モンスター/シェンガオレン

Last-modified: 2024-04-11 (木) 22:34:09
種族
甲殻種 (十脚目 (不明) ガオレン科)
別名
砦蟹(とりでがに)、仙高人(しぇんがおれん)
英語表記
Shen Gaoren
登場作品
MH2, MHP2, MHP2G, MHF
狩猟地
, 戦闘街, 迎撃拠点

目次

生態・特徴

現存する甲殻種の中では最大のものとして知られるモンスター。
極めて長大な寿命を持ち、脱皮を繰り返して成長していくが、
同じく甲殻種に属するダイミョウザザミショウグンギザミなどはおろか、
並いる飛竜や海竜などとさえも比較にならないほどの巨体を有する超大型のモンスターである。
体高は脚を曲げていてもおよそ20m、完全に脚を伸ばし立ち上がった場合には30mを優に超える。
城塞のごとき圧倒的な威圧感が漂う立ち姿から《砦蟹》とも呼ばれ、
後述する生態やその脅威から古龍級の危険性を持つ生物として認知されている。
ダイミョウザザミなどと同じように背中にヤドを背負う習性を持つが、
自身が桁外れの巨体を有するためか、それ以上に巨大なラオシャンロンの頭骨をヤドとする。
主に人里離れた山間部に生息するが、一部個体は生息域を広め続けてドンドルマメゼポルタなど
重要な拠点の至近距離にまで接近してくることもある。
しかし、そのような非常事態を除いては全くと言っていいほど目撃情報が無く、
詳しい生態は多くの謎に包まれている。
ちなみにラオシャンロンの頭骨を背負ったまま遺棄された本種の脱皮殻が発見されているが、
現時点ではヤドを背負っていないシェンガオレンが公式に目撃された事例は無い。
シェンガオレンの出現が確認されると、ハンターズギルドによって厳戒態勢が敷かれる。
前述したようにシェンガオレンがもたらす脅威と被害は古龍種にも匹敵、
あるいはそれ以上にもなりかねないほど危険度は高いためである。
シェンガオレンには自分の縄張りや進路に邪魔な物を見つけると排除しようとする習性があるらしく、
街を通過する際には建造物などを積極的に破壊しようとするため、甚大な被害を及ぼす。
鋭く巨大な爪は金属類すらものともせず突き破り、
石造りの砦でもシェンガオレンの攻撃を受け続ければおよそ数分で崩落してしまう。
シェンガオレンが進むと思われるルート上に砦や街などがある場合、
ギルドは非常事態宣言を発令し、ハンターを派遣して迎撃の準備を行う。
しかし、侵攻を阻止するためにハンターが攻撃を仕掛けても、
時折嫌がるような仕草を見せる程度で、ハンターをほとんど意識せずにひたすら歩みを進める。
その巨体故に重量も凄まじい上に、4本の脚に体重がかかっているため、
一歩踏み出す度に小さな震動を生み、ハンター達の足を止めてしまう。
目の前に立ち塞がる砦などの施設を見つけると、当然のようにそれを排除するために攻撃を仕掛ける。
これ等はハンターを意図的に狙った攻撃ではないが、
巻き込まれればただでは済まない事は言うまでもない。
また、ラオシャンロンの頭骨の口の部分からは、強酸性の液体の塊をブレスの如く発射する。
強酸性の液体を用いて攻撃を行うモンスターは現在では比較的多く確認されているが、
シェンガオレンのそれは量も濃度も桁違いであり、
武具を腐食させるどころか、その使用者諸共も一瞬で溶解させてしまいかねない。
さらにはこの酸液を2~300m先にまで届かせるというモンスターの中でも最大級の射程を持つので、
たとえ距離が開いていたとしても拠点や街、そして迎撃するハンター達に被害が及ぶ危険性がある。
余談だが、過去の迎撃戦においてこの頭骨の口内に自ら飛び込み
そこから素材を剥ぎ取ってきた命知らずなハンターや、
ここに対巨龍爆弾を設置して炸裂させ、撃退に大きく貢献した勇敢なハンターなどもいる。
4本の脚に過度のダメージを与えると赤く変色する事がある。
これは少なからず攻撃が効いている証拠であるが、
場合によってはそのダメージによって大きく体勢を崩す。
意図的な攻撃ではないにせよ、崩れ落ちてきた巨体に押し潰されれば重傷は必至であるため、
攻めるにしても注意が必要となる。
また、他の甲殻種と同様、背負っているラオシャンロンの頭骨の内部には急所があり、
この頭骨を貫通して攻撃できるのなら大きなダメージを与える事ができるという。
しかし、その巨大な頭骨は並大抵の衝撃では傷一つ付ける事はできず、
バリスタや大砲などの兵器を用いたとしても、
角や顎の一部といった若干強度の弱まっている部分が砕けるのが精々である。
しかし、そうして砕いた箇所から直接弱点へ向けて攻撃を行うことは可能。
また、ラオシャンロンの頭骨が影響しているのか、
甲殻種でありながら龍属性のエネルギーを帯びた攻撃を受けると、一定以上の反応が見られる。
悠久とも言える時を経たシェンガオレンの素材には神が宿ると言い伝えられており、
その外殻は金属のような光沢や質感を持つ。
しかし、強度自体は金属を遙かに上回り、これらを利用して加工された武器は、
直接振り下ろされた物体が原形を留める事は不可能であるほどの威力を秘めるとまで言われる。

概要

  • MH2で初登場した、シリーズ3番目の超大型モンスター*1
    ラオシャンロンの頭骨を背負っている甲殻種で、少々扱いが特殊だが古龍では無い。
    その風貌は現実世界のヤドカリとタカアシガニを合体させたかのようである。
    • 漢字表記は「仙高人」、略称はシェン又はガオレン。間違えがちだがシェンガレオンではない。
      名前の由来は「仙高人」の中国語読み。「xian gao ren」という読み仮名。
  • 非常に長い4本の脚と2本の鋏を持っており、実際にラオシャンロンと張り合えそうな巨体を誇る。
    立ち上がった体勢では地上から近接攻撃を加えられる部位が脚の先端しかなく
    歩くだけでハンターは振動で体勢を崩し、脚に当たれば盛大に吹っ飛ばされてしまう。
    まさに剣士最大の脅威と言える。
  • ヤドはショウグンギザミのグラビモスの頭骨などと同様、ラオシャンロンの頭骨でも背中側を向いている。
    そしてその頭骨からは強酸性の液体が噴き出し、四方八方を酸まみれにする。
    頭骨から酸ブレスを吐くとき等は蟹だけに横歩き後ろ歩きをすることになるので、
    おもむろに背中をこちらに向けていたらブレス系の攻撃がやってくるので注意。
    前は見えなくならないのだろうか
    そして、この酸弾は別のエリアにも着弾する
    MH2では呑気に弾を運搬したり、時間潰しに撃龍槍の前でふざけていたハンターが、
    突如焼死する事件が公式狩猟試験で多発したらしい。
    攻撃が別のエリアに影響を与えるボスモンスターはこれが初であった。
    • この酸だが、どう言う原理で精製され放たれるのか不明のままである。
      同様に殻から噴出するショウグンギザミのブレスは「尿」なので、あれもガオレンの尿なのかもしれない。
      しかし酸なのになぜか着弾すると爆発し、ハンターに命中すると爆炎が巻き上がる。何故…?
      • ただしザザミ・ギザミと異なりガオレンは「短尾下目」には分類されておらず、
        カニの仲間なのかすら定かではない
        (「十脚目」はカニ以外にもエビとヤドカリを含むグループである)。
        また現実の十脚目は、糞は腹節から、尿は緑腺(触角腺)から排泄している。
        ギザミとガオレンは近縁とは言い難いため、あれは尿ではない可能性も考えられる。
        本当にヤドの部分(腹部)にブレスの様に強酸を放出する器官を有しているのかも知れない。
      ハンター大全2の記述によると、シェンガオレンの進行を食い止めるために戦った弓隊が
      この酸をまともに浴びてしまい、全員が一瞬で絶命したという事件があったらしい。
      またこの酸、ものすごくよく飛ぶ事で知られており、2~300m先まで届くという。
      砦と言うより、最早機動要塞である。
    • なお、現実にも存在する硫酸などは、濃度の高いものになると、
      強い脱水作用により、皮膚や組織を侵してしまう。
      さらに希釈熱により発熱し、火傷状の傷を呈することもある。
      ということは、濃硫酸濃硝酸、あるいはそれに匹敵するレベルの強酸であることがうかがえる。
      そんなシロモノをホイホイ吐かれては、砦もひとたまりもないだろう。
  • どう見てもカニで龍の要素がないはずのシェンガオレンだが、最大の弱点は龍属性
    • ハンターが古龍製の防具を装備して龍耐性がマイナスになるように、
      ヤドの主であるラオシャンロンに因んだ性質なのだろうか…?
    特に頭骨を背負っている弱点部分は、作品にもよるが龍耐性70~100と猛烈に弱い。
    第二・第三の弱点は火属性>雷属性と、他の蟹系のモンスターと同じである。
    • 龍属性の武器を持っていない場合は第二弱点である(作品によっては龍属性と同じぐらい通る)
      火属性武器を使う事になるが、単純なDPS以上にシェンガオレンの脚は
      肉質が異常に硬い事もあって斬れ味の消費が凄まじい、
      弾かれてまともに攻撃できない武器だとかなり厳しい…など、武器の選択が中々厄介な事になっている。
    • また、蟹系モンスターの宿命か肉質的には斬撃よりも打撃に弱い部位が多い。

戦闘概要

  • 作品とプレイスタイルにもよるが、
    だいたい村中心で進めていくと下位最後の緊急クエストで対峙することになる
    (MH2とMHP2G。上記のようにMH2では下位最後の公式狩猟試験のトリを務める)。
    この時は街が狩猟フィールドなのでムービーは流れないが、
    戦闘エリアへ駆けつけた時に遠方、かつ霧が立ち込めていてもハッキリとその巨影が確認できる。
    受注前に想像していたよりも、断然巨大で驚いたハンターもいるのではなかろうか。
    そして不可侵領域から出てくるまで待ちぼうけするのもお約束。
    初見の場合、来たら来たで脚に蹴っ飛ばされるわ、足踏みの振動で動けないわと、
    大型モンスターとの勝手の違いに翻弄されまくるのも、多分みんなが通る道である。
  • 上記のように、生態設定どおりラオシャンロンと異なりハンターを積極的に踏み潰しながら歩いていき、
    加えて一歩歩くごとに震動が起きるため、対策なしに近づくとまともに動くこともできない。
    ラオシャンロンと同じようにひたすら武器を振り回していればいいと思った初見のハンターたちは
    慌てふためく結果となった。
  • 部位破壊の扱いが作品によって微妙に違うという点もあり、
    脚の部位破壊に関しては少々特殊な扱いになっている。
    ハンターがやるべき事は単純に脚を攻撃し続けて赤く変色させるだけなのだが、
    その赤く変色する段階が作品によって変わる。
    MH2・MHF
    ダメージを蓄積していき、立ち上がっている時に攻撃して怯ませ、さらに変色させる。
    MHP2・MHP2G
    赤みを帯びた程度で止めてはいけない。真っ赤になるまでひたすら攻撃する。
    これを四本の脚全てに対して行う。しかしこれはまだ下準備である。
    全て茹で上げたら紅く染まったら適当な脚一本に的を絞って適度に攻撃を加えておこう。
    怯ませない程度にダメージを蓄積させておくと良い。
    そしてシェンガオレンが立ち上がったのを見計らい、再び脚に猛攻を叩きこんで怯ませる。
    怯ませる事に成功すると脚の色が元に戻る。これで部位破壊の達成となる。
    なお、破壊した途端にシェンガオレンは体勢を崩し、そのまま崩れ落ちてくるので下敷きにならないように。
    上記におけるMH2とMHP2・MHP2Gの違いは、簡単に言えば「2回目の変色が発生する条件の姿勢」である。
    MH2は2回目から姿勢限定があるのに対し、MHP2・MHP2Gは最後の破壊確定時のみ姿勢限定がある。
    因みに破壊を達成した後も脚に攻撃を加えていくと再び赤くなるが、
    一度破壊すれば報酬は確定なので気にする事はない。
  • 他の甲殻種同様に頭骨も破壊できる。しかし、流石ラオシャンロンの頭部だけあって破壊するのは一苦労。
    一応どんな属性の武器でも破壊は可能らしいが、余りに堅すぎるので近接武器ではまず不可能である。
    しかし実は脆い中身と部位耐久値を共有しているため、
    貫通弾や貫通矢を利用すると、あっさりと破壊する事が出来る。
    しかも急所にも集中的に攻撃できて一石二鳥。
    顎が砕け、角が折れ、中身が外から見える程にまで壊す事が出来れば部位破壊達成で、
    この時点でようやく部位破壊報酬がもらえる。
    また、頭骨を破壊した後は砕けた下顎部分から内部が見える。
    位置取りをうまく調節して、この頭骨の内側目掛けてLV3通常弾を撃ち込むと、
    跳弾が頭骨の中で暴れまわり、シェンガオレンの急所を傷つけまくる
    シェンガオレンも本来なら弱点を守る筈の策が、逆に自らを窮地に追い込むとは考えていなかっただろう。
    位置取りや射角の調整が難しいが、余裕があるなら狙ってみよう。
    成功すると普段なかなか見られない跳弾しきった弾を見ることができる。
    • ダウンした際に脚の隙間から潜り込むことで、近接武器でも弱点を攻撃できる。
      肉質も軟らかく大ダメージが期待でき、同時にヤドの部位破壊も達成できるので出来れば狙っていきたい。
      大剣や太刀ならば、タイミングを合わせれば歩行中にヤドの下から斬ることも可能である。
      しかしダウン(小)に確実に巻き込まれるので、体力には注意すべし。
  • 剣士だと脚への攻撃もそれなりに通るが震動に翻弄され、
    ガンナーだとヤドの中身を集中狙いしなければダメージ効率が悪い。
    攻略法を熟知しなければ倒すのは至難の業であり、
    多くのハンターを挫折に追いやった罪深きモンスターである。

MH2

  • 初登場のMH2ではとにかく影が薄かった
    というのもオンライン専用かつ、下位では公式狩猟試験の最後でしか戦うことができず、
    それ以外では期間限定の緊急クエストでしか戦えなかったので、戦う機会が非常に限られていた
    (これは同作のヤマツカミにも言えたことである)。
  • 加えてMH2のオンライン初期、
    運営側がうっかりシェンガオレンを2回連続で緊急クエストで出すというミスをしてしまったため、
    シェンガオレンの配信をしばらく停止するという事態が発生
    (プレイヤー側はミスだとは知らなかったため、2回目のシェンガオレン時には募集がほぼ無く、
    その後ミスだったことと上記の処置が発表されてプレイヤー側が焦るという状況となった)。
    さまざまな向かい風を受けることとなった。
  • その後時間がたつと、武器や防具がラオシャンロンのものほど有益なものは少なかったことから、
    襲撃時に積極的に戦うプレイヤーが出ることもあまり無いなど、空気な扱いをされることが多かった。
  • 現在はMH2のオンラインサービスが終了してしまったため、戦闘する手段が無くなっている

MHP2(G)

  • P2ではシェンガオレン由来の武器が少しは増え、通常のクエストとして常に挑めるようになっている。
    面倒くさい相手なのは相変わらずだが
    村上位と集会所下位では砦、それ以外では街での戦闘となる。
    街のクエスト(村下位除く)では、なぜか戦闘エリアへの最短ルートが岩で塞がれている。
    どうせ最速でエリア3まで行っても約3~4分間はヒマなので、
    その間にバリスタの弾などの物資集めが行われる事が多い。
    • これにより事実上大砲が使用不可になっている他、
      対超大型モンスターの攻撃迎撃の為によく使用される、モドリ玉を使用した撃龍槍運用がし辛くなっている。
      撃龍槍を使うなら早めにモドリ玉を使うと良いだろう。
  • 街ではエリア1に開始後しばらく酸弾が降って来る。なんというギルドの罠
    落ちる場所はランダムのようだが、火事場用の調整中に攻撃を受けたり
    撃退に必要なアイテムをかき集めている間に被弾する事もあるため注意が必要である。
    • なお、酸弾には実は2種類があり、防御力0の状態の場合は弱で120、強で150程のダメージを受ける。
      実際には防具の防御力が適用されるため、体力150の状態からなら即死はしないものの
      超ダメージである事に変わりはない。
  • 砦ではエリア2へ到達した時に酸弾をこちらに向けてぶっ放してくる。
    火事場2発動ギリギリのHPだとギリギリ耐える可能性はあるが、ネコ火事場だと確実に死ぬので注意。
    爆弾を置こうとすると大体引っかかる。
  • また、砦の場合はラオ同様に最終エリアまでHPが一定値以下に出来ない。
    火事場+2ガンナー等の高火力かつ容易に弱点を攻撃出来る構成だと、
    道中で大ダウンさせすぎて時間切れという事態も発生しやすい。
    なんとか最終エリアまで行ってもバリスタ+αで死んでしまう可能性の方が高く、
    脚の部位破壊を狙うなら道中で済ませてしまった方が達成しやすい。
    • ラオシェン絶対ぶっころがす銃ことナルガヘビィ等の場合、火事場発動中はLv1貫通弾でも怯みループが起こる。
      脚の破壊を狙う場合は上位やG級となると持ち込み+支給品の通常弾だけでは足りない可能性がある。
      貫通弾だけでなく通常弾Lv2か3の調合アイテムも持っておきたい。
  • 剣士装備であれば、耐震、そしてヤドに弾かれることの無い心眼を併せ持つ
    ウカムル装備が強力な対シェンガオレン防具になりうる。
    特にハンマーや大剣を担いで腹に潜り込めば振動もヤドも気にせずに
    ダメージの通りの良い腹や弱点部位を好きなだけ狙えるので非常に有効である。
    この戦法であればほとんどの場合狙わずともヤドを破壊出来るので、全部位破壊も容易である。
  • ガンナー装備であればP2無印では覇弓、P2Gではナルガヘビィ最上位の夜砲【黒風】による超高速討伐が可能。
    前者については割愛するが、後者に関してはシェンガオレンに非常に有効性の高い貫通弾の装填数が全レベル6発と非常に多く、
    更にリロード速度も元々速いので貫通弾は最速リロードとなる。
    火事場と併用することで(冒頭の4分程の待機を込で)ソロでも11~12分前後で1体倒せてしまう。
    他の敵に対する火事場ヘビィと違い、基本的に酸弾以外ではダメージが発生する要素が無いため
    ローリスクというかほぼノーリスクで実効可能である。
  • P2Gでは甲殻種やラオシャンロン由来の武器を最終強化する際、
    しれっとG級シェンの素材を要求されるケースが少なくない。
    シェン自身にもレア素材の天殻が用意され、さらに面倒臭い存在になった。
    • 門を攻撃する前にぼんやりする時間がわりと長いので、阻止しやすくなっている。
      また街での戦いに限り、時間切れ撤退の最中にもダメージを与えられる。
      ファンファーレが鳴っても構わず攻撃を加えれば討伐できるかもしれない。

MH4(G)

  • MH4にて素材のみではあるが、竜人問屋で激昂ラージャンの素材と交換することで素材の入手が可能。
    ちなみに交換解禁条件は、HR80で出現する鬼クエストをクリアすることである。
  • その後、次回作であるMH4Gにて狩猟地でもある戦闘街の復活が報じられ、
    一部ファンからは復活を期待する声が上がっていたが復活することはなかった。
    また新規のG級素材の追加も叶わなかった。

MHX(X)

  • MHXより新登場のフィールド「古代林」のエリア10にシェンガオレンの抜け殻が存在する
    一見すると死骸のようだが、よく見ると本体の部分のみ半透明になっている
    特徴である長い鋏や脚、ヤドであるラオシャンロンの頭骨は健在であり、
    それがシェンガオレンであることはよく分かる。
    なお、菌糸ないしクモの巣のようなものがまとわりついており、よじ登ってエリア移動することが可能。
    破壊や採取などのオブジェクトとしてのギミックは無く、あくまでも背景となっている。
  • 曲がりなりにも久々のメインシリーズ登場となったシェンガオレンであるが、
    しかし狩猟対象としてではなく抜け殻という形でハンターの前に現れるとは予想もされていなかったであろう。
    なお、MHXにはシェンガオレンおよびその素材は一切登場していないため、
    オブジェクトとしての登場に留まっている。所謂ファンサービスというやつである。
    • モンハンフェスタ'16のパンフレットにて、未確認モンスターという形で
      シェンガオレンに良く似たモンスターが掲載されている。
      もしかしたらこの未確認モンスターと共に、
      シェンガオレンも討伐対象として登場させる予定だったのかもしれない。
      なお、その未確認モンスターはオストガロアの物と思わしき骨を背負っている。
  • 続編のMHXXではヤドの主であるラオシャンロンが復活を果たしたが、
    シェンガオレンが復活することはなかった。

派生作品

MHF

  • 基本的な仕様はMH2と同様である。
  • MHFでたまに開催されるイベント「古龍大進撃」では、どういうわけか古龍達と一緒に攻めてくる。
    このイベントでは砦と街の古龍襲撃が1日ごとに交代で配信されるのだが、
    シェンガオレンは街にも砦にも攻めてくるため、
    街か砦どちらか一方しか襲撃しない古龍達を差し置いて、シェンガオレンだけ毎日大進撃してくる。
    そのため、古龍種じゃないくせに古龍大進撃で一番出番が多いという現象が発生してしまっている。
  • MH2及びMHFでは公式狩猟試験の相手を長年務めてきたシェンさんであったが、
    PS3版のフィードバックを受けてヤマツカミ共々お役御免になってしまった。
    最終エリアまで到達しないと討伐できない仕様故に、時間がかかってしまうのが原因として挙げられている。
    しかし砦シェンガオレンでしか聞けない名曲が存在することや、
    超大型モンスター相手の試験であり初見では盛り上がるということから、ネ実では惜しむ声も聞かれる。
    (ちなみに剛種では途中討伐が可能であり、上位老山龍を途中討伐出来るクエスト等も存在している点から
    純粋に新しくクエストを設定するのが面倒だったのではないかとも噂されている)
    • この変更の煽りを受け、猟団クエスト「試験の思い出」は消滅してしまった*2
      さらにこのHR30公式狩猟試験が差し変わったそのタイミングで
      イベントとして迎撃拠点でのシェンガオレン討伐クエストが配信されており
      「根本的に差し替えなくても、これを公式狩猟試験にすればよかったんじゃ……」との声もあったとか。
    • さらに、この変更によって世界観的におかしくなってしまったのがクレオの周辺事情である。
      ビギナーシリーズ「初心者ハンター快進撃!」を進めていけば、
      シェンガオレンはクレオにとって、
      いわゆる「因縁の相手」に相当するポジションのモンスター*3であることが判明する。
      その時の些細なことから生じていた誤解が消えた後、
      HR30の公式狩猟試験という前半最大の山場における相手として登場していたことになる。
      公式狩猟試験が変更された結果、この部分に関して言えばシナリオ上の山場が消えてしまったことになる。

剛種

  • カテゴリー上では甲殻種なのだが、超大型モンスターということもあってか
    MHFオリジナルモンスター以外で唯一剛種が存在する甲殻種である。
    ラオシャンロン同様、砦の通過途中で討伐可能だが、原種の3倍速で移動するため注意。
  • 実装当時~フォワード.2までは使用する剛種チケットが「2枚」であった。
    これは当時では同じく超大型モンスターであるラオシャンロン剛種と同じ処遇だったのだが、
    曲りなりにも古龍種素材を沢山入手できる(当時は古龍種素材の入手にかなり難があった)
    剛ラオとは違いこちらの入手素材は変種甲殻種素材のみである。
    しかも運営曰く、剛種チケットが2枚必要なのは剛種シェンガオレンのクエストが
    お得クエスト」であるからという理由が付けられ、更に肝心の剛種武器がどれもこれも
    微妙なものであったことから、
    誰にも見向きもされないのに、自らをお得なモンスターだと信じて止まない」という意味で
    「糞蟹」という蔑称愛称が付けられてしまった。
    • ちなみに実際の戦闘においても、部位破壊の専用素材が当時全く無かったため
      部位破壊を無視してガンナーで撃ちまくれば原種と何も変わらない、という有様であった。
  • その後、古龍種の顎が入手できるクエストが配信されたが
    案の定ボウガン弓禁止。原種でさえガン・弓推奨であったため面倒臭さは一入。
    当時は顎が必要な武器自体少なく、その武器自体の需要もないため正に空気
    (弓のみそれなりに需要はある…が他に代用が効くので使っている人はほとんどいないが)。
    あまりにも人気がなかったせいかすぐに全武器使用可能になったが、
    結局面倒な素材が増えただけで糞蟹のレッテルはぬぐえないどころか更に酷くなってしまった。
    • ちなみに現在では古龍種の顎は背負っている殻の破壊で入手できる。
      …つまり、ガンナーで撃ちまくればやっぱり原種と何も変わらないのである。
  • フォワード3ではラオシャンロンと同じく剛種チケットの消費が1枚となった。
    そしてフォワード.5にてシェンガオレン武器をベースとした超強力な覇種武器が実装され、
    剛種シェンガオレンの人気が炸裂することになる。
    裏を返せば、それまでまともに狩猟すらされていなかったということだが……。
    大銃仙進化派生後90↑等従来ではありえないレベルの募集が飛び交い、瞬殺されるシェンガオレンだったが
    実装から長らくして遂にお得クエストになれた彼の心境は如何だっただろうか。
  • MHF-G1以降はG級武器の普及によりその勢いは急速に衰えていくことになる。
    人気を覇種武器1本に依存していたためそのダメージは計り知れないものがあったようだ。
    属性が重視されるG級での活躍は中々難しい所がある。
    そしてMHF-G7にてG級覇種武器を直接生産可能となったことで、
    シェンガオレンのG級覇種武器をシェンガオレン自体を一切狩ることなく作成可能となってしまった。
  • ちなみに上述した通り甲殻種なのだが、何故かMHF運営的には古龍種としても見ているらしく
    狩人祭古龍種縛りの際には何故か入魂対象でありボーナス試練にも登場している。
    かと思えば、甲殻種縛りの狩人祭にも登場しあらゆる意味で絶大なインパクトを残した。
  • ラオシャンロンと同様に体内に弱点があり外身が固いモンスターなため、
    G級に昇格していれば穿龍棍を使って簡単に倒すことが出来る。
    ただし剛種シェンガオレンは弱点がラオシャンロンのように極端に柔らかいわけではなく、
    更に他の部位も全身鉄壁というわけではない。
    打撃武器の場合はヤドには30、胴体には50もダメージが通るようになっている。
    そのためリーチ短モードの場合は肉質が20と硬い腕や爪を狙って攻撃しないと効率よく倒すことが出来ない。
    一方リーチ長モードの場合なら柔らかい胴体を殴り続けるという戦法が有効。
    いずれにせよラオシャンロン同様、G級ハンターの火事場ガンナーのマッチングがほぼ不可能になった昨今では、
    穿龍棍を上手く使うことで素早く討伐できることは覚えておいて損はないだろう。
    ただし2018年4月のアップデートでリーチ短モードの性質が根本的に代わり、この手は使えなくなった。
    といっても、G級装備であれば普通に殴っても十分楽に倒せるが。

MHO

  • 中国版MHであるMHOにラオシャンロンを差し置いて登場。
    突如として現れ、そのままの進路では多くの人々が被害を被ることが予測されている。
    そのため、優秀なハンターが12人同時参加するクエストに登場する。
    • この作品において、砦蟹は「海中より現れたと噂されている」とのこと。
      実際にクエスト開始時には、水中から悠然と現れる姿がムービーで流れる。
      滅多に姿を現さないシェンガオレンは「普段どこにいるのか」が謎の一つであるが、
      日本のユーザーの間では「海中で暮らしているのではないか」という説が存在していた。
      MHOの設定はこの説を思わせるが、そもそも本家の設定を反映しているのかは不明である。
    • MHO版では酸弾ではなくビーム状の酸を殻より放つ。
      さらに、低い姿勢からほぼ360°周回するように酸ビームを放ち、
      地上のハンターを踏み付けつつ薙ぎ払う行動を行う。
    • 基本的に立ちあがった状態で移動し、次々と迎撃設備を破壊しつつ侵攻する。
      最終エリアでは自慢の長い足で砦をよじ登り、砦の破壊を行い始める。
      なお、最終エリアでは「英雄の証」のMHO独自アレンジ版が流れる。
  • オリジナル要素として「鎧岩砦蟹」あるいは「紅蓮砦蟹」と呼ばれる種が存在する。
    通常種と異なる竜頭蓋(明言されていないが十中八九あの巨竜の頭骨)を背負い、
    足踏みする度に火が吹き上がる程の高熱を体内に宿している。
    火山地帯に生息しているらしく、目撃情報が少ないことから温和であると推測されているとか。
    通常種と同様に海岸沿いを徘徊しており、やはり12人で同時に挑むクエストに登場する。
    • 通常種よりアグレッシブに動き回り、高熱を活かした攻撃でハンターを襲撃する。
      特にそれが顕著に現れているのがマグマ噴射で、
      ヤドから酸弾を放つのと同じようにマグマを噴射したあと、
      あろうことか、その場で回転を始めて超広範囲を巻き込むという事をしてくるのである。
      ステータス面でも通常種より極端に強化されているようだ。
    • 紅蓮砦蟹は鎧岩砦蟹が活発化した姿であるらしく、身体の大部分が赤熱している。
      更には身体から溶岩のような液体を撒くなど、甲殻種版煉黒龍のようにも見える。
      戦闘時間の大半を高熱状態で過ごし、
      しかも、この部位を攻撃するとカウンターと言わんばかりに爆発を起こすため、
      単純に攻める事は不可能となっている。
      専用の、凄まじい冷気を秘めたタル爆弾が対抗策として用意されており、
      これの爆発に巻き込むことで被爆部位を凍結させることで、ようやく攻撃を気兼ねなく行えるようになる。
      複数破壊するとオーバーヒートを起こしてダウンするようだ。

武具

  • シェンガオレンの素材から作られる武器はその甲殻や背甲を使用した重厚な作りとなっている。
    そのデザインは全体的に青銅器を彷彿とさせ、防具一式を装備すると大魔神を髣髴とさせる姿になる。
    どの武器も攻撃力が非常に高く、斬れ味も良い。武器によっては防御力まで上げてくれる。
    しかし無属性であるためにあまり注目されず、製作難度もかなり高いため持っている人は少なかった。
    MHP2Gでは大連続狩猟の登場で、無属性武器の人気が上がったため、作る人もそれなりに増えた。

余談

  • 名前を「シェンガレオン」と誤って呼ばれる事が多い。
    • ちなみに「ガレオン」とは、16世紀半ばから18世紀頃に登場した帆船の一種であり、4, 5本の帆柱が最大の特徴。
      特にスペインのガレオン船は世界史で有名。
    • 特に関係があるわけではないが某百獣戦隊と同じ「ガオレン」だと覚えればいいかもしれない。
      蟹のパワーアニマルがいればまだ関連性があると言えたのだが
  • シェンガオレンやダイミョウザザミの背負っている頭骨は、
    我々が普段目にする老山龍や一角竜のものより明らかにでかい。
    これは頭骨が何らかの要因で膨張したのではなく、
    単純に「頭骨の持ち主がそれだけ巨大な個体だった*4」だけらしい。
    藤岡要氏曰く「ゲーム中に登場するラオシャンロンやモノブロスは全個体の一部でしかなく、
    世界観上では、ゲーム中の個体より遥かに大きく成長した個体が普通に存在する」とのこと。
    • なお、ドンドルマの大長老には「過去に老山龍の頭を一刀両断した*5」という噂がある。
      「シェンガオレンはこの時の頭を背負っているのでは?」と指摘するユーザーもいるが、真相は不明。
    • 後にMHWにて、ラオシャンロンとほぼ同じ形体の古龍ながら
      全長250メートル以上にも巨大化したゾラ・マグダラオスが登場し、
      そのマグダラオスは「寿命間近である超長寿の個体で、それゆえに巨大に成長していた」となっていた。
      マグダラオスが当初目指していた古龍の墓場・瘴気の谷には
      シェンガオレンがヤドにしているものとほぼ同じ大きさの老山龍や近縁種の頭骨らしきものがあったり、
      蛇王龍と同族のものであろうモンスターの化石があることから、
      おそらくMHWのマグダラオスと同様に、悠久の時を生きて通常個体よりも巨大化し、
      そして瘴気の谷のような古龍の墓場に当たる場所で
      人知れず寿命を終えたラオシャンロンもいるだろうことが推測可能となり、
      シェンガオレンはそのような個体の遺骨を使っているのだろうと考えるのが妥当であろう。
  • 長らく龍でも竜でもない唯一の超大型モンスターとして独自の地位を築いていたが、
    MHXXにて遂に甲虫種の後輩が現れる事となった。
    砦の攻撃に積極的だったり、龍と誤認された点でも共通している。ゲーム内でも一応共演している(脱け殻だが)。
    ただしプレイヤーからの需用は対照的である。
    • あちらは特殊な事情で超大型相当と扱われているので、
      純粋な体の大きさでは現在でも唯一の龍(竜)以外の超大型モンスターである。
      またギルドが勝手に勘違いしただけと思しいこちらに対し、向こうは意図的に龍に擬態している。
  • シェンガオレンのデザイン上のモチーフは深海ガニのタカアシガニと見られる。
    胴体に対して異常に細長い脚のほか、鋏の形状もほぼ同様である。
    タカアシガニは甲殻類はおろか節足動物全体で見ても現生のものでは世界最大の種であり、
    超巨大モンスターであるシェンガオレンのモチーフに相応しいといえるだろう。
  • シェンガオレンが歩くときの音は、キャベツを刻む音を録音したものに手を加えたものである。
  • ノベル版では第二弾に登場。
    突如としてマンテという町の近くに出現、数十人ものハンターによる大規模な防衛戦が繰り広げられる。
    これがゲームでなら数十人もいれば余裕なのだろうが、そこはゲーム以上にリアルな描写の多いノベル版。
    シェンガオレンによって次々にもたらされる想定外のハプニングにより、
    最後の最後まで緊迫した激戦となっている。
    ちなみに、このシェンガオレンはバリスタや大砲の弾を弾き返すほど強かった。
    また、第四弾のマンガ版にも一コマだけ登場する。

素材

砦蟹の甲殻
シェンガオレンから剥ぎ取った外殻の一部。
長い年月と共に形成され、その硬度は金属にも匹敵するほど。
さらに長い年月を経て、金属を凌ぐようになったものは「堅殻」、
悠久の歳月を経て、重厚かつ堅牢になったものは「重殻」と呼ばれる。
砦蟹の背甲
シェンガオレンの背中を覆う、とりわけ高い硬度と分厚さを誇る甲殻。
弱点である背中をカバーするために発達しており、シェンガオレンにとっては守りの要となっている。
より分厚く成長したものは「堅甲」、さらに分厚く重く発達したものは「重甲」と呼ばれる。
重甲に覆われたシェンガオレンは正に金剛不壊の砦そのもの。
砦蟹の鋏
シェンガオレンの巨大な鋏。砦蟹の尖爪とは違い、鋏を丸ごと素材として扱う。
大きさも然る事ながら金属を簡単に貫くほど鋭く、撃退を目指すハンター達にとっては最悪の凶器となる。
爪とは違い、特に鋭さや質によって価値が変動する事は無い。
むしろ巨大過ぎて扱いが難しく、素材としての価値は砦蟹の尖爪よりも低い。
理論上アイテムポーチに99個納めることができるが、
あの大きさの鋏をそこまでアイテムポーチに詰め込むことができるというのは奇妙な話である。
砦蟹の尖爪
シェンガオレンの巨大な爪。
道を塞ぐ全てを薙ぎ払い、立ち塞がる壁を容易く切り崩す。
この爪による攻撃を立て続けに受ければ、いかに強固な城壁でも数分もあれば崩落してしまう。
より豪壮に発達したものは「砦蟹の剛爪」と呼ばれる。
下位素材(入手時期的に実質上位ではあるが)にもかかわらず尖爪と名付けられているのは非常に珍しい。
このことから「砦蟹の爪」は存在しないので注意。
砦蟹の天殻
極めて強大な個体のみが持つ、砦蟹の幻ともいえる甲殻。
この天殻を用いた武具の性能は非常に高く、地を統べ、天を掴むともいわれる。
メインシリーズの甲殻種から手に入る唯一の激レア素材である。

関連項目

武器/ガオレン武器
防具/金剛・不動シリーズ
モンスター/ラオシャンロン - シェンガオレンが背負っている頭骨の元の持ち主
フィールド/砦
フィールド/戦闘街
BGM/シェンガオレン戦闘BGM


*1 ラオシャンロンやミラボレアスの亜種を除く。
*2 代わりに「砦に迫る龍の正体」という猟団クエストが新たに登場している。
*3 過去の事件に重要な関連があるモンスター、という意味で。
*4 モンハンフェスタ2008のモンスター生態講座より。
*5 一説には尾ともされる。