合わせ動作がMHFに初めて導入された例であったため、
後退ステップが非常に目立ったのがその由来となっている。
ただしアビオルグは上述したようにターン制の趣が非常に強いモンスターであり、
剛種・特異個体・G級とランクが上がるごとにその傾向が強くなっていくほか、
ステップ自体の距離・頻度などにも手が加えられており、
後退ステップがあること自体を批判する声は現在では殆ど聞かれない。- 上記の用法が生まれたことからも明らかだが、
実装当初は後退ステップがあることを批判する声も決して少なくはなかった。
- ちなみに後退ステップからの派生攻撃が複数存在する関係で、
常に張り付いてのごり押しは下位の時点から現実的ではない。
剛種ともなれば凶悪なコンボ技があるため益々張り付く利点がなくなる。
ヒットアンドアウェイ気味で立ち回るのが効果的であり、
そういう点でもターン制の立ち回りが成立しやすいと言える。
- 上記の用法が生まれたことからも明らかだが、
- G10以降、下位と上位のステータスが大幅に調整されている。
顕著なのは緊急クエストに登場する下位個体。
体力2000と下位ゴゴモアや下位イャンクック並みのタフネスになっている。
怯み耐性も元の1/2近くまで低下しており、部位破壊もそこまで支障はない。
攻撃力も大幅に低下しているため、恐れず勝負を挑みたいところ。
代表的な技
- 突進
- 従来の歩行行動が高速化したもの。
ホーミング性は全く無く、狙ったハンターを突き飛ばして止まる。
下位、上位ではそこまで頻度は高くないのだが、
剛種とG級では従来の歩行行動が完全にオミットされ、突進のみになっている*1。
これによって単なる歩行とたかをくくることはできなくなったが、
逆に言えばガンナーは歩行による距離詰めに悩まされることはない
(距離詰め=突進であるため、一般的な飛竜種同様の立ち回りが通用する)。
- 棘飛ばし
- 尻尾をゆっくりとなぎ払い、複数の尾棘を後方のハンターに目がけて飛ばす。
その棘はさながら鋭利なナイフである。
- 炸裂ブレス
- 口元でブレスをチャージし、顔を上げると同時に爆裂させる攻撃。
アビオルグはイビルジョー同様のなぎ払うブレスも使ってくるが火炎ブレスになっており、
このチャージブレスは周囲の外敵を蹴散らすために用いる。
高威力だが使用前後の隙が大きく、剛種ではこれをコンボの〆に用い、
G級では2連発してくるなど、アビオルグをある意味で象徴する攻撃手段の1つと言える。
なおこの攻撃手段自体は、ランクが上がるごとに使用頻度が減っていく。
- 尻尾叩き付け
- 上位から解禁される、最大怒り状態のフィニッシュ攻撃。
最大怒り状態で3回ハンターを攻撃した後、その場で軸合わせをすることが合図となっている。
ゆっくり外敵を見定めるように後ろを見ながら尻尾を持ち上げ、
岩盤がめくれ上がるほどの勢いで思いっきり叩き付ける。
威力は非常に高く、上位でも直撃すれば大ダメージは免れない。
使用すると尻尾が地面に埋まりしばらく動けなくなるため、使用前後共に絶大な隙を晒すのが特徴。
- 打ち上げ炸裂ブレス
- 剛種から解禁される、最大怒り状態のフィニッシュ攻撃。アビオルグを象徴する技と言える。
最大怒り状態で3回ハンターを攻撃した後、軸合わせを行わずにその場で尻尾を思いっきり一回転させ、
範囲内のハンターを膝崩れ気絶状態にしてくる。
そうして動きを止めておいて、再度尻尾を一回転。次は被弾したハンターを打ち上げる。
そして渾身のチャージブレスを放ち、打ち上げたハンターを吹き飛ばす。
このチャージブレスは単発で繰り出すものよりも威力が大幅に上がっており、
そもそも初撃・2発目で十分なダメージを受けてしまっているため根性スキルも役に立たず、
G9以前では当該ランクの装備は直撃すると味方の救援なしでは確実に即死する代物だった。
G9.1で剛種の攻撃力は緩和されたがそれでも瀕死又は即死という大技である。
しかも軸合わせをしないため、予備動作は皆無に近い。
一見すると理不尽極まりない攻撃だが、
こういった当たれば死という攻撃には対処法が存在しているのがMHFの常識。
これも例外ではなく使うタイミングが確定しているため、
最大怒り状態で3回ハンターを攻撃した後に速やかに尻尾の射程外から逃れておけば容易に回避できる。
こちらも例によって使用後に絶大な隙を晒すため、この時に反撃に転じるのが基本となる。- ちなみに一応フレーム回避も可能だが、最後のブレスを除くとあまり攻撃後のチャンスがないため、
尻尾は位置取りで避け、最後のブレスだけフレーム回避する
(もしくはブレスも位置取りで避ける)というハンターが多い。 - G級個体は勿論、亜種のギアオルグ、その辿異種にいたるまでこのコンボを用いてくる。
そのためアビオルグ一族に挑む際には、このコンボの使用条件と対策を見極めることは必須といえよう。
- ちなみに一応フレーム回避も可能だが、最後のブレスを除くとあまり攻撃後のチャンスがないため、
- 2連発チャージブレス
- G級から解禁される行動。
唐突に上半身を持ち上げ、口に熱気をチャージするのが予備動作である。
アビオルグから見て左側に噛みつくように動きつつ口元で大爆発を起こし、
すかさず右側へ振り返るようにして同様の大爆発するブレスを放つ。
派手な見た目に違わず、被弾した際のダメージは高い。
身体の大部分をカバーする爆発が二連続で発せるため、近接では警戒すべき技。
幸いにも予備動作が長いため、判別は容易である。- ただしこの技は最大怒り状態のフィニッシュ技ではないため、
これを使った後に上記のコンボに派生させてくる場合がある。
攻撃回数はしっかり把握しておきたい。
- ただしこの技は最大怒り状態のフィニッシュ技ではないため、
二頭クエスト
- アビオルグには二頭同時クエストが多数登場している。
通常のクエストでは「双撃」や「双刃」といったキャッチフレーズが散見される。
上位、剛種、G級それぞれで配信実績があり、いずれも樹海が舞台となる*2。- フォワード.時代にパッケージを飾ったオリジナルモンスターの内、
同様の二頭クエストが存在するクアルセプスにはG級版二頭クエストがない。
一方、G級アビオルグ実装週には「獰竜猛攻!甦る双撃」と題したイベントが開催され、
G級実装初週から二頭クエストが配信されるなど、アビオルグの特色と言える。
アビオルグのクエストは二頭クエストでも特異個体化することができるが、
これもクアルセプスの仕様(二頭クエストではHCモードに変更できない)とは異なる。
- フォワード.時代にパッケージを飾ったオリジナルモンスターの内、
- アビオルグには二頭クエストでしか見られない特徴が確認できる。
単体クエストにおけるアビオルグは、骨板が朱色に染まるのだが、
二頭クエストでは朱色に加えて黄色い骨板を持つ個体が登場する。
背中の色を見るだけで、どちらの個体を攻撃しているのか判別しやすくなっている。
このような仕様を有するモンスターはシリーズ全体でも珍しい。- 骨板の色が異なる(設定上の)理由は不明である。
依頼文によると二頭は敵対せず、連携して相手に襲い掛かるとのこと。
色の違いは性差で、二頭はつがいであるとも考えられるが、真相は不明である。
- 上述のような二頭クエスト前提の特徴が存在する一方で、
連携技はおろか、相方の居るエリアへ優先して移動する思考が存在しない。
故に、分断を簡単に行えるモンスターでもあったりする。- 樹海エリア4で待ち伏せし、片方が来たらエリア5へ移動し残った方を狩る。
エリア4で置き去りにされた方は発覚状態になり、しばらく移動しないのを利用している。 - ただし、アビオルグの索敵範囲は常識外の広さを誇っており、
たとえエリア端同士、背後にいる状態でも問題なく気付かれてしまうため、
クアルセプスのような同一エリア内での分断は不可能に近い。
- 樹海エリア4で待ち伏せし、片方が来たらエリア5へ移動し残った方を狩る。
- 骨板の色が異なる(設定上の)理由は不明である。
- アビオルグの二頭クエストにおいて忘れてはならない要素として、
剛種二頭クエスト専用の「獰竜2頭討伐の証」というアイテムが存在する。
通常の証に加えて二頭クエスト専用の証があることで手間が増えるほか、
二頭クエストが配信されていないとストッパーになる問題が存在した。
武具を作る上で障害となる「複数の証」はアビオルグの悪評が広まる要因ともなった。- 同様の仕様を持つクアルセプスと合わせて批判が多かった故か、
剛種以降に登場した上位やG級における二頭クエストでは
クエスト報酬としての専用素材は存在しない、無難な仕様に落ち着いている。
- 同様の仕様を持つクアルセプスと合わせて批判が多かった故か、
- これら二頭クエストを意識してか、ソロ狩煉道限定で、
特定階層の片方の選択肢は必ずアビオルグ2頭となっている。
ゴウガルフやオルガロンとは違い特に連携行動は取らないものの、
逆に言えば2頭共が好き勝手に攻撃してくるためかなり危険。
防御力ダウンも用いてくることもあり、油断していると一気に即死しかねない。
剛種
- もちろん剛種も存在する。
獣竜種の汎用素材はアビオルグ以外から入手することが出来ないため、実質的にアビオルグ専用素材ともいえる。
獣竜種の汎用素材が欲しいときは必然的に剛種アビオルグと戦うことになる。
今のMHFで主流になった専用素材を持つ剛種の元祖とも言える存在である。
- 剛種ランクのモンスターは下位上位のモンスターから追加技が増えていることが多いが、
下位上位からガラリと印象を変えられる技が追加されたのはルコディオラ程度と少なかった。
アビオルグの場合はルコディオラと同様剛種で追加された技のおかげで下位上位より強化された例だが、
プレイヤーたちには剛種ルコディオラを上回る大きな衝撃を与えることになった。
- 追加技は前述の突進攻撃と打ち上げ炸裂ブレス。
下位上位のアビオルグは動きの遅い歩きとイビルジョーに似たモーションのおかげで
劣化イビルジョーだと多くのプレイヤーからモーションの使いまわしが酷評を受けていた
(上述したように内実は大きく異なるが、当時はそう認識はされていなかった)。
しかしその遅さが一変して素早い突進にさしかわり即死コンボでパーティメンバー4人をまとめて葬ったことで
即死コンボのルーチンが解明されるまで多くのプレイヤーから恐れられる存在になった。
当時のMHFでは「イビルジョーと同じ」「弱い」という先入観をもったプレイヤーが多かったため、
結果としてアビオルグの剛種での強化具合が凄まじいと多くのプレイヤーの印象に残した。
- 体力は14399、攻撃倍率は4.10、怒り時の攻撃倍率は5.55。
G9.1以前は体力は16000、攻撃倍率は5.0、怒り時の攻撃倍率は7.5だった。
怒り時の攻撃力が現在と比べて大きく上昇していたため、
即死コンボはもちろん隙がほぼない突進攻撃が防御ダウン効果とあわせて大きな脅威になっていた。
特異個体
- 見た目の変化
- 体のあちこちの棘が発達し、色がより赤みを増している
- 尻尾が肥大化している
- 目の下部や棘の生え際などが赤色に明るく輝いている
- 骨板がやや大きくなっており、先端が赤みがかっている
- 目の色がやや明るい紫色になっている
- アビオルグが登場した2012年から3年の月日が経った、MHF-G8にて実装。
クアルセプスに引き続き3体目となるフォワード.産特異個体モンスターとなる。
旧MHFでは新参者のアビオルグが特異個体となったことで、時代を感じさせる存在ともいわれた。- 特異個体実装が発表されたのはG8プレビューサイト開設後のことだが
一つ前のMHF-G7のPVでアビオルグの大剣が登場していたことから、
アビオルグのテコ入れが近いのではないかと予想されていた*3。
- 特異個体実装が発表されたのはG8プレビューサイト開設後のことだが
- 発達した尻尾を活かした新技を2つ身につけている。
- 1つは尻尾を叩き付けた後になぎ払い、更にもう一度同じポイントに尻尾を叩き込むというもの。
ド派手な地面隆起が発生し、攻撃に被弾すると打ち上げられてしまう。
軸合わせ無しで放ってくるため避けづらいが、威力そのものはそこまで高くはなく、
基本的にハンターが後方に居るときしか使用してこない。
- もう1つは突進をしたかと思いきや前転で尻尾を叩き付けるもの。
前兆動作はあるが、初見では普通の突進と見間違えやすい。
ギアオルグの回転攻撃とは異なり移動距離自体は短く、使用後は仰向けになって隙を晒す。
中距離以遠の相手に対し頻繁に行う技であり、代わりに跳躍はあまり行わなくなっている。- 動作の大きさ故に(内部的に)壁などにめり込みやすいらしく、
この技を誘発させると、位置をリセットするために地面に潜ることが多くなる。
- 動作の大きさ故に(内部的に)壁などにめり込みやすいらしく、
- 1つは尻尾を叩き付けた後になぎ払い、更にもう一度同じポイントに尻尾を叩き込むというもの。
- 基本的にはアビオルグの方向性を堅持しつつ技バリエーションの増加を図ったという感じになっている。
特性上特異個体化すると歩行・突進の頻度が減るため、却って戦いやすくなる面もある。
G級
- 2015/8/12に特異個体と同日実装された。難易度は★5。
G級にはG2時代からアビオルグと縁が深いギアオルグが存在していたが、
彼らも同じ難易度★5に位置付けられている。
特異個体同様、こちらもアビオルグの方向性をそのまま堅持し更にパワーアップさせたという感じである。
- 体力は18000とギアオルグとほぼ同じであり、G級モンスターとしては中堅どころ。
ギアオルグ同様に、怒り段階の進行に比例して物理と属性が飛躍的に通るようになる調整が行われている。
物理については非G級の時代から見られた特徴だが、
G級アビオルグは氷属性の通り具合も怒り段階の進行によって高まっていく。
初期状態では良く効く頭~手でも20しか通らないのだが、最大怒り状態ではなんと40~50も通る。
元から属性が全く通らない部位については変化がないが、片手剣や双剣、ハンマーなど、
属性が良く効く部位を狙う武器種については属性のチョイスも重要となるだろう。
なお物理については下位の時点で既にかなり硬かったこともあり、G級でも剛種から若干硬化しているに留まる。
- G級での新技は、例のチャージブレスを更に強化したような技となっている。
上を向いて急速にチャージを完了させた後、狙いを定めたハンターの方を向いてブレスを炸裂させる。
そこから更に間髪を入れずに振り向き、再度ブレスを炸裂させる。
タイミングは見切りやすいが、不意打ち気味に繰り出されると引っかかりやすい。
また、威力はチャージブレスそのものであるため注意。
- 部位破壊素材の体系はギアオルグと全く同じ(頭二段階破壊、尻尾破壊の専用素材がある)なのだが、
2015年以降のG級モンスターは部位破壊限定素材の入手率が軒並み高確率になっており、
アビオルグもそれは例外ではない。
またG9以降はギルド貢献ポイント交換でも部位破壊専用素材を全て入手可能となった。
- 実装週にはイベントクエストとしていきなり2頭クエストが配信されたが、
これは純然たる救済クエストとなっており好評だった。
なお、翌週の8月19日はあの遷悠種イビルジョーが実装される週でもあり、
イビルジョーとの違いが注目されていた(結果は後述)。
MHOnline
- 中国版モンハンであるMHOnlineに、フォワード産モンスターでは初めて実装された。
ベルキュロスなどと同時実装となる2017年6月末アップデートより登場する。
基本的な攻撃動作はMHFのモーションであり、怒り時には独特のエフェクトも発生する。- なお、MHOnlineには以前のアップデートにてイビルジョーが実装されていたため、
当然ながらオンライン界隈においても「イビルジョーと似ている」との評判があったようだ。
なお、MHOnlineにおいてもアビオルグはイビルジョーと比べて小柄である。
- なお、MHOnlineには以前のアップデートにてイビルジョーが実装されていたため、
- 新技として「眼前の地面を抉って岩を咥え、噛み砕いて拡散する」攻撃を持つ。
ナンバリングユーザーであればテツカブラの技を連想する技内容である。
また、いくつか性質が変化している既存行動がある。- 火ブレスはMHFと異なり熱線状のものを薙ぎ払う外観に変化し、迫力が増している。
チャージブレスは溜めエフェクトが目立たないため、ある種のひっかけ行動と化している。 - ノーモーションだった突進に僅かながら予備動作が追加されている。
誘導性能がMHFより高く、また突進終了時は既存モーションに繋げ反転する。
この反転動作が厄介であり、突進後に再度突進を行ってくることもある。
なお、高ランク帯での攻撃として用いるため、MHFとは異なり獣竜種特有の歩行も頻繁に行う。 - 尻尾持ち上げ→叩き付けの二連撃は叩き付け部分が前方に届くようになった一方、
MHF版とは異なり、初段に当たって打ち上げられても叩き付けが当たらなくなった。
- 火ブレスはMHFと異なり熱線状のものを薙ぎ払う外観に変化し、迫力が増している。
武具
- 防具はアビオシリーズが存在し、見た目は軍隊らしさが強く表れている。
ミリタリー調の防具と言えばハプルボッカの防具があるが、こちらは所々に
アビオルグの骨板や尻尾の棘などのモンスター素材と思える装飾がなされている。
そして女性用装備の露出がやけに多い。
後述する武器名にある通り、ドイツあたりの軍隊のデザインを参考にしたのだろうか。
スキルはスローイングナイフ、見切り、武器捌きなどのスキルが付きやすい。
見た目に合ったスキル構成と言えるだろう。
ただし実験的な要素が非常に多く含まれる防具であることや、当時の装備環境、
そしてFX防具では初めて剛種討伐の証を要求されるという設定から作成者は多いとは言えなかった。
公式の紹介動画も存在する(後半は音量注意)。
- G級防具はアビオGシリーズ…ではなく、アビGシリーズという名称。
元々のデザインから大きな変化はない。
寒冷地に住むギアオルグの防具は完全新規のデザインになっていたが、
露出度の関係で残念視するユーザーが多かったので、ある意味朗報とも言える。
スキルは「剛撃」と「一閃」の両方を全部位に備える。
剛撃と一閃のSPを両方持つ防具はGG以前の、防具としての使い勝手があまりよくない装備に限られていたため、
剛撃と一閃の両取りを狙う際に非常に効果的な装備となった。
他のスキルもかなり優秀。
剣士は痛撃、ガンナーは穏射を共通して有しており、剣士は怒や剣神なども備えている。
達人や三界の護りこそないが、攻撃的スキルが多く揃っており使い勝手は良い。
この装備の登場以降、始種武器を使用しない剛撃+5&一閃+2装備や、
剛撃+5&一閃+3構成の研究が始まるようになり、
G8のテーマの一つである「プレイヤーのスキル構成の変革」に大きな影響を与える装備となった。
MHF-Z現在でも、痛撃のポイントを持つ剛撃&一閃の「普通のG級防具」
で主だったものはアビGXシリーズぐらいであるため、初心者から上級者まで一定の人気がある。- 精錬しても両方のSPが残るが、一閃はルナ剣珠GX1同様1ポイントしかない。
また、剣士全部位に付与されている痛撃も1ポイントしかない。
ただし、剛撃&一閃の装飾品で★6未満の難度設定になっているものはやはりアビ珠しかないため、
装飾品も広く使われている。
なおガンナーの方はは痛撃ではなく穏射+2となっている。
- 精錬しても両方のSPが残るが、一閃はルナ剣珠GX1同様1ポイントしかない。
- 武器は共通して火属性を持ち、折りたたみ式のダガーナイフや狙撃銃、
パンツァーファウストなどミリタリー風のものが多い。
中でも異彩を放つのが狩猟笛で、何とミサイルのような形をしている。
不発弾を振り回しているようで違う意味でおっかない。
攻撃すると風斬り音が鳴り、その音色も行進曲のようである。やはり軍隊のイメージなのだろうか。
下位、上位では「○○・クリンゲ」、剛種では「○○・レベル」
G級では「○○・ヴァッフェ」という名が付く。
クリンゲはドイツ語で「刃」を意味する。○○の中に入るのも大体ドイツ語で、
例えば剛種ハンマーのべーテンは「祈り」の意味。
ヴァッフェは「武器・武装」を意味する。- G級武器はガンランス、大剣、狩猟笛、ハンマーの4種が公開されている。
新デザインの武器は登場しないようだが、大剣の刃部には微妙な形状の差異が見られる。
性能としてはいずれも空色ゲージを有しており、攻撃力も非常に高い。
レベル1から空色ゲージなのでパートナーに空色ゲージの武器を渡すのがかなり簡単になった。
- G級武器はガンランス、大剣、狩猟笛、ハンマーの4種が公開されている。
評価
- アビオルグの評は、獣竜種でありながら「現在のMHFの潮流に見事に噛み合った性質を持つ」モンスターの始祖と言った風になっている。
これはアビオルグがターン制に基づく設計で、更に攻撃対処後の明確な隙を有し、
だからと言って油断したり無理にごり押ししようとすると、
コンボ等を含めた攻撃であっという間にやられてしまう緊張感があるという、
MHFで人気になりやすいモンスターの性質を兼ね備えているため。
プレイヤーとモンスターの間で五分と五分の状況を作るために考案された車庫入れを入れながら、
ターン制を求めるユーザーにも毛嫌いされないようにうまく調整できた貴重な成功例であると言える。
- また、ブレスや棘飛ばしなど、対遠距離行動が接近一辺倒ではなく、
剛種では接近行動が突進に置き換えられており対処がしやすいことから、
ガンナーでも比較的やりやすいモンスターとなっているのも高い評価を受けている。
- G級では上述したように武具共に優秀であり、特に防具は評価が高い。
剛種に関しては2頭討伐の証など煩わしいシステムが存在するが、
主たるプレイヤー層がG級に上がっていることや、
天嵐武器への強化が存在しないことが無理に剛種武器を作る必要がないという考えに繋がり、
現在ではそこまで問題視する向きは少ない。
2016年3月には大型リファイン計画にて剛種武器を含めたHR帯装備の大幅緩和が行われ、
二頭討伐の証は必要でこそあれ数が激減したため、概ね解決が図られた。
- ちなみに上記の特性は亜種のギアオルグにも受け継がれており、
ギアオルグは追加技の関係でよりターン制の趣が強くなったモンスターで、こちらも好評である。
また、アビオルグギアオルグに続く3体目のMHFオリジナル獣竜種であるガスラバズラも、
モーションやコンセプトなどから全くの別物でありながら、
ターンファイトを意識した調整は共通しており良モンスとされている。
遷悠種のブラキディオス、ウラガンキンについても、上記を意識した調整が行われており、
MHFの獣竜種の方向性を決定付けたのはアビオルグであると考えてよいだろう。
- ただしこのような評価がハッキリと確立したのは2015年夏のMHF-G8以降であり、
それまでは様々な要因から、
アビオルグ(とギアオルグ)については決して良い評価ばかりが成されているとは言えなかった。
2014年にファミ通で実施されたモンスターの人気投票についても、
アビオルグとギアオルグは20位以内にランクインできていない。
実装後の変遷
- MHF初の獣竜種モンスターという触れ込みで登場したものの、
上述の通りモーションや体色、生態までイビルジョーに酷似していることなどから、
「イビルジョーの安易な流用」であるという批判が至るところで行われていた
(要は「何故イビルジョーそのものを導入せずに似たモンスターでお茶を濁そうとするのか」というもの)。
- 実装直後はアップデート時の不具合のお詫びとして、
当時大人気だった「HRPたっぷりクエスト」と「激流と猛毒」が配信されることになり、
下位・上位アビオルグのクエスト募集が殆どないという異常事態になった。
更に防具を強化したユーザーによって「獰竜2頭討伐の証」*4の存在が明らかになり、
剛種が単純に実装されても武器や防具が作れない*5ことに多くのハンターが怒った。
- 剛種アビオルグは上記のコンボで多くのハンターを蹴散し騒然となったが、
シーズン時代からフォワード.2までの多くの剛種モンスターに備わる、
罠や麻痺などの明確なハメ対策が存在していなかった。
特異個体の存在などで廃れ始めてはいたが、
当時のMHFはまだハメが可能ならハメで狩猟するという風潮が残っていたため、
剛種実装初日からハメで完封する動画(剛種でも2ラスタなど)が次々とUPされ、
「ハメ対策が無くてつまらない」という評が下されてしまう。
戦闘面の評価に関しては上述した後退ステップ(車庫入れ)の存在、
及びイビルジョーから流用したモーションの存在ばかりが取り上げられ、
アビオルグ自体の本質的な評価が成されないまま時間が過ぎることになった。
- そしてフォワード.3ではもう一体の新モンスターであるタイクンザムザが登場。
現在でこそあまり良いところの無いタイクンザムザだが当時はギミックや動きが衝撃的であり、
更に専用BGM(と思われていた)3曲仕様は専用BGM2曲のアビオルグより多く、
アビオルグの立場は更に追いやられることになった。
フォワード.3のサブタイトルが「未知なる系譜、獣竜種」
であることをネタにされる始末であった。- ちなみにタイクンザムザのBGMは厳密には専用曲ではなくフィールドBGMであり、
専用曲2曲仕様のアビオルグは本来かなり恵まれた立場であったことが分かる。
- ちなみにタイクンザムザのBGMは厳密には専用曲ではなくフィールドBGMであり、
- ただ、その後タイクンザムザの武器が微妙である、という理由から、
剛種武器がそれなりに使えるアビオルグの価値が相対的に見直されることになった。
特に剛種極長で最高の攻撃力と斬れ味を持つ大剣と、
リーチの関係上、気刃斬りでPTに迷惑をかけない太刀が人気となった。
その他にも会心率の高さから狩猟笛は高い殴り性能、ガンランスは火属性最高峰の性能だった。
しかしながら、それによって獰竜2頭討伐の証の問題が更に目立つようになったのは言うまでもない。
- フォワード.4のG珠装飾品は「獣竜種の尾」が大量に必要となり、
色々と強化素材を絡まれる、めんどくさいモンスターとして扱われていた。
一応落とし物マラソンという手段が確立したものの、
例によってモンスター本体の戦闘面での評は殆ど変わっていなかった。
- この頃になるとハメでアビオルグを狩猟しない人(獣竜種の尾はハメだと集めにくい)
が現れるようになり、ユニークな行動ルーチンやコンボの始動条件なども一般的になった。
だが、これによってアビオルグの評価が見直される前に秘伝防具の一強状態が確立してしまい、
秘伝防具の強化に一切関わらないアビオルグは再び注目されなくなってしまった。
フォワード.5では覇種武器が追加されたが、アビオルグの武器は一切派生が追加されなかった。
- MHF-G2ではギアオルグが登場。
ところがこちらも当初はハメによる狩猟で処理されてしまっており*6、
武器が優秀という評こそあれど戦闘面での評価は遅れた。
だが、G3にてルーチンが変更されたことでハメが選択し辛くなり、
それによってガチンコでの狩猟が少なからず行われた結果、
上記のような性質があり立ち回りやすいという評が出てくるようになる。
それに伴い、ベースとなっているアビオルグも戦闘面がようやく再評価されることになった。
獣竜種関連素材もポイント交換などで入手しやすくなり、
装備面の需要が全く無い(後述)ことから2頭討伐証の必要性も薄まったため、
この頃にはアビオルグ自体への不評はほぼ聞かれなくなったが、
一方で狩るメリットも薄く、GG以降はどちらもあまり注目されない状態になっていた。
- MHF-G7のPVではアビオルグの大剣がプッシュされていたため、G級進出が噂されていた。
そしてMHF-G8のプロモーションムービーにて、特異個体アビオルグの存在が確認され、
翌週のプレビューサイト更新にて正式に特異個体・G級個体の登場が発表された。
なお本来はMHF-G7で登場予定であったことが明らかになっている。
コンテンツの関係で実装がずれたため、十分なブラッシュアップを受けることができたようだ。
だがそのG8ではイビルジョーが遷悠種としてMHFに参戦することが決定。
G級特異個体アビオルグとイビルジョーの違いに注目するハンターや、
本家本元のイビルジョー導入により、今度こそ本当にアビオルグの影が薄くなるという声が聞かれた。
- 実装タイミングとしてはアビオルグが先にG級特異個体として登場し、
イビルジョーはその直後の登場となった。
結論から言えばイビルジョーの登場をきっかけとして、
アビオルグ(とギアオルグ)の戦闘面の評価もより明確に固まることになった。
詳しくはイビルジョーの記事も参照してほしい。
- ちなみに設定面については、ギアオルグがそれをある程度補完するようになり、
イビルジョーとは一定の差別化が成されるようにはなった。
余談
- MHFの界隈では「阿鼻叫喚」の状態、もしくはアビオルグそのものを指して
「アビ叫喚」もしくは「アビ教官」と称することがある。
これはもちろん、「阿鼻(あび)」と「アビ(オルグ)」をかけたものである。
詳しくはこちら。
- 上でも少し触れたが、「右後脚」というかなり珍しい部位を弱点としており、
それと共に、左右の脚で肉質が違うという奇妙な特性を持つ。
切断の場合、左脚(25)に対して右脚が40と軟らかく、しかも怒れば怒るほどどんどん軟らかくなる。
この事から無理に頭や尻尾を狙わず、右脚を狙っていた方が早く討伐できるということも。
この特徴はギアオルグも同様であり*7、彼らの共通の特性のようだ。
ちなみに、そのためか後脚怯みによる転倒からの復帰が早い。
- また、実装当初は落とし穴に落とすと背中の判定が無くなり、
ハンターが胴体を貫通して向こう側に通り抜けられてしまうというバグがあった。
「通り抜けられる」というのは、大剣デンプシーや乱舞改など、
少しずつ移動していく技を使用していると、勝手にアビオルグの反対側に移動してしまうからである。
ちなみにフォワード.3初期の時点からバグであると公式で明言され、フォワード.4にて修正された。
- 獣竜種汎用素材はG8の剛種ガスラバズラからは入手できず、
当然メインシリーズからの導入となったイビルジョーやブラキディオスからも出ない。
その為UNKNOWNを除くと、初めて「モンスター固有のHR100(当時)素材体系」が登場したモンスターであると言える*8。
- 当初の設定では、「環境変化に柔軟に対応でき、環境適応力が高い」とされていた。
これは沼地、密林(後述)、雪山など環境が異なる地域での存在が確認されていたためである。
だが、その程度の環境差であれば多くのモンスターが進出してるため、
環境適応力が「他種より圧倒的に高い」というよりは、「特定の環境以外でも活動できる」と捉えるべきだろう。
(同アップデートで実装されたタイクンザムザが、潮島洞窟でのみ生息していることの対比とも取れる)
勿論、この設定は「(メインシリーズでは)ありとあらゆる狩猟地に登場する」
イビルジョーと比較され、そのギャップを突っ込まれていた(設定倒れとすら言われていた)ことは言うまでもない。- アビオルグは上述したように極地から餌を求めて温暖な地域に進出し、
その過程で変化していったモンスターであることから「本来の生息地」はあってないようなものである。
ただ、この設定が明らかになる前は「本来の生息地はテロス密林である」という認識が一般的だった。
実際に配信当初は密林クエストが主体だったのだが、即死コンボ時にバグが発生し、
修正はされたもののその後配信されることはなく*9現在に至っていることから、
その点も(設定との整合性が合わないという理由で)ネタにされることになった。
なお環境としては樹海がそれに近く、
「密林の保護色」についてもどちらかと言えばテロス密林よりバテュバトム樹海内の密林の方が近い。
- アビオルグは上述したように極地から餌を求めて温暖な地域に進出し、
- アビオルグの剛種武器は存在するが、天嵐武器以降の強化先は存在しない。
G級が実装されたこともあり、今後も実装されることはないと思われる。
強化難度の緩和に伴い、剛種武器としてみれば現在でも現役を張れるポジションにある武器は多いため、
興味があれば作成してみればよいだろう。
防具については剛種防具ではないこと、スキル自体がそもそも微妙なことから、
こちらも緩和されているとは言え今となっては作成する利点はほぼない。
- G級モンスターとしてアビオルグの亜種であるギアオルグが存在する。
厳密にはギアオルグの方がアビオルグの先祖により近いらしい。
なお単純な色違いではなく、頭部の形状が異なる他、基本性質はともかくとして用いる技も大きく異なる。
- 後にMHXにて斬竜ディノバルドというモンスターが登場。
火属性を扱う獣竜種…という点だけならまだしも、剣状の尻尾を持つ点まで被られてしまった。
ただ、ディノバルドの生態やモーションはアビオルグのそれとは全くの別物である。
素材
- 獰竜の鱗
- アビオルグから剥ぎ取られた鱗。非常に頑強で、この鱗の上から致命傷を与えることは難しい。
より上質なものは「上鱗」と呼ばれ、硬度が高い分、それだけに扱いも難しい。
最上級の物は「至鱗」と呼ばれ、半端な攻撃では武器の方に傷がついてしまう。
- 獰竜の骨
- アビオルグの骨。この骨を加工し作られた武具は、高い耐久性を持つ。
より上質なものは「上骨」と呼ばれ、多くの素材と相性が良く、様々な用途が考えられる。
特異な個体からは、「凶骨」「猛骨」「剛骨」「熱骨」という素材を極稀に剥ぎ取ることができる。
どれも特異な構造をしており、これによって通常の個体には不可能な動きをすることが可能になり、
最上級の熱骨は硬度、柔軟性、耐久性どれをとっても超一級。
なお凶骨、猛骨、剛骨の解説文はほぼ使い回しという手抜きっぷりだが気にしてはいけない
- 獰竜の皮
- 軽く、伸縮性に優れたアビオルグの皮。主に防具のつなぎに利用されている。
表面こそ傷んでいるが、丈夫さはそのままで、生半可な切れ味では断ち切れない。
より上質なものは「上皮」と呼ばれ、丈夫ゆえに加工も難しく、職人の技量の見せどころとなる。
最上級の物は「至皮」と呼ばれ、抜群の伸縮性を誇り、素材として重宝されている。
皮の端材は「傷んだ皮」と呼ばれる。表面こそ傷んでいるが、非常に丈夫で鈍らでは断ち切れない。
特定のアップデート記念クエストの報酬のみで入手可能であり、アビオバレッタの製作に必要。
- 獰竜の牙
- 数多の獲物を屠ってきたであろうアビオルグの牙。どれほど硬いものでも易々と噛み砕けるほどの
凶悪な強度と切れ味を誇る。
より上質なものは「穿牙」と呼ばれ、アビオルグの素材の中でも、特に加工が難しい素材とされている。
最上級の物である「猛牙」は、あらゆるものを噛み砕き、その硬度故、加工は困難を極めるという。
- 獰竜の刃尾
- 刃物のような形状をした獰竜の尻尾。戦闘時にはこれをギロチンの如く地面に叩き付けて相手を切り裂く。
その鋭さ故に、取り扱いには細心の注意が必要である。
より上質なものは「上刃尾」、その大きさと鋭さは、軽くアビオルグの尾を上回る。
最上級の物は「乱刃尾」と呼ばれ、斬れ味の鋭い乱れ刃となっており、大変危険なので、取り扱いには注意が必要。
乱刃尾の説明文の最後には何故か「せよ。」と付いている。
- 獰竜の角
- アビオルグの紅く美しい角。様々な用途があるようだが、武具以外で何に使われているかは不明。
より上質なものは「尖角」と呼ばれ、光沢ある紅色が見る者を魅了する。
最上級の物である「暴角」は、紅色がギラギラと輝いており、見る者の闘争心を呼び起させる。
- 獰竜の血
- 鮮やかな紅い色をしたアビオルグの血。
その美しい色合いから珍重されているという。染料などに使われているのだろうか?
より上質なものは「熱血」「餓湧血」と呼ばれる。
「熱血」はまるでアビオルグ自身の怒りが宿ったかのように熱く、決して冷めることは無い。
「餓湧血」は極限の飢餓状態に陥った個体から取れ、燃え滾る炎のような色に変色している。
関連項目
BGM/アビオルグ戦闘BGM
モンスター/イビルジョー - 生態や行動パターンのモチーフとなった。
モンスター/ギアオルグ - アビオルグの亜種。祖先であるとする説も提唱されている。
モンスター/ディノバルド - 大剣のような尻尾を持ち、火属性を扱う獣竜種
武器/アビオルグ武器 - アビオルグ素材を用いた武器への個別リンクあり。