- 種族
- 古龍種
- 別名
- 冥淵龍(めいえんりゅう)
- 異名
- 深淵から迫る絶望
- 英名
- Gaismagorm
- 危険度
- MHR:S:★10
- 登場作品
- MHR:S
- 狩猟地
- 淵劫の奈落
目次
生態・特徴 
- ある王国で御伽話として伝えられてきた「深淵の悪魔」、その正体たる古龍種のモンスター。
後述の生態から各地で大穴を開け、キュリアを放つことで地表に疫病ともとれる甚大な被害をもたらしてきたこと、
またかつて王国に属する提督の故郷、後に城塞高地と呼ばれる場所を崩壊させたことなどから、
王国において、「人々の心が闇に染まるときに大地から現れ、国を食らう悪魔」として語り継がれてきた経緯がある。
その性質から、ハンターズギルドでは《冥淵龍》とも呼称され、
最たる危険度を持つモンスターの一つとして扱われている。
- 覇竜や崩竜を凌ぐ巨躯を持ち、全身は蒼い甲殻で覆われ、甲殻の隙間からは青白い光が明滅している。
さらに、最大の特徴として、マガラ種等と同じく四肢の他に背中から生える一対の巨大な翼脚を持つが、
翼膜は完全に退化して存在しておらず、翼ではなく第三の腕として異常なまでに大きく、太く発達している。
これは地中を掘り進むための推進力を生み出すにあたって強靭な筋力を必要としたためであり、
自身の頭ほどもある大きさの瓦礫を軽々と放り投げる膂力を誇る。
その構造上、飛行能力を有していない、完全な陸生生物となっている。
加えて、翼脚が歩脚としての機能を十二分に有しているからか、後肢は退化しかけており、
上半身を持ち上げ直立した際の支持脚程度としてしか機能していない。
そのため歩行は基本的に翼脚と前肢の4本で行う特異な形態を取る。
頭部からは禍々しく捩れた一対の金色の角が生えており、
口部は下顎が二つに割れ、内側から三枚の皮と内顎が臨め、まるで六枚の青白い花弁のように開く不気味な構造を持つ。
また、尻尾には鉤爪のような棘が五本生えており、その威力を高めている。
- ガイアデルムは謎に満ちた生物であった
噛生虫 キュリアと非常に強い共生関係を築いており、
事実、ガイアデルムの生態調査によって明かされたキュリアの謎も多い。
解明されたキュリアとそしてガイアデルムの生態から、エルガドにて活動しているある研究員は、
爵銀龍メル・ゼナではなくガイアデルムこそが「キュリアの真の宿主」であると推測している。
エネルギーを求めて地中を移動し、巣作りの場を見つけると発達した腕を使って地表へと続く大穴を開け、
そこから無数のキュリアを放ってエネルギーを吸収させ、自らの元へ帰還させる。
そしてキュリアからエネルギーを受け取り、生存の糧としている。
カムラの里のハンターと王国騎士が直接対峙した際に背中に形成されていた紅色の結晶は、
帰還してガイアデルムに捕食され、結晶体となったキュリアの塊である。
このキュリアを使用した一連の流れはガイアデルムの捕食行動の一種だが、それが齎す被害の規模は甚大であり、
周囲の生物は精気を吸収されて疫病が発生したような状態に陥る。
また、ガイアデルムが地中から開いた大穴は周囲の地盤の脆弱化と崩壊を招き、
現れた地に存在する集落にも大きな被害を及ぼす。
- 調査拠点エルガドでは、長らく大穴を発生させているのは爵銀龍メル・ゼナであるとして
その足取りを追っていたが、後にメル・ゼナは実はガイアデルムと敵対関係にあったと判明した。
メル・ゼナは城塞高地含めた王域一帯を縄張りとするが、ガイアデルムはそこを荒らしに来る侵入者に他ならず、
メル・ゼナが大穴の付近で目撃されてきたのは地上に這い出ようとするガイアデルムを排除すべく現れたためであった。
ガイアデルムはメル・ゼナと縄張り争いを行うが決着がつかず、
メル・ゼナは空へ舞い戻り、ガイアデルムは地底へと這い戻ることを余儀なくされ、
結果として大穴の付近でメル・ゼナのみが確認されるという現象が発生していたのである。
そしてガイアデルムは退却の間際にメル・ゼナへキュリアを差し向けたものの、
メル・ゼナは放たれたキュリアのウイルスに耐えるばかりか、逆に自らの力として半ば共生関係を築くに至っていた。
今回現れたメル・ゼナがかつての個体と異なりキュリアを従えていたのはこうした経緯によるものである。
しかし、そのメル・ゼナはエルガドの依頼を受けた猛き炎によって討伐され、
王域の縄張りを守るべくガイアデルムと争っていた存在が不在の状態になってしまった。
だがエルガドも無策だった訳ではなく、秘密裏に造らせた決戦型撃龍船で撃退することに成功するものの、
なおも活動を続けようとするガイアデルムを討つ為、エルガドは総力をかけて戦う決断を下した。
- 戦闘の際は背中に蓄積した結晶からエネルギーを取り出して使用し、
翼脚を叩きつけながらエネルギーを炸裂させたり、口部から直接エネルギーを発射したりと多彩な攻撃を持つ。
また、その巨大極まる翼脚は荒々しく振るうだけでもかなりの範囲を薙ぎ払い、
時には翼脚を用いて強引に旋回することで巨体に見合わない回転攻撃を仕掛けることもある。
しかし、背中を中心とした各所に存在する無数の結晶は後から付着したものであるためか衝撃には弱く、
ハンターの攻撃で簡単に剥がれ落ちてしまう。
結晶は爆発性を持つ為、外敵を吸引する際に誤って結晶を吸引して自爆してしまうこともあるという。
- 手強い外敵と相対すると大量のキュリアを捕食してエネルギーを回収することで力を増大させ、
背部や翼脚にキュリアがもたらす赤黒いエネルギーを滾らせた「冥流解放状態」となる。
さらに最大限の力を得たガイアデルムは全身からエネルギーが炎のように漏れ出でた「冥流奔騰状態」となり、
まさしく「悪魔」と呼ぶに相応しい容貌となる。
また、この状態では奥の手として周囲に存在するキュリアを捕食し続けてエネルギーを蓄え、
広範囲を消し炭にする超規模のブレスを以て外敵の一掃を試みることもある。
この際は崖を這い上がりながらキュリアを背部に蓄積する様子が確認されており、
背部に群がったキュリアにダメージを与えて追い散らすことが大技を防ぐ鍵になるのみならず、
怯んだ本種を壁から引き剥がして大きな隙を晒させることも可能と目されている。
- ガイアデルムが討たれた後、共生関係にあったキュリアも次々と絶命していったが、
全てのキュリアがそうであった訳ではなく、一部生き延びて逃げ出した個体もいた。
メル・ゼナ、ガイアデルムと宿主を全て失い、そう長くは生きられないだろうと思われていたが、
後に各地で進化し、暴走したキュリアに寄生されて異様な状態となったモンスター達が発見され、
未だキュリアの脅威は続いていくことが判明したのであった。
概要 
深きものに その報 せはもたらされよう
機は満ちたりと
深きものは吉兆に応えよう 集え 我の元へと
供されし命を喰らい 脅威は凄まじさを増して
ついにその威容を顕現するであろう
- MHR:Sで初登場した超大型の古龍種にして、本作のラスボスを務めるモンスター。
前作のラスボスとは対照的な重量級の超大型モンスターであり、相対するとかなりの威容を誇る。
初出のムービーでは撃龍船や撃龍槍と対決しているためそこまで大きく思えないこともあって、
初見では度肝を抜かれること請け合い。 - MHXXのアトラル・カ以来となる(チラ見せ程度ではあったが)PVで存在を仄めかされたラスボスである。
直近のMHWorld~MHRiseのラスボスはいずれもPVに全く姿を見せることがなかったため、
PV4でチラ見せされた際も「ラスボスではないだろう」という見解が少なからず存在した。 - 最大の特徴は本来の前肢の数倍もの規模を誇る巨腕へと発達した翼脚である。
これは地中を掘り進み、地上へ這い出る穴を開けるために強靭な筋力が備わった物とされ、
元より備わった前脚、後脚と比較しても段違いの、まさに巨木の幹の如き様相を誇り、
翼脚をどっしりと構えたその姿は黒々とした体色と相まって威圧感抜群である。
逆に後脚はその翼脚とは真逆と言える程小さく、殆ど歩行ではなく匍匐に最適化された形をしている*1。
なので一見した姿は、マガラ種と海竜種のハイブリッドのような異様な姿をしている。
次いで目を引く特徴として、背中に黒い体色とは対照的な紅色の結晶が大量に付着しているが、
これは共生関係にあるキュリアがガイアデルムの元に還り、結晶化したものである*2。
頭部には黄色く、醜悪にねじれた角を二本備え、口は花弁のように複数に分かれて開くなど、
まさしく「悪魔」と呼ぶに相応しい外観を有する。
- ストーリーで初登場するのはMR★5の緊急クエストでルナガロンを狩猟した後。
城塞高地の近海にある城の廃墟の下に大穴を開けて出現した。
しかし、そこにこの事態を予測していた提督ガレアスが建造させた決戦型狩猟船が登場、
後に「冥淵龍ガイアデルム」と名付けられる本種と一戦を交える。
提督の指令とともに狩猟船から2本の撃龍槍が放たれ、1本は翼脚に弾かれるものの、
もう1本は右腕付近に命中。咆哮を上げて怯むガイアデルムに手応えを感じる一行だが、
立ち直ったガイアデルムは刺さった撃龍槍を口を用いて引き抜き、無造作に放り投げる。
だが提督は動じず、切り札として用意していた「3番撃龍槍」を放つよう命令。
発射の反動で船を傾けるほどの勢いで飛んだ撃龍槍は、上体を擡げたガイアデルムの胸部を直撃。
更にこの撃龍槍は刺さった後に時間差で火薬が炸裂して追撃を与える機構が搭載された代物であり、
見事な連鎖爆発によってガイアデルムに痛手を与える事に成功する。
堪らず後退ったガイアデルムは自ら這い上ってきた穴に足を取られ、
体勢を立て直す事もできず、大きく体勢を崩して大穴の中に落下していった。
ともあれ未知の古龍を相手に大立ち回りを演じ、見事に撃退してみせた彼らの勇姿に、
主人公ハンターとフィオレーネは力強く頷き合うのだった。- この時落下するガイアデルムの姿は、
人によっては愛くるしさを感じる姿勢をしているので、何かと目立つ。
戦闘中のイベントシーン、最大技の準備中に発生する「キュリアの塊」の完全破壊に成功した際も、
似たような姿を晒しながら盛大に落下するので、やはり目立つ事には変わりないだろう。 - ガイアデルムが姿勢を崩し、落下する直接の原因となったのは「後脚」にあると考えられる。
脚という部位は、生物の自重を支える重要な部位であり、
穴を掘り進める=前進する事に特化した進化を遂げたガイアデルムは、
脚としての役割が前脚と翼脚に集中しており、重心が前方に偏ってもバランスを保てる力があると考えられるが、
一方で後脚は直立姿勢を維持する程度の機能しか残されておらず、
後脚単体で自重をある程度でも支えられる程の力は残されていなかったものと考えられる。
つまり、ガイアデルムの重心が後ろ方向にズレてしまった場合、
それを支える力を発揮する部位はどこにも存在しない事になり、
ただただ、後ろ方向にズレた重心任せに移動したり、落下するだけしか無かったのだろう。
もし、後脚が退化しておらず、壁に脚を食い込ませられる程の力が残されていたら、
撃龍槍の痛烈な一撃を受けてもなんとか踏ん張り、穴の中に押し戻されなかった可能性もあっただろう。
大穴の奥底で生き永らえ、いつかは地上に這い上がってくると予想された。
更に、薬師タドリが予見した「帰巣本能」によって活発化したキュリア達がガイアデルムの元に集っており、
宿敵にして食い止める存在とも言えるメル・ゼナは不在である事も相まって、
ガイアデルムが地上に這い上がる事に対する危機感は相当強いものであった。
そうなれば今度こそ王国が壊滅の危機に瀕するのは間違いなく、
穴に落下したガイアデルムを緊急に追撃・討伐を成し遂げる必要があると判断され
緊急の迎撃体制を敷いて、本種の討伐を決行する事が決断されたのであった。 - この時落下するガイアデルムの姿は、
- 本種はキュリアが持ち帰る精気を体内に取り込むことで生存の糧としており、
エネルギーの多い場所を求めて地中を移動し、巣を作る場所を決めると
地表まで穴を掘り進めてキュリアを放ち、周囲の生物の精気を吸い取るという傍迷惑な生態を持つ。
これがメル・ゼナの出現と同時に現れていた大穴の正体である。
メル・ゼナは王域を統べる者として、むしろ領域を侵すガイアデルムと敵対する側であり、
大穴が現れた時に近くにいたのはガイアデルムを倒すため、
キュリアとの共生関係も、自身を喰らう刺客として送り込まれたキュリアの脅威を克服・制御した末に、
ガイアデルムに対抗する力として後天的に習得した能力であった。
しかし、どこぞの誰かのように誤解によって討伐されてしまった影響で抑止させる者がいなくなり、
更にメル・ゼナと共生関係にあったキュリアを介し、宿敵たるメル・ゼナの分も含めた城塞高地一帯の生物から大量の精気を吸収したことで、
もし再び地上に這い上がれば最悪の事態は免れないだろうと危惧された*3。
そして「猛き炎」こと主人公と、王国騎士フィオレーネ、エルガドのメンバー達の総力戦で立ち向かう事になる。
- 大昔、地中から唸り声が聞こえるという現象が相次ぎ、
「深淵の悪魔」というおとぎ話がエルガドが属する王国に生まれた。
フィオレーネは所詮ただのおとぎ話だろうと一蹴していたが、
かつて城塞高地が崩壊する際に唸り声を聞いていたガレアスは悪魔の実在を確信しており、
成長して提督になった後はその立場を利用して特命騎士に情報収集させるとともに、
加工屋のミネーレ達に決戦型狩猟船を造らせていた。
船に求められたスペックがどれも高水準であるが故に建設は難航し、
関係者の中で焦りの雰囲気を見せる事もあったが、
カムラの里の人々が協力したことで建設は大きく前進し、
なんとかガイアデルムの地上進出の時に完成、出撃を間に合わせる事ができた。
- しばしば生態系を超越した存在とされる古龍種だが、
本種は上記の通り基本生態から戦闘までのほぼ全てがキュリアと密接に関係している。
これまでメインシリーズの古龍に見られた他者との共生関係は限定的なものに留まっており、
活動の基盤となるエネルギーの確保までも共生相手に依存する本種はかなり特異な例と言える。- メインとなる攻撃手段や形態変化で噴出するエネルギーは全てキュリアから得たものであり、
ラスボス古龍に必ずといっていいほど見られる超常的な力は事実上一切用いていないと言える。
かつて城塞高地を破壊した大穴も単純に発達した翼脚で地面を掘り進んだ結果であるため、
悪魔のようなビジュアルとは裏腹にかなり無骨なモンスターとなっている。
- メインとなる攻撃手段や形態変化で噴出するエネルギーは全てキュリアから得たものであり、
戦闘能力 
- その巨大な見た目通り、動きはやや緩慢だが、巨体にモノを言わせた圧倒的な攻撃力、
および非常に広い攻撃範囲でそれを補う典型的なパワーファイター。
特に剣士は慣れないうちは手を出しづらく、ちょっと翼脚を振り回す攻撃でさえ回避に難儀する。
翼脚を叩きつけてから一回転する攻撃は巨大な尻尾も合わせて使うため、圧巻の攻撃範囲となる。
動きは遅い一方で各種攻撃後の隙も少ない傾向にあり、一つのモーションが終わると矢継ぎ早に次の攻撃を仕掛けてくる。
そのため、モーションの最中にいかに攻撃を避けつつ反撃できるかが重要。- 巨体ゆえに口も肺もデカイためか、攻撃だけでなく咆哮もパワフル。
サンブレイク追加組では唯一の強咆哮の使い手にして、範囲もエリアの大半をカバーする。
それどころかティガレックスやアカムトルムのような音圧効果まで持ち、
至近距離にいるとダメージと共に吹き飛ばされる。
持続も長く、咆哮開始と同時に片手剣の風車を使っても途中で無敵が切れて耳を塞ぐ有様。
一度受けてしまえば咆哮の判定は消えるので、白+橙エキスで無視できる操虫棍以外は
不動効果やカウンター、高ガード性能のガードで対処できると反撃に転じやすくなる。
- 巨体ゆえに口も肺もデカイためか、攻撃だけでなく咆哮もパワフル。
- キュリアから吸収したエネルギーを変換し、爆発性のエネルギー溜まりを生成する能力を持つ。
これを翼脚に纏って叩きつけることで大爆発を起こしたり、
正面に生成して左右から翼脚で挟み込むように押しつぶす、といった攻撃を行う。
爆発性と言っても爆破やられになることはほとんど無く*4、
劫血やられを付与する攻撃はあるものの一貫して無属性攻撃のように見えるが、
後述する翼脚合掌剛烈破、冥流砲、冥破地裂掌、淵劫冥撃には火属性やられにこそならないが、火属性が付与されている。- 後半戦では多くの攻撃に爆発が二次攻撃として付随する上、
威力や気絶値も非常に高いため、無闇に鉄蟲糸技の不動効果でやり過ごそうとすると非常に危険。
特にエネルギー球を両翼脚で挟み潰す「翼脚合掌剛烈破」は鉄蟲糸技をあっさり貫通するため、
使い所をよく考えないとすぐに消炭にされるので注意したい。
- 後半戦では多くの攻撃に爆発が二次攻撃として付随する上、
- なお、散々「地底に穴を掘る」という生態が強調されている割には、戦闘時に地中に潜ってくることはない
(見方を変えると上記の穴の壁を這い上がっていくモーションがそれと言えなくもない)。
穴を掘るのはあくまでも地上に這い出てキュリアを放つための行動であるため、
外敵との戦闘中に活かせる類のアクションではないのかもしれないが。- 一応「大地を利用する」という見方なら、一部ブレスの照射地点に先行して振動【大】が起きる形で表現されている。
疑似的なガード不能攻撃になっているので、ブレスも含めてガードで受けきるなら耐震Lv3が必要。
- 一応「大地を利用する」という見方なら、一部ブレスの照射地点に先行して振動【大】が起きる形で表現されている。
- 破壊可能部位は頭部(2段階)、翼脚、尻尾。尻尾は切断が可能で、2回剥ぎ取りが行える。
翼脚を破壊すると大ダウンを奪える。肉質も柔らかい…と言いたいが弱点特効と緑ゲージ心眼の効果が無い厄介な肉質。
尻尾は先端が柔らかくなっているが、尻尾そのものが大きい上によく動くので攻撃するのが難しい。
耐久値自体は低く、硬い部分を攻撃し続けても簡単に切断することができる。- ただし、第一形態の部位破壊は結晶の剥離のみになっているため、傷を負わせる程の部位破壊は不可能になっている。
だが、尻尾の耐久値は初めから削れるようになっているので、
第一形態で尻尾に十分な切断ダメージを蓄積していた場合、第二形態になってすぐに尻尾を一度斬りつける、
なんなら投げクナイを一発当てるだけで切断できてしまう。
どことなく無印~ドス辺りの尻尾切断システムを彷彿とさせる
第一形態の結晶剥離による吸引阻止ギミックのダウン中に尻尾の先端を攻撃することができるため、
切断したい場合はここのタイミングでダメージを蓄積させておくといいだろう。 - 頭部の破壊は1段階目が頭部、2段階目が角になっているが
レア素材である奈落の龍神玉が含まれているのは1段階目の方である。
頭部が2段階破壊のモンスターの多くはディアブロス、タマミツネ、ジンオウガなどのように
1段階破壊には報酬がなく2段階目で報酬が確定するものか
ヨツミワドウの嘴と皿、ラージャンの片角と両角のようにそれぞれ頭部の違う部位で別個の報酬が出るかで
2段階目の方が報酬が良いパターンがほとんどであり、1段階目にレア素材が含まれるケースは非常に珍しい。
- ただし、第一形態の部位破壊は結晶の剥離のみになっているため、傷を負わせる程の部位破壊は不可能になっている。
- 弱点属性は古龍らしく龍属性。次点で雷属性。
全体的な通りもよく、終盤のモンスターには珍しく弱点特効【属性】が入る部位が頭、翼脚、尻尾先端と複数ある。
弾肉質については頭部以外はやや渋め。しかし体躯が大きいので貫通弾の効き目は良い。- 凄まじい図体の割には体力は高くなく、15~20分程度で討伐することも十分可能。
どちらかと言えば体力自体よりも、大きな体躯から来る巨大な攻撃範囲とそれに伴う体の動きに対し、
緩慢な動作の割にそこまで隙が大きくなく、
モーションによっては弱点部位(特に弱点特効の入る頭)へ攻撃できる隙は多くない事の方が厄介か。
特に近接武器だと顕著で、ガイアデルムの機嫌次第では中々有効打を与える機会が訪れず、歯痒い思いをする事も。
前述の通り体力自体は極端に高いわけでもないので、焦らずじっくり腰を据えて戦おう。 - ガンナーは頭部以外には弾が通じにくいが、
その頭部がちょっとした中型モンスター並の大きさなので基本的には狙いやすい。
ボウガンの場合龍属性は持ち込みに難がありすぎるが、次点の雷属性は頭部であれば20通る
(25以上は通らないので百竜装飾品の弱点特効【属性】は効果が無い)ので、
ボウガンで貫通電撃弾を主軸にするスキル構成をしっかり揃えてしまえば、
そこまで武器を使い込んでいない者のソロでも10分を切れるほどに早く終わる。 - また第1段階では部位破壊が頻繁に復活するため破壊王スキルが非常に有効である。
第2段階に移行したらモドリ玉でキャンプに戻って装備変更するのも良いだろう。 - 龍属性弱点、向こうの機嫌次第とはいえ弱点特効の乗る部位があり、第1段階で破壊王が有効。
これらを持っているのが、何の因果か宿敵メル・ゼナの武器と防具。
宿敵の装備で、長きに渡る縄張り争いに終止符を打つのも良いだろう。
どちらかと言うと喧嘩両成敗なのだが。
ただし龍耐性が低いのはお互い様なので注意。 - また、他の古龍と違い飛行能力を持たないためか空棲系特効の対象になっておらず、
○○特効系の百竜スキルはヤツカダキ(亜種)と並んで全て未対応となっているので要注意。
- 凄まじい図体の割には体力は高くなく、15~20分程度で討伐することも十分可能。
第一形態(冥塊状態) 
- 第一形態である「冥塊状態」では身体中に結晶化したキュリアを纏った姿となる。
この状態では巨体による肉弾戦がメインで、爆発を伴う攻撃は少ない。
ただし、全形態を通して脅威となる翼脚合掌剛烈破は第一形態から主力技として多用する。
翼脚+爆発の多段判定攻撃なので、無闇に鉄蟲糸技で受けるのではなく回避できる時は回避に専念しよう。- 回避する場合、ガイアデルムから離れるだけでなく潜り込むという選択肢もあることは覚えておきたい。
おおよそ喉元より後方の位置まで潜り込めば当たらず、爆発を確認した後に戻れば翼脚や頭に反撃できる。
ただし次項にある「吸引から連続する翼脚合掌剛烈破」に限り頭の高さが極端に低くなるため、
潜り込める方向が顔の脇へ抜ける位置に絞られてしまう。咄嗟の判断に迷ったら素直に離れる方が安全だろう。 - 翼脚による薙ぎ払い攻撃は内から外へのパターンの場合勢いをそのままに一回転してくる。
判定も腕に次いで尾の判定が飛んでくるため腕を振りぬいた後に近づこうとすると尻尾に払われる。
回転後は振り抜く腕の側の斜め前で止まるので不用意に近づかずに待っていれば攻撃チャンスになる。 - 冥塊状態のみの行動として首を振りながら小さなエネルギー溜まりを周囲に展開、爆破してくる。
振る首にも小ダメージ+吹き飛ばし判定があるためもぐりこんでの回避もやや難しい。
- 回避する場合、ガイアデルムから離れるだけでなく潜り込むという選択肢もあることは覚えておきたい。
- 体中に付着した紅色の結晶は何度も攻撃を加えれば剥離させることが可能。
第一形態限定で翼脚と前脚に特殊な部位破壊ができ、これを達成すると大量の結晶を落とさせることができる。
ガイアデルムは定期的にジャンプして大岩を隆起させた後、フィールド全域を吸引する攻撃を行い、
最後に吸引したハンターを標的にして翼脚合掌剛烈破*5を行うが、
この吸引する時に落下した結晶がガイアデルムの口元で爆発を起こし、大ダメージを与えられる。
一定以上の結晶を吸い込ませれば大ダウンを奪うことも可能。この時に落とし物もする。- なお、吸引は大岩の陰に隠れることでやり過ごすことができる。
この攻撃の前にプレイヤーが警告ボイスを発するほか、
フィオレーネもガイアデルムから離れるように注意を促してくれる。
慣れていない場合は素直に従っておこう。
ダウンが取れない時に翼脚合掌剛烈破の直前まで攻撃をしていると、
爆発直前に振動があるので被弾がほぼ確定する。
後述する淵劫冥撃があるのでトップでこそないが、
翼脚合掌剛烈破の攻撃力は爆発が140、岩盤が120、吸引後の爆発が170と
どれも良くて致命傷レベルの超火力である。- そもそも吸引の集約点が顔の少し手前になっており、
武器種によっては吸引力が強くなってくると顔に攻撃が届かないことが多い。
攻撃に行くならダウンが取れるかどうかの読みと武器種を要確認。
- そもそも吸引の集約点が顔の少し手前になっており、
- ちなみに岩陰から出た所では結晶やハンターは吸引の影響を受けるが、
大タル爆弾などは置いても吸引されることがないので、追加ダメージを与えることは出来ない。
オトモも吸引されないが、ハンターが動かないとオトモはその場で立ち止まるので、
岩陰の裏にすぐ入ってしまうと道中で棒立ちしたオトモだけ爆発に巻き込まれることがある。
余裕があればサインを出してオトモを呼んでやろう。 - 爆発直前に振動があるものの、裏を返せば耐震Lv3さえあれば阻止失敗時の爆破もガード可能。
耐震は第二形態以降でもブレスを受け止める際に有効なので、受け気味に戦うなら無駄にならない。
ただしガードしても気絶を誘発することはあるので、吸引無視なら気絶耐性Lv3があると良い。
同様に耐震があるなら、長い無敵時間のある技でやり過ごすことも可能ではある。 - 上述の通り翼脚合掌剛烈破は翼脚と爆破の2回攻撃判定があり、どちらも威力が非常に高いため、
鉄蟲糸技の不動効果で受けたとしても至近距離で重傷を負ってしまうので危険。
素直に直撃をもらった方がまだ生存しやすいので、備えなしに吸引された場合は受け方に気を付けたい。
なお、岩陰から適正距離を取れるボウガンなら、吸引開始ギリギリまで安全に攻撃できる。
- なお、吸引は大岩の陰に隠れることでやり過ごすことができる。
- ある程度時間が経つと連装式撃龍槍が解禁される。
近くに信号弾を発射する装置があり、それを起動して合図を送ると発動、
上空から撃龍槍が何本もガイアデルムに向かって発射され、大ダメージを与えて怯ませる。
ちなみに発射してから一定時間経過すると再度発射できるようになる。
ムービーでも撃ち込まれているため、おそらくモンハン史上最も多くの撃龍槍を受けているだろう- この撃龍槍はガイアデルムの頭を狙って発射されているようで、
着弾直前にガイアデルムが立ち上がったりバックステップをすると外れる事がある。 - 緊急クエストでフィオレーネがいる場合、連装式撃龍槍の着弾時にも専用メッセージがある。
だが第一形態撃破に撃龍槍の発射・着弾は必須ではないため、手慣れたハンターには無視されることも。
雰囲気を楽しみたいなら、救援相手に頼らず受注したハンター自らの手で発射すると良いだろう。
- この撃龍槍はガイアデルムの頭を狙って発射されているようで、
- 一定ダメージを与えるとムービーが挿入される。
ダメージを負ったガイアデルムはキュリアからエネルギーを吸収して回復しようするが、
そこにバハリからの攻撃支援で巨大な撃龍槍が発射され、ガイアデルムの背中に直撃。
傷ついたガイアデルムは地下深くへと落下していく。- ちなみに、吸引攻撃を阻止してダウンを取っていた場合、拾っていなかった落とし物が目の前に残されるが、
下層への移動ポイントと被っているため、追いかける前に落とし物を拾おうとして
誤って下層に移動してしまうハンターが続出している。
十分に落とし物に近づけば移動前に拾えるので拾う際には十分注意しよう。
- ちなみに、吸引攻撃を阻止してダウンを取っていた場合、拾っていなかった落とし物が目の前に残されるが、
第二形態(冥流解放状態) 
- 落下したガイアデルムは地下でさらに大量のエネルギーを吸収、
結晶の代わりに赤黒い炎のような形でエネルギーを纏う「冥流解放状態」に移行する。
ここからはエネルギーの放出がより大規模になり、口から赤黒いエネルギーのビームブレスを吐くようになる他、
ハンターを空気吸引で引き寄せてから翼脚叩き付けや薙ぎ払いで打ち据える攻撃を使用するようになる。- 吸引コンボはへたに逃げようとするよりも内側へ潜ってしまう方が安全。
横を向いた吸引の後はマガラ種の噛みつき+尻尾払いのコンボの如き回転攻撃を行うが
潜ってしまえば当たらなくなる。
逆にブレスを駆使する攻撃のほとんどは体を起こしたり後退しながら溜めてくる性質上
潜ろうとすると巻き込まれやすい。
前へ潜るか後ろへ逃げるかの選択を間違えなければかなり避けやすくなるだろう。
- 吸引コンボはへたに逃げようとするよりも内側へ潜ってしまう方が安全。
- また、エネルギーを空に向けて撃ち出し、結晶化したキュリアを雨のように降り注がせるという攻撃も行う。
この手の攻撃によくありがちだがエネルギー塊の落下地点は着弾前に赤く光るのでよく見ていれば回避は可能。
また、どこぞの蛇王龍のように自身の体を貫通したりはしないので、
ガイアデルム自身の腹の下に潜り込めば安全にやり過ごすことが可能。- 多くのハンターは地面に降り注ぐキュリアを捌くのに必死で空を見上げる余裕はない状況だが、
ガイアデルムが吐きだしたエネルギーは空中高高度で渦を巻くように燃え盛ってキュリアを振りまいた後、
真っ黒なエネルギー球となって収束して消える。
このエネルギー球はまさに、フィオレーネの台詞にもある漆黒の太陽のようである。
結晶はフィールド全域ではなくガイアデルム周辺にしか落ちてこないため、充分距離を取ればゆっくり観察できる。 - 一部の
変態物好きな人にしか関係のない情報だが、
エネルギー塊はこの高高度で発生した瞬間から当たり判定を持つのに対し、
炎の渦および真っ黒なエネルギー球には当たり判定は無い模様。
- 多くのハンターは地面に降り注ぐキュリアを捌くのに必死で空を見上げる余裕はない状況だが、
- 第二形態移行後、一定ダメージを与えるとガイアデルムは壁面を登ってキュリアの群れを捕食しようとする。
同時にエルガドからの支援物資として速射砲5台*6が投下される。- ちなみに、投下される速射砲には当たり判定があり、小ダメージを受けて尻もちをつく。
さすがにこれに当たって力尽きるマヌケなハンターはいないと思われるが…。
(ガイアデルムが壁から剥がれるようにして地面に落ち、一定時間動かなくなる)。
しかし、ガイアデルムもエネルギーを纏ったキュリアの塊を放って妨害してくるのでそちらも撃ち落とす必要がある。- このキュリア弾は弾速が速くないため迎撃することは容易だが、
プレイヤーに向かってホーミングしてくる上に威力がかなり高く、しかも劫血やられになる。
ソロでは一回食らうと回復する間もなく他のキュリア弾が迫ってきて
速射砲への搭乗すらままならない状態へ陥るため、基本的にすべて撃ち落とさなければならない。
なお、間近で見るとかなりの数のキュリアが群れを成して塊になっているのがわかるが、
血飛沫のようなエフェクトも相まってなかなかインパクトがある。 - その討伐内で初めての壁面登りに限り、ガイアデルムは途中までキュリア弾の発射をしない。
2回目以降は最初から発射してくるので、なるべく初回で撃ち落しの感覚を掴んでおきたいところ。
口元からレンズフレアが発生する程のまばゆい光を放った後、
バリスタ周辺部に向けて極太のビームを吐き出し、そして大爆発を起こす大技、
淵劫冥撃を放つ。
なんとこのモーションは驚天動地の攻撃力250に加え、気絶値100、おまけにガード不可という
恐ろしい性能を持っているため、特徴的な予備動作を見たら直ぐにその場から離れよう。
幸い、こいつらと違って壁を登り始めてもモドリ玉は使用不可能にならないため、モドリ玉で逃げるのも手。
因みにこの250という値は悪名高いかのオストガロアの瘴龍ブレスと同値であり、
メインシリーズ全体で見ても3位タイという代物である。- 数十秒に渡る非常に長い捕食動作やフィオレーネから直々に阻止を促される流れから
撃龍・霹靂神のようなフィールド全体規模の大技ではないかと身構えるかもしれないが、
実際の爆発はフィールド中心付近のみとさほど広くはない。
ビームの発射直前にバリスタを放棄しても爆発範囲外への退避は十分間に合うので、落ち着いて行動したい。
なお、大爆発によって速射砲は壊れてしまい、再補充は再びガイアデルムの遡上を待つことになる。
- ストーリーの緊急クエストでは三回目でフィオレーネが自動で阻止してくれる。
大翔蟲で空高く飛びあがりガイアデルムへ突撃、片手剣のフォールバッシュでエネルギーの塊を一撃で全て破壊する、
という非常にアツいムービーが挿入される。
なお、片手剣を持っていてもハンターにはできない。
それどころかこの時のフィオレーネのフォールバッシュは平気で2000~4000台ダメージを叩き出す。
巷ではこのショートムービーが確定演出だとか言われている
CV繋がりで別の作品を想像した者もいるだろう- ちなみにこのシーン、プレイヤーがキャンプに戻ってテント前にいても発生し、
ムービーが終わるとテント前に華麗に着地するフィオレーネを拝める。
位置関係めちゃくちゃとか言わない
- ちなみにこのシーン、プレイヤーがキャンプに戻ってテント前にいても発生し、
- 盟勇を使わないソロプレイでは、エネルギーの塊の耐久力が高い上にキュリアの妨害も一人で対処しなければならず、
阻止するのは非常に難しい。
エネルギー塊の判定はそこそこシビアな上に、ガイアデルムの動きに合わせて位置が変動していくのに加え
使用する速射砲の位置でも難易度が変化するため、熟練のプレイヤーが4人揃っていても安定した破壊が難しい。
ソロでは余程運が良くない限り、ほぼ阻止不可能であるため、
これがTAの妨げとなることも多く、厳しい評価を下すハンターもちらほら。
まあレベルの高いTAになってくるとそもそもガイアデルムを壁に登らせる前に討伐できてしまうのだが- Ver.13で盟勇を連れて行けるようになり、盟勇は吸い込みは岩陰で隠れて
バリスタを正確に目標に撃つという的確な行動を常時行うためソロでもエネルギー塊の破壊がだいぶ楽になった。 - 発射されるキュリア塊の数や位置の影響が大きいためかなりの運ゲーになってしまうが
ソロでも1クエスト中に1回、運が良ければ2回の成功は狙える。
また、阻止に失敗するたびエネルギー塊の耐久力が下がるのか、
3回目の登攀あたりになると手応えが随分違ってくる。 - 的が非常に細かく動き回るため、ジャイロエイム操作またはマウスエイムが有利になるが
スティックでは不可能ということもない。
ガイアデルムの背中をできるだけ正面で狙える速射砲を選び、より近いエネルギー塊から狙うと
移動で外されにくくなる。併せてキュリアの即破壊を徹底し、照準を移動させている時間
(=有効射をしていない時間)を減らすよう意識すると成功しやすい。 - 阻止失敗時にビームで薙ぎ払う順番は固定で、中央>左側>再び中央>右側となっている。
安全を取るなら一番右端のバリスタを利用するとビーム発射後でも余裕をもって離脱できる。
逆に中央や左側は光を目視してすぐに離脱したほうが賢明である。
- Ver.13で盟勇を連れて行けるようになり、盟勇は吸い込みは岩陰で隠れて
- 円状に放たれるビームはマスターランク装備なら概ね耐えることができるが、
大爆発の方はハンターの体力値が上限最大の場合であっても防御力600以上が必要となる。
この手の大技としてはもはやお約束だが、ガード強化があってもガード不可。
まあ攻撃中の範囲にわざわざ突っ込んでも行かない限り、滅多に食らうことは無いが。
一応、見た目より範囲は少し広いので着地狙いで下手に近づかないようにはしよう。- 終了後はジャンプして飛び降りてくる。
あの巨体が高所から落ちてくるのだから、直撃したら致命傷…
かと思いきや、小ダメージで勘弁してくれる有情仕様。
ただし淵劫冥撃を根性効果で耐えたがダウンで動けない場合、この落下がトドメになる可能性がある。
退避し損ねた味方が見えたら念のため粉塵を撒くと良いだろう。
- 終了後はジャンプして飛び降りてくる。
- ちなみに大技中も体力ストッパーなどはないので、ガイアデルムが壁を登っている時にも討伐することも可能。
この際は体力が0になると同時に背中のエネルギー塊が爆裂し、
壁から剥がれ落ちて落下→すぐに体勢を立て直して討伐時のモーションで絶命、
という新鮮な光景を拝むことができる。
討伐時のカメラアングルも専用のものになるので、一見の価値はあるだろう。
ラスボスとしては少々あっけない終わり方な気がしないでもないが…
また、最初こそ体力が一定ラインに達すると壁を登り始めるが、
それ以降は時間経過で登るためなのか、場合によっては3回登らせることなく討伐することも可能。
- ちなみに、投下される速射砲には当たり判定があり、小ダメージを受けて尻もちをつく。
第三形態(冥流奔騰状態) 
- さらにダメージを与えていくと咆哮と共に空が赤く染まり、第三形態たる「冥流奔騰状態」に移行。
全身の至る所から赤いエネルギーを吹き出したおぞましい形相となり、全力でハンターを排除せんと襲いかかる。
翼脚や背中からエネルギーを迸らせながら咆哮する様はまさに悪魔。
- 攻撃は苛烈を極め、突進しながらエネルギー溜まりを大量に生成させて最後に一斉に爆発させる「突進冥破爆撃」や、
翼脚を叩きつけ、翼脚からエネルギーを噴出し推進力として突進する
「冥流突進二連」(通称ダイナミック雑巾掛け)などの攻撃が解禁。
ただでさえ豊富な攻撃モーションがさらに増加することに加え、爆破による二次攻撃が激しく、
さらに第二形態同様淵劫冥撃も併用してくるため気が抜けない。
一方でここまで来るとガイアデルムも瀕死に近く、最後の大詰めとなる。- 形態移行時に英雄の証:Sunbreak ver.が流れ始め、
ハンターと冥淵龍が最後の力を振り絞り、お互いに全力でぶつかり合う演出となる。
- 形態移行時に英雄の証:Sunbreak ver.が流れ始め、
討伐後 
- 猛き炎とフィオレーネ、そしてエルガドの攻撃支援の猛攻の前についにガイアデルムは力尽きる。
宿主を失ったキュリアは逃げまどい、そしてついには次々と落下していく。
しかし、そこで一際強く輝く一匹のキュリアが、真っすぐ上を目指して飛び立っていった。
それを見てフィオレーネは「消えては結び、還るべきはいずこ」というエルガドの詩を呟いたのであった。
そして案の定と言うべきか、この後キュリアは新たな脅威をエルガドとハンター達へ齎す事となる。
武具 
- 武器は14武器種全てが揃っており、
概して高い攻撃力に低い龍属性&会心率、百竜装飾品スロット3といった性能を持つ。
近接武器は更に斬れ味の紫ゲージの長さ、ボウガンは物理弾の装填数が光る。あと弓は神属性持ち。
会心率を考慮してもなお高い攻撃力と斬れ味は魅力的で、優れた汎用性が持ち味である。
また、どの武器も暗き地の底から出づる十四の破壊がテーマになっている。
- 防具は冥淵纏鎧シリーズ。
一式では弱点特効Lv3、逆恨みLv5、連撃Lv3、伏魔響命Lv3が発動する。
スロットも優秀で、Lv4が3つ、Lv3が2つ、Lv2が4つという豪華さ。
特に連撃が有効な武器では胴や腰が使われやすい。- 伏魔響命は今作から初登場の新スキルで、
常にキュリアに体力を奪われ続ける代わりに、現在の疾替えの書の色によって攻撃性能が上がる。
また、疾替えで体力が回復するという独特な効果を持っている。
疾替えの書【朱】では属性と状態異常が、【蒼】では攻撃力と気絶値が上昇する。 - そのため、TA勢御用達のスキルである。
- 伏魔響命は今作から初登場の新スキルで、
- オトモ防具もアイルー用とガルク用が用意されているが、本種の退化した後脚が特徴的であるためか
アイルー用の脚は折り畳まれたような形で弱々しく浮遊しており、ガルク用は後脚のテクスチャそのものが消失している。- ちなみにアイルーはしゃがむととんでもないことになる。
余談 
- MHR:Sにて同じく初登場した、剛纏獣ガランゴルムと名前がよく似ていることがしばしば指摘される。
ガ○○○ルム
ガイアデルムの由来は後述する通りだが、
ガランゴルムはロシア語で山、イタリア語でオランウータン、そしてゴーレムと目されており、
恐らく全くの偶然だと思われる。尚更タチが悪い- ちなみに、本種の英名「Gaismagorm」は「ガイズマゴルム」と発音できる。
一方のガランゴルムの英名は「Garangolm」=日本名と同じガランゴルムであり、
もはや被りネタを狙ったかのようなややこしさとなっている。
- ちなみに、本種の英名「Gaismagorm」は「ガイズマゴルム」と発音できる。
- どう見ても飛べそうにないのにいきなり飛んだり、
巨大ロボットに乗り込んだり、岩の中から異形の本体が現れたりと
シリーズを通してG級/MR級のラスボスは初見では想像もつかない形態変化を行うケースが多かったが、
本種のそれは(第一形態から既に利用していた)「キュリアのエネルギーが溢れ出す」というものであり、
性質としては元から大きく変化してはいない。
こちらも形態変化後は前代未聞となる崖上りが追加されるため、インパクトに欠けるわけではないが。
- MHRiseはあらゆる壁を自由に登れることと、“翔蟲”を用いた狩猟が目玉要素となった作品である。
そんな作品のMRラスボスが自ら壁を登る行動を披露し、“虫”と呼ばれる生物を攻撃に利用してくるというのは中々感慨深い。
奇抜な見た目のようで、実際はMHRiseという作品を象徴しているモンスターだと言えるだろう。
- 前シリーズのMRラスボスであるアン・イシュワルダとはいくつかの共通点が見られ、
「マガラ系骨格を有する」「エネルギーを求めて地中深くを移動する」「出現した地域で大規模な地形変化が起きる」
といった特徴が一致している。
ただしガイアデルムは地上に棲む生物の精気を欲し、強靭な筋力で以って意図的に地盤陥没を発生させていたが、
アン・イシュワルダは地下の地脈を巡るエネルギーを求め、能力の余波で間接的に地殻変動を起こしているなど、
行動原理は一緒でも目的や環境への影響の及ぼし方については差異が見られる。
また、容姿についても両者で西洋/東洋、悪魔/神仏と対比になっている所も面白い。
- いくつも分かれる顎と青い口内という特徴から、
映画『パシフィック・リム』に登場する怪獣を思い出したというハンターも多い。
特に「オオタチ」という怪獣は左右に分かれる顎を持っており、
多くのハンターが思い出した怪獣は彼のことを指していると考えられる。
因みに劇中に登場する怪獣にはマガラ骨格のように四本足+大きな前脚という、六本の足を持つものもいる。- 黒く細長い顔に青い口内という特徴はラギアクルス希少種とも類似している。
正面から見たり口を開いていると似ても似つかないが、頭部を上から見ると割とよく似た印象を受けるだろう。
- 黒く細長い顔に青い口内という特徴はラギアクルス希少種とも類似している。
- 「他のモンスターから奪い取ったエネルギーを用いる」
「そのエネルギーを用いてブーストした突進を行う」など、
いくつかの要素はマガイマガドに類似している。
もちろん骨格などは別物なので、あくまで「要素に似ている部分がある」というだけであるが。
- プレイヤーの間ではラスボス恒例といえるTAも積極的に行われているが、
特にヘビィボウガンでは麻痺+怯みループによりソロ2分台で討伐という記録も叩き出されている。
もはやハンターの方が悪魔である
BCからの移動やムービースキップ、階層移動演出を除くと実質戦闘時間は1分台というレベルであり、
貫通電撃弾ヘビィとの相性の良さが際立っているといえる。- なおTAでは採用されないが麻痺だけでなく毒も効き、打撃武器や徹甲榴弾重視のボウガンなら気絶も起こす。
さすがに風神龍のように睡眠にまでかかってしまうことはないが……。
- なおTAでは採用されないが麻痺だけでなく毒も効き、打撃武器や徹甲榴弾重視のボウガンなら気絶も起こす。
- モンスターハンターのラスボスとしては珍しく、デフォルメにしたぬいぐるみが販売されている
。
あの巨体が手元に収まるサイズになり、恐怖感を与える深淵の悪魔が愛らしいデザインに生まれ変わった。
王国騎士もこれには困惑
ストーリーに関与する余談 
- 上述のキュリアに大部分を依存する生態から、本編ではヘルブラザーズより、
「子分(キュリア)どもの加勢がなけりゃあデカい顔できねえ野郎」と本種の大技のように火の玉ストレートな酷評を受けている。
満を持して登場したラスボスとは思えない評価であるが、
その原因の一端に対立していたメル・ゼナの存在が大きいことは想像に難くない。
同じくキュリアを制御しながらも堂々と矢面に立ち、戦闘でも古龍ならではの龍気と驚異的な体術で真っ向勝負、
キュリアと接触する以前から数百年以上も王域に君臨し、
その地に住まう人々と生物に多大な影響力を与えていたあちらと比べれば、
唐突に表れた簒奪者とも思われかねないガイアデルムの立場は悪くならざるを得ないだろう。
実際、作中で地上に現れたのもメル・ゼナがハンターによって討伐された後であり、
実力が拮抗する宿敵を斃すために策を練った上で、
それが実現するまで50年間も地中に潜み続けていた点を踏まえると、
本種に対する心象もエルガドの人々の視点からすれば、確かに当を得た批評と言えるかもしれない。
一連の事件を通じて、エルガドの面々にメル・ゼナの強大さが強く意識されていたならば尚更である。- 一方でガイアデルム側の視点からすれば、
かつての城塞高地の人々に対しては「縄張りを賭けた決戦の地に偶然住んでいた存在」と認識してたと言える。
大穴と疫病現象をもたらしたり、放ったキュリアにモンスターの精気を吸い取らせたり、
宿敵にキュリアを寄生させて弱体化を試みたりといった行動に関しても、本種に悪意は存在しておらず
単にエネルギーを摂取して生存本能を満たすためのものである。
ガイアデルムもこの世界に生きる生物種である以上、
人々やメル・ゼナと同じ己が生存のために死力を尽くす存在に変わりなく、
宿敵に刺客を送るのも、その刺客と共生関係を結んで己の力とするのも、
はたまた自然環境やモンスターから入手した素材で武具や狩猟船を作るのも、
世界全体の大きな視点からすれば、ごく当たり前かつ対等なの生存競争の一環と言えるのかもしれない。
- 一方でガイアデルム側の視点からすれば、
- これまでも古龍種同士が出会ったその場で小競り合いになったり、捕食目的で襲いかかる、
あるいは大陸レベルの影響力を持つ超大型古龍が他の古龍の生態を脅かすといった例はあったが、
ガイアデルムの場合、前述の通り、王域の支配者たる爵銀龍と
実力伯仲した古龍同士が、まるで中世ヨーロッパの戦争のごとく、
長期間に渡って睨み合い、周囲を巻き込む大規模な領地争いを行うという
モンハン世界の中でもかなり珍しい事態を巻き起こしている。
先に人類に発見された方は単なる予兆やむしろ被害者というパターンも多い中、
ガイアデルムの場合、メル・ゼナにキュリアとの共生能力を一部奪われていたり、
直接対決をした上で決着がつかず地下空洞からの進出を阻まれるなど
対立相手と実力が伯仲していることを示す情報が多く、
単純に「表向きのボスキャラを凌ぐラスボス」という立ち位置ではないのも珍しいところである。
表向きのボスモンスターであるメル・ゼナの方は、一部の件は冤罪気味に狩られてしまった
…が、メル・ゼナ自体も人に危害を加えたり他のモンスターを不意打ちで襲うなど、決して無視できない暴挙をしている。
ハンター側の脅威になる事は間違いない故に、討伐されるのも止む無しといえよう。
- ストーリー中の討伐クエストをクリア後にはもちろん再戦可能なクエストが出現するが、
多くのラスボスに見られた同一クエストや追想という形を取らず、その依頼文では再び出現したとされている。
ストーリー中に現れた個体はムービー中で絶命した姿が描写されているため、完全に倒し切れていなかったか、
彼のように復活したか、空いた縄張りに新たな個体が進出してきたといったところだろうか。
- ガイアデルムが引き起こした「大地に大穴が開く」という現象は、MHST2に登場する凶光化の前兆と共通する。
更に、同じくガイアデルムの生態である「赤い光を放つキュリアを大穴から放つ」や、
討伐後の「キュリアに影響されたモンスターが凶暴化する」という現象もまた、
凶光化の「大穴から赤い光が放たれる」「光に影響されたモンスターが凶暴化する」という特徴に類似しており、
発売時にはMHST2をプレイしていたハンターの間で話題となった。
考察 
- モンスターリストにおいてキュリアとは「強固な共生関係を築いている」とされているものの、
キュリアに精気を吸収させることで外敵を排除、ついでに持ち帰ってくるエネルギーを利用できると
至れり尽くせりの待遇を受けるガイアデルムに対し、キュリア側にどういったメリットがあるかは明示されていない。
ガイアデルムが集ったキュリアを大量に捕食する、つまり個体の命を奪う描写などを見る限り、
キュリアの側には多少の犠牲も帳消しにできるほど種としての繁栄に役立つメリットがなければ
共生関係は成り立たないはずではある。- ガイアデルムから得られる素材である「消尽の噛生虫」の説明文には
「ガイアデルムへ寄る者の全てを吸い尽くさんとする」との記載があるが、
ガイアデルムは普段は地中にいるため他の生物との接触は少ないと考えられ、
そもそも餌取り役として襲い来るキュリアを侍らせたうえ、
自身もキュリアを貪り食うような捕食性動物である本種に
好き好んで近寄る生物などそうはいないはずである。
ただ、巣とする場所を見定めて地上に這い出るガイアデルムにくっついていれば、
餌となる生き物の多い場所まで運んでもらい、お膳立ての上で地上に解き放たれることになるので、
食べ物にありつくという点では有利なのかもしれない。 - メル・ゼナ討伐後にキュリアを観察していたバハリをはじめとする調査隊員は
「宿主を討伐したことで生命力の供給を絶たれたキュリアはそのうち壊滅する」と予測しており、
実際に真の宿主ガイアデルムが討伐された際には、キュリアの多くが短時間のうちに死亡している。
キュリアは自分で吸い取った「精気」をそのままでは利用できず、
いちど宿主に渡して何か別の「生命力」に変換し再び供給してもらわないと
いずれ力尽きてしまう生物と推測できる特徴が観察されていたようだ。
ガイアデルム出現前に各地に出没していたキュリアは
他の生物から精気を吸い取ることで自力で生き長らえているため、
吸った精気をまったく利用できない訳ではないようだが
宿主からの供給を受けられずにいると命に関わるほどに効率が悪いか、
長期的に必要な栄養素が欠乏したりするのかもしれない。
この効率の悪さを克服したのが傀異化を引き起こすまでに進化したキュリアだとすれば、全体的な辻褄は合う。- 自分で獲ったものを栄養素として利用できないという生態は一見すると遠回りで意味不明だが、
一般に草食と言われる動物の多くはそのような生態を持つ。
身近な所だとウシやウマが代表例だが、彼らは自力で植物セルロースを消化できず、
大量に食べた植物を消化管に共生している微生物に分解してもらうことで
身体作りや生きていくのに必要なタンパク質などの栄養素を得ている。
昆虫だと、アブラムシとその体内にしかいないブフネラという微生物が、
強固な相利共生を前提にした栄養体系を作っているのが知られている。
他生物との共生ではないが、スズメバチの成虫は
餌となる昆虫を狩る力や噛み砕ける硬い顎まで持ちつつ、
胴体の関節が細すぎて固形物を飲み込むことができないため
いくら獲物を狩っても自分で食べることなく、巣に持ち帰って幼虫の餌にする。
そして餌で育てた幼虫の分泌液を食べることで、蜜や花粉だけでは不足する栄養分を補っている。
これは「自分が食べられないものを狩り集め、本拠地で変換・再供給してもらう」生態の実例だと言える。
- 自分で獲ったものを栄養素として利用できないという生態は一見すると遠回りで意味不明だが、
- かつて王国を襲い人々に疫病を蔓延させた時には、
原因となるキュリアの幼生だけが活動し、そこから蝶型の成体になったものは観察されなかった。
薬師のタドリは「キュリアは人間を栄養にできないのだろう」と推測しているほか、
モンスターに感染したあと羽化したキュリアも見られなかったということは、
上述のように安定した生存に必要な、あるいは幼体から羽化するのに必要な
成分や環境を宿主となる生物に依存しているのかもしれない。- ガイアデルム側のキュリアへの依存度もかなり高く、
こうした仮定のような「共生に特化した適応」は、
細胞レベルから高等生物まで現実の生き物にも見られる。
キュリアが長い年月をかけてガイアデルム種のペアに専門化していた共生生物なのか、
メル・ゼナの例のように他の生物にも鞍替えしながら生き延びて来たのかは謎である。
この辺りは公式設定資料集などでの設定開示が待たれるところか。
- ガイアデルム側のキュリアへの依存度もかなり高く、
- ガイアデルムから得られる素材である「消尽の噛生虫」の説明文には
- 他の生物と共生関係を持つ古龍と言うと、
微生物や藻類を体表に共生させ、光合成で作り出される酸素を利用する大海龍ナバルデウスや、
背中には植物を生やし、体内には大雷光虫が住み着く浮岳龍ヤマツカミなどの前例がある。
共生している生物の方も他では見られない珍しい種だったり、
古龍の影響を受けて異常成長していたりはするが、既存の分類で対応できるレベルではあるため、
「普通の生き物」と古龍が密接な共生関係を作ることは、さほど変わった現象ではないようだ。
キュリアもまた、分類や解剖学的な性質の解明が待たれる所だろう。
- 口や腕・背びれの形、下半身に見られる特徴的な膨らみは前作のイブシマキヒコやナルハタタヒメと良く似ている。
また、堕翼爪のフレーバーテキストでは、本種の祖先は元々空を飛んでいた可能性が示唆されているため、
風神龍や雷神龍と何かしらの関係があるのではないかとも想像するプレイヤーも存在する。- ただし、両者はマガラ骨格と海竜種骨格であるため、生物種的に特に近縁であるという事はないと思われる。
また「天を駆けた(空を飛んだ)面影」について触れられているのは翼脚(翼腕)の説明文であり、
風袋や雷袋で浮遊する風神雷神夫妻との関連を示しているとは考えにくいだろう。
- ただし、両者はマガラ骨格と海竜種骨格であるため、生物種的に特に近縁であるという事はないと思われる。
モチーフについて 
- モチーフやモンスター名の由来についてはプレイヤー側から複数の推測が出されているものの、
今のところ公式な発表はない。
前半部分がギリシャ神話における大地の女神『ガイア(Gaia)』に由来している事は間違いないだろうが、
後半の『デルム』に関しては多くの説が混在しており、ファンの間でも議論が絶えない。- まずはドイツ語で「土」「土壌」を表す単語『エーアデ(Erde)』に、
北欧神話における地獄・冥界の番犬『ガルム(Garm)』を合わせたものとする説。
「冥」淵龍という別名を冥界の番犬に関連付ける推測もある。
- 前半と同じくギリシア語で「皮」を意味する「δέρμα」由来の英語である「derm」とする説。
dermは表皮の下に存在する真皮や内皮を表しており、
前半とつなげて「大地(表皮)の下にある存在」と解釈できなくもない。
- 花弁のような顎の形から『パフィオペデルム(Paphiopedilum)』など、
末尾がデルムやドラムになる洋蘭の名前に由来するという説*7。
ガイアデルムの頭はヤギを連想させ、正面から見ると悪魔の象徴である逆五芒星のシルエットにも見えるが、
下記のモチーフの項にもある通り、口を開くと洋蘭の花とも取れる形になっていることから。
- 深淵の悪魔という異名から、悪魔を意味する英語の「demon」をもじってデーモン→デーム→デルムではないかという説。
- まずはドイツ語で「土」「土壌」を表す単語『エーアデ(Erde)』に、
- ガイアデルムが古龍として司る自然現象および災害のモチーフは、
地下から大穴を開けて城跡を崩壊させる描写などから「地盤陥没」であると思われる。
地盤陥没とは、地中深くが何らかの影響で空洞化、その後侵食などにより天井部分が順次崩落していき、
最終的に大地表層部が陥没して地上に巨大な穴が発生する現象を指す。
地中深くに棲息し、地上まで続く穴を掘り進めることで地表に大穴を開ける本種は、
まさしく生きた地盤陥没の発生源と言える存在である。- 大穴の下層に落下した後に披露する形態変化で灼熱の炎と見紛うエネルギーを噴出する様から、
第二形態以降は地中深くに存在するマグマがモチーフとなっている可能性もある。
地下深所で発生したマグマが蓄積される場所をマグマ溜まりと呼ぶが、
マグマの移動によって空洞になったマグマ溜まりに落ち込む形で地表が陥没する*10ケースがあり、
地下マグマに由来するこういった現象も地盤陥没に絡めて表現されているのかもしれない。
- また、前述した真皮を表す「デルマ(derma)」が名前の由来であるとした場合は、
大地の表皮(地殻)の下に存在するマントルをイメージしているとも考えられる。
- 大穴の下層に落下した後に披露する形態変化で灼熱の炎と見紛うエネルギーを噴出する様から、
- MHRiseおよびMHR:Sで追加された新モンスターは、
何らかの妖怪、あるいは怪物のモチーフがかなり分かりやすくデザインされているが、
このモンスターに限っては明確なモチーフを掴みづらい造形で、元ネタも「これだ」と断言できるものはない。- 「深淵の悪魔」という異名を持ち、また飛行能力が退化して地底性になった事が示唆される点などから、
悪魔の中でも特に『天から追われた堕天使』をイメージしたのではとの推測もある。
- 『深淵』の異名や奈落といったフレーバーテキストから、
『ヨハネの黙示録』に登場する悪魔ともされる堕天使アバドンが持ち出されることも。
アバドンは深淵に住む奈落の主であり、その姿は「馬に似て、金の冠をかぶり、翼と蠍の尾を持つ」とされると共に、
無数のバッタを従え、蝗害*11を引き起こすとされる。(こちらも参照)
生物の精気を吸い尽くすキュリアと、植物を食らい尽くすバッタの群れの類似もアバドンモチーフ説の根拠とされる。
- キリスト教における奈落(地獄)の穴とは、かつて最高位の天使ながら神を裏切り戦いを挑んだ堕天使ルシファーが、
他の天使達との戦争に敗けて地上に墜落した際にできた裂け目であり、その位置は聖地エルサレムの直下とされている。
このルシファーはアバドンと同一視される場合があり、
イザヤ書14章11節*12でのルシファーは冥府の下で蛆や虫けらに被われると記されている。
この場合の「虫けら」は英訳では"worms"であり、
手足のない芋虫状の胴体を持つキュリアと関連付けているのだと空想する人もいる。
元々ルシファーという言葉は『明けの明星』を意味するラテン語が基になっており、
同書14章12節においても「黎明の子」と呼ばれている。
サンブレイクという言葉も英語で夜明けを意味し、ガイアデルムが後述する太陽の要素を持つことも、
このモチーフ説に関連付けられやすい。- また、アバドンは『黒い太陽』の異名を持つ神アルシエルと同一視されることもある。
後述するようにガイアデルムは太陽と関連付けられるような要素が多く、
そのものズバリ『漆黒の太陽』とも呼ばれている。
アルシエルは元々「アシーエル」という天使であったとも言われており、
そういう点でも、翼が退化して飛行能力を失った生物であり、
メル・ゼナと争い地底に身を潜めたガイアデルムとの関連性があるのではと主張される。
- アルシエルという神格に関する記述はアトラスの『真・女神転生3』が出典元とされており、
更にその元ネタとされるバーバラ・ウォーカー著
『神話・伝承事典』に記載されたアルシエルについての記述も、
情報の信憑性がいまいち不明瞭ということで、本当に古典の神話伝承かどうかは疑われている。
とはいえ、長期シリーズ作品の女神転生に登場する程度には知名度がある存在とも言えるわけで
ゲーム界隈ならモチーフとして引っ張ってきた可能性もあるだろう。
- また、アバドンは『黒い太陽』の異名を持つ神アルシエルと同一視されることもある。
- 名称の由来になったと思われる女神『ガイア』は地母神である一方、高慢な主神らを懲らしめるために
自ら巨人ギガスの群れや台風の化身たる怪物テュポンを産み、神々に差し向けたという。
偶然か必然か、カムラの里で主人公が立ち向かったのも
大勢のモンスターによる襲撃と、風を司る古龍であった。
- 登場ムービーにおいてガイアデルムを指した深きものという言い回しは、
作家ラヴクラフトの創作した『クトゥルー神話』に類似の表現がある。
原文では「DeepOnes(深きものども)」という複数形で、
いわゆる半魚人種族であり、やはり巨大な半魚人の「ダゴン」を崇めている。
クトゥルー神話には他にも地底、あるいは深海底に潜む怪異や神格が多く、
そういった『深みに居る邪神』のイメージも取り入れられている可能性がある。
- ガパッと開く口は「サーカスティック・フリンジヘッド」という魚が威嚇の際に口を展開した形相にも似ており、
水棲生物もモチーフなのではと推測されている。
- 「深淵の悪魔」という異名を持ち、また飛行能力が退化して地底性になった事が示唆される点などから、
- 前述した「(地面に穿たれた)漆黒の太陽」という異名のほか、
キュリア捕食後の大技を繰り出す際に太陽を写した際に発生するレンズフレアを思わせる演出が存在したり、
結晶塊を降り注がせる攻撃では打ち上げた球形のエネルギーが皆既日食のようなビジュアルであったり、
第三形態で周囲にばら撒くエネルギー球もこれまた超小型の太陽を思わせるものであったりと、
本種には「太陽」をイメージさせる要素が随所に見られる。
他にも、ガイアデルムにより作られた大穴が太陽に準えて「サン」と呼ばれていたりするなど直球なものもある。
作中で敵対していたメル・ゼナのモチーフは吸血鬼であり、
その吸血鬼の弱点として最もメジャーな存在の一つが太陽の光、というのも有名な話である。
そしてガイアデルムの討伐後に空から日光が射す演出が入ることで、
本作タイトルである「サンブレイク」を二つの意味で回収する、といった具合にもなっている*13。- ただ、当のガイアデルム自身に太陽を思わせるデザインはなく、
キュリアのエネルギーも別に熱や炎といった性質を有するわけではないため、
実のところは単に繰り出す技のビジュアルがそれっぽいだけである。
また、登場人物が「地面に空いた大穴」をわざわざ太陽に準えている点については
「太陽が落ちたようにも見えるから(意訳)」との説明があるのみで、
吸血鬼のイメージを託されたメル・ゼナも別段本種を天敵としているわけではない*14。
このため、太陽がモチーフという設定については少々釈然としないという声も見られる。
- ただ、当のガイアデルム自身に太陽を思わせるデザインはなく、
- 蝶のような姿*15をしたキュリアに対し、本種は花弁のように開く口を持つ。
ガイアデルムが広げた大口にキュリアが集っていく光景は、現実世界で花に蝶が集まる様子を思わせなくもない。
ガイアデルムとキュリアの関係性は花と昆虫のそれとは大きく異なるが、デザインモチーフとなった可能性はある。
- キュリアについて、ハンターノートでは「結晶化したキュリアを使って攻撃」という記載がある。
「キュリアのエネルギー」や「キュリアの体液」の結晶ではなく、「結晶化したキュリア」と明記されていることから、
キュリアそのものを(エネルギーの抽出などを経ずに)そのまま丸ごと結晶化していると解釈できる書き方である。
このことから、キュリアはウイルスそのものをモチーフとした生物である可能性が考えられる。
精製、化学分析のために結晶化されたタバコモザイクウイルスなど、ウイルスは結晶化できることが知られている。
吸血と同時に感染するウイルスによって病気が蔓延するといった特徴から、ウイルスそのものではなくとも
何かしらの病原体がモチーフであるのはほぼ確実であろう。- 太陽を象った病原体というところから何となく心当たりのある人も居るかもしれない。
仮にコレが本当に裏モチーフだとしても明言されることはないだろうが、
人間の克服すべき天災を司っている古龍種の一角として扱うのであれば
(誤解で討伐されてしまったメル・ゼナの存在や前述の突撃シーンでフィオレーネが言い放った内容も含めて)
現実に生きるプレイヤーに対するメッセージ性はとても強いモンスターかもしれない。
畏怖すべきものとされ、ある種の神秘性さえ描かれている他の古龍種と異なり
登場人物の大半が侮蔑や憎悪の目を向け、ある種矮小な存在として物語が進められているのも当然ではある。
病気と「共存」するということは決して「絶望」することでも「和解」することでもないのだ。- ちなみに現実のウイルスは、細菌などと違い「生物とは断定できないもの」とされている。
生物は単独でタンパク質の製造や増殖などが可能な細胞で構成されているが、
一方のウイルスは遺伝情報をもつRNAとそれを包む殻のみで出来ており、ウイルス自身では増殖などを行えない。
一方で、遺伝情報を持ち、感染した細胞のなかで増殖するなど、
感染性の細菌などと似たような特徴を持っているともいえることから、
「生物でない」と断言もしにくい…といったところで、これについては生物の定義や各個人の考え方に依る所が多い。
このあたりを調べていくと、生物の定義そのものの話にもつながっていくので、興味があれば調べてみよう。
- ちなみに現実のウイルスは、細菌などと違い「生物とは断定できないもの」とされている。
- 太陽を象った病原体というところから何となく心当たりのある人も居るかもしれない。
素材 
- 奈落の龍鱗
- 深淵の主たるガイアデルムの鱗。
仄かな蒼き輝きは、幾ら欲せど届かぬ遼遠の境地の美しさ。
- 冥淵龍の背巌殻
- 深淵の主たるガイアデルムの背殻。
楔の如く猛々しく立ち並び、燃え滾る煉獄の形相を見せる。
- 冥淵龍の堕翼爪
- 深淵の主たるガイアデルムの翼爪。
世に終焉を告げる翼脚には、かつて天を駆けた面影はない。
- 冥淵龍の穿淵爪
- 深淵の主たるガイアデルムの爪。
幾重にも連なる荊の如き爪は、終わりなき苦痛を与える。
- 冥淵龍の邪角
- 深淵の主たるガイアデルムの角。
放つ憤怒の灼炎は天壌無窮、触れるもの全てを灰燼に帰す。
- 冥淵龍の昏鉤尾
- 深淵の主たるガイアデルムの尻尾。
備えし五つの巨棘は掌の如く一撃にて全ての希望を滅する。
- 消尽の噛生虫
- ガイアデルムへ寄る者の全てを吸い尽くさんとする獰猛なキュリア。
その鋭利な牙は厚鱗をも貫く。
- 奈落の龍神玉
- 深淵の主たるガイアデルムの玉石。
淡い冥府の光に魅入った者を、引きずり込み常闇に幽閉する。
関連項目 
シリーズ/モンスターハンターライズ:サンブレイク - 該当作のラスボス
フィールド/淵劫の奈落
武器/ガイアデルム武器
防具/冥淵纏鎧シリーズ
世界観/共生 - キュリアと共生関係にある
世界観/キュリア
ゲーム用語/ラスボス
システム/傀異化 - 本種の討伐が引き金となって発生した現象
フィールド/撃龍槍 - 何かと縁が深い兵器
モンスター関連
モンスター/メル・ゼナ - 宿敵
モンスター/アカムトルム - 翼がなく歩行に特化した脚と、先端に鉤爪がある巨大な尻尾を持つ。
モンスター/ゴグマジオス - マガラ骨格の超大型古龍で、本種と同じく6本の脚を持つ。しかしこちらの翼は健在であり、同時に高い飛翔能力を有する。