- 種族
- 草食種(偶蹄目 ガウシカ科)
- 別名
- なし
- 英語表記
- Anteka
- 危険度
- MHP3・MH3G・MHX・MHXX:★1
- 登場作品
- MH2, MHP2, MHP2G, MHP3, MH3G, MHX, MHXX, MHW:I, MHRise, MHR:S, MHF, MHXR
目次
特徴・生態
- 頭に硬く大きな一対の角を持つ草食獣。
寒冷地域に生息しており、大きな蹄と長く分厚い体毛を持つ。
ケルビと同じように、普段は左右に飛び跳ねるように移動する。
- 基本的には大人しく、こちらから危害を加えない限りは敵意を持って襲ってきたりはしない。
しかし、しばしば角を振り回す習性があり、不用意に近付くと角に突き飛ばされて怪我をする事がある。
この角は本来は自分の力の誇示や同族間の縄張り争いのために使われる物だが、
いざとなればこの角を構えて突撃し、外敵を退けようとする。
なお、書士隊の描いたガウシカの古いスケッチのほとんどは、角の形が統一されていない。
これはガウシカの角の形が個体毎に違うという訳ではない。
スケッチしているところへ当のガウシカが近寄って来ては角を振り回すため、
正確なスケッチをしようとしても妨害されてしまっていたためである。
何人かのハンターの力を借り、ようやく完璧なスケッチが描けたのはつい最近の事である。
- 角は装飾品としての価値が高く、毛皮は防寒着として使用すれば最高。
肉は食用になり、特にホワイトレバーと呼ばれる肝臓は高額で取引される。
一般人、特に寒冷地域の村や町では生活中でとても重宝されている存在。
概要
- 2から登場した大きな一対の角を持つトナカイのような草食種のモンスター。
基本的には大人しいが、ハンターから攻撃を受けると怒って突進してくる。
- ハンターに攻撃されると怒りだすくせに、飛竜が現れると姿を見ただけで一目散に逃げ出す。
ハンターになら勝てるつもりなのだろうが、ずいぶんなめられたものである。
それどころか、たまに近づくだけで怒り出すことがある。
結構めんどくさい性格のモンスターだと言えよう。
勿論生物としては立派な自衛行動ではあるのだが
が、序盤の小動物としてはダメージ的にも行動的にもかなりの強者であるのは事実。
初心者ハンターなど本当にガウシカにやられてしまう者も少なくない。
ハンターでこの体たらくなのだから一般人にとっては脅威以外の何者でもないだろう。
やはり総合的に見ると人類<ガウシカなのかも知れない。- 同様の立ち位置のモンスターであるケルビとは月とすっぽん。
明らかに攻撃的で、なおかつ序盤ではガウシカの頭突きは結構痛く馬鹿にできないダメージを与えられる。 - 飛竜から逃げる際にも角を構えて突進する。
別エリアから飛竜を追ってきたハンターは、高確率で正面衝突していらぬダメージを負う。
アプケロスやモスと並ぶ迷惑な草食種モンスターである。 - 狭い通路に固まっている事もあり、お互いに頭を振り回して仲間同士でぶつけ合い
それに怒って一斉にハンターに突っかかってくる事もあった。
本当に何なんだこの迷惑な生き物は- MHXXまでこの理不尽な行動は残っていたが、MHW:Iになってようやくこのような行動はしなくなった。
- 同様の立ち位置のモンスターであるケルビとは月とすっぽん。
- 体力を削り切らない程度のダメージで気絶させた場合、
「角を剥ぎ取りアイテム入手が確定した瞬間に討伐した判定になる」という、よく分からない仕様が存在する。
MHXXに存在する雪山でのガウシカ討伐クエストにて最後の個体をそのように倒すと、
リザルト画面にはガウシカにナイフを突き立てるハンターが大写しになる。
- フィールド上に死骸が転がってなかったり、空腹時でもあまり狙われなかったりと、
実は肉食性のモンスターからの評判もよろしくない様である*1
実際、草食種の中では機敏な上に、比較的小柄なため可食部位の割合も高くはなさそうだし、
それでいて大きめの角を持つためそれなりに危険…と襲う側からしても厄介というか面倒くさい相手である。
少なくとも同郷のポポの様に遠征してまで食べに来るヤツはいないのを考えると、
生物としては上手いことやっている様だ。
MH2
- MH2では鳥竜種をはじめとした一部のSやU防具の作製にあたり、やたらとガウシカの角や毛皮を要求された。
このころの上位防具は大半がLV1に限れば下位でも作ることができるので、
高い防御力やスキルを求めて狩られることとなった。
他にもサブターゲットクリアでの帰還にガウシカの狩猟やホワイトレバーの納品が存在するので、
フィールド素材の為にやはり大量のガウシカが狩られた。
MHP2(G)
- MH2とほぼ仕様は変わらないが、当作品はゲーム最序盤から雪山に行くことになる関係で、
ガウシカとの顔合わせも非常に早いタイミングになった。
時期的にまだマフモフシリーズしか持っていないこちらにとってはガウシカの攻撃はかなり痛い。
また、同作はここからモンハンを新規で遊び始めたと言う新人ハンターが多い作品であり、
彼らからすれば操作がおぼつかない状態のまま厄介な動きでこちらを翻弄するガウシカと戦わなくてはならなかった。
雪山のエリア2で3頭のガウシカに囲まれ、初のBC送りをさせられたと言う人も多いのではないだろうか。
MHP3, MH3G
- MH3では登場しなかったがMHP3では復活した。
MHP3のガウシカはケルビと同じように気絶状態時に角を剥ぎ取る事が出来る。
しかし、ケルビの角と違ってガウシカの角は使い道が結構限られているので集まってもあんまり嬉しくない。
いっその事気絶させずに一思いに討伐し、肉なり毛皮なりを剥ぎ取った方が有益である。
尤もケルビと違い生息地が凍土に限られている以上、毛皮目当てにわざわざガウシカを狩りに行く人はいないだろう。
- MH3Gでは若干事情が変わった。
ガウシカの角を納品するクエスト「ガウシカの角切り」が村上位で出現するのである。
一見すると何が得なのかは分かりにくいが、
上位ということで開始地点がランダムになり、ネコの秘境探索術の恩恵を受けられる。
すなわち秘境で採取しやすく、大量に消費するいにしえの龍骨を集めやすくなったということであり、
ガウシカの角を確保する価値が生み出されたのである。
MHX(X)
- MH4(G)では再びリストラされたものの、MHXで生息地の雪山が狩猟フィールドとして復活したため、
ガウシカもめでたく再登場することが決まった。
また、本作ではガウシカの素材から作られる太刀やスラッシュアックス、ヘビィボウガンが登場した。- どうやら突進中は段差に対応していないらしく、
段差の上に乗っている状態で超音波笛の技を吹かれると、
ひたすら前進と停止を繰り返す不可解な挙動を見せる。判定に入ると当然の様にダメージを受ける。何故だ。
- どうやら突進中は段差に対応していないらしく、
MHW:I
- 新大陸が舞台となるMHWorldでは寒冷地が存在せずポポともどもリストラされたが、
大型拡張コンテンツのアイスボーンにて復活することがあきらかとなった。
当初はPVなどでポポのみ姿が確認されていたが、
E3で行われた実機プレイにその姿が映っており、復活が確定となった。- (初期キャンプから見て)針葉樹林・深雪地帯から踏み込んだ雪原エリアのほか、
さらに登った奥地にまばらに生息している。 - アイスボーンから導入された生態乗りにも対応しているが、
成功難度はトップクラスで大抵は振り落とされてしまう。
振り落とした直後に後ろ蹴りを見舞って来る他、外敵と見なしたのか積極的に角で攻撃してくるようになる。
乗りを成功させたいなら、後ろ蹴りをかわしつつめげずに何度もリトライしよう。
- (初期キャンプから見て)針葉樹林・深雪地帯から踏み込んだ雪原エリアのほか、
MHR(:S)
- 肉食性のモンスターに狙われにくいのは上述の通り
…だったが、MHRiseにて遂にガウシカの安寧は終わりを告げる。
食糧に対する執着が強く、極めて高い危険度を誇るゴシャハギが登場したからである。
ゴシャハギの登場ムービーでは、獲物を求めて練り歩くゴシャハギからガウシカの群れが忍び足で遠ざかるも、
1頭のガウシカがうっかり木の枝を踏んで音を立ててしまい、直後背後から…という様子が描かれている。
- 加えて、本作ではハンターからも比較的積極的に狙われやすい。
と言うのも、武具の素材として「暖かい毛皮」や「上質な毛皮」が要求されることが地味に多いためである。
これらの素材はポポやケルビからも手に入るが、ガウシカはポポの様に逃げ出さず、
ケルビのように的が小さく狙いにくい訳でもないため、素材集めの際は狩りの対象として選ばれやすいのである。
またポイント交換がメインのため目立たないが、生肉に関してもすぐ逃げてしまうポポより狙いやすかったりする。
- 前作は全てリストラされてしまったガウシカ武器だが、今回は太刀とヘビィボウガンは無事に復活を果たした。
スラッシュアックスは前作に続き残念ながら引き続き未登場。
- MHR:Sでは城塞高地という新たな寒冷地帯が登場したが、ガウシカは生息していない。
本フィールドには相方とも言えるポポも出現せず、代わりにメルクーという
固有の草食種が生息しているなど、独自の生態系が築かれている様子。
メタ的に言うと、城塞高地にはケルビが登場するため、ポジション被りを避けるために
ガウシカの登場は見送られたのかもしれない。
余談
- シカの角の事を英語では「アントラー(antler)」という。
ガウシカの英名は「Anteka」なので、由来に含まれていそうである。
となるとガウシカもトナカイと言うよりシカなのだろうか?
もっとも、トナカイはシカ科なので近縁だが。
- 登場以来、何かとトナカイに喩えられてきたガウシカだったが、
MHR:Sで配信されたMRイベントクエスト「聖夜を阻む火炎」の依頼文にて、
MH世界にもトナカイが存在していることが判明した。
文章の中だけの登場であるため、現実世界のトナカイと同一の存在であるかは不明だが、
飼い慣らしている様子が窺えるため、温厚で家畜化が可能な生物のようだ。- ちなみに、上記のイベントクエストはビシュテンゴ亜種とオロミドロ亜種を闘技場で狩猟する内容のため、
ガウシカは一切登場しない。
- ちなみに、上記のイベントクエストはビシュテンゴ亜種とオロミドロ亜種を闘技場で狩猟する内容のため、
- 「雪の山のガウシカ」というパロディな名称のクエストも存在する。
当然元ネタはジブリのアレだと思われる。
もしMHFの峡谷でガウシカを狩るクエストがあったらどんなクエスト名になるのか非常に楽しみではあるが、
残念な事にガウシカは雪山や凍土でしか生息が確認されていない。- ちなみにMHF最後の宴の最後の闇猫団クエストに関連して、
候補の1つ「シカキョウコク」を「鹿峡谷」と読んで峡谷でのガウシカ狩りを期待した人もいたとか。- なお2019年12月にMHFのサービスが終了したため、峡谷でのガウシカクエストは幻のモノとなった。
- ちなみにMHF最後の宴の最後の闇猫団クエストに関連して、
素材
- 生肉
- 小型モンスターから剥ぎ取れる食用の生肉。
ただしガウシカの場合はどちらかと言えば後述する毛皮や角に需要が集中しており、
更にガウシカの生息域にはより効率的に生肉を得られるポポも生息している場合が多いため、
わざわざガウシカから生肉を手に入れようとするハンターは少ない。- 本当に流通量が少ないらしく、その肉を焼きたいがために
熟練の肉焼き職人がMHXでガウシカ討伐の依頼を出しているほどである。
納品はしなくていんだろうか。
因みに、トナカイ肉はフィンランド語で「ポロンリハ(poronliha)」という。
- 本当に流通量が少ないらしく、その肉を焼きたいがために
- ガウシカの毛皮
- ガウシカから剥ぎ取った毛皮。防寒着にすれば最高の素材。
寒冷地域の新米ハンター御用達のマフモフシリーズも、このガウシカの毛皮を主として作られている。
上質なものはケルビなどの他の草食種の毛皮と同じく「上質な毛皮」と呼ばれる。- MH3以降ではケルビやポポの毛皮と同一視され、一緒くたに取引されている。
- ガウシカの角
- ガウシカの頭に生える二本の角。大きく湾曲しているのが特徴。
野生のガウシカは基本的には大人しいものの、しばしば角を振り回す習性をもっているため、
ハンターでも迂闊に近寄ると突き飛ばされて怪我をすることがある。
また、外敵と判断した相手にはこの角を突き出して突進する。
武具の素材としても使えるが、需要はそれほどでもない。
一方、家庭用の装飾品として用いられることもある。
一部の強い個体からは「ガウシカの重角」が取れ、歴戦のハンターだけでなく珍品コレクターにも大人気なようだ。
現在ではケルビの角と同じように、ガウシカを気絶させて角だけを剥ぎ取る収穫法が確立されている。- なお、ケルビの角に関しては、
「生かした状態で剥ぎ取った方が薬効がいい」という事実が判明した設定があるが、
こちらにはそのような背景事情は一切語られていない。
そもそも基本的に装飾品としての用途しかないので、
ケルビの角と同じような事情があるとは考えにくい。
恐らく、ガウシカ保護の観点から
「いくらでも再生する角を取る場合は、生かしたまま剥ぎ取ること」が推奨されるようになったのだろうが。 - 歴戦の傷が目立つガウシカの角は「勇猛なる角」と呼ばれ、MHFのクリスマスイベントで入手可能。
なお、クリスマスにガウシカのイベントクエストが配信されるのは、
サンタクロースの乗る橇を引くトナカイとかけているのだろう。- 因みにオスの角は冬には抜け落ちてしまうので、
クリスマスの時期に角が生えているトナカイはメスである*2。
- 因みにオスの角は冬には抜け落ちてしまうので、
- なお、ケルビの角に関しては、
- ホワイトレバー
- 小型の草食獣から剥ぎ取れる精算アイテム(シリーズによっては通常のアイテム扱い)。
名前の通り白色の肝臓であり、トロリとした食感が人気で、手頃な値段で一般流通もしている。
ただし温暖期では非常に腐りやすく、温暖期に食材として使うことはオススメできない。
関連項目
クエスト/ガウシカの角切り
モンスター/ケルビ
武器/ガウシ刀 - 太刀
武器/ガウスレッジ - スラッシュアックス
武器/ガウプシカ - ヘビィボウガン
武器/クリスマス武器 - MHFのクリスマスイベント武器。ガウシカをあしらった物も多い。