モンスター/イソネミクニ

Last-modified: 2022-05-18 (水) 09:07:33
種族
海竜種(海竜目 海竜亜目 人魚竜下目 イソネミクニ科)
別名
人魚竜(にんぎょりゅう)
異名
黄泉の歌姫
英語表記
Somnacanth
危険度
MHRise:★5
登場作品
MHRise
狩猟地
水没林, 寒冷群島, 溶岩洞, 獄泉郷

目次

生態・特徴

山吹色の鱗に包まれた細めの体躯、丸みを帯びた頭部から生える紫色の巨大なヒレ、
口内や喉元、尻尾の付け根などから漏れる青白い光が印象的な大型の海竜種。
地上や浅瀬などでは基本的に腹這いの体勢を取るが、
時には強靭な尻尾で蜷局を巻き、自分の全体重を支えながら立ち上がったような姿勢となる事があり、
月明かりに照らされたその姿が人間の女性のように見えたという逸話がよく語られている。
また、海竜種らしく水中を優雅に、そして自在に泳ぎ回る事ができ、その様子から《人魚竜》とも呼ばれている。
周囲に広く響き渡る甲高い鳴き声が特徴的で、天に向かって歌うように鳴いている姿も目撃されている。
頭部の巨大なヒレは長い髪のように見える事から「髪ヒレ」と呼ばれ、
時折これを前脚の爪で解かすように手入れをする様子も確認されている。
そのような生態や前述の逸話などから神秘的で妖艶な印象を抱きがちだが、
その実非常に凶暴で狡猾な性格の持ち主であり、縄張りに侵入してきた別のモンスターを相手取り、
激しい乱闘を繰り広げる姿も多々確認されている。
興奮したイソネミクニの髪ヒレには独特な斑模様が浮かび上がるが、
ある伝説ではこれは海底に葬った獲物の魂であると語られている。
外敵と遭遇すると耳を劈くような高音の咆哮で威嚇を行い、積極的に攻撃を仕掛ける。
基本的に水棲の海竜種であるため、水上や水中での活動を得意とする。
一方で完全な陸地での戦闘は不得意であり、
イソネミクニと交戦する場合は上手く陸上に誘き出す事ができれば優位に立ちやすいとされる。
髪ヒレには多数の棘が生えており、これを豪快に振り回して周囲を薙ぎ倒したり、
一部の棘を射出して中遠距離に対して攻撃を仕掛ける。
前脚にも鋭く発達した爪やヒレを備えており、接近戦においてはこれも強力な武器となる。
しかし、イソネミクニの最大の武器は、青く輝く喉頭部で生成される「眠り粉」である。
これは吸い込んだ相手を瞬く間に眠らせてしまう強力な催眠性を持っており、
外敵に向けてこの眠り粉が大量に含まれた青白いブレスを放ち、
動きが鈍くなったところで強烈な一撃を叩きこんで仕留める戦法を好む。
特に大量の眠り粉を吐き出す場合、数秒間に渡って歌うような鳴き声を周囲に響かせ続ける事があり、
その様子や鳴き声から「黄泉の歌姫」という異名でも知られる。
肉食性であり、主に貝類を主食としている。
硬質化している自分の腹部に貝を叩きつけ、殻を割って中身を食べる。
なお、イソネミクニが捕食する貝類の中には強烈な閃光を発するものや、爆発性を持つ特異なものが存在する。
そしてそのような種の存在や性質をイソネミクニ自身がしっかりと理解しており、
外敵との交戦中に貝を拾い、その性質を利用した攻撃を繰り出す事もある。
この際、閃光を発する貝を割る時は髪ヒレを利用して閃光を集中させたり、
爆発性を持つ貝を割る前に眠り粉を振り撒いて粉塵爆発により攻撃範囲を拡大するなど、
独特な工夫を見せる辺りに本種の秘める高い知性が伺える。
また、腹部を利用しやすくするためか、水上では腹部を上に向けたまま泳ぐ姿が度々見られ、
分が悪いと判断した場合は外敵を見据えながら後退するように泳ぎ去るという器用な動きも見せる。
鋭い棘が並ぶ髪ヒレや細長い鉤爪はハンターの武具の素材として有用であり、
一部では農具などにも利用されるなど、その有用性は高い。
最近では眠り粉を不眠症を解消する薬品として利用できないかという研究も始められている。
一方で、その素材を加工した武器には不遇の人魚の怨念や情念が宿り、
夜に突然絶叫する、装備するとどこからか不思議な歌が聞こえてくるなど、
髪ヒレの伝説に勝るとも劣らない不気味な噂が語られる事がある。

概要

   霊泉透徹 歌謳清澄 せせらぎ抱いて 幽艶と
惑わし誘う 子守歌 永遠の睡りの 子守歌
  • MHRiseで初登場した海竜種のモンスター。
    人魚竜という別名の通り頭部から伸びた髪のように大きなヒレや、
    どことなく人面を思わせるような顔の作りなどが特徴的。
    流石に女性と見間違えたのは少し無理がある気がしなくもないが
    また興奮時には体中のヒレが赤みを帯び、更に模様が現れる。
  • 海竜種では初となる睡眠属性の使い手。
    1文字目と5文字目を入れ替えた上で縮めてクソネミと言うあだ名で呼ばれたり
    睡眠袋ではなく眠り粉を用いており、煙状のブレスとして戦闘中に使用する。
    範囲は直線だがそれなりに射程があり、怒り状態の時はその長射程でなぎ払ったりもする。
    うっかり当たって眠らされてしまうと、飛び込んで身体を叩きつけて追撃してくる。
    また、長いチャージの後は全方位に睡眠ブレスを放出することもある。
    予備動作はとても分かりやすいものの、そのまま見ていては避けられないため
    納刀して翔蟲で上方に跳ぶか、或いはジャンプできる鉄蟲糸技を持っている武器は
    それで跳び越えてブレスの後の隙に反撃する、といったこともできる。
    ただし、空中で睡眠ブレスを浴びると瞬時に昏倒してしまう。
    避ける自信がなければ、地上でブレスを受けて元気ドリンコを飲むほうが確実か。
    • 睡眠ブレスは攻撃範囲こそ広いものの、どれも隙が非常に大きいという特徴がある。
      場合によっては攻撃を受けてオトモに助けられた時もまだ吐いていたという事も。
      なのでスキルで対策を取るか避け方に慣れた場合の弱体化が著しいタイプである。
      唯一水面を泳ぎ回りながら睡眠ブレスを吐いていく攻撃は出が早い上に避けにくいので注意。
      ガード不能技なので、カウンターを狙うならガード強化は必須。
    • なお、どのパターンの睡眠ブレスも睡眠以外のダメージを与えたり吹き飛ばしたりする効果を一切持たない。
      スキルで睡眠無効にしてしまえば何事もなく素通りできてしまう。
  • 尻尾で蜷局を巻くように立つことがあり、その姿は蛇竜種のガララアジャラを思わせる。
    と言っても、あちら程体は大きくないのでこちらを取り囲むようなことはしてこない。
    上記の睡眠ブレスは殆どこの立った姿勢から行ってくる。
    この状態では姿勢が高くなるため弱点の頭部を攻撃しにくくなるが、
    尻尾も頭部とほぼ同じぐらい柔らかいので、正直な所立ち回りはそこまで変わらない。
    なお、このような姿勢の変化があるためか、尻尾は破壊できるのみで切断は不可能。
    • 太い胴で蜷局を巻いて上半身を支えるガララアジャラに比べると
      イソネミクニは線も細いため、立ち姿はビシュテンゴやドスマッカォに近い。
      尻尾が破壊されるだけにとどまる点も彼等と共通しているが、ひるませても倒れるようなことはない。
  • 最大の特徴でもある髪ヒレはかなり巨大で、全長の半分もの大きさがある。
    この髪ヒレはアケノシルムとの縄張り争いにも使用する為、
    かなり頑丈で重い一撃を食らわせられる武器なのだろう。
    これを振り回すようにして攻撃してくる事もあるが、
    かなり範囲が広く回避で避けようとすると食らってしまう事が多い。
    しかし本人も髪ヒレは重いのか、振り回した後は前脚をついて隙を見せるので
    避けることが出来れば攻撃チャンスとなる。
    また、髪ヒレの付け根には棘が生えており、これを飛ばして攻撃してくる事もある。
    直撃するとスタンしてしまい、直撃をかわしても棘はしばらく場に残り、
    足をひっかけるとしりもちをつく。
    棘を飛ばした後は大抵睡眠ブレスが飛んでくるため、特に怒り状態の時は
    空中に逃げる時、棘のそばで飛ばないように。
  • 人魚らしく、水のある場所では背泳ぎのような姿勢で泳ぎ回ることがある。
    ハンターの周囲を泳ぎ回って睡眠ガスを設置して動きを制限したり、
    どこからか貝を取り出し、腹で割ってその効果を発揮させたりする。
    この貝は物凄く特異な貝で、強い閃光を発したり、爆発したり、回復したりする
    まあ元々目が眩むレベルで光ったりする虫もいる世界なのであまり不思議ではないかもしれないが……。
    環境生物もそんなのばかりだし
    • 閃光は髪ヒレを使って光を前方に集中させている分、射程が長いがあまり横に対しては広くない。
      爆発する貝は爆破属性を帯びており、自力ではないが海竜種で初の爆破属性の使い手にもなっている。
      しかしこの爆発する貝を使うのは稀である。そのため爆破属性は影が薄くなってしまう...
      また、MHRise発売当初の時点では百竜夜行にしか登場しないヌシ・タマミツネを除けば
      唯一の爆破属性の使い手でもあった
      (後のVer.2.0アップデートにてテオ・テスカトルが登場している)。
      因みに閃光を使う海竜種は魚竜の名を持つ海竜の先輩であるチャナガブル以来。
    • 貝の爆発は見た目通りの範囲攻撃になっているが、この攻撃判定の持続が異様に長い
      爆破エフェクトが僅かでも残っている間に近付くと吹き飛ばされてしまうため注意が必要。
      ついでに、必ず水場で繰り出すという都合上、爆破の発光エフェクトが水面に反射して
      範囲が分かりづらくなるという弊害も発生する。
    • 回復する貝は発動時に近くにいるハンターやオトモも恩恵を受けられるが、こちらは爆発する貝以上のレア行動。
      イソネミクニの体力が減ると使用率が上がる……といった傾向もない。何なら戦闘序盤の方が見かける気がする。
    • なお、ハンターノートにも記載されているが、
      陸地では当然ながら泳ぐことはできず、これらの行動も封印されるので弱体化する。
      とはいえ戦闘中に自ら陸地に上がることはほぼ無いので、操竜やエンエンクで強引に水揚げしよう。
  • 立ち上がって睡眠ブレスをチャージしている間、ラッコ泳ぎで睡眠ブレスをチャージしている間、
    この2つのタイミングで音爆弾を投げると怯んで倒れ込む。
    効果があるモーション中は人魚の歌声を数段不気味にしたような鳴き声を上げているのでわかりやすいだろう。
    • この他にもブレス中に怯みが起こると大ダウンが取れる。
      ラッコ泳ぎはガンナーでないと攻撃しづらいが、睡眠耐性を付けていたり、
      ブレスを回避しつつ攻撃出来るのなら積極的に殴ると良いだろう。
  • 水棲系らしく弱点属性は雷属性、ついで火属性。やはり他は全く効果が無い。
    初めて挑む段階ではフルフル武器が頼りになるだろう。
    後のジンオウガ武器は百竜スキルで水棲系特効を付与できるためかなり有効になる。
  • 水場があれば他に環境は特に選ばないのか、温暖湿潤な水没林の他に
    寒冷地の寒冷群島から、水場があるとは言え真逆の環境の溶岩洞にまで姿を現す。
    しかし、砂原はともかく水場が豊富な大社跡には何故か現れない。
    流石に泳ぐには浅すぎるということなのだろうか?
    狭い沢や滝でつながっているので移動が難しいのかもしれない。
    • 因みに水没林や寒冷群島などでエリア外を進む際には泳ぐイソネミクニを見る事ができる。
      といっても普段の背泳ぎなのだが。登場ムービーでの華麗な泳ぎと合わせて、
      コイツも海竜種なのだと再確認させてくれるだろう。
  • 寒冷群島で上位イソネミクニ1頭を狩猟するイベントクエスト
    「人魚竜は妖麗に舞う」をクリアすると初回に限り、ジェスチャー「投げキッス」が手に入る。
    それ以外には特にめぼしい報酬はないが、★7であり、イソネミクニ自体も睡眠対策をしていれば怖い相手ではないため、
    「比較的簡単なクエストで装束チケットを集めたい」場合には便利かもしれない。
  • 「黄泉の歌姫」と言う異名を持つが、コイツに歌姫要素があるのか?と思われるかも知れない。
    登場ムービーで語られる「子守歌」も睡眠ブレスの事を言っているだけで歌そのものではないし、
    戦闘中に聞ける鳴き声も甲高い「コォォォォォォォ………」と言う不気味な音のみ。
    人間がこれを遠くから聞いたとしても歌には聞こえないだろう。
    では一体何故イソネミクニは「歌姫」と呼ばれているのだろうか?
    実はイソネミクニが生態行動状態(未発見状態)の時、特定のエリアで遠吠えする様に空に向かって歌い出す事があるのだ。
    声そのものは前述の甲高い声だが、悲しい響きを伴った明確な「歌」を歌っているのが分かるだろう。
    この「歌」を聞いた、或いは目撃した人間がイソネミクニの事を「歌姫」と呼ぶ様になったのかも知れない。
    寒冷群島に歌声が響く様子は、まさしく人魚伝説の一つであるローレライ*1を思わせる。
    少なくとも翼で歌うヤツよりよっぽど実際の伝承に近い。
    • 他にも似た様な伝承を持つ怪異にはギリシア神話のセイレーン*2などもおり、
      「歌声で人を惑わせる海の怪物」というのはそこそこメジャーな組み合わせと言える。
    • Riseでは登場フィールドに応じて歌のフレーズが変化するという特徴が存在する。
      現実世界でも生息地によって鳴き声のレパートリーを変える鳥類も存在する為、
      おそらくイソネミクニも住む場所や個体によって歌に個性がでているのだろう。
      このフレーズ、各フィールドのBGMのコーラス部分を元にしている部分があるのではないかと考察されている。
      寒冷群島はテンポが異なるためやや分かりづらいが、水没林はほぼテンポが同じため比較的わかりやすい。
      溶岩洞に関してはテンポが異なるうえ元のBGMのコーラス自体が小さいためかなり分かりづらい。
      ただ、イソネミクニの歌声にはあまり関連性のないパートも見受けられる為真偽は不明。
    • 他の生態行動としては大きな髪ヒレを前脚で洗うような動作も見せる。
      爪で引っ掻いているのか水で洗っているのは不明だが、武器ともなる髪ヒレのメンテナンスは欠かせないのだろう。
      この動作を遠くから見ればなるほど、髪を洗っている人魚と誤認するのもわからない話ではない……のかもしれない。

操竜

  • 操竜の性能は少々トリッキー。
    • 弱攻撃1(X / ↑+X)はトサカ薙ぎ払い。
      右手側からの薙ぎ払う、発生が早い弱攻撃。
    • 弱攻撃2(→+X / ↓+X)は棘設置。
      ダメージはほとんどないが、設置しておけば長時間その場に残るので、
      踏んだ相手をよろけさせることが出来る。マキムシ枠。
    • 強攻撃1(A / ↑+A)は移動距離の長い這いずり突進。
      威力は高いが、移動距離が長いため次の攻撃に繋げにくいデメリットがある。
    • 強攻撃2(→+A / ↓+A)は回転飛び込み攻撃。
      突進よりも威力が高く、ホーミング性能も高い。
      攻撃後はすぐに回避キャンセルできるので、ラッシュ時のメインウェポンとなる。
      ただし、攻撃開始時に撃ち落とされると大ダウンになるのでゴリ押しは禁物。
    • 操竜大技(X+A)は薙ぎ払いクソネミビーム眠り粉ブレス
      溜めは長いが大技の発動入力の瞬間からハイパーアーマーなので阻害されず、前方180度をゆっくり薙ぎ払う。
      そこからハンターの寝起きドッキリで華麗な連携コンボを……と思いきや、
      そこから回転飛び込み攻撃で自ら叩き起こしに来る。
      寝起きの一撃を担うからには、さぞ高威力なのだろう……
      ……と誰もが期待するものの、ダメージ表記を見ると大したことが無い*3
      • 睡眠ブレスの途中でハンターは飛び降りるため、イソネミクニよりも先に攻撃を叩き込もう。
        武器種にもよるが、上位にもなればハンターの攻撃で一撃を決めた方がダメージが多い。
        マルチプレイなら味方の攻撃で起こしてしまっても問題なく、
        ソロでも空中から早駆けして大タルG投下で寝起きドッキリが間に合う。
      • ただ、大技で寝かせた後にとっとと退散してくれる上、
        基本性能でもヘェーイ!タックルが使いやすい青白い鬼が脳裏にチラつく。

武具

  • イソネミクニから作られた武器は睡眠属性を帯びる。
    攻撃力は平均程度で、青ゲージは無く長い緑ゲージ、やや低めの睡眠属性を持つ。
    その緑ゲージを活かさせるかのように、百竜スキルでは「鈍刃の一撃」を付与可能。
    なお、発売当初の時点ではガンナー武器が存在しない。
    • デザインが特徴的で、双剣と操虫棍は手を模したようなものとなっている。
      また操虫棍の歪曲したデザインは弦こそないが、楽器のハープを思わせる。これどっちかというとセイレーンじゃ
      チャージアックスでは斧モードにすると顔のような模様が現れるというギミックがある。
      両手のような盾のデザインも合わせ、まるで頭を抱えて悲鳴を上げているように見える。
  • 武器名はどれも「メロウ」が付き、大剣であれば「メロウドロウ」、
    双剣であれば「メロウクロウ」のように一部を除き韻を踏んだ名前となっている。
    また、最終強化するといずれも「夢幻の」が付く。
  • 防具はイソネシリーズ。まるで占い師を思わせるような風貌で、
    フードを被ってマスクで口元を多い、足元まで伸びる長いローブを纏う。
    スキルは睡眠属性強化の他、アイテム使用強化やボマー、精霊の加護が発動する。
    ボマーなどは戦闘中に使う貝を意識したものか。
    狙ってなのかは不明だが、結果的に睡眠爆殺することに特化したスキル構成に仕上がっていると言える。
    • 現状、護石を除くと唯一睡眠属性強化を発動できる装備でもある。

余談

  • 「人魚」と聞くと西洋の存在(マーメイドやメロウなど)を連想する人が多いだろうが、
    世界各地で人魚伝説は語られており、日本も例外ではなく人魚伝説が存在する。
    「人魚の肉を食べると不老もしくは1000歳近く寿命が延びる」といった伝説もあり、
    それによって不老となったが故に友人たちが死んでも生き続けてしまうという
    生き地獄を味わうこととなった女性「八百比丘尼(やおびくに)」の話が有名。
    八百比丘尼の物語にはいくつもパターンがあるが、
    大抵の場合、日本の仏教における禁忌である人肉食を半分
    (人+魚で人魚。半分は人である)だけ行った存在として生きることも死ぬこともできず、
    洞窟で入定(にゅうじょう)という永遠の眠り(座禅)につくこととなる。
    あるいは単純に人を殺め食べたのであれば地獄へ堕ちようとも人としての生を終えることができたのだが、
    人魚という存在の持つ二面性がこういったそれすらも許さない。
    今でも八百比丘尼はどこかで眠っているのであろうが、
    それを加味するとイソネミクニの睡眠ブレスというものに何か特別な意図を感じてしまう。
    • 水辺に現れる女の妖怪としては「磯女」「濡女」などドストレートな名前の伝承が日本各地に残っている。
      伝承によりその姿には様々な異説があるが、顔は女で体は龍や蛇のようだったと伝えられていたり、
      長い髪によって人に危害を加えるなど、イソネミクニのデザインはこうした伝承が色濃く反映されている。
      また、イソネミクニの胸にはよく見ると黒っぽい模様が付いているが、所謂「巴紋」になっている。
      巴紋は日本では非常に広く使われてきた図柄だが、
      その意味する所は水が渦を巻いている様であるとされる事があり(実際には非常に多くの解釈が存在するのだが)、
      水に纏わるモンスターという事でこの柄があしらわれたと考えられる。
    • MHRiseの発売前に公開された、このモンスターを描いたと思われる一瀬ディレクターの絵は、
      神社姫という江戸時代中期の妖怪にも似ているため、そちらもモチーフにしている可能性がある。
  • 貝と様々な特殊攻撃というモチーフは一見結びつきが薄いようにも思えるが、
    プラスチック容器が一般的になる以前は貝殻はぴったりと口が合い、
    安く大量に入手できる事などから薬などを入れる容器として使用される事が非常に多かった。
    このことから、人間やアイルー達が樽などを容器として使っているのと同様に
    イソネミクニは貝を手頃な容器として使っている…
    というイメージで設定されたものと思われる。
    そもそも火薬になる草やら爆発する魚やらがありふれた世界観なので……。
    • 背泳ぎ状態で貝を割る姿はラッコを思わせる。
      おそらくはラッコをモチーフの一つにしたのだろう。
      現実のラッコは腹部に石を乗せ、そこに貝やウニを叩きつけて割るが
      イソネミクニはもともと腹部が硬質化しているため石を用いる必要はなく、
      直接体に叩きつけて割っているようだ。
      実際腹部はそこそこ硬いので弾かれないように注意。それ以上に後ろ脚と背中が硬いのは内緒
    • なお、現実世界の人魚伝説は、夜に海洋哺乳類(海獣)のシルエットを
      人影と見間違えたものが原点ではないかとも言われており、有名なのはマナティーやジュゴンなどであり
      実在の海獣であるラッコをモチーフにしたのは納得ともいえる。
      しかし日本の人魚伝説はそもそも内陸部の物が多く、
      明確に海獣との関係が研究により示唆されているのは沖縄のもののみである。
      沖縄の人魚はジュゴンとシュモクザメの二種で、
      我々イメージの人魚と異なりかなりジュゴンやシュモクザメそのものの形に近い。
      その当時は沖縄はまだ日本ではないはずなので、
      日本の人魚伝説は必然的に河川のもの、つまり魚に限られる。
      そのため日本元来の人魚は何も人面魚といった方が近く、
      イソネミクニのような姿の人魚は一つも見つかっていない。
      我々がよく耳にするような日本で猿と鮭のミイラを合わせて作られた人魚のミイラの逸話などは
      全て江戸時代に貿易が始まってからの出来事であり、
      厳密にはイソネミクニは日本の妖怪モチーフとはいえないのかもしれない。
  • 公開以降、製品版の発売まで公式からの種別の発表が無かったために、長らく分類が不明だったモンスターでもある。
    別名が「人魚竜」である事と、海竜種らしくない顔や鱗やヒレが魚のソレであった事
    (特にヒレはガライーバと同じ生え方をしている)、
    更に英名「Somnacanth」の「canth」がシーラカンス(Celacanth)から取られているであろう事から魚竜種であるという意見と、
    四足歩行時の骨格がタマミツネと同じで、尾で立つという特徴が魚竜種らしくない事、
    別名については灯魚竜の前例がある事などから海竜種であるという意見に分かれていた。
    また、ガララアジャラのようにとぐろを巻いた姿勢を取ることから蛇竜種ではないかという意見もあった。
    実際には海竜種だったが、尾で立つ事や背泳ぎを行う事など、海竜種の中でも異色の存在と言えるだろう。
  • イソネミクニという名前の由来の公式な発表は今のところないが、
    上述した各種モチーフや能力からして、
    磯女(Isoonna)+眠り(Nemuri)+八百比丘尼(Yaobikuni)の
    組み合わせあたりからではないかと推測される。
  • 英名の「Somnacanth」は、ラテン語で「夢」を意味する"somnius"と、
    上記の通りシーラカンスなどの"canth"を組み合わせた名称だろう。
  • PV2で初公開された時にはいかにも水没林の中堅モンスターっぽく演出されていたが、
    実際には寒冷群島で目にする事が多いモンスターである。
    これは同じく大社跡で登場ムービーがあるビシュテンゴも同様。
    このせいか水没林には固有の強モンスターがいないという憂き目にあってしまっている。
    • MHRiseの発売前に登場ムービーの台本が一部公開されていたが、その時に公開されていたのは、
      このイソネミクニとビシュテンゴのものである。
  • 名前から「ニ」を取り除いたときの語感が、某電子の歌姫に似ていると思う人もいるとかいないとか…
    「イソネ」を崩して書けば「ハツネ」にならなくもない
    異名にも歌姫要素はあるが見た目は当然全く似てない。髪色?だけならこっちの方が近い。
    と思えば5/10日に発表された亜種の髪ヒレは水色となっていて、共通点ができた。だからなんだレベルの共通点だが…
  • とても眠い状態を指すクソ眠い、を捩ったネットスラング「クソネミ」と響きが似ていること、
    実際に睡眠攻撃を得意とすることから「クソネミクニ」と呼ばれることも。
    蔑称と取られることもあり、あまり好んで使われるものではないようだ。

素材

人魚竜の鱗
イソネミクニの鱗。
水分を帯びることで、鱗の山吹色がさらにつややかな光彩を放つ。
より上質なものは「上鱗」と呼ばれ、月明かりを浴びると
まるで金色の打掛のような美麗さを魅せるという。
人魚竜の甲殻
イソネミクニの尖った外殻。
身を守ったり、水を切って優雅に泳ぐための形状に進化している。
より堅牢になったものは「堅殻」と呼ばれ、
美しさに見惚れて近づく輩を容赦なく傷つける。
人魚竜の鉤爪
イソネミクニの爪。
鉤状で細長い形状を活かし、武具だけでなく農具などにも利用される。
より鋭さと丈夫さに磨きがかかったものは「尖爪」と呼ばれ、
狙った獲物を容赦なく引き裂く。
人魚竜の髪ヒレ
イソネミクニの頭部のヒレ。
夜の海のような紫が美しいが、多数の棘が生えており危険。
より艶麗なものは「怒髪ヒレ」と呼ばれ、興奮時にそのヒレに浮かぶ紋様は
海底に葬った魂だという伝説が存在する。
人魚竜の眠り粉
イソネミクニの喉頭から噴出される、淡く光る青い粉末。
吹きかけた相手を静かなる眠りに誘う。
より上質なものは「微睡み粉」と呼ばれる。
ちなみに公式ガイドによると、【ねむりごな】【まどろみごな】ではなく【ねむり】【まどろみ】と読むらしい。

関連項目

モンスター/チャナガブル - 閃光を放ち、魚竜の別名を持つ、海竜種の先輩
モンスター/プケプケ亜種 - 水妖鳥の別名を頂く鳥竜。登場クエストの題は「水を喰らう妖」。
モンスター/ヨツミワドウ - 水妖「河童」の別名を持つ同期
モンスター/アン・イシュワルダ - 歌う人魚であるローレライがモチーフの一つになっているという共通点がある
武器/ローレライ・リーべ - 同上。この武器の使用者も「水」「人魚姫」が取り入れられている事が共通する。
武器/水鎚ヴォジャノーイ - MHXXで登場した最終強化段階の名称がそのものズバリ『ローレライ』である。

イソネミクニ素材の装備

武器/メロウドロウ - 大剣
武器/メロウパウ - 太刀
武器/メロウクロウ - 双剣
武器/メロウブロウ - ハンマー
武器/メロウフォロウ - 狩猟笛


*1 ローレライとは、ドイツのライン川流域にある岩山、及びその岩に居るとされる精霊の伝承のことである。伝承の内容は「岩山に佇む、乙女の姿をした水の精が自らの歌で漁師達を破滅に導く」というものであり、水辺の怪物(精)であるという点や、人の見た目に近いという点はイソネミクニと共通している。
*2 シレーナなどの異称もある。また上半身が女性というのは共通だが、下半身は鳥だったり魚だったり諸説ある。パトカーや救急車に付いているサイレンの語源もこの妖怪。
*3 上位では、睡眠大タルGで出るはずの300すら到達しない200台のダメージ